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第1章 誕生編
第22話 一人百役の利点1・近衛兵シトローン再び
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俺は騎士団No.8の黒鎧老兵ダークを操作して、女王の近衛兵シトローンを探していた。
北方騎士団の兵舎前にその茶髪を後ろに撫で付けた中年の大男はいた。馬を厩に繋いでいるところだ。
「ホッホッホッ、お若いの難しい顔をしておるの」
「……貴殿は聖騎士団の」
「ダークじゃよ。ただの怪しいご老人じゃ」
なぜコイツを差し向けたか。それはシトローンの言動にヒントがある。彼は事あるごとに『若造』や『小僧』などと年下を下に見ている傾向があった。
だからこその老人。単純だが意外と効果的だと考えている。あまり言いたくはないが、人は他者をはかるのに年齢を物差しに使う。極論を言えば老人が『人生山あり谷ありだ』と発言したとして、同じ語句を幼児が言うのとでは受け手の印象が変わるだろう。
「ゼロ殿の差し金か?」
「ん? 知らんな。彼奴はただの木偶の棒。戦場以外でガキの言うことなぞ聞かんわ」
まずは共感しそうな言葉で様子を窺う。
「……ならなぜ従うのです」
食いついた。
「ただ華を持たせてやっとるだけじゃよ。賢者は前には立たず、愚者ほど先頭に立ちたがる。それだけのこと。しかし彼奴はお主より強いぞ」
「笑止。ゼロ殿はあの面妖な草刈り器により太刀筋が読めず強く感じるだけであろう。数回刃を交えれば私の敗北はない」
だから草刈り器言うなし。死神に謝れ。
「ではワシがちょいと遊んでやろう。ほれ、剣を抜け」
これが一番手っ取り早い。俺って脳筋だよな。
「悪いがご老体に振るう剣はない」
「ふん、典型的な逃げ口上じゃな。ゼロなら言い終わる前に切り掛かっておったじゃろうの」
と言うことにしておこう。本当のゼロさんは優しい団長です。
シトローンはため息を吐いた後、こちらに振り返った。
「……怪我しても知りませんぞ」
「抜かせ。若造のお遊戯じゃ擦りもせんわ」
俺自身が手動操作すると多分負けるが、鎧兵の自動操作なら人間には負けない。さらに一度太刀筋は見ているし大丈夫だ。……多分。いやマジで頼むよ鎧兵くん?
大剣を抜くシトローン。相変わらずの巨体で、軽く構えただけなのに威圧感で萎縮しそうだ。
対するこちらの得物はロマン武器“鉄扇”。身の丈ほどもある巨大な扇だ。普通の剣だと相手は捌き方に慣れていると踏んで辞めておいた。自動操作は動きが単調で戦闘が長引くとボロが出てしまうため尚更だ。
「ほれ、先手はやるぞ。弱者の権利じゃ」
「……安い挑発だ。だが此度はいただいておこう。時間の無駄なのでな」
語り終えると同時、突風のごとく瞬間的に距離を詰め、剣を肩に向けて振り下ろしてきた。それをダークは閉じた鉄扇で難なく受け止める。
うわ、はっや。全く見えなかった。手動操作なら負けてたな。だが軽い。思った通りシトローンには殺す気がないようだ。当然といえば当然だが、不殺の剣なんて鎧兵にゃ効かないぜ。
「つまらぬ一撃じゃ。それでは赤子もあやせぬぞ」
「老人はお喋りが過ぎる。舌を噛みますよ」
舌はないから噛みません。こちら高性能マイクでございます。
その後も常人なら震え上がるような鋭い打ち合いが続く。得物が触れ合うたびに飛び散る火花、響く剣戟。両者の洗練された動作が刹那の芸術を描いていく。
いいなぁ、チャンバラ映画みたいでずっと見てられる。でもそうも行かないよな。そろそろ決めちゃってよダークさん。
俺の気持ちを知ってか知らずか、ダークはいきなり鉄扇を開き、相手の剣を弾く。
「ッ!」
シトローンがわずかにのけぞった瞬間。
「隙だらけじゃ!!」
素早く踏み込んで左の拳を鳩尾に打ち込んだ。
「カハッ……!」
シトローンは、肺の空気を思い切り吐き出してその場に膝をついた。
自動操作すげー。これが巨獣にも発揮できたらなぁ。
「なんじゃ? この程度で膝をつくとは拍子抜けじゃのう」
「ば、バカな。なんだ、この老人の拳とは思えぬ重さは……!」
老人じゃないもんね。ほぼロボットです。
「お主の剣には迷いが見える。さながら復讐のためといったところか」
嘘です見えません。さっき過去話聞いたからそれっぽいこと言っただけー。一人百役の利点のひとつ、情報伝達がクソ早いのだ。
「ッ……! 貴殿は一体何者だ……?」
「言ったじゃろう。ただの怪しいご老人じゃ」
ドヤ顔。あ、本体がしても意味ないか。
「これから巨獣を狩りに行くつもりだったんじゃろ? はっきり言おう。お主は弱い。ワシらの邪魔をするでない」
「クッ、しかし」
「くどい! ワシには既に勝利の道筋が見えておる! それを貴様達の血で汚すなと言うておるのじゃ!」
本当は見えてません。てへぺろ。
「……ッ」
うな垂れるシトローンの肩に手を置く。
「お主の剣は女王と民を守るためのものじゃろう? 使い所を見誤るでない。ワシらが凱旋した時、笑顔で迎えられるよう国を守るのじゃ」
顔を上げたシトローンは、尊敬の眼差しをこちらに向けた。勝ったな。
「分かりました……数々のご教示ありがとうございました老師」
ん? 老師? 今老師って言った? 弟子は取らないけど? まぁいいか。
「コホン、それより牛頭巨獣の情報を詳しく聞かせてくれんか? 策はあるが盤石にしたくての。癖でもなんでも良い」
「……ミノタウロスとは一度刃を交えましたが、弱点は見つけられませんでした。ですが十年と少し前、ニートンという男が来訪した際、持っていた書物に情報が書かれていたのを覚えています」
ニートンってあのモンスターの生態が載っている巨獣記を書いたことで有名な!? 有名かは知らないけど!
「待て、ニートンというと巨獣記を書いた奴かの?」
「そうです。貴殿らが訪れる前の最後の来訪者。猪のごとく毛深く巨体な男でした。なんでも、世界中の巨獣の生態について調べて旅をしているとか」
すげぇ。巨獣のウロウロする世界を魔法なしでよく旅できるな。
「巨獣記の完全版はないのかの?」
「残念ながら。簡約版を高級品と交換で貴族達に売りつけてはいましたが、分厚い方は僅かに見せただけです」
くそっ、ケチ臭い男だな。あんなペラッペラの本とは呼びたくない代物よこしやがって。役に立ったけども!
「話は戻りますが、そのニートン巨獣記完全版を読んだ時にミノタウロスの名前を知りました。それから補足説明に目を通すと、“息を大きく吐く癖”と“自分の巣が近くにある場合、深追いはして来ない”という文言がありました。他にも巣を山のように高く作る理由も書かれていましたが、それを知る前に本を取り上げられて拝読料として金品を奪われまして」
ホントケチ臭い男だな! ともかく少しは情報を得られた。これが何かに使えるといいが、まだ決定的なものは浮かばない。
「あともう一つ。お主巨獣狩りをしておったなら、何か使えそうな兵器を持っておらぬか?」
「ええ、いくつかの大型兵器がありますが、今は北にある倉庫に眠っていると思います」
「ではまた今度見せてもらえるよう管理者に頼んでおいてくれ」
シトローンは深く頷いた。
「ところで老師。私を弟子にしてくれませんか。雑用でも何でもします……! だからどうか私に剣をご教示ください!」
老師言うな。かわいい子なら考えたけど、オッサンはなぁ。それに自動操作も万能じゃないから何回か戦ったらパターン読まれて負けるだろうし。やっぱダメだな。
「弟子はとらん。それに聖騎士団には可愛い子しか入れんのじゃ」
これであきれて帰るだろ。
「では去勢します」
怖いわ! つーか去勢してもかわいくはならんだろ! シトローンさんってもしかしてヤバい奴なのか?
その後、どうにか逃げ出すことに成功した。だけどダークの姿ではもう彼に会いたくないな。
北方騎士団の兵舎前にその茶髪を後ろに撫で付けた中年の大男はいた。馬を厩に繋いでいるところだ。
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「……貴殿は聖騎士団の」
「ダークじゃよ。ただの怪しいご老人じゃ」
なぜコイツを差し向けたか。それはシトローンの言動にヒントがある。彼は事あるごとに『若造』や『小僧』などと年下を下に見ている傾向があった。
だからこその老人。単純だが意外と効果的だと考えている。あまり言いたくはないが、人は他者をはかるのに年齢を物差しに使う。極論を言えば老人が『人生山あり谷ありだ』と発言したとして、同じ語句を幼児が言うのとでは受け手の印象が変わるだろう。
「ゼロ殿の差し金か?」
「ん? 知らんな。彼奴はただの木偶の棒。戦場以外でガキの言うことなぞ聞かんわ」
まずは共感しそうな言葉で様子を窺う。
「……ならなぜ従うのです」
食いついた。
「ただ華を持たせてやっとるだけじゃよ。賢者は前には立たず、愚者ほど先頭に立ちたがる。それだけのこと。しかし彼奴はお主より強いぞ」
「笑止。ゼロ殿はあの面妖な草刈り器により太刀筋が読めず強く感じるだけであろう。数回刃を交えれば私の敗北はない」
だから草刈り器言うなし。死神に謝れ。
「ではワシがちょいと遊んでやろう。ほれ、剣を抜け」
これが一番手っ取り早い。俺って脳筋だよな。
「悪いがご老体に振るう剣はない」
「ふん、典型的な逃げ口上じゃな。ゼロなら言い終わる前に切り掛かっておったじゃろうの」
と言うことにしておこう。本当のゼロさんは優しい団長です。
シトローンはため息を吐いた後、こちらに振り返った。
「……怪我しても知りませんぞ」
「抜かせ。若造のお遊戯じゃ擦りもせんわ」
俺自身が手動操作すると多分負けるが、鎧兵の自動操作なら人間には負けない。さらに一度太刀筋は見ているし大丈夫だ。……多分。いやマジで頼むよ鎧兵くん?
大剣を抜くシトローン。相変わらずの巨体で、軽く構えただけなのに威圧感で萎縮しそうだ。
対するこちらの得物はロマン武器“鉄扇”。身の丈ほどもある巨大な扇だ。普通の剣だと相手は捌き方に慣れていると踏んで辞めておいた。自動操作は動きが単調で戦闘が長引くとボロが出てしまうため尚更だ。
「ほれ、先手はやるぞ。弱者の権利じゃ」
「……安い挑発だ。だが此度はいただいておこう。時間の無駄なのでな」
語り終えると同時、突風のごとく瞬間的に距離を詰め、剣を肩に向けて振り下ろしてきた。それをダークは閉じた鉄扇で難なく受け止める。
うわ、はっや。全く見えなかった。手動操作なら負けてたな。だが軽い。思った通りシトローンには殺す気がないようだ。当然といえば当然だが、不殺の剣なんて鎧兵にゃ効かないぜ。
「つまらぬ一撃じゃ。それでは赤子もあやせぬぞ」
「老人はお喋りが過ぎる。舌を噛みますよ」
舌はないから噛みません。こちら高性能マイクでございます。
その後も常人なら震え上がるような鋭い打ち合いが続く。得物が触れ合うたびに飛び散る火花、響く剣戟。両者の洗練された動作が刹那の芸術を描いていく。
いいなぁ、チャンバラ映画みたいでずっと見てられる。でもそうも行かないよな。そろそろ決めちゃってよダークさん。
俺の気持ちを知ってか知らずか、ダークはいきなり鉄扇を開き、相手の剣を弾く。
「ッ!」
シトローンがわずかにのけぞった瞬間。
「隙だらけじゃ!!」
素早く踏み込んで左の拳を鳩尾に打ち込んだ。
「カハッ……!」
シトローンは、肺の空気を思い切り吐き出してその場に膝をついた。
