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第3章 組織編
悪い知らせ
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魔力協会中央。
メルガーの耳に第二の非常事態の知らせが入った。その知らせを聞いたメルガーは忌々し気な顔を隠さなかった。
「何ということだ……! バルムドとハイドが戻ってきたと思ったら、操られて暴れだしただと……アンリルがその対処をしてくれているとは……すぐに戦闘班を呼んで応援に向かわせろ! そして、念のため他の二人の幹部にも戦闘班を向かわせるのだ! 急げ!」
「はい! 承知しました! では、第一部隊を……」
知らせを持ってきた構成員が部隊編成の確認を口にしようとしたその時、
「大変だー! 大勢氷漬けにされたー! アンリル殿も氷漬けになったー!」
「何だと!? アンリルが!?」
新たな知らせが入ってっ来た。それを聞いたメルガーはさらに驚かされてしまった。
魔法協会入り口付近。
メルガーが現場に駆けつけてみると、すぐに氷の塊が目に入った。そして、よく見ると、
「なっ! これは……!」
アンリルとバルムドが戦っていた場所を中心に、周りが氷漬けになっていたのだ。上から見たそれは、まるで氷でできた巨大な花に見えた。それを目にしたメルガーはさすがに絶句してしまった。氷の花の中心に驚愕した顔のアンリルと血だらけのバルムドが見えたのだから。
「……! ア、アンリル……」
よく見ると、アンリルとバルムドだけではなかった。針でできた網に絡まったハイドや多くの構成員も氷の中に閉じ込められていた。氷の中にいる者たちは、アンリルとバルムドも含めて即死しているだろうとメルガーは思った。
(これが【氷結魔法】『自爆氷花』か。バルムドが以前話してくれた【氷結魔法】の禁断の魔法。それは己の命と引き換えに、周囲の敵を巻き込んで氷漬けにするというが、これがそうか、ここまでとは……。バルムドもアンリルと同じ元騎士団だったと聞いてはいたが、これほどの実力者だったのか……)
「会長! 大変です!」
「っ!? 今度は何だ!?」
氷の花の前で呆然としてしまったメルガーだったが、構成員の声に我を取り戻した。だが、メルガーの耳に入ってきた知らせは、またしても悪い知らせだった。
「非常用の隠し通路から侵入者が大勢現れました!」
「な、何い!? 隠し通路からだと!? そんな所から侵入したのか!?」
「近くにいたパルサ殿が駆けつけて、対処してくださっていたのですが、処理しきれず、殺されてしまいました!」
「そ、そんな、馬鹿な! あのパルサまでもが!?」
知らせを聞いたメルガーは、悪夢を見ているような気分になった。悪い知らせが立て続けに耳に入ってくるのだ。
「い、一体、何がどうなっているというのだぁ!?」
「……」
メルガーは怒りのあまり怒鳴り散らすが、そんなことをしても周囲の構成員たちが一歩引くだけだった。
メルガーの耳に第二の非常事態の知らせが入った。その知らせを聞いたメルガーは忌々し気な顔を隠さなかった。
「何ということだ……! バルムドとハイドが戻ってきたと思ったら、操られて暴れだしただと……アンリルがその対処をしてくれているとは……すぐに戦闘班を呼んで応援に向かわせろ! そして、念のため他の二人の幹部にも戦闘班を向かわせるのだ! 急げ!」
「はい! 承知しました! では、第一部隊を……」
知らせを持ってきた構成員が部隊編成の確認を口にしようとしたその時、
「大変だー! 大勢氷漬けにされたー! アンリル殿も氷漬けになったー!」
「何だと!? アンリルが!?」
新たな知らせが入ってっ来た。それを聞いたメルガーはさらに驚かされてしまった。
魔法協会入り口付近。
メルガーが現場に駆けつけてみると、すぐに氷の塊が目に入った。そして、よく見ると、
「なっ! これは……!」
アンリルとバルムドが戦っていた場所を中心に、周りが氷漬けになっていたのだ。上から見たそれは、まるで氷でできた巨大な花に見えた。それを目にしたメルガーはさすがに絶句してしまった。氷の花の中心に驚愕した顔のアンリルと血だらけのバルムドが見えたのだから。
「……! ア、アンリル……」
よく見ると、アンリルとバルムドだけではなかった。針でできた網に絡まったハイドや多くの構成員も氷の中に閉じ込められていた。氷の中にいる者たちは、アンリルとバルムドも含めて即死しているだろうとメルガーは思った。
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「会長! 大変です!」
「っ!? 今度は何だ!?」
氷の花の前で呆然としてしまったメルガーだったが、構成員の声に我を取り戻した。だが、メルガーの耳に入ってきた知らせは、またしても悪い知らせだった。
「非常用の隠し通路から侵入者が大勢現れました!」
「な、何い!? 隠し通路からだと!? そんな所から侵入したのか!?」
「近くにいたパルサ殿が駆けつけて、対処してくださっていたのですが、処理しきれず、殺されてしまいました!」
「そ、そんな、馬鹿な! あのパルサまでもが!?」
知らせを聞いたメルガーは、悪夢を見ているような気分になった。悪い知らせが立て続けに耳に入ってくるのだ。
「い、一体、何がどうなっているというのだぁ!?」
「……」
メルガーは怒りのあまり怒鳴り散らすが、そんなことをしても周囲の構成員たちが一歩引くだけだった。
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