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背徳ノ白虎 著:mana
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住谷は煙草の煙を吐き出しながら、股の間で作業をしている医者の手元を暇潰しに数えていた。
真珠は全部で十八個。まだ半分も終わっていない。勿論局所麻酔が効いているので痛みは無いが、無防備にマラを曝け出しているのにも飽きて次の煙草に火を付けたところだった。
先日柏木の倅をここへ連れて来てピアッシング施術をさせたばかりだった。住谷自身に装飾の趣味は無かったが、ガキの萎えた亀頭に貫通させた鍵付きピアスを見るなり無性に昂ぶり、組長のツテを使って急遽本真珠を用意させたのだ。大ぶりの真珠が住谷の上反りマラを引き立てると思うと、柄にも無く心が沸き立つ。
住谷の帰りを待つ者は多い。敵のシマに店を出させた高級クラブのママ、袖の下に重宝する色盛りな小料理屋の女将、サツの上層部、政権与党の幹部。使えるものなら男も女も関係なく抱く。真珠入りの土産を見れば喜んで股を開くだろう。
「おい、いつになったら使えんだこれ」
やっと最後の真珠に取り掛かった医者に住谷は苛立ちをぶつけた。
「吸収糸を使っていますので、まあ一ヶ月もあれば性行為は可能かと。それまでは入浴もシャワーのみにし、」
「一ヶ月もヤれねえのか」
それこそ宝の持ち腐れじゃねえか、住谷はチッと大きく舌打ちをした。医者は気づかれないようにやれやれ、と溜息を吐く。住谷のえげつない無茶ぶりは日常茶飯事である。だが場所が場所だけに流石の住谷も今回は大人しくしてくれるだろう、と医者は踏んだ。
「抗生物質をお渡ししておきます。早くお気に入りの金庫番君を可愛がりたかったら、きちんと用法を守っ」
「あ?誰に口聞いてんだテメェ」
「す、すみませ、うあッ…ッガアッッ!!」
判断を誤った医者は、口の中を住谷の灰皿代わりにされた。
─────────────────────
手間が省けたってもんだ。ガキの方から飛び込んできやがった。
若い衆が運転する車の後部座席に沈み込むと、住谷の冷酷な相貌に僅かな綻びが見えた。無論誰にも悟られない程度の綻びである。が、例えプライベート空間であろうが住谷が表情を緩ませる事自体珍しい。
柏木の倅が手に入った。ジョーカーにもならないカードだが、上手く使えば良い肥しになる。住谷の立ち位置──座布団と呼ばれる組内での地位や肩書きは常に不安定だ。若頭にまでのし上がった住谷のタマを狙う輩などウジの数ほどいる。地盤を固めるにはあらゆる手段を講じなければいけない。あの柏木の倅をねんごろできるとあれば、好き者共への良い貢物になるだろう。組長に使わせてもいい。住谷は手に入れた柏木の使い途に思案を巡らせた。
今から七、八年前の事だったか。
違和感の残る股間から気を紛らわす為に火を付けた今日何本目かの煙草の煙に、あの時の記憶がうっすらと浮かび上がる。
次期若頭に一番近いと言われた住谷と柏木の父親が正月に鯉塚の家で鉢合わせした時のことだった。
同じ組といえど滅多に顔を合わせない二人がよりにもよって事始めの挨拶で前後するという一大事に緊張が走った。だが住谷とて祝いの場で揉め事を起こすつもりは毛頭無い。それは柏木も同様だったらしく、その日の式典は滞りなく運んだ(後で聞けば迎えの順序に下手こいた若い衆が散々仕置きを喰らったらしいが)。
だがそれ程までに当時の住谷と柏木の関係はピリピリしていた。生き馬の目を抜くこの世界で、一枚でも座布団を多く重ねて行く。実力の拮抗していた住谷と柏木は、どちらかがどちらかのタマを取らなければ上に行けない時期に差し掛かっていたのだ。
「おお住谷。今年も宜しくな」
先に組長への挨拶を済ませて出てきた柏木が住谷に声を掛けた。その背後に小さな人影があった。
「こっちこそ宜しく頼むわ。…柏木、後ろのは」
「ああこれか?倅だよ。おやじに顔見せしに連れてきた、おい健斗、挨拶しろ」
柏木の背後から恐る恐る顔を出したのは、詰襟の学生服を生真面目に着込んだガキだった。
「……明けまして、おめでとう、ございます」
「おお、おめでとさん」
えらく線の細いガキだった。目が悪いのか眼鏡を掛けているから余計に真面目に見える。ヤクザの世界とはまるで無縁の綺麗な顔つきに、住谷の鳩尾がぐ、と震えた。
お先、と住谷の横を柏木親子が通り過ぎる。小さく目礼をして立ち去って行くその横顔は、唇を噛み締めて緊張を堪えているかのように見えた。そりゃあそうだろう。ヤクザの親父にこんなところ連れてこられて緊張しないわけがない。
あの唇を開かせたら好い声で鳴きそうだ。住谷は心の中で薄く笑った。いつかあのガキを使う時がありそうだ。
それから数年後、住谷と柏木の勝負に決着がついた。住谷は鯉塚組若頭となり、柏木は死んだ。
タマ取られたら負け──例えどんな手を使おうともだ。柏木の死んだ理由は表沙汰にされてはいないが、住谷、果ては鯉塚組を陥れようと企んだ上の失態劇だ、同情の余地は無い。柏木に引導を渡したのは住谷本人だった。
(本当の勝負はこれからだがな)
気づけば短くなった煙草の先がちりちりと灰になっていた。備え付けの灰皿に押し付けると、住谷は胸元からスマホを取り出し、ある番号を呼び出した。
「……やるなら、早くしろよ」
住谷のマンションに呼び出された柏木は、屈辱を滲ませて住谷を睨みつけている。眼鏡の奥の目はあの頃よりだいぶ荒んではいたが、それも野良猫みたいで悪くねえな、住谷は小さく口の端を持ち上げた。
「急ぐなよ。それとも何か?早く弄って欲しいのか?こないだもちんこ引っ張られて気持ちよさそうにしてたよなあ。気に入ったか?鍵付きピアス」
柏木のズボンの上からツーっとなぞるようにピアスの在り処を探ると、カッと顔を赤くした柏木は「……ッ違、ッ」と腕で口元を隠した。
「何が違うだ、声、出そうになってんじゃねえか」
屈辱とは裏腹に柏木の身体はここ数ヶ月でだいぶ作り替えられていた。シャブ食わせてからとも思っていたが、そんな必要もなさそうだ。住谷はほくそ笑む。
「ちんこの鍵使って欲しきゃまずこっちしゃぶれや」
セックスはするなとは言われたが、しゃぶらせるなとは言われていない。住谷はむず痒くいきり勃ったマラを取り出し、しゃがませた柏木の口元に当てがった。
─────────────────────
住谷の呼び出しは気まぐれだ。自宅に呼びつけて真珠マラを口に突っ込むだけの時もあれば、鍵が入用だと事務所へ向かわせる時もある。
若い衆の面前で柏木のペニスを引っ張り出し、先端のリングに取り付けられた鍵で金庫の錠を回すのだ。用が済めば奥の部屋で散々抱き潰すのがお決まりのコースである。
リングを引っ張られながら歩かされる柏木の惨めな姿を下世話な視線が嘲笑う。柏木にとっては屈辱以外の何物でも無いだろう。そうやって柏木の人格を貶めていくのが住谷の狙いだった。
この日も柏木の携帯は突然鳴った。
『今日は何の用事だ』
『風呂に入る、早く来い』
『は?』
『俺の家だ。早くしろ』
住谷の全裸は見事だった。背中には咆哮する白虎、そそり立つ怒張には大粒の真珠。暫くそれに貫かれていない事を思い出した柏木が思わず後退りをする程の迫力である。
「風呂入るのひと月ぶりだからな、背中流せや」
「他人の背中なんて流したことねぇよ」
「親父の背中もか」
「……そうだ」
「そういやお前、さっきコレ見て怖気づいただろう」
勃起したままの真珠マラを掴み、住谷が笑った。
「べ、つに」
「やっと解禁だ。ケツ洗え」
「は?今?」
「今だよ。何の為にお前を呼んだと思ってる。見てるからしっかり洗えよ」