自動操作すげー。これが巨獣にも発揮できたらなぁ。
「なんじゃ? この程度で膝をつくとは拍子抜けじゃのう」
「ば、バカな。なんだ、この老人の拳とは思えぬ重さは……!」
老人じゃないもんね。ほぼロボットです。
「お主の剣には迷いが見える。さながら復讐のためといったところか」
嘘です見えません。さっき過去話聞いたからそれっぽいこと言っただけー。一人百役の利点のひとつ、情報伝達がクソ早いのだ。
「ッ……! 貴殿は一体何者だ……?」
「言ったじゃろう。ただの怪しいご老人じゃ」
ドヤ顔。あ、本体がしても意味ないか。
「これから巨獣を狩りに行くつもりだったんじゃろ? はっきり言おう。お主は弱い。ワシらの邪魔をするでない」
「クッ、しかし」
「くどい! ワシには既に勝利の道筋が見えておる! それを貴様達の血で汚すなと言うておるのじゃ!」
本当は見えてません。てへぺろ。
「……ッ」
うな垂れるシトローンの肩に手を置く。
「お主の剣は女王と民を守るためのものじゃろう? 使い所を見誤るでない。ワシらが凱旋した時、笑顔で迎えられるよう国を守るのじゃ」
顔を上げたシトローンは、尊敬の眼差しをこちらに向けた。勝ったな。
「分かりました……数々のご教示ありがとうございました老師」
ん? 老師? 今老師って言った? 弟子は取らないけど? まぁいいか。
「コホン、それより牛頭巨獣の情報を詳しく聞かせてくれんか? 策はあるが盤石にしたくての。癖でもなんでも良い」
「……ミノタウロスとは一度刃を交えましたが、弱点は見つけられませんでした。ですが十年と少し前、ニートンという男が来訪した際、持っていた書物に情報が書かれていたのを覚えています」
ニートンってあのモンスターの生態が載っている巨獣記を書いたことで有名な!? 有名かは知らないけど!
「待て、ニートンというと巨獣記を書いた奴かの?」
「そうです。貴殿らが訪れる前の最後の来訪者。猪のごとく毛深く巨体な男でした。なんでも、世界中の巨獣の生態について調べて旅をしているとか」
すげぇ。巨獣のウロウロする世界を魔法なしでよく旅できるな。
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「残念ながら。簡約版を高級品と交換で貴族達に売りつけてはいましたが、分厚い方は僅かに見せただけです」
くそっ、ケチ臭い男だな。あんなペラッペラの本とは呼びたくない代物よこしやがって。役に立ったけども!
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ホントケチ臭い男だな! ともかく少しは情報を得られた。これが何かに使えるといいが、まだ決定的なものは浮かばない。
「あともう一つ。お主巨獣狩りをしておったなら、何か使えそうな兵器を持っておらぬか?」
「ええ、いくつかの大型兵器がありますが、今は北にある倉庫に眠っていると思います」
「ではまた今度見せてもらえるよう管理者に頼んでおいてくれ」
シトローンは深く頷いた。
「ところで老師。私を弟子にしてくれませんか。雑用でも何でもします……! だからどうか私に剣をご教示ください!」
老師言うな。かわいい子なら考えたけど、オッサンはなぁ。それに自動操作も万能じゃないから何回か戦ったらパターン読まれて負けるだろうし。やっぱダメだな。
「弟子はとらん。それに聖騎士団には可愛い子しか入れんのじゃ」
これであきれて帰るだろ。
「では去勢します」
怖いわ! つーか去勢してもかわいくはならんだろ! シトローンさんってもしかしてヤバい奴なのか?
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