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最終章
再会
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ローグ達が進んでいると、思った通り王国の兵士たちに見つかった。
「止まれ! 貴様ら一体何者だ!」
王国の騎士達が槍や剣を向けてローグ達を威嚇する。その中で隊長格と思われる人物が話しかけてきた。
「君達、抵抗しないでもらえるかな。身なりからして帝国の手の者達だろうけど、大人しく拘束されてもらえると嬉しいんだけど………そういうわけにもいかないよね? ローグ」
「そういうことだな。レオン・ビリー」
王国の騎士たちを率いていたのはレオン・ビリー。ローグとは深い因縁のある人物だった。ローグにとっては復讐の対象ですらある。
「まさか、ここでお前に会えるとはな。正直言ってタイミングは悪いが嬉しく思うよ。ここで決着をつけられるんだからな!」
「くふふふふふ、同感だねえ!」
ローグとレオン。二人は互いに悪意に満ちた顔で笑う。周囲がちょっと引くぐらいにその笑顔が禍々しく見える。それはリオルも同じだったが、臆せずにローグに気になることを聞いてみた。
「ローグ、奴がお前が言っていた男か?」
「ああ、さっき言ってた手練れだ。奴は俺が倒す」
「そうか分かった。他の敵は私達に任せろ。総員! 攻撃準備!」
リオルたちも武器を手に持って戦う姿勢を見せる。レオンの手下たちを相手に戦うためだ。
「ああ、でも少しくらい有利に戦ってほしいな。だから【外道魔法・憤怒】『理不尽の拡散』!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
赤紫色の雷がレオン率いる敵の騎士たちに放たれた。ローグの魔法による奇襲攻撃だ。
「「「「ぐあああああああああっ!?」」」」
「『魔法付与・盾』! うわっ、危ない!」
レオンは盾を構えて攻撃から身を守った。すると盾から炎のオーラが現れて簡易な結界のようになった。
「ぐ、くそお……」
「こ、こんな……」
「お、おのれえ……」
もっとも、それで守れたのはレオン一人のようだ。というよりも、レオンは自分の身しか守らなかったのだ。レオンの部下たちは皆、倒れてしまった。
「この前のお返しだ。先手必勝ってやつさ」
「やってくれるねえ。部下たちが倒れちゃった。本当に強くなったもんだね」
「お前が見捨てたんだろ? 酷い隊長もいたもんだ」
「ふっ、弱いのがいけないのさ」
レオンの目は部下たちを見ていなかった。真っすぐにローグだけを見ていた。これはレオンが味方に同情していないということもあるが、それ以上にローグのことを危険視しているのだ。目の前にいるだけで明らかに強くなったという雰囲気を感じさせている。新兵とはいえ、厳しい訓練を積んだ王国の騎士たちが一撃で倒されたことが証明している。
「止まれ! 貴様ら一体何者だ!」
王国の騎士達が槍や剣を向けてローグ達を威嚇する。その中で隊長格と思われる人物が話しかけてきた。
「君達、抵抗しないでもらえるかな。身なりからして帝国の手の者達だろうけど、大人しく拘束されてもらえると嬉しいんだけど………そういうわけにもいかないよね? ローグ」
「そういうことだな。レオン・ビリー」
王国の騎士たちを率いていたのはレオン・ビリー。ローグとは深い因縁のある人物だった。ローグにとっては復讐の対象ですらある。
「まさか、ここでお前に会えるとはな。正直言ってタイミングは悪いが嬉しく思うよ。ここで決着をつけられるんだからな!」
「くふふふふふ、同感だねえ!」
ローグとレオン。二人は互いに悪意に満ちた顔で笑う。周囲がちょっと引くぐらいにその笑顔が禍々しく見える。それはリオルも同じだったが、臆せずにローグに気になることを聞いてみた。
「ローグ、奴がお前が言っていた男か?」
「ああ、さっき言ってた手練れだ。奴は俺が倒す」
「そうか分かった。他の敵は私達に任せろ。総員! 攻撃準備!」
リオルたちも武器を手に持って戦う姿勢を見せる。レオンの手下たちを相手に戦うためだ。
「ああ、でも少しくらい有利に戦ってほしいな。だから【外道魔法・憤怒】『理不尽の拡散』!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
赤紫色の雷がレオン率いる敵の騎士たちに放たれた。ローグの魔法による奇襲攻撃だ。
「「「「ぐあああああああああっ!?」」」」
「『魔法付与・盾』! うわっ、危ない!」
レオンは盾を構えて攻撃から身を守った。すると盾から炎のオーラが現れて簡易な結界のようになった。
「ぐ、くそお……」
「こ、こんな……」
「お、おのれえ……」
もっとも、それで守れたのはレオン一人のようだ。というよりも、レオンは自分の身しか守らなかったのだ。レオンの部下たちは皆、倒れてしまった。
「この前のお返しだ。先手必勝ってやつさ」
「やってくれるねえ。部下たちが倒れちゃった。本当に強くなったもんだね」
「お前が見捨てたんだろ? 酷い隊長もいたもんだ」
「ふっ、弱いのがいけないのさ」
レオンの目は部下たちを見ていなかった。真っすぐにローグだけを見ていた。これはレオンが味方に同情していないということもあるが、それ以上にローグのことを危険視しているのだ。目の前にいるだけで明らかに強くなったという雰囲気を感じさせている。新兵とはいえ、厳しい訓練を積んだ王国の騎士たちが一撃で倒されたことが証明している。
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