父親を殺した男の前で、その男に犯される準備をする。屈辱に唇を噛み締める柏木の表情に住谷は満足した。
「もういい、こっち来い」
腕を掴まれた柏木が住谷の胸に倒れ込む。幅の広い浴槽の縁に座らされた柏木は大きく脚を開かされ、まだ慣らし終えていない尻の孔をぐちぐちと住谷の指で穿られた。
「ッう、ううッ……やめ…ろ……」
「はッ、お前キツいな。他の男と寝たりしてねえのか」
「他……の、ッて、」
「お前の兄貴分だよ」
「いつき……瀧口さんはッ、そんなんじゃねえッ!」
「はん、偉いこって。操立ててたんか。お前も可哀そうにな、親父の敵にちんこ改造されるはケツまんこ掘られるは。瀧口にゃあ見せられねえなぁ?」
「ッ…クッ、……だ、まれッ」
「さぁて真珠マラのお出ましだ。せいぜい楽しめ」
柏木の菊門に圧力がかかった。ゴツゴツとした異物がずぶりと挿入ってくる。
「あ、あぁぁぁぁッ!!」
「ヤベぇなこれ。真珠入れて正解だったわ」
十八粒の真珠で飾り付けられた住谷のカリ首が、柏木の直腸を引き摺り出すように抽挿を繰り返す。
「うッあああ、やだ、、あ、あ、…ッ」
同時にペニスの先端で揺れる鍵を引っ張られながら亀頭を指で擦られ、堪らず柏木は住谷の腹の上に射精してしまう。
「おいおいトコロテンかよ。そんなに気に入ったか真珠マラ。お前のココ、咥え込んで離さねえもんな」
「う、るせッ、あ、あン…ッ」
柏木の吐き出した白濁を潤滑剤代わりに、住谷は更に動きを早めた。すでに柏木は目を虚ろにし、口の端から唾液を垂らしながら喘いでいる。無意識なのか住谷の首に手を回し、強請るように自ら腰を振っている様は、かつての学ラン姿の頃からは想像もつかない程に淫らだ。予想通り、否それ以上かもしれない、と住谷は思った。
「柏木の倅がここまで堕ちるなんてな。草葉の陰で親父もさぞ泣いてるだろうよ」
住谷の声はもう柏木には届いていないようだ。
住谷は柏木の腰をぐいっと引き寄せ、胎内にたっぷりと精液を注ぎ込んだ。
web・終
真珠は全部で十八個。まだ半分も終わっていない。勿論局所麻酔が効いているので痛みは無いが、無防備にマラを曝け出しているのにも飽きて次の煙草に火を付けたところだった。
先日柏木の倅をここへ連れて来てピアッシング施術をさせたばかりだった。住谷自身に装飾の趣味は無かったが、ガキの萎えた亀頭に貫通させた鍵付きピアスを見るなり無性に昂ぶり、組長のツテを使って急遽本真珠を用意させたのだ。大ぶりの真珠が住谷の上反りマラを引き立てると思うと、柄にも無く心が沸き立つ。
住谷の帰りを待つ者は多い。敵のシマに店を出させた高級クラブのママ、袖の下に重宝する色盛りな小料理屋の女将、サツの上層部、政権与党の幹部。使えるものなら男も女も関係なく抱く。真珠入りの土産を見れば喜んで股を開くだろう。
「おい、いつになったら使えんだこれ」
やっと最後の真珠に取り掛かった医者に住谷は苛立ちをぶつけた。
「吸収糸を使っていますので、まあ一ヶ月もあれば性行為は可能かと。それまでは入浴もシャワーのみにし、」
「一ヶ月もヤれねえのか」
それこそ宝の持ち腐れじゃねえか、住谷はチッと大きく舌打ちをした。医者は気づかれないようにやれやれ、と溜息を吐く。住谷のえげつない無茶ぶりは日常茶飯事である。だが場所が場所だけに流石の住谷も今回は大人しくしてくれるだろう、と医者は踏んだ。
「抗生物質をお渡ししておきます。早くお気に入りの金庫番君を可愛がりたかったら、きちんと用法を守っ」
「あ?誰に口聞いてんだテメェ」
「す、すみませ、うあッ…ッガアッッ!!」
判断を誤った医者は、口の中を住谷の灰皿代わりにされた。
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手間が省けたってもんだ。ガキの方から飛び込んできやがった。
