1 / 80
1章 宇宙遭難編
0話 プロローグ そこは異世界でした?
しおりを挟む
そこには木しかなかった、木が陸地を全て覆いつくしていた、生きた森の気配がしなかった、只々、光が降り注ぐだけであった。
わずかに聞こえる水の流れる音とかすかに聞こえる木の葉を揺らす風の音。
そんな場所に小型ジェット飛行機は着陸していた、しかしそれは車輪を出さずに倒れた木の上に乗っかっている、全くの無傷で。
その近くに男性1人女性3人が集まっていた。
まずは、10代後半程度に見える、女性。
黒い髪が肩甲骨までまっすぐ伸びて前髪は眉の上で揃えられている、白いシャツにプリーツスカートを履いていて、何故か胸ポケットにペンが刺さっている。
そんな彼女は近くにいる男性に語り掛ける「おっさん、ここ何処ですか?」
「おっさんじゃねー、織田と呼べ」
見た目が30代中盤の短髪の男性で、ジーンズにチェックのワイシャツを着た年相応のいでたちである。
「では織田、ここは何処ですか?」と先ほどの彼女が言い直す。
「君たちは、長い時間気絶していたから詳細は分からないだろうな」
織田そう言うと若干の間を取り、3人の女性を見まわしながら言った。
「結論から言う、ここは地球ではない!!」
「異世界転生キタァァァァァァァァァァァァァ!」
そう声を張り上げたのは、栗色のツインテールに眼鏡が似合う女性で同じく年齢は10代後半だろう、太ももが半分見えるフィッシュテールスカートにリボン付きのふわふわの上着を着ている。
彼女はそう言うと、右こぶしを空に突き上げとても嬉しそうな表情をしている。彼女はその右手を広げ織田に向けた
「ファイヤーボォォォォール!」そんな彼女の表情はとても真剣だ。
しかし、何も起きなっかった。
「アイスニードルー!!」
「ウィンドカッター!!」
しかし、何も起きなっかった。
「麻衣、出ないから・・・現実見よう?」
そう言ったのは、織田と同じぐらいの身長の短髪の女性である、少し日焼け気味の肌にジーンズとTシャツを着ている、女性らしい体系と言うより若干筋肉質のようである、その忠告を聞いてなかったのか、麻衣と呼ばれた女性は興奮が収まりそうにない。
「イメージか? イメージが足りないのかぁぁぁ!」
麻衣は興奮を収めようとしているのか、肩で息をしている。
「と、とりあえず。ステータスオープン!」と麻衣は人差し指を胸の前に突き出して言った。
「麻衣? 出ないですよ? 落ち着こうね?」と髪の長い女性が諭す。
「う、うん」と麻衣は力なく返答した。
そして麻衣は深呼吸を数回して頭を少し上げどこかに向かって話し始めた。
「一体ここはどこだろうか? 木々が生い茂っている、熱帯地域か? それとも、無人島か? 生き物の気配がしない。何故だろう? なぜ私は此処に居るのだろう? ここは異世界? きっとそうに違いない! ここで、生死を分けた激しい冒険が幕を開けるのだろう! そう、麻衣は思うのであった。」
「な、なんだ?」と織田が問う。
「ナレーションよ」と麻衣は冷めた表情だった。
「な、なれーしょん? は?」
織田は麻衣に聞き返したが麻衣は答えなかった。
しばしの静寂の後、長身の女が切り出した「織田さん。説明をたのむ」
「その前に、俺は名乗ったから名前だけでも教えてもらっていいかな?」
「仕方ないですね、私は、城島瑠偉といいます」とストレート髪の女性
「私は、出雲麻衣よ」とツインテールの女性
「佐久間美憂だ」と短髪の女性
「改めて俺は、織田兼次という。オダと書いてオリタと読むぞ間違えのないようにな!」と言いながら、織田の目線は女性3人の胸元を比べるように見ていた。
「ちなみに私も、ジョウジマと書いてキジマ読みます、間違えたら……」
と言うと若干の間を開け胸ポケットのペンを握りしめ織田向けた。
「このペンを、貴方の太ももに突立てグリグリさせていただきます!」
そう言うと瑠偉は口元だけで笑ってる。
「え、正気なの?」
「ふふ、冗談ですよ…ところで自己紹介の後、とっても失礼な事を考えてませんでしたか?」と瑠偉は見下すような目つきで織田に尋ねる。
「何言ってるんだ? 普通に聞いていたぞ?」と織田。
瑠偉の眉間にはしわが寄っている「そうですか? 舐めるように全身を見てたような気がするんですが? 特に胸元を」
「そ、そんなわけないだろ? 俺は紳士だぜ」と織田は視線をずらし言った。
「そうですか・・・まぁいいでしょう。続けてください」
「よし、では説明を始めよう! なぜ、我々がここにいるかを!」
と織田は腕を組んで話し始めた。
わずかに聞こえる水の流れる音とかすかに聞こえる木の葉を揺らす風の音。
そんな場所に小型ジェット飛行機は着陸していた、しかしそれは車輪を出さずに倒れた木の上に乗っかっている、全くの無傷で。
その近くに男性1人女性3人が集まっていた。
まずは、10代後半程度に見える、女性。
黒い髪が肩甲骨までまっすぐ伸びて前髪は眉の上で揃えられている、白いシャツにプリーツスカートを履いていて、何故か胸ポケットにペンが刺さっている。
そんな彼女は近くにいる男性に語り掛ける「おっさん、ここ何処ですか?」
「おっさんじゃねー、織田と呼べ」
見た目が30代中盤の短髪の男性で、ジーンズにチェックのワイシャツを着た年相応のいでたちである。
「では織田、ここは何処ですか?」と先ほどの彼女が言い直す。
「君たちは、長い時間気絶していたから詳細は分からないだろうな」
織田そう言うと若干の間を取り、3人の女性を見まわしながら言った。
「結論から言う、ここは地球ではない!!」
「異世界転生キタァァァァァァァァァァァァァ!」
そう声を張り上げたのは、栗色のツインテールに眼鏡が似合う女性で同じく年齢は10代後半だろう、太ももが半分見えるフィッシュテールスカートにリボン付きのふわふわの上着を着ている。
彼女はそう言うと、右こぶしを空に突き上げとても嬉しそうな表情をしている。彼女はその右手を広げ織田に向けた
「ファイヤーボォォォォール!」そんな彼女の表情はとても真剣だ。
しかし、何も起きなっかった。
「アイスニードルー!!」
「ウィンドカッター!!」
しかし、何も起きなっかった。
「麻衣、出ないから・・・現実見よう?」
そう言ったのは、織田と同じぐらいの身長の短髪の女性である、少し日焼け気味の肌にジーンズとTシャツを着ている、女性らしい体系と言うより若干筋肉質のようである、その忠告を聞いてなかったのか、麻衣と呼ばれた女性は興奮が収まりそうにない。
「イメージか? イメージが足りないのかぁぁぁ!」
麻衣は興奮を収めようとしているのか、肩で息をしている。
「と、とりあえず。ステータスオープン!」と麻衣は人差し指を胸の前に突き出して言った。
「麻衣? 出ないですよ? 落ち着こうね?」と髪の長い女性が諭す。
「う、うん」と麻衣は力なく返答した。
そして麻衣は深呼吸を数回して頭を少し上げどこかに向かって話し始めた。
「一体ここはどこだろうか? 木々が生い茂っている、熱帯地域か? それとも、無人島か? 生き物の気配がしない。何故だろう? なぜ私は此処に居るのだろう? ここは異世界? きっとそうに違いない! ここで、生死を分けた激しい冒険が幕を開けるのだろう! そう、麻衣は思うのであった。」
「な、なんだ?」と織田が問う。
「ナレーションよ」と麻衣は冷めた表情だった。
「な、なれーしょん? は?」
織田は麻衣に聞き返したが麻衣は答えなかった。
しばしの静寂の後、長身の女が切り出した「織田さん。説明をたのむ」
「その前に、俺は名乗ったから名前だけでも教えてもらっていいかな?」
「仕方ないですね、私は、城島瑠偉といいます」とストレート髪の女性
「私は、出雲麻衣よ」とツインテールの女性
「佐久間美憂だ」と短髪の女性
「改めて俺は、織田兼次という。オダと書いてオリタと読むぞ間違えのないようにな!」と言いながら、織田の目線は女性3人の胸元を比べるように見ていた。
「ちなみに私も、ジョウジマと書いてキジマ読みます、間違えたら……」
と言うと若干の間を開け胸ポケットのペンを握りしめ織田向けた。
「このペンを、貴方の太ももに突立てグリグリさせていただきます!」
そう言うと瑠偉は口元だけで笑ってる。
「え、正気なの?」
「ふふ、冗談ですよ…ところで自己紹介の後、とっても失礼な事を考えてませんでしたか?」と瑠偉は見下すような目つきで織田に尋ねる。
「何言ってるんだ? 普通に聞いていたぞ?」と織田。
瑠偉の眉間にはしわが寄っている「そうですか? 舐めるように全身を見てたような気がするんですが? 特に胸元を」
「そ、そんなわけないだろ? 俺は紳士だぜ」と織田は視線をずらし言った。
「そうですか・・・まぁいいでしょう。続けてください」
「よし、では説明を始めよう! なぜ、我々がここにいるかを!」
と織田は腕を組んで話し始めた。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
銀河戦国記ノヴァルナ 第3章:銀河布武
潮崎 晶
SF
最大の宿敵であるスルガルム/トーミ宙域星大名、ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち果たしたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、いよいよシグシーマ銀河系の覇権獲得へ動き出す。だがその先に待ち受けるは数々の敵対勢力。果たしてノヴァルナの運命は?
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第三部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。
一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。
その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。
この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。
そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。
『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。
誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる