78 / 252
第3章 組織編
魔術停止
しおりを挟む
魔法協会内部。
ダダダダダッ!
魔法協会の会長と幹部3人が魔術管理室に向かって走っている時だった。突如、彼ら4人にローグとミーラの『魔力崩し』が降りかかる。そして、
「く、うあ……な、何だ」
「ま、魔力が……うう……」
「アンリル! パルサ! くっ、今度は人体への魔力干渉か……!」
「か、会長、どうか……!」
アンリルとパルサが急に苦しみだして倒れてしまった。トーレンとメルガーも同じように苦しみだす。だが、4人はこんなところでうずくまっている場合じゃない。先を急ぐ必要がある。ここで、メルガーが打開のために魔法を使う。
「分かっている! 【反射魔法】『反射結界』!」
ピカッ!
メルガー達四人を包む白い結界が発生した。その結界の中にいる4人は苦しみが無くなって、ほどなく立ち上がり始めた。【反射魔法】『反射結界』は、あらゆる攻撃を反射して跳ね返す魔法。この中にいる間は、魔法による攻撃も受け付けないのだ。当然、『魔力崩し』からも解放される。
「か、会長、ありがとうございます……」
「う、うう……」
「さすが会長です……!」
「そんなことはいいからすぐに魔術管理室に向かうぞ!」
「「「はい!」」」
立ち上がった4人は、再び走魔術管理室に向かって走り始める。
ダダダダダッ!
数分後。
メルガー達4人は、魔術管理室の中にまでたどり着いた。早速、4人は魔術管理用の『大魔力炉』を停止するために取り組み始めた。大魔力炉は4っつの起動装置によって、運用されている。この起動装置を全て停止させることで、大魔力炉は活動を止めて、魔法協会中の魔術を停止させられるのだ。
「準備はいいな。ではいくぞ、第一起動装置停止! 次!」
「第二起動装置停止!」
「次!」
「第三起動装置停止!」
「次!」
「第四起動装置停止!」
「大魔力炉は!?」
ブウウウウウウウウン………………シュウウウウウウウウウウウウウウウウ!
「大魔力炉……停止を確認しました!」
「うむ!」
大魔力炉が停止した。これで全ての魔術が停止して暴走することはなくなるはずだ。実際、魔術管理室からも聞こえていた暴走や悲鳴が収まっていた。
「静かになった……」
「終わったのね……」
アンリルとパルサは一安心した。だが、トーレンとメルガーは違っていた。その顔には、安心しきった様子は一切無かった。
「お二人とも、まだ終わっていませんよ。黒幕がまだ分かっていないうちは安心できません」
「その通りだ。すぐに生き残った者達を二手に分ける。敵の捜索と内部の立て直しに向けて行動せねばならんからな。ここまでのことをしでかしたのだ、戦闘班を中心に何としても始末しなければならん。そのために我々も四方に分かれて指示を出さねばならん。いいな!」
「「了解!」」
トーレンとメルガーの言葉に、アンリルとパルサは気を引き締めなおした。この後、彼らはメルガーの指示のもと、四方に分かれて行動を開始した。
ダダダダダッ!
魔法協会の会長と幹部3人が魔術管理室に向かって走っている時だった。突如、彼ら4人にローグとミーラの『魔力崩し』が降りかかる。そして、
「く、うあ……な、何だ」
「ま、魔力が……うう……」
「アンリル! パルサ! くっ、今度は人体への魔力干渉か……!」
「か、会長、どうか……!」
アンリルとパルサが急に苦しみだして倒れてしまった。トーレンとメルガーも同じように苦しみだす。だが、4人はこんなところでうずくまっている場合じゃない。先を急ぐ必要がある。ここで、メルガーが打開のために魔法を使う。
「分かっている! 【反射魔法】『反射結界』!」
ピカッ!
メルガー達四人を包む白い結界が発生した。その結界の中にいる4人は苦しみが無くなって、ほどなく立ち上がり始めた。【反射魔法】『反射結界』は、あらゆる攻撃を反射して跳ね返す魔法。この中にいる間は、魔法による攻撃も受け付けないのだ。当然、『魔力崩し』からも解放される。
「か、会長、ありがとうございます……」
「う、うう……」
「さすが会長です……!」
「そんなことはいいからすぐに魔術管理室に向かうぞ!」
「「「はい!」」」
立ち上がった4人は、再び走魔術管理室に向かって走り始める。
ダダダダダッ!
数分後。
メルガー達4人は、魔術管理室の中にまでたどり着いた。早速、4人は魔術管理用の『大魔力炉』を停止するために取り組み始めた。大魔力炉は4っつの起動装置によって、運用されている。この起動装置を全て停止させることで、大魔力炉は活動を止めて、魔法協会中の魔術を停止させられるのだ。
「準備はいいな。ではいくぞ、第一起動装置停止! 次!」
「第二起動装置停止!」
「次!」
「第三起動装置停止!」
「次!」
「第四起動装置停止!」
「大魔力炉は!?」
ブウウウウウウウウン………………シュウウウウウウウウウウウウウウウウ!
「大魔力炉……停止を確認しました!」
「うむ!」
大魔力炉が停止した。これで全ての魔術が停止して暴走することはなくなるはずだ。実際、魔術管理室からも聞こえていた暴走や悲鳴が収まっていた。
「静かになった……」
「終わったのね……」
アンリルとパルサは一安心した。だが、トーレンとメルガーは違っていた。その顔には、安心しきった様子は一切無かった。
「お二人とも、まだ終わっていませんよ。黒幕がまだ分かっていないうちは安心できません」
「その通りだ。すぐに生き残った者達を二手に分ける。敵の捜索と内部の立て直しに向けて行動せねばならんからな。ここまでのことをしでかしたのだ、戦闘班を中心に何としても始末しなければならん。そのために我々も四方に分かれて指示を出さねばならん。いいな!」
「「了解!」」
トーレンとメルガーの言葉に、アンリルとパルサは気を引き締めなおした。この後、彼らはメルガーの指示のもと、四方に分かれて行動を開始した。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる