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第1話⑧ 男二人で夜の公園って言ったらやることは一つ
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帰路に着いたゴッ太郎は、駅前のコンビニで適当な菓子類を買い込み、足先を近くの人気のない公園に向けた。暗い路地の先にある木の洞が、顔のように笑っている。そのまま公園の入り口に立った車止めを乗り越えて、砂場を横断しシーソーに座り込む。誰かが忘れていったスコップの柄が地中から顔を出していた。
ゴッ太郎が体重を乗せると、軋みながらシーソーは動いた。きい、きいと誰も居ない夜闇の中でゴッ太郎はシーソー遊びをしている。三度、四度、五度、覗いたカーブミラーには金色の瞳が二つ浮いていた。
「なあ、シーソーしようぜ。一人じゃ飽きちまったよ」
「……貴様、どこまでも勘のいい男。どこで気が付いた」
公園前道路のカーブミラーの上で鎮座していたのはエレベーターで襲ってきたあの男――鉤爪の男だった。街頭の光を受けて仮面が塗り椀の表面のようにてらついている。
「いや、どこで気が付いたもなにも……お前、流石にカーブミラーの上に陣取ってるのは目立ちすぎるだろ。どう考えたらそこに陣取ることを考える。実は偵察初めてか?」
「き……貴様ッ゙! 私を愚弄する気か! この闘牛士の爪を持ち、闇夜を自在に飛び回る蝙蝠と謳われたわたしを……!!!」
男はミラーの上で器用にも体を弓なりに捻り、爪を大きく振り上げて、泥酔したコアリクイの威嚇めいた抗議のポーズを取っていた。いや、実際のところ、その男が取った体勢になんの意味があるのかはわからない。しかしなんとか読み解くところによると、その男はやはり抗議を全身で表現しているのだろう。
服装も学生服から開襟シャツに足元を強調するスリットの入ったどこか艶めかしいパンタロンに変わっており、爪はより大きく凶悪な三本爪になっている。見るところによると明らかにやる気である。
「シーソーしようぜ~」
「いいだろう……! 貴様の死体を重りにシーソーを楽しんでやる!」
「どんな脅し文句だよ、面白お面白男!」
「その減らない口を爪で縫い付けて黙らせてやるヒョウアッ!」
夏の大三角を背負って飛び上がった男は、腕を組んだまま空中を美しい放物線を描くように着地し、爪をこちらに向けて再びポーズを取った。
ゴッ太郎はレジ袋をシーソーに引っ掛けると、上着のシャツを脱ぎ捨てる。密に詰まった筋肉が、弾けんばかりに躍動する。ドルンドルン、ツーストロークのエンジンの鼓動を思わせる肉の協奏曲が、公園の薄明かりに反響する。もはや公園は一人と筋肉一つが向き合う筋肉の博物館と化していた。
「貴様の腕、やけに太いと思ってはいたが――なんだその肉は、脱いだ途端に膨張したようだ……」
「だろォ。これ、気持ち悪いからよお、やるの好きじゃねえんだけど、やっぱり戦るにはこうじゃないとなあ」
男は今朝のエレベーター内での出来事を逡巡する。死角である天井からの渾身の一撃、避けられるはずがない――普通の人間であれば。
しかし、この男はただ前に跳んだだけ、ただそれだけで闘牛士の爪から繰り出される落下の惨劇の爪を躱して見せたのである。
「その、異常発達な筋肉で……瞬間的に高く飛び上がったのか」
「おお、よくわかったな。さあ、やろうか」
「この夜の公園という舞台で、私に攻撃を許したこと――後悔させてやるッ゙!」
「すげえツバ飛んでそう」
「うるさいッ゙!」
ゴッ太郎は体を開いて左手を軽く生卵を柔らかく握る程度に自然に力を込めて天に向け、右手は隙間なく握り込んで肩の前に構える。足は肩幅やや広めに開き、前傾する。前方の相手のあらゆる出方に即応できる構えである。
対して男は嘲るように、地面を蹴った。
「ヒョウア!」
空に浮き上がった体が回転にひねりを加えながら、風のない公園を翼もないのに自在に飛び回る。ブランコが、アスレチックが、すべり台が、木が、街灯が足場になり、男の陰を闇に隠してあらゆる方向からの攻撃を可能としている。
ゴッ太郎はその動きに合わせて正面を変えて、ぐるぐると回るように応戦した。常に相手が正面にあれば、構えは効いている。一際高く男は跳躍した。ブランコの柱を蹴り、中空に身を投げたのである。ゴッ太郎は上を見上げた瞬間、目が眩んだ。街灯と男の位置が被ったのである。
「見えないだろう。私は闇だけを扱うのではない。光さえをも飲み込む、それこそが我が暗殺術! 食らうが良い――必殺ゥ~~~! 闘牛士の接吻」
五メートルはあろうかという高さからの急降下攻撃、もはや質量の爆撃と言っても差し支えない程の速度を纏って男はゴッ太郎に直進していた。ゴッ太郎からは男がどこから飛びかかってくるのか見えていない。
エレベーターの中での前跳びで行ったような前跳びでの回避は、相手の攻撃方向から離れるように跳ぶことで被害を最小化することができたが、今回は違う。もし間違った方向に跳べば、爪にずたずたに、切り裂かれてしまうだろう。
「見えない、か。こいつはめちゃ困ったよなァ~~~」
だが恬として怖じないのはゴッ太郎である。ゴッ太郎も素人ではない。今までいくもの修羅場を潜ってきた。
勿論筋肉に全幅の信頼を置いているのだが、筋肉だけに頼ったこともない。ゴッ太郎は筋肉と二人三脚で歩んできたのだ。故に、手が届かなくても、相手が空中にいても、できることはある。
ゴッ太郎が体重を乗せると、軋みながらシーソーは動いた。きい、きいと誰も居ない夜闇の中でゴッ太郎はシーソー遊びをしている。三度、四度、五度、覗いたカーブミラーには金色の瞳が二つ浮いていた。
「なあ、シーソーしようぜ。一人じゃ飽きちまったよ」
「……貴様、どこまでも勘のいい男。どこで気が付いた」
公園前道路のカーブミラーの上で鎮座していたのはエレベーターで襲ってきたあの男――鉤爪の男だった。街頭の光を受けて仮面が塗り椀の表面のようにてらついている。
「いや、どこで気が付いたもなにも……お前、流石にカーブミラーの上に陣取ってるのは目立ちすぎるだろ。どう考えたらそこに陣取ることを考える。実は偵察初めてか?」
「き……貴様ッ゙! 私を愚弄する気か! この闘牛士の爪を持ち、闇夜を自在に飛び回る蝙蝠と謳われたわたしを……!!!」
男はミラーの上で器用にも体を弓なりに捻り、爪を大きく振り上げて、泥酔したコアリクイの威嚇めいた抗議のポーズを取っていた。いや、実際のところ、その男が取った体勢になんの意味があるのかはわからない。しかしなんとか読み解くところによると、その男はやはり抗議を全身で表現しているのだろう。
服装も学生服から開襟シャツに足元を強調するスリットの入ったどこか艶めかしいパンタロンに変わっており、爪はより大きく凶悪な三本爪になっている。見るところによると明らかにやる気である。
「シーソーしようぜ~」
「いいだろう……! 貴様の死体を重りにシーソーを楽しんでやる!」
「どんな脅し文句だよ、面白お面白男!」
「その減らない口を爪で縫い付けて黙らせてやるヒョウアッ!」
夏の大三角を背負って飛び上がった男は、腕を組んだまま空中を美しい放物線を描くように着地し、爪をこちらに向けて再びポーズを取った。
ゴッ太郎はレジ袋をシーソーに引っ掛けると、上着のシャツを脱ぎ捨てる。密に詰まった筋肉が、弾けんばかりに躍動する。ドルンドルン、ツーストロークのエンジンの鼓動を思わせる肉の協奏曲が、公園の薄明かりに反響する。もはや公園は一人と筋肉一つが向き合う筋肉の博物館と化していた。
「貴様の腕、やけに太いと思ってはいたが――なんだその肉は、脱いだ途端に膨張したようだ……」
「だろォ。これ、気持ち悪いからよお、やるの好きじゃねえんだけど、やっぱり戦るにはこうじゃないとなあ」
男は今朝のエレベーター内での出来事を逡巡する。死角である天井からの渾身の一撃、避けられるはずがない――普通の人間であれば。
しかし、この男はただ前に跳んだだけ、ただそれだけで闘牛士の爪から繰り出される落下の惨劇の爪を躱して見せたのである。
「その、異常発達な筋肉で……瞬間的に高く飛び上がったのか」
「おお、よくわかったな。さあ、やろうか」
「この夜の公園という舞台で、私に攻撃を許したこと――後悔させてやるッ゙!」
「すげえツバ飛んでそう」
「うるさいッ゙!」
ゴッ太郎は体を開いて左手を軽く生卵を柔らかく握る程度に自然に力を込めて天に向け、右手は隙間なく握り込んで肩の前に構える。足は肩幅やや広めに開き、前傾する。前方の相手のあらゆる出方に即応できる構えである。
対して男は嘲るように、地面を蹴った。
「ヒョウア!」
空に浮き上がった体が回転にひねりを加えながら、風のない公園を翼もないのに自在に飛び回る。ブランコが、アスレチックが、すべり台が、木が、街灯が足場になり、男の陰を闇に隠してあらゆる方向からの攻撃を可能としている。
ゴッ太郎はその動きに合わせて正面を変えて、ぐるぐると回るように応戦した。常に相手が正面にあれば、構えは効いている。一際高く男は跳躍した。ブランコの柱を蹴り、中空に身を投げたのである。ゴッ太郎は上を見上げた瞬間、目が眩んだ。街灯と男の位置が被ったのである。
「見えないだろう。私は闇だけを扱うのではない。光さえをも飲み込む、それこそが我が暗殺術! 食らうが良い――必殺ゥ~~~! 闘牛士の接吻」
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「見えない、か。こいつはめちゃ困ったよなァ~~~」
だが恬として怖じないのはゴッ太郎である。ゴッ太郎も素人ではない。今までいくもの修羅場を潜ってきた。
勿論筋肉に全幅の信頼を置いているのだが、筋肉だけに頼ったこともない。ゴッ太郎は筋肉と二人三脚で歩んできたのだ。故に、手が届かなくても、相手が空中にいても、できることはある。
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