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僕と幼馴染ともふもふと
悪巧みと誘拐と
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僕と悠真は、ランクアップを目指して冒険者ギルドの依頼を受け続けた。ビルバオの町を観光がてらお手伝い依頼を受けてみたり、宿屋でのんびりと薬草図鑑や魔獣図鑑を眺めて過ごしたりしました。
進化して能力が上がったヒョウガが、しきりに討伐依頼に行きたがって、憂鬱な気分になることもあったけどね。
どうやら、体が赤ちゃん犬から豆柴ぐらいに大きくなって、僕がヒョウガを抱っこするのを渋ったのが原因らしい。
悠真曰く、もっと魔獣を倒して強くなればまた進化して「縮小化」スキルが生えて、体の大きさを自由に変えることができるかもしれないとか。
それを聞いたヒョウガが、やる気に満ちて魔獣討伐を求めて森に行きたがるんだよねぇ。そんなに抱っこしてほしいのかな?
試しに、悠真にヒョウガの抱っこをお願いしたら二人して不服そうに眉間に凄い皺を刻んでた。ええー、そんなに嫌なの?
僕を挟んでいがみ合う悠真とヒョウガだけど、本当は仲良しなんでしょ? もう、素直じゃないんだから。
ふふふ、と僕が笑うと悠真もほんのり口角をあげて、ヒョウガも僕の周りを跳ねている。
このまま冒険者ランクをアップして、ビルバオの町を出てレウス王国の王都へと旅を続けたいところだけど……問題があるんだ。
ちょっと忘れていた、高ランク魔獣の目撃が増えてきた調査で騎士たちが森へ派遣されるのに、悠真がベルナルド隊長からスカウトを受けていたこと。
僕には黙っているけど、悠真は冒険者ギルドで度々受付のギルド職員から指名依頼が来ていることを指摘されている。
ただ、冒険者が指名依頼を受けられるランクはCランクからとルールで決まっていて、Fランクの悠真に指名依頼は出せない。
だから、本人の意志に任せると言いつつ、冒険者ギルドとしてはベルナルド隊長、彼はここ一帯を治めるビルバオ辺境伯のご子息、つまり権力者に恩を売っておきたい。
でもさ、たぶんさ、僕が最弱魔物のスライムさえも倒せない僕のせいで悠真はその依頼を受けることができないんだよねぇ。
も、申し訳ない……でも、やっぱり、怖いよぅ。
あと、調査隊に参加する、つまり単独行動禁止の団体行動でしょ? いや、生粋の日本人の僕は団体行動は慣れたものです。でも、騎士って軍隊でしょ? そんな屈強な男たちに混じって行動するスペックは僕にはないんだよ。
だったら悠真だけ参加する……それは本人が断固拒否!
そうだよね、僕ってば頼りないし、一人で町をフラフラしてたら迷子になる可能性大だもの。
僕もこの異世界で悠真と離れるのは不安でいっぱい、正直困る。
あーあ、早く高ランク魔獣の問題が早く解決してくれないかなぁ。
穏やかな時間が流れている。
うん、凛とおまけもいるけど、二人で慎ましい生活を送るのも、またよし。
歴史の授業で習った中世ヨーロッパに似ているようでどこか違うビルバオの町を手を繋いで散策するのも楽しい、ついでに依頼も受ければ小金が稼げる。
大衆食堂でランチを食べ、かわいい内装のカフェで焼き菓子を口にして、たまには宿の貸キッチンで二人で料理を作ってみたり……あー、幸せ。
本当に、毛玉が邪魔だがなっ。ウロチョロウロチョロ、俺と凛との間を邪魔しやがって……ギリギリと歯を食いしばり毛玉を睨むと、「ガルッ」と生意気にも威嚇してきた。
コイツが同じ宿の部屋で寝泊まりしているせいで、新婚なのに凛との時間が健全すぎて、これっぽちも甘い雰囲気になれず、お預けが続いている。
俺は、凛に抱っこしてほしくて「縮小化」スキルを手に入れるため、進化を狙って森へ魔獣討伐に行きたがるヒョウガの姿をほくそ笑んだ。
ふふふ、よし、コイツが魔獣を追い駆けて森の奥に入ったところで殺ってしまおう。
凛は突然の別れに泣いてしまうかもしれないが、そのときはスパダリを自称する俺の出番だ。優しく慰めてあげよう。
も、もしかしたら、そのまま俺たちの初めての夜を迎えられるかも。
「……ふふふ」
「なに? 悠真、どうしたの?」
きょとんとした愛らしい顔で俺の顔を覗き込む凛に、「なんでもない」と軽く頭を振ってみせる。
「そろそろ、毛玉も退屈しているだろう。明日は森でスライムでも倒そうか」
「えっ……」
どうしても最弱な魔物スライムを倒すことができない凛は、俺の言葉に絶句するが、毛玉は嬉しそうにジャンプをした。
「イク! モリ、オレ、タオス。ツヨイノ、タオス」
「ええーっ。ヒョウガ、そんなに森に行きたいの?」
凛に向かってうんうんと頷き、服の裾を噛んで外へ行こうと促す毛玉に、凛はがっくりと肩を落とした。
「大丈夫だよ。凛は俺がちゃんと守るから。屋台で美味しいものを買って、ピクニック気分で行こう」
「……そうだね。はあああっ」
明日は、ペットを失う予定の凛のために美味しいものを沢山買ってあげよう。
ビルバオの町を歩き回って仕入れた情報を精査して目星をつけておいた、貴族や金持ち御用達の高級宿の最上級の部屋で初夜を迎えよう。
あー、楽しみだな!
