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第2章 奴隷編
VSバルムド
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ローグの戦いを見ていたルドガーとミーラは目を丸くしていた。
「し、信じられん……。こんな若者があのバルムドを倒すとは……! それになんて強さだ!」
「二人相手に……ローがこんなに強くなるなんて……!」
ローグの言われた通りにミーラを守っていたルドガーが、小屋から出てつぶやいた。ミーラも驚いている。彼女が、昔の『ロー・ライト』を知っているだけに。
「ルドガーさん、こいつらを縛り上げた後で聞かせてもらうぞ」
「……何をだ……?」
「もちろん、あんたと魔法協会のことでだ。無関係とはいえないんだろ? 魔法協会と敵対する俺としては、聞いておきたいところなんだ」
「さっきのことは本気なのか!? 魔法協会をつぶすってのは!?」
「本気なの!?」
ルドガーとミーラは驚いてローグ人詰め寄ってきた。ローグは理由を告げる。
「俺の復讐の獲物だったミーラを先に手を付けやがったんだ、当然だろ?」
「そんな理由でか!?」
「な、何よそれ!?」
「いろいろと気に食わないってのがあるな」
(俺の見たところ、ろくな研究機関ではなさそうだからな)
少なくとも、ローグの中の『ナイトウ・ログ』は、魔法協会はないほうがいいと告げている。旧時代の滅亡の理由は定かではないが、その理由としてあげられる有力候補の中には魔法の研究がどうしても絡むため、危険な研究機関はつぶしておきたいというのがローグの本音なのだ。それを知らないルドガーとミーラは、『堕落の壁』から出てさらに近づいてきた。ローグを説得するために。
「坊主よ、悪いことは言わないから表立って魔法協会と敵対なんかするんじゃねえ! しかも動機もわけわかんねえよ!」
「そうよ! 王国のすごい魔法使いが集まってるのよ! その『会長』は魔法を奪える恐ろしい魔法を持ってる! いくら今のローでも敵いっこないよ!」
「……その通りだ、愚か者どもよ」
「「「!」」」
「くらえ! 【氷結魔法】『生命氷結』!」
ヒュウウウウウウウウウウウウウ!
突然、バルムドが起き上がりローグたちに魔法を放った。『生命氷結』は至近距離で放たれる最上級の【氷結魔法】だ。確実に相手を凍らせられるこの魔法はかなり魔力を消費するが、ローグを倒すにはこの手しかないとバルムドは判断したのだ。
(殺してしまったか、仕方ない……。こんな危険分子は生かすのは危険すぎる……)
「ふう、危なかったな……」
「!?」
「もう少し遅かったら死ぬとことだったぜ」
バルムドは信じられないものを見てしまった。自身の最強の魔法を使ったのに、ローグは何ともなかったのだ。それもそのはず、レントとの戦い(不意打ち)から油断は禁物だと身をもって学んだローグは、いつでも『腹外消化』か『堕落の壁』を一瞬で発動する努力をしていたのだ。今回は『腹外消化』で防いだ。
「そ、そんな馬鹿な……! な、何をした……!? う、く……」
ドサッ
バルムドは訳が分からないまま、再び倒れてしまった。今度は、すぐに起き上がれそうになさそうだ。
「おや? 魔力切れを起こして倒れたか。二人とも呆然としないでこいつらを縛ろうぜ」
「……あ、ああ……」
「え、ええ……」
ルドガーとミーラは、いきなり起こった事態に呆然としていたが、ローグに言われて流されるように縛るのを手伝った。
「し、信じられん……。こんな若者があのバルムドを倒すとは……! それになんて強さだ!」
「二人相手に……ローがこんなに強くなるなんて……!」
ローグの言われた通りにミーラを守っていたルドガーが、小屋から出てつぶやいた。ミーラも驚いている。彼女が、昔の『ロー・ライト』を知っているだけに。
「ルドガーさん、こいつらを縛り上げた後で聞かせてもらうぞ」
「……何をだ……?」
「もちろん、あんたと魔法協会のことでだ。無関係とはいえないんだろ? 魔法協会と敵対する俺としては、聞いておきたいところなんだ」
「さっきのことは本気なのか!? 魔法協会をつぶすってのは!?」
「本気なの!?」
ルドガーとミーラは驚いてローグ人詰め寄ってきた。ローグは理由を告げる。
「俺の復讐の獲物だったミーラを先に手を付けやがったんだ、当然だろ?」
「そんな理由でか!?」
「な、何よそれ!?」
「いろいろと気に食わないってのがあるな」
(俺の見たところ、ろくな研究機関ではなさそうだからな)
少なくとも、ローグの中の『ナイトウ・ログ』は、魔法協会はないほうがいいと告げている。旧時代の滅亡の理由は定かではないが、その理由としてあげられる有力候補の中には魔法の研究がどうしても絡むため、危険な研究機関はつぶしておきたいというのがローグの本音なのだ。それを知らないルドガーとミーラは、『堕落の壁』から出てさらに近づいてきた。ローグを説得するために。
「坊主よ、悪いことは言わないから表立って魔法協会と敵対なんかするんじゃねえ! しかも動機もわけわかんねえよ!」
「そうよ! 王国のすごい魔法使いが集まってるのよ! その『会長』は魔法を奪える恐ろしい魔法を持ってる! いくら今のローでも敵いっこないよ!」
「……その通りだ、愚か者どもよ」
「「「!」」」
「くらえ! 【氷結魔法】『生命氷結』!」
ヒュウウウウウウウウウウウウウ!
突然、バルムドが起き上がりローグたちに魔法を放った。『生命氷結』は至近距離で放たれる最上級の【氷結魔法】だ。確実に相手を凍らせられるこの魔法はかなり魔力を消費するが、ローグを倒すにはこの手しかないとバルムドは判断したのだ。
(殺してしまったか、仕方ない……。こんな危険分子は生かすのは危険すぎる……)
「ふう、危なかったな……」
「!?」
「もう少し遅かったら死ぬとことだったぜ」
バルムドは信じられないものを見てしまった。自身の最強の魔法を使ったのに、ローグは何ともなかったのだ。それもそのはず、レントとの戦い(不意打ち)から油断は禁物だと身をもって学んだローグは、いつでも『腹外消化』か『堕落の壁』を一瞬で発動する努力をしていたのだ。今回は『腹外消化』で防いだ。
「そ、そんな馬鹿な……! な、何をした……!? う、く……」
ドサッ
バルムドは訳が分からないまま、再び倒れてしまった。今度は、すぐに起き上がれそうになさそうだ。
「おや? 魔力切れを起こして倒れたか。二人とも呆然としないでこいつらを縛ろうぜ」
「……あ、ああ……」
「え、ええ……」
ルドガーとミーラは、いきなり起こった事態に呆然としていたが、ローグに言われて流されるように縛るのを手伝った。
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