47 / 80
1章 宇宙遭難編
46話 口撃力が高めの女達
しおりを挟む「よし、いい機会だ、今後について話しておこうと思う」
そう言って立ち上がり悲劇のお姫様から復帰しない麻衣の後ろに立つ、麻衣の座っていた椅子を移動させ麻衣の膝に当てその椅子を俺の体で固定しながら麻衣の腰に手を当てる、勢いをつけて椅子に強制的に座らせる。
「あべふぉあぅ」と麻衣は奇声を発し目覚めた、腰に触れている手を前方に滑らせ腹部を優しく触りながら上昇させる、そして大きな2個の膨らみの下部から持ち上げるように包み込む。
「ひゃわっはぁ」と麻衣は振り返り俺を見上げる
「よし、話を続けよう」と去り際に包み込んでいる手を動かし柔らかい感触を確かめる
「ふぅー、すぐ触るんだから! お触りは契約に入ってないのにねっ!!」と麻衣は残った食事を食べ始める
俺は椅子に座り皿に入っている料理を突きながら彼女達に話し始める。
「まず地球に行くときはこの浮遊都市と現在ここに向かっている他の浮遊島を地球に一緒に持っていく、そしてテナも地球に来てもらう、今生身の肉体を作っているので出来しだい記憶と魂をその肉体に定着させる。
そしてお前たち3人はまず実家に帰れ、万が一両親が居なかった場合は俺が何とかしてやろう、そして戻る高校についてはリヴァララのハッキングと俺の能力で同じ学校に編入させてやる。気づかれずに、そして何事もなかったように元の生活に戻れるようにしてやる、ただし地球の情勢によって変えるかもしれない事を付け加えておく」
大筋の説明を終え少しの間をとる、そして美憂への頼みを付け加えた
「最後に美憂に頼みごとがある」
「な、なんの頼み?」
厄介ごとを押し付けられそうな気がしているのか、目線を逸らしで舌打ちが聞こえてきそうな態度である。
「テナの事だ、一緒の高校に通わせるの予定だから友達として学校内で献身的にサポートしてやってほしい」
「そのくらいなら大丈夫だよ、もう友達だし」
「なら大丈夫だな、ほかに何か聞きたいことは?」と3人を見渡す。
「万が一に両親が居なかった場合は、金銭的援助を要求します。
具体的に言えば、衣食住は勿論ですが毎月のお小遣いを月10万円ほど頂きます、ただし私達が日本に住んで居た時の貨幣価値で10万円です」
瑠偉の衝撃的な発言に持っていたスプーンが皿に落ちた。
月10万と住処の家賃に食費や光熱費か・・・
「え? 多くね? 多いよね? 高校生が月10万のお小遣いって普通なの?」
「普通ではないですが、そのくらいの保証は当然かと?」
麻衣と美憂も瑠偉の話に頷いている。
俺の貯金もつかな? 仕方ないここは・・・と考えていると
『資金は為替操作で増やせば問題ありません、衣食住のサポートは雑用ロボットを家政婦として配備させます』
「お、おう・・・任せた」
リヴァララさんからの突然の助け舟感謝です、と言うより先回りして言われた。
あれ・・・俺何もしなくてよくないか?
「あと大学の費用もお願いしますねっ!」
「ず、随分強欲だな・・・と言うか受かる前提なのか」
そして会ってから自発的に俺に話しかけてこなかった美憂がさらに要求を繰り出してきた。
「あとは私の国際大会とかの遠征費用も頼む」
「えっ、行く前提なのか? ま、まぁリヴァララさん頼む」
『了解しました、最善を尽くします』
まぁ美憂はテナの件もあるし極微量な筋力強化能力をこっそり与えてやろう、いや待てよ恩着せがましく言って学校で仲良くなったJKでも紹介してもらおうかな、と言うことは瑠偉にもお願いしてみよう、スポーツ系美少女は美憂に知的系美少女は瑠偉に・・・こ、これは楽しみだな。
「はい、私もー」と麻衣が話が終わりかけを見図って乱入してくる。
「コトッ、ワール!」と拒否したが麻衣は聞いていないのか目を閉じ話しを続ける。
「まず犬耳の執事でしょ、あとは猫耳のメイドを置いてもらって、テレポートが欲しいなぁー、身体強化もついでにください、あと手から炎出せたり雷出したりぃー、んー・・・ん?
…やっぱり、デ●ボールかな?」
「お前は街を滅ぼす気なのか? いやまて猫耳か・・・」
グミの様な感触に絹のようにさらさらとした毛が生えた耳、そして尻尾。
地球人離れした筋力で固すぎず柔らかすぎないほどより弾力の胸とお尻。
果たしてどんな抱き心地だろうか・・・妄想が止まらないぜ!
「エロ妄想してるとこ悪いのですが、ヨダレ垂れてますよ?」
瑠偉の注意に口元を手で押さえてみたがヨダレなど出ていない、何と言うかそこまで飢えていないしな、3人を見ると何やら腫物を見る目つきでこちらを伺っていて、なにやら気まずい空気が流れている、そんな空気を察したのかリヴァララの音声が部屋に響き渡る。
『では猫耳ロボでも作りましょうか?』
「固い抱き心地はちょっと無理かな、やっぱり生身の肉体がいいな」
「抱く前提とか引きますね」
「そうだな瑠偉、地球人の恥だな」
瑠偉と美憂の口撃により微妙な空気が流れ始めた、このアウェー感は居心地が悪すぎる
「こ、これは・・・童貞と処女がお見合い結婚の初夜に布団一枚でお互いに見つめ合っている。
そんな微妙な空気が流れているね!」
麻衣の的確な表現だが全員独身である、分かるはずもないが何となくわかるも気がする。
でも初々しいピュア感は全く無いんだがな・・・
それから4人は無言で食事を進めるのであった。
0
なろうにて、続編を始めました。いずれこちらにも・・・
作者名で検索してください。
作者名で検索してください。
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
いつか日本人(ぼく)が地球を救う
多比良栄一
SF
この小説にはある仕掛けがある。
読者はこの物語を読み進めると、この作品自体に仕掛けられた「前代未聞」のアイデアを知ることになる。
それは日本のアニメやマンガへ注がれるオマージュ。
2次創作ではない、ある種の入れ子構造になったメタ・フィクション。
誰もがきいたことがある人物による、誰もみたことがない物語がいま幕を開ける。
すべてのアニメファンに告ぐ!! 。隠された謎を見抜けるか!!。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
25世紀後半 地球を襲った亜獣と呼ばれる怪獣たちに、デミリアンと呼ばれる生命体に搭乗して戦う日本人少年ヤマトタケル。なぜか日本人にしか操縦ができないこの兵器に乗る者には、同時に、人類を滅ぼすと言われる「四解文書」と呼ばれる極秘文書も受け継がされた。
もしこれを人々が知れば、世界は「憤怒」し、「恐怖」し、「絶望」し、そして「発狂」する。
かつてそれを聞いた法皇がショック死したほどの四つの「真理」。
世界でたった一人、人類を救えも、滅ぼしもできる、両方の力を手に入れた日本人少年ヤマトタケル。
彼は、世界100億人全員から、救いを求められ、忌み嫌われ、そして恐れられる存在になった。
だが彼には使命があった。たとえ人類の半分の人々を犠牲にしても残り11体の亜獣を殲滅すること、そして「四解文書」の謎を誰にも知られずに永遠に葬ることだった。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる