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恥辱ノ青龍 著:nao
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「おら、起きろ」
頭を垂れている男に目掛けて、バケツの水が浴びせられた。男はのっそりと顔をあげる。濡れた前髪の隙間から覗いた瞳には鋭い光が射していた。椅子に縛りつけられ、破れたシャツに血が滲んでいても、男の黒い瞳は死んではいなかった。
「お前ら、こんなことして、どうなるかわかっとんのか」
「おお、こわ」
地下室にゲラゲラと下衆な笑い声が幾重にも響き渡る。鉄パイプが振り下ろされ、ガツンと男の肩を打ち付ける。青年は脂汗を滲ませ、呻き声をあげながらも耐え凌いだ。それが返って、血の気の多い男たちの嗜虐心をそそり、制裁は過激さを増していく。再び鉄パイプが振り下ろされ、脛を強打した。
「……ぐ……ぅ……」
「その辺にしとけ」
ドスの利いた低い声。紫煙を燻らせながら、ゆったりと階段を降りてくる男に、強面の男たちは頭を下げた。彼らの若頭の住谷である。
「おら、武田。瀧口がどんな画を描いとるんか吐けや」
住谷は、乱れた黒髪を掴んで、その瞳を覗き込む。武田は気丈にも睨み返した。ナイフのように鋭い目つきは、この世界に巣食う男独特のものである。額から流れた血が目元を赤く染め、右の頬は腫れていた。それでも、武田亮介は目鼻立ちの整った青年である。
「少し薹が立ってるが、男にしては旨そうな顔してんじゃねぇか」
武田は唾を吐く。血の混じる唾液が住谷の白い頬を伝う。住谷は親指でそれを拭いながらも、愉快そうに口角を持ち上げた。
地下室は地獄と化していた。
衣服を剥ぎ取られ、四つん這いに押さえつけられた青年は凌辱の限りを尽くされていた。背中に描かれた青龍からは血が流れ、赤黒い痣が幾つも点在する。尻の孔は男根に貫かれ、抽挿されれば、泡立った白い粘液に混じって血が流れる。
「あ、あぐ、……やめ……ッ――――」
堪えきれず漏らす声は、悲痛な呻き。それでも男たちは、代わる代わる青年の尻に杭を打ち込み、腹を破るように抉り、揺すり、精液を注ぎ込む。
「おら、噛んだら、全部の歯をへし折ってやるからな」
肥えた男は、尻を犯されている青年の髪を掴むと、凶悪な太さの麻羅を青年の唇に捩じ込んだ。独特のすえた臭いに武田は吐き気が込み上げる。それでも、容赦なく喉の最奥まで麻羅で犯され、粘膜を擦り付けられれば、武田は目を白黒させて、嘔吐くことしかできない。上の穴も下の穴にも、精液を流し込まれ、武田は便器に成り果てていた。
「どうだ、男の味は」
「外道め」
恥辱にまみれた武田の瞳には光はない。それでも、口先だけは精一杯の虚勢を張っていた。住谷は革靴の先で、青年の腹に蹴りを入れて、仰向かした。
「カマ掘られて悦んどる変態が」
「――――――ッ……がぁッ」
武田のぺニスを踏みながら住谷は薄く笑う。釣られるようにして下衆な男たちもゲラゲラ笑いながら野次を飛ばした。生理的に軽く勃起したぺニスを嘲笑され、武田は堪らずに顔をそらす。
「きったねぇな。オメエら洗ってやれや」
若頭が顎で指示すれば、血と精液に汚れた躰にバケツの水がぶっかけられる。抵抗する気力も失せたのか、ぐったりとした武田は男二人に両足を抱え込まれるように持ち上げられた。けれど、椅子に腰かけた住谷に向かい合わせに座らされそうになって、武田は急に顔色を変えて、暴れ始める。
「や、やめろ……ッ」
「いい加減、素直になったらどうや」
頬を拳で張り倒され、武田は根性を入れられる。住谷の魔羅は凶器であった。太く長いだけではない。真珠が幾粒も打ち込まれたカリは、醜悪な形をしている。ぽっかりと開いた菊座からは、どろりと白濁した粘液が垂れる。その穴に魔羅を宛がわれ、拡げるように咥えこまされる。
「あ、ああ、……あ……や、……」
逃げる腰を掴まれて無理やり押し込まれる。武田は背を仰け反らせて背後の男に縋りそうになった。躰の内側から充血した前立腺を幾つもの真珠でゴリゴリと抉られ、全身の肌は赤く染まり、呻き声にも色が混ざる。
「うう、……あ、やぁ、……ぉ、おえ、……ッ……」
届いたことのない奥にまで拓かされ、その凶器は結腸の入り口をも貫いた。胃を押し上げられて、武田は堪らずに嘔吐する。白濁とした粘液が唇から垂れて首筋を伝う。けれど、凶器はそれ以上は動かない。武田の息が整ってくる頃には、粘液に溢れた蜜壺は、住谷に媚びるように吸い付き、無意識に腰を揺らし始める。その度に、勃起したぺニスが揺れて、腹に当たった。
「ハッ……やっとメスらしくなってきたじゃねぇか」
「お、お、う……ッ――――――」
武田を抱える男たちが、ゆっくりと何度か腰を持ち上げては落とした。抽挿される度に、背中の龍は震えて快楽をねだる。虚ろな瞳からは涙が伝っていく。
「こんな躰じゃ、もう兄貴に顔合わせられんな? ほら、イきたかったら、瀧口の弱味のひとつでも吐けや」
「アニキ……」
武田の朦朧とした頭に、瀧口の顔が過った。そうして、隣には瀧口に目をかけられている少年の顔。あの少年さえいなければ、と浮かんだ言葉が口から溢れた。
「は、か、柏木、だ……」
「柏木がなんだ?」
「アニキは、……柏木の息子の、……面倒みてて、あいつのことばっかりで、」
「そうか、柏木か」
住谷は、満足そうに口角を上げると武田を床に転がした。背後から尻を掴んで、ゆっくりと醜悪な凶器を埋め込んでいく。
「あ、あん、……あ、あ、ごめ、……なさッ……あ……あにき、……あ、あ、」
媚びるような甘い声が地下に響き渡り、熱気は湿り気を帯びて色めき立った。かつて瀧口の片腕と呼ばれた男は、貪欲に快楽を欲しがるメス犬に成り果てていた。武田は額を床に擦り付けながら許しを乞う。兄貴への忠義を誓って背負った青龍がくねる様は艶かしく、粗暴な男たちは手を叩いて囃し立てる。
住谷は、床に落ちているドスを手に取った。赤黒い血に汚れた刃物は禍々しい光を放つ。
「ほら、さっさと、いっちまえ」
「あ、あがッあああ――――――ッ」
ドスが青龍の目に突き刺さる。緩くなった蜜壺がきゅうと締まり、憐れな龍は、とぷとぷと射精したのであった。
頭を垂れている男に目掛けて、バケツの水が浴びせられた。男はのっそりと顔をあげる。濡れた前髪の隙間から覗いた瞳には鋭い光が射していた。椅子に縛りつけられ、破れたシャツに血が滲んでいても、男の黒い瞳は死んではいなかった。
「お前ら、こんなことして、どうなるかわかっとんのか」
「おお、こわ」
地下室にゲラゲラと下衆な笑い声が幾重にも響き渡る。鉄パイプが振り下ろされ、ガツンと男の肩を打ち付ける。青年は脂汗を滲ませ、呻き声をあげながらも耐え凌いだ。それが返って、血の気の多い男たちの嗜虐心をそそり、制裁は過激さを増していく。再び鉄パイプが振り下ろされ、脛を強打した。
「……ぐ……ぅ……」
「その辺にしとけ」
ドスの利いた低い声。紫煙を燻らせながら、ゆったりと階段を降りてくる男に、強面の男たちは頭を下げた。彼らの若頭の住谷である。
「おら、武田。瀧口がどんな画を描いとるんか吐けや」
住谷は、乱れた黒髪を掴んで、その瞳を覗き込む。武田は気丈にも睨み返した。ナイフのように鋭い目つきは、この世界に巣食う男独特のものである。額から流れた血が目元を赤く染め、右の頬は腫れていた。それでも、武田亮介は目鼻立ちの整った青年である。
「少し薹が立ってるが、男にしては旨そうな顔してんじゃねぇか」
武田は唾を吐く。血の混じる唾液が住谷の白い頬を伝う。住谷は親指でそれを拭いながらも、愉快そうに口角を持ち上げた。
地下室は地獄と化していた。
衣服を剥ぎ取られ、四つん這いに押さえつけられた青年は凌辱の限りを尽くされていた。背中に描かれた青龍からは血が流れ、赤黒い痣が幾つも点在する。尻の孔は男根に貫かれ、抽挿されれば、泡立った白い粘液に混じって血が流れる。
「あ、あぐ、……やめ……ッ――――」
堪えきれず漏らす声は、悲痛な呻き。それでも男たちは、代わる代わる青年の尻に杭を打ち込み、腹を破るように抉り、揺すり、精液を注ぎ込む。
「おら、噛んだら、全部の歯をへし折ってやるからな」
