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第1章 誕生編
第27話 一人百役の利点6・踊り子トマティナ再び
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占い師クズヨさんをあしらった後、俺は騎士団No.1のファイアを酒場の踊り子トマティナの元へ向かわせていた。
なぜファイアかというと、彼女は『情熱の感じられない男に興味はないのさ』と言っていたので、情熱から火を連想し、ファイアへとたどり着いたのだ。
安直かも知れないが他に思いつかないので仕方ない。それに赤い鎧と赤いドレスで色的に相性がいいかなー、なんて考えもある。まぁ、嫌われていたら逆効果だが、その時は兵を変えればいい。
ファイアが王都内の東にある一番人気らしい酒場にたどり着いた。しかし、扉は閉じられており営業準備をしている気配もない。ま、今は大変な時だし当然といえば当然か。飲食店というよりは娯楽施設に近い気がするし、酒が絡むとトラブルの元になるしなぁ。
じゃあトマティナの家に直接行ってみるか。クローザに聞いておいてよかった。
と、踵を返した瞬間、酒場の裏辺りから音がした。気になってそちらに回ると、少し広めな空間で地味なエプロンドレスを着た女性が踊っていた。トマティナだ。ラッキー。今日は腰まであるロングの茶髪を一つに纏めてポニーテールにしている。
「よっ! 踊りの練習か?」
気さくなファイアらしく軽めな挨拶をしてみた。トマティナはこちらに気付くと、露骨に嫌な顔をしてため息を吐いた。
「……昼間のホタルを見に来るなんて無粋な人さね」
ひぇ、何そのお洒落な言い回し。何て返せばいいのよ。……ま、まぁ適当でいいか! ファイアとかいうバカ設定のやつで来て良かった。
「オレは無粋を擬人化したようなもんだからな!」
「もう来ないでって言ったでしょ」
「それはエアロにだろ? オレは言われてねーし」
「空気の読めない人さね」
「よく言われる。数少ないオレの良いところだぜ」
「それで何の用? 私の花でも散らしにきたの」
何それ、イヤらしい。まぁでもどうせ死ぬならって開き直った行動をとる奴も出てくるよな。そんなこと俺がさせねぇけど。
「はぁ? 意味わかんねぇ。そういうの興味ねぇよ。つーかお願いがあんだよ。これ見てくれ」
取り出した小袋を渡す。トマティナは中身を見て顔をしかめる。
「贈り物にしては人を選ぶさね」
「アンタ香水とか作れるんだろ? これと同じ匂いのもの大量に作ってくれよ」
「これを使えば巨獣を倒せるの?」
「その前段階で使うんだ。偶発的なことを排除するためのものなんだよ」
「そう……お金を貰えるならやってみるさね」
あんまり乗り気じゃないな。ちょっと媚び売ってみるか。
「それとさ、踊り教えてくれよ。勝利を引き寄せそうなやつ!」
「ご機嫌取りのつもり?」
ぎくっ。鋭いなぁ。こういうIQ高そうでミステリアスな女性と付き合いないから困り物だわ。クズヨさんが恋しい。彼女なら雑に扱っても許されるのに。でも頑張る。
「あん? 何でオレがオマエのご機嫌取らなきゃなんねぇんだ。オレは勝つためなら何でもやるってだけだ」
「本当、素直な人。……鎧は脱げないの?」
「掟だ。悪いね」
「じゃあ教えてあげない。大人しく帰りなさいな」
クッ、負けないぞ。
「ふーん、そんじゃ聖騎士団の名のもとにここで勝手に踊るもんね」
ファイアさん、ちょっとヤバいやつになるの巻。
いきなり踊り始めるファイア。タコさんウインナーのようにクネクネ、カニカマのようにゴロゴロ、エビせんべいのようにのっぺりしたりした。
なぜタコ、カニ、エビそのものじゃないかって? フッ、ありきたりなダンスは踊らない。それがこのダンスプロデューサーSHIRO ARIZUKAの流儀だからよ。
さーて、トマティナの反応はどうかなー? キラッキラした目で見てくれてるだろうなー?
「…………」
トマティナが白い目で見ていた。
ですよね。
だがしかし! 俺は演劇サークルで軽蔑の眼差しには慣れている。この程度の逆境、今まで俺の超演技力で跳ね返してきた。ほとんど失敗してたけど!
とにもかくにも俺は踊り続ける。それはもう狂ったように。羞恥心? そんなものはとうの昔に捨ててきた! 恐怖心? そんなものはステップ踏んだら忘れるYO! チェケラ!
「……ッ」
そして遂に彼女の口元が緩み始めた。隠すように手で押さえて後ろを向いたが、肩が震えていて笑いを堪えているのが分かる。
「……もう辞めて。教えてあげるから」
勝ったぜ。後は土下座しかなかったから助かったぜ。
「むしろオレが教えようか?」
「フフ、辞めとくわ。酒場の売り上げが落ちそうだもの」
失礼な。タコさんウインナー踊りかわいいだろ。
彼女に数歩近づく。あ、そうだ。
「体に触れない方がいいんだよな」
彼女はダンスに命を懸けており、ケガを避けるため体の接触を嫌うのだ。危ない危ない。触れたらゲームオーバーだもんな。って、一発当たったら死ぬシューティングゲームかよ。
「驚いた、少しは気遣いできるのね」
「おう、たまにはな!」
そして、二人きりのダンスタイムが始まった。まず、彼女が正面に立ち、踊る。それをファイアがマネをする。徐々に難しくなるけれど、報酬に彼女の笑顔があるから苦にはならない。
ミュージカル映画の導入のようで、今にも歌い出してラブロマンスが始まりそうな、幸福に満ちた空間。ただあんまり調子に乗って激しい動きをするのは自重しないとね。コケて頭が取れたらホラー映画に早変わりだから。
「へぇ、普通に踊れるのね」
「へへ、体を動かすことに関しては自信があるんだ。頭はてんでダメだけどな」
トマティナがわずかに口端を上げて笑う。美人だなぁ。
「あなた名前は?」
「ファイアだよ。カッコいいだろ?」
「素敵ね。熱くて、素直で、あなたにピッタリ」
うん、炎からイメージしてつくったキャラだからね。
「んでこれが勝利の踊りなのか?」
「いいえ、ただの基本のステップよ。おバカさん」
「おい」
おどけて舌を出す彼女。
「別にそんなの無くても勝てると思うさね。女の勘だけど」
「いいね。女神の感覚に賭けてみるか。……んじゃそろそろ帰るぜ。例の件頼んだぞ」
ちょっとキザ過ぎるか? さらにキザなセリフを思い付いた俺は振り返った。
「あとさ、オレは昼間のホタルも好きだぜ。だってカッコいいじゃん」
トマティナは目を一瞬見開いて薄く笑った。
「……罪な人」
「?」
「何でもないわ。全部終わったら、エアロさん連れてきて。謝りたいの」
「なんだ気にしてたのか」
「あの時は踊り終わった直後で気が大きくなっていたさね。それと聖騎士団が急に現れたと聞いて受け入れられない気持ちがずっとあったの。それで二つが重なって、体に触れられたことで、ついカッとなっちゃった」
「うさん臭いもんな聖騎士団って」
国民からしたらいきなり家にザビエルが住み着くようなもんだよな。何だよそのたとえ。
「でもあなたと話して少し好きになったわ。本当に私が大人気なかった」
ほんの少しまぶたを下げて、反省の色を示している。何をしても大人びていて絵になるなぁ。
「そういやオマエ何歳だ?」
我ながらガサツな質問。ファイアだしいいか。
「はぁ、繊細さに欠けるさね。まぁファイアらしいけれど。いいわ教えてあげる、十八よ。あとお前じゃなくてトマティナね」
ええ、年下なのぉ? 大人び過ぎだろー? 最近の異世界女子怖いんですけどー?
「へぇ、マナティ結構若いんだな」
「誰がマナティよ。若さなんてどうでもいいでしょう? 人の価値は年齢じゃ決まらないわ」
それ近衛兵シトローンさんに言ってやってくれ。
「全部終わったら今度こそダンス教えてくれよな」
「天国で、かしら?」
「まさか。聖騎士団アインに負けはねぇよ」
嘘です。一度ボコボコにされました。これは俺と俺だけの秘密だよ。俺しかいねぇ。
そしてトマティナに別れを告げて帰路に着いた。
これで抱えている問題のほとんどが解決した。後はみんなに頼んでおいたものが完成するのを待つだけ。決戦の時は近い。
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安直かも知れないが他に思いつかないので仕方ない。それに赤い鎧と赤いドレスで色的に相性がいいかなー、なんて考えもある。まぁ、嫌われていたら逆効果だが、その時は兵を変えればいい。
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じゃあトマティナの家に直接行ってみるか。クローザに聞いておいてよかった。
と、踵を返した瞬間、酒場の裏辺りから音がした。気になってそちらに回ると、少し広めな空間で地味なエプロンドレスを着た女性が踊っていた。トマティナだ。ラッキー。今日は腰まであるロングの茶髪を一つに纏めてポニーテールにしている。
「よっ! 踊りの練習か?」
気さくなファイアらしく軽めな挨拶をしてみた。トマティナはこちらに気付くと、露骨に嫌な顔をしてため息を吐いた。
「……昼間のホタルを見に来るなんて無粋な人さね」
ひぇ、何そのお洒落な言い回し。何て返せばいいのよ。……ま、まぁ適当でいいか! ファイアとかいうバカ設定のやつで来て良かった。
「オレは無粋を擬人化したようなもんだからな!」
「もう来ないでって言ったでしょ」
「それはエアロにだろ? オレは言われてねーし」
「空気の読めない人さね」
「よく言われる。数少ないオレの良いところだぜ」
「それで何の用? 私の花でも散らしにきたの」
何それ、イヤらしい。まぁでもどうせ死ぬならって開き直った行動をとる奴も出てくるよな。そんなこと俺がさせねぇけど。
「はぁ? 意味わかんねぇ。そういうの興味ねぇよ。つーかお願いがあんだよ。これ見てくれ」
取り出した小袋を渡す。トマティナは中身を見て顔をしかめる。
「贈り物にしては人を選ぶさね」
「アンタ香水とか作れるんだろ? これと同じ匂いのもの大量に作ってくれよ」
「これを使えば巨獣を倒せるの?」
「その前段階で使うんだ。偶発的なことを排除するためのものなんだよ」
「そう……お金を貰えるならやってみるさね」
あんまり乗り気じゃないな。ちょっと媚び売ってみるか。
「それとさ、踊り教えてくれよ。勝利を引き寄せそうなやつ!」
「ご機嫌取りのつもり?」
ぎくっ。鋭いなぁ。こういうIQ高そうでミステリアスな女性と付き合いないから困り物だわ。クズヨさんが恋しい。彼女なら雑に扱っても許されるのに。でも頑張る。
「あん? 何でオレがオマエのご機嫌取らなきゃなんねぇんだ。オレは勝つためなら何でもやるってだけだ」
「本当、素直な人。……鎧は脱げないの?」
「掟だ。悪いね」
「じゃあ教えてあげない。大人しく帰りなさいな」
クッ、負けないぞ。
「ふーん、そんじゃ聖騎士団の名のもとにここで勝手に踊るもんね」
ファイアさん、ちょっとヤバいやつになるの巻。
いきなり踊り始めるファイア。タコさんウインナーのようにクネクネ、カニカマのようにゴロゴロ、エビせんべいのようにのっぺりしたりした。
なぜタコ、カニ、エビそのものじゃないかって? フッ、ありきたりなダンスは踊らない。それがこのダンスプロデューサーSHIRO ARIZUKAの流儀だからよ。
さーて、トマティナの反応はどうかなー? キラッキラした目で見てくれてるだろうなー?
「…………」
トマティナが白い目で見ていた。
ですよね。
だがしかし! 俺は演劇サークルで軽蔑の眼差しには慣れている。この程度の逆境、今まで俺の超演技力で跳ね返してきた。ほとんど失敗してたけど!
とにもかくにも俺は踊り続ける。それはもう狂ったように。羞恥心? そんなものはとうの昔に捨ててきた! 恐怖心? そんなものはステップ踏んだら忘れるYO! チェケラ!
「……ッ」
そして遂に彼女の口元が緩み始めた。隠すように手で押さえて後ろを向いたが、肩が震えていて笑いを堪えているのが分かる。
「……もう辞めて。教えてあげるから」
勝ったぜ。後は土下座しかなかったから助かったぜ。
「むしろオレが教えようか?」
「フフ、辞めとくわ。酒場の売り上げが落ちそうだもの」
失礼な。タコさんウインナー踊りかわいいだろ。
彼女に数歩近づく。あ、そうだ。
「体に触れない方がいいんだよな」
彼女はダンスに命を懸けており、ケガを避けるため体の接触を嫌うのだ。危ない危ない。触れたらゲームオーバーだもんな。って、一発当たったら死ぬシューティングゲームかよ。
「驚いた、少しは気遣いできるのね」
「おう、たまにはな!」
そして、二人きりのダンスタイムが始まった。まず、彼女が正面に立ち、踊る。それをファイアがマネをする。徐々に難しくなるけれど、報酬に彼女の笑顔があるから苦にはならない。
ミュージカル映画の導入のようで、今にも歌い出してラブロマンスが始まりそうな、幸福に満ちた空間。ただあんまり調子に乗って激しい動きをするのは自重しないとね。コケて頭が取れたらホラー映画に早変わりだから。
「へぇ、普通に踊れるのね」
「へへ、体を動かすことに関しては自信があるんだ。頭はてんでダメだけどな」
トマティナがわずかに口端を上げて笑う。美人だなぁ。
「あなた名前は?」
「ファイアだよ。カッコいいだろ?」
「素敵ね。熱くて、素直で、あなたにピッタリ」
うん、炎からイメージしてつくったキャラだからね。
「んでこれが勝利の踊りなのか?」
「いいえ、ただの基本のステップよ。おバカさん」
「おい」
おどけて舌を出す彼女。
「別にそんなの無くても勝てると思うさね。女の勘だけど」
「いいね。女神の感覚に賭けてみるか。……んじゃそろそろ帰るぜ。例の件頼んだぞ」
ちょっとキザ過ぎるか? さらにキザなセリフを思い付いた俺は振り返った。
「あとさ、オレは昼間のホタルも好きだぜ。だってカッコいいじゃん」
トマティナは目を一瞬見開いて薄く笑った。
「……罪な人」
「?」
「何でもないわ。全部終わったら、エアロさん連れてきて。謝りたいの」
「なんだ気にしてたのか」
「あの時は踊り終わった直後で気が大きくなっていたさね。それと聖騎士団が急に現れたと聞いて受け入れられない気持ちがずっとあったの。それで二つが重なって、体に触れられたことで、ついカッとなっちゃった」
「うさん臭いもんな聖騎士団って」
国民からしたらいきなり家にザビエルが住み着くようなもんだよな。何だよそのたとえ。
「でもあなたと話して少し好きになったわ。本当に私が大人気なかった」
ほんの少しまぶたを下げて、反省の色を示している。何をしても大人びていて絵になるなぁ。
「そういやオマエ何歳だ?」
我ながらガサツな質問。ファイアだしいいか。
「はぁ、繊細さに欠けるさね。まぁファイアらしいけれど。いいわ教えてあげる、十八よ。あとお前じゃなくてトマティナね」
ええ、年下なのぉ? 大人び過ぎだろー? 最近の異世界女子怖いんですけどー?
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「誰がマナティよ。若さなんてどうでもいいでしょう? 人の価値は年齢じゃ決まらないわ」
それ近衛兵シトローンさんに言ってやってくれ。
「全部終わったら今度こそダンス教えてくれよな」
「天国で、かしら?」
「まさか。聖騎士団アインに負けはねぇよ」
嘘です。一度ボコボコにされました。これは俺と俺だけの秘密だよ。俺しかいねぇ。
そしてトマティナに別れを告げて帰路に着いた。
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