若い衆が運転する車の後部座席に沈み込むと、住谷の冷酷な相貌に僅かな綻びが見えた。無論誰にも悟られない程度の綻びである。が、例えプライベート空間であろうが住谷が表情を緩ませる事自体珍しい。
柏木の倅が手に入った。ジョーカーにもならないカードだが、上手く使えば良い肥しになる。住谷の立ち位置──座布団と呼ばれる組内での地位や肩書きは常に不安定だ。若頭にまでのし上がった住谷のタマを狙う輩などウジの数ほどいる。地盤を固めるにはあらゆる手段を講じなければいけない。あの柏木の倅をねんごろできるとあれば、好き者共への良い貢物になるだろう。組長に使わせてもいい。住谷は手に入れた柏木の使い途に思案を巡らせた。
今から七、八年前の事だったか。
違和感の残る股間から気を紛らわす為に火を付けた今日何本目かの煙草の煙に、あの時の記憶がうっすらと浮かび上がる。
次期若頭に一番近いと言われた住谷と柏木の父親が正月に鯉塚の家で鉢合わせした時のことだった。
同じ組といえど滅多に顔を合わせない二人がよりにもよって事始めの挨拶で前後するという一大事に緊張が走った。だが住谷とて祝いの場で揉め事を起こすつもりは毛頭無い。それは柏木も同様だったらしく、その日の式典は滞りなく運んだ(後で聞けば迎えの順序に下手こいた若い衆が散々仕置きを喰らったらしいが)。
だがそれ程までに当時の住谷と柏木の関係はピリピリしていた。生き馬の目を抜くこの世界で、一枚でも座布団を多く重ねて行く。実力の拮抗していた住谷と柏木は、どちらかがどちらかのタマを取らなければ上に行けない時期に差し掛かっていたのだ。
「おお住谷。今年も宜しくな」
先に組長への挨拶を済ませて出てきた柏木が住谷に声を掛けた。その背後に小さな人影があった。
「こっちこそ宜しく頼むわ。…柏木、後ろのは」
「ああこれか?倅だよ。おやじに顔見せしに連れてきた、おい健斗、挨拶しろ」
柏木の背後から恐る恐る顔を出したのは、詰襟の学生服を生真面目に着込んだガキだった。
「……明けまして、おめでとう、ございます」
「おお、おめでとさん」
えらく線の細いガキだった。目が悪いのか眼鏡を掛けているから余計に真面目に見える。ヤクザの世界とはまるで無縁の綺麗な顔つきに、住谷の鳩尾がぐ、と震えた。
お先、と住谷の横を柏木親子が通り過ぎる。小さく目礼をして立ち去って行くその横顔は、唇を噛み締めて緊張を堪えているかのように見えた。そりゃあそうだろう。ヤクザの親父にこんなところ連れてこられて緊張しないわけがない。
あの唇を開かせたら好い声で鳴きそうだ。住谷は心の中で薄く笑った。いつかあのガキを使う時がありそうだ。
それから数年後、住谷と柏木の勝負に決着がついた。住谷は鯉塚組若頭となり、柏木は死んだ。
タマ取られたら負け──例えどんな手を使おうともだ。柏木の死んだ理由は表沙汰にされてはいないが、住谷、果ては鯉塚組を陥れようと企んだ上の失態劇だ、同情の余地は無い。柏木に引導を渡したのは住谷本人だった。
(本当の勝負はこれからだがな)
気づけば短くなった煙草の先がちりちりと灰になっていた。備え付けの灰皿に押し付けると、住谷は胸元からスマホを取り出し、ある番号を呼び出した。
「……やるなら、早くしろよ」
住谷のマンションに呼び出された柏木は、屈辱を滲ませて住谷を睨みつけている。眼鏡の奥の目はあの頃よりだいぶ荒んではいたが、それも野良猫みたいで悪くねえな、住谷は小さく口の端を持ち上げた。
「急ぐなよ。それとも何か?早く弄って欲しいのか?こないだもちんこ引っ張られて気持ちよさそうにしてたよなあ。気に入ったか?鍵付きピアス」
柏木のズボンの上からツーっとなぞるようにピアスの在り処を探ると、カッと顔を赤くした柏木は「……ッ違、ッ」と腕で口元を隠した。
「何が違うだ、声、出そうになってんじゃねえか」
屈辱とは裏腹に柏木の身体はここ数ヶ月でだいぶ作り替えられていた。シャブ食わせてからとも思っていたが、そんな必要もなさそうだ。住谷はほくそ笑む。
「ちんこの鍵使って欲しきゃまずこっちしゃぶれや」
セックスはするなとは言われたが、しゃぶらせるなとは言われていない。住谷はむず痒くいきり勃ったマラを取り出し、しゃがませた柏木の口元に当てがった。
─────────────────────
住谷の呼び出しは気まぐれだ。自宅に呼びつけて真珠マラを口に突っ込むだけの時もあれば、鍵が入用だと事務所へ向かわせる時もある。
若い衆の面前で柏木のペニスを引っ張り出し、先端のリングに取り付けられた鍵で金庫の錠を回すのだ。用が済めば奥の部屋で散々抱き潰すのがお決まりのコースである。
リングを引っ張られながら歩かされる柏木の惨めな姿を下世話な視線が嘲笑う。柏木にとっては屈辱以外の何物でも無いだろう。そうやって柏木の人格を貶めていくのが住谷の狙いだった。
この日も柏木の携帯は突然鳴った。
『今日は何の用事だ』
『風呂に入る、早く来い』
『は?』
『俺の家だ。早くしろ』
住谷の全裸は見事だった。背中には咆哮する白虎、そそり立つ怒張には大粒の真珠。暫くそれに貫かれていない事を思い出した柏木が思わず後退りをする程の迫力である。
「風呂入るのひと月ぶりだからな、背中流せや」
「他人の背中なんて流したことねぇよ」
「親父の背中もか」
「……そうだ」
「そういやお前、さっきコレ見て怖気づいただろう」
勃起したままの真珠マラを掴み、住谷が笑った。
「べ、つに」
「やっと解禁だ。ケツ洗え」
「は?今?」
「今だよ。何の為にお前を呼んだと思ってる。見てるからしっかり洗えよ」
父親を殺した男の前で、その男に犯される準備をする。屈辱に唇を噛み締める柏木の表情に住谷は満足した。
「もういい、こっち来い」
腕を掴まれた柏木が住谷の胸に倒れ込む。幅の広い浴槽の縁に座らされた柏木は大きく脚を開かされ、まだ慣らし終えていない尻の孔をぐちぐちと住谷の指で穿られた。
「ッう、ううッ……やめ…ろ……」
「はッ、お前キツいな。他の男と寝たりしてねえのか」
「他……の、ッて、」
「お前の兄貴分だよ」
「いつき……瀧口さんはッ、そんなんじゃねえッ!」
「はん、偉いこって。操立ててたんか。お前も可哀そうにな、親父の敵にちんこ改造されるはケツまんこ掘られるは。瀧口にゃあ見せられねえなぁ?」
「ッ…クッ、……だ、まれッ」
「さぁて真珠マラのお出ましだ。せいぜい楽しめ」
柏木の菊門に圧力がかかった。ゴツゴツとした異物がずぶりと挿入ってくる。
「あ、あぁぁぁぁッ!!」
「ヤベぇなこれ。真珠入れて正解だったわ」
十八粒の真珠で飾り付けられた住谷のカリ首が、柏木の直腸を引き摺り出すように抽挿を繰り返す。
「うッあああ、やだ、、あ、あ、…ッ」
同時にペニスの先端で揺れる鍵を引っ張られながら亀頭を指で擦られ、堪らず柏木は住谷の腹の上に射精してしまう。
「おいおいトコロテンかよ。そんなに気に入ったか真珠マラ。お前のココ、咥え込んで離さねえもんな」
「う、るせッ、あ、あン…ッ」
柏木の吐き出した白濁を潤滑剤代わりに、住谷は更に動きを早めた。すでに柏木は目を虚ろにし、口の端から唾液を垂らしながら喘いでいる。無意識なのか住谷の首に手を回し、強請るように自ら腰を振っている様は、かつての学ラン姿の頃からは想像もつかない程に淫らだ。予想通り、否それ以上かもしれない、と住谷は思った。
「柏木の倅がここまで堕ちるなんてな。草葉の陰で親父もさぞ泣いてるだろうよ」
住谷の声はもう柏木には届いていないようだ。
住谷は柏木の腰をぐいっと引き寄せ、胎内にたっぷりと精液を注ぎ込んだ。
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