肥えた男は、尻を犯されている青年の髪を掴むと、凶悪な太さの麻羅を青年の唇に捩じ込んだ。独特のすえた臭いに武田は吐き気が込み上げる。それでも、容赦なく喉の最奥まで麻羅で犯され、粘膜を擦り付けられれば、武田は目を白黒させて、嘔吐くことしかできない。上の穴も下の穴にも、精液を流し込まれ、武田は便器に成り果てていた。
「どうだ、男の味は」
「外道め」
恥辱にまみれた武田の瞳には光はない。それでも、口先だけは精一杯の虚勢を張っていた。住谷は革靴の先で、青年の腹に蹴りを入れて、仰向かした。
「カマ掘られて悦んどる変態が」
「――――――ッ……がぁッ」
武田のぺニスを踏みながら住谷は薄く笑う。釣られるようにして下衆な男たちもゲラゲラ笑いながら野次を飛ばした。生理的に軽く勃起したぺニスを嘲笑され、武田は堪らずに顔をそらす。
「きったねぇな。オメエら洗ってやれや」
若頭が顎で指示すれば、血と精液に汚れた躰にバケツの水がぶっかけられる。抵抗する気力も失せたのか、ぐったりとした武田は男二人に両足を抱え込まれるように持ち上げられた。けれど、椅子に腰かけた住谷に向かい合わせに座らされそうになって、武田は急に顔色を変えて、暴れ始める。
「や、やめろ……ッ」
「いい加減、素直になったらどうや」
頬を拳で張り倒され、武田は根性を入れられる。住谷の魔羅は凶器であった。太く長いだけではない。真珠が幾粒も打ち込まれたカリは、醜悪な形をしている。ぽっかりと開いた菊座からは、どろりと白濁した粘液が垂れる。その穴に魔羅を宛がわれ、拡げるように咥えこまされる。
「あ、ああ、……あ……や、……」
逃げる腰を掴まれて無理やり押し込まれる。武田は背を仰け反らせて背後の男に縋りそうになった。躰の内側から充血した前立腺を幾つもの真珠でゴリゴリと抉られ、全身の肌は赤く染まり、呻き声にも色が混ざる。
「うう、……あ、やぁ、……ぉ、おえ、……ッ……」
届いたことのない奥にまで拓かされ、その凶器は結腸の入り口をも貫いた。胃を押し上げられて、武田は堪らずに嘔吐する。白濁とした粘液が唇から垂れて首筋を伝う。けれど、凶器はそれ以上は動かない。武田の息が整ってくる頃には、粘液に溢れた蜜壺は、住谷に媚びるように吸い付き、無意識に腰を揺らし始める。その度に、勃起したぺニスが揺れて、腹に当たった。
「ハッ……やっとメスらしくなってきたじゃねぇか」
「お、お、う……ッ――――――」
武田を抱える男たちが、ゆっくりと何度か腰を持ち上げては落とした。抽挿される度に、背中の龍は震えて快楽をねだる。虚ろな瞳からは涙が伝っていく。
「こんな躰じゃ、もう兄貴に顔合わせられんな? ほら、イきたかったら、瀧口の弱味のひとつでも吐けや」
「アニキ……」
武田の朦朧とした頭に、瀧口の顔が過った。そうして、隣には瀧口に目をかけられている少年の顔。あの少年さえいなければ、と浮かんだ言葉が口から溢れた。
「は、か、柏木、だ……」
「柏木がなんだ?」
「アニキは、……柏木の息子の、……面倒みてて、あいつのことばっかりで、」
「そうか、柏木か」
住谷は、満足そうに口角を上げると武田を床に転がした。背後から尻を掴んで、ゆっくりと醜悪な凶器を埋め込んでいく。
「あ、あん、……あ、あ、ごめ、……なさッ……あ……あにき、……あ、あ、」
媚びるような甘い声が地下に響き渡り、熱気は湿り気を帯びて色めき立った。かつて瀧口の片腕と呼ばれた男は、貪欲に快楽を欲しがるメス犬に成り果てていた。武田は額を床に擦り付けながら許しを乞う。兄貴への忠義を誓って背負った青龍がくねる様は艶かしく、粗暴な男たちは手を叩いて囃し立てる。
住谷は、床に落ちているドスを手に取った。赤黒い血に汚れた刃物は禍々しい光を放つ。
「ほら、さっさと、いっちまえ」
「あ、あがッあああ――――――ッ」
ドスが青龍の目に突き刺さる。緩くなった蜜壺がきゅうと締まり、憐れな龍は、とぷとぷと射精したのであった。
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