まずは邪魔者の排除が先だな! うん、明日が早く来ないかな。
ひーっ、悠真はどこに行ったのおおおおおおおっ!
ぼ、僕、なんか魔物に捕まってどこかに連れて行かれてるんだけどおおおおぉぉぉっ。
このまま、僕は魔物に頭から食べられちゃうのかな? いやあぁぁぁぁっ!
ズルズルと四肢を縛られたまま森の奥へ奥へと連れて行かれる僕をヒョウガが短い足を必死に動かして追いかけてきた。
「ヒ、ヒョウガ、た、助けてええぇぇっ、うぐっ」
泣きわめいていた僕がうるさかったのか、魔物の一部が僕の口に突っ込まれ塞がれてしまう。
ふううぅっ、やっぱり僕の命もここまでかな? 呑気な日本の高校生だった僕に異世界生活は無理ゲーだったのかな?
いやだよー、悠真ーっ、たーすーけーてーっ!
◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆
いつもお読みくださりありがとうございます。
大変申し訳ありませんが、家庭の事情によりしばらく更新をお休みさせていただきます。
また再開しましたらよろしくお願いいたします。
◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆
進化して能力が上がったヒョウガが、しきりに討伐依頼に行きたがって、憂鬱な気分になることもあったけどね。
どうやら、体が赤ちゃん犬から豆柴ぐらいに大きくなって、僕がヒョウガを抱っこするのを渋ったのが原因らしい。
悠真曰く、もっと魔獣を倒して強くなればまた進化して「縮小化」スキルが生えて、体の大きさを自由に変えることができるかもしれないとか。
それを聞いたヒョウガが、やる気に満ちて魔獣討伐を求めて森に行きたがるんだよねぇ。そんなに抱っこしてほしいのかな?
試しに、悠真にヒョウガの抱っこをお願いしたら二人して不服そうに眉間に凄い皺を刻んでた。ええー、そんなに嫌なの?
僕を挟んでいがみ合う悠真とヒョウガだけど、本当は仲良しなんでしょ? もう、素直じゃないんだから。
ふふふ、と僕が笑うと悠真もほんのり口角をあげて、ヒョウガも僕の周りを跳ねている。
このまま冒険者ランクをアップして、ビルバオの町を出てレウス王国の王都へと旅を続けたいところだけど……問題があるんだ。
ちょっと忘れていた、高ランク魔獣の目撃が増えてきた調査で騎士たちが森へ派遣されるのに、悠真がベルナルド隊長からスカウトを受けていたこと。
僕には黙っているけど、悠真は冒険者ギルドで度々受付のギルド職員から指名依頼が来ていることを指摘されている。
ただ、冒険者が指名依頼を受けられるランクはCランクからとルールで決まっていて、Fランクの悠真に指名依頼は出せない。
だから、本人の意志に任せると言いつつ、冒険者ギルドとしてはベルナルド隊長、彼はここ一帯を治めるビルバオ辺境伯のご子息、つまり権力者に恩を売っておきたい。
でもさ、たぶんさ、僕が最弱魔物のスライムさえも倒せない僕のせいで悠真はその依頼を受けることができないんだよねぇ。
も、申し訳ない……でも、やっぱり、怖いよぅ。
あと、調査隊に参加する、つまり単独行動禁止の団体行動でしょ? いや、生粋の日本人の僕は団体行動は慣れたものです。でも、騎士って軍隊でしょ? そんな屈強な男たちに混じって行動するスペックは僕にはないんだよ。
だったら悠真だけ参加する……それは本人が断固拒否!
そうだよね、僕ってば頼りないし、一人で町をフラフラしてたら迷子になる可能性大だもの。
僕もこの異世界で悠真と離れるのは不安でいっぱい、正直困る。
あーあ、早く高ランク魔獣の問題が早く解決してくれないかなぁ。
穏やかな時間が流れている。
うん、凛とおまけもいるけど、二人で慎ましい生活を送るのも、またよし。
歴史の授業で習った中世ヨーロッパに似ているようでどこか違うビルバオの町を手を繋いで散策するのも楽しい、ついでに依頼も受ければ小金が稼げる。
大衆食堂でランチを食べ、かわいい内装のカフェで焼き菓子を口にして、たまには宿の貸キッチンで二人で料理を作ってみたり……あー、幸せ。
本当に、毛玉が邪魔だがなっ。ウロチョロウロチョロ、俺と凛との間を邪魔しやがって……ギリギリと歯を食いしばり毛玉を睨むと、「ガルッ」と生意気にも威嚇してきた。
コイツが同じ宿の部屋で寝泊まりしているせいで、新婚なのに凛との時間が健全すぎて、これっぽちも甘い雰囲気になれず、お預けが続いている。
俺は、凛に抱っこしてほしくて「縮小化」スキルを手に入れるため、進化を狙って森へ魔獣討伐に行きたがるヒョウガの姿をほくそ笑んだ。
ふふふ、よし、コイツが魔獣を追い駆けて森の奥に入ったところで殺ってしまおう。
凛は突然の別れに泣いてしまうかもしれないが、そのときはスパダリを自称する俺の出番だ。優しく慰めてあげよう。
も、もしかしたら、そのまま俺たちの初めての夜を迎えられるかも。
「……ふふふ」
「なに? 悠真、どうしたの?」
きょとんとした愛らしい顔で俺の顔を覗き込む凛に、「なんでもない」と軽く頭を振ってみせる。
「そろそろ、毛玉も退屈しているだろう。明日は森でスライムでも倒そうか」
「えっ……」
どうしても最弱な魔物スライムを倒すことができない凛は、俺の言葉に絶句するが、毛玉は嬉しそうにジャンプをした。
「イク! モリ、オレ、タオス。ツヨイノ、タオス」
「ええーっ。ヒョウガ、そんなに森に行きたいの?」
凛に向かってうんうんと頷き、服の裾を噛んで外へ行こうと促す毛玉に、凛はがっくりと肩を落とした。
「大丈夫だよ。凛は俺がちゃんと守るから。屋台で美味しいものを買って、ピクニック気分で行こう」
「……そうだね。はあああっ」
明日は、ペットを失う予定の凛のために美味しいものを沢山買ってあげよう。
ビルバオの町を歩き回って仕入れた情報を精査して目星をつけておいた、貴族や金持ち御用達の高級宿の最上級の部屋で初夜を迎えよう。
あー、楽しみだな!
まずは邪魔者の排除が先だな! うん、明日が早く来ないかな。
ひーっ、悠真はどこに行ったのおおおおおおおっ!
ぼ、僕、なんか魔物に捕まってどこかに連れて行かれてるんだけどおおおおぉぉぉっ。
このまま、僕は魔物に頭から食べられちゃうのかな? いやあぁぁぁぁっ!
ズルズルと四肢を縛られたまま森の奥へ奥へと連れて行かれる僕をヒョウガが短い足を必死に動かして追いかけてきた。
「ヒ、ヒョウガ、た、助けてええぇぇっ、うぐっ」
泣きわめいていた僕がうるさかったのか、魔物の一部が僕の口に突っ込まれ塞がれてしまう。
ふううぅっ、やっぱり僕の命もここまでかな? 呑気な日本の高校生だった僕に異世界生活は無理ゲーだったのかな?
いやだよー、悠真ーっ、たーすーけーてーっ!
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