34 / 43
僕と幼馴染ともふもふと
悠真はやっぱり犬が好き?
しおりを挟む
凛が拾った黒くて汚い毛玉が喋った。
いや、喋る魔獣は存在する。それは人が恐れる高ランク魔獣だ。高ランク魔獣となれば不死身の体に強い魔法属性、そして高い知能を持つと言われている。
……これに知能があるのか?
魔獣に話しかけられた凛はやや放心状態で、無防備にベロベロと頬を舐められている。
ムカッ。
俺は凛からあざとい毛玉をひょいと取り上げて、ついでにポーンと遠くに放り投げた。
懐から出した清潔なタオルで、凛のまろい頬を優しく丁寧に拭う。野性の魔獣のベロなんて、汚い汚い。
「オイッ! オマエ、ヒドイ。イタカッタ!」
遠くに放り投げたはずの毛玉は、いつの間にか戻ってきて俺のブーツのつま先をガジガジと噛んでいるが、無視だ。
しかし、なんで俺たち二人ともがこの魔獣の話すことがわかるんだ?
凛のかわいいオデコを見つめて「鑑定」発動。特に職業のところを念入りに……。
あ、職業に「テイマー」が生えてる。
あれ?
「ゆ、悠真。ブラックウルフって喋るの?」
俺の胸に震える指で縋りつく凛の姿は、心臓がギュンギュンするぐらいに激しく萌えるが、ブラックウルフの亜種如きでは意思疎通はできないよ。
この小さな毛玉が、本当にブラックウルフだったらね。
俺は「勇者」スキルの恩恵で凛は「テイマー」スキルの能力で魔獣と意志疎通ができるんだろう。
「凛、テイマースが生えてるよ」
「へ? ぼ、僕に?」
「うん。冒険者ギルドでは凛の従魔としてコイツを登録しよう」
「ヒョウガ」
「……」
「悠真、この子、ヒョウガって名前だから。ね?」
「………………ヒョウガ」
苦虫を一万匹噛み潰した顔で名前を呼んでやる。
ふんす! とドヤ顔をきめる毛玉を地獄の業火で骨も残らず燃やし尽くしてやりたい。
俺が毛玉の名前を呼んだことで安心した凛が、足元の毛玉を抱き上げて頬ずりをする。
だから、汚いって。
「クリーン」
俺が魔法を行使すると、毛玉と凛の汚れがサァーッと光ってたちまちに消えていく。
コイツ、「クリーン」かけても汚いな、毛が漆黒すぎるだろう。体が小さくて貧相なのは元からか?
「悠真、ありがとう。ヒョウガもキレイになったねー。でも、宿に行ったらちゃんとお風呂入ろうね。僕が洗ってあげるよ。ブラッシングもちゃんとしてあげるね」
え? 待って待て待て待て! 凛……風呂は俺と二人きりで入るのでは? 俺のご褒美タイムが汚い犬っころのせいでお預けなんて嘘だろう?
たかが犬畜生の分際で凛とお風呂だとぉぅ。俺がどれだけ凛と風呂に入りたいと願っていたと思うんだ! 凛との仲がぎこちなくなる前から一緒に入ることがなくなった俺の絶望を知っているのか?
ギッと犬……いやブラックウルフだから狼だが、こいつなんか犬で構わない、犬を睨むと、犬は尻尾を股に挟みブルブルしていた。
……そういえば、風呂が苦手な犬もいたな。ふふふ、こいつ風呂が嫌いなのか……ざまぁ。
びっくりしたぁ。
何かに呼ばれるように知らない町を走って見つけたのは、小さく震える黒い毛玉みたいな子犬だった。
しかも、その子犬が喋りだすんだもん。
「ヒョウガ」って名前を付けてあげたら、僕と従魔契約ができちゃったんだって。
悠真の「鑑定」で見てもらったら、僕に「テイマー」スキルが生えていたらしい。スキルってそんなに簡単にぴょこぴょこ生えるものなの?
そんなつもりじゃなかったけど、子犬の主人となったからにはお世話しなきゃ!
栄養補給として僕の魔力をヒョウガに分けてあげた。
ただの子犬じゃなくてブラックウルフという魔獣の幼体であるヒョウガは、僕の魔力で少し元気になったみたい。
あー、よかった。
「悠真、子犬に肉ってあげていいの?」
僕がこてんと首を傾げると、悠真が丁寧に串から焼けた肉を取り外して皿に乗せてあげる。
「いや、こいつ狼だし、魔獣だから、生肉でもいいんだ。今は串焼き肉しかないからね、ほら食え」
悠真の差し出した串焼きの肉にハグッと噛みついてモグモグ咀嚼するヒョウガがかわいい。ヒョウガに対して素っ気なかった悠真もかわいい子犬の魅力にノックダウンしたのか、とっても甲斐甲斐しいです。
ギルドに戻って僕の従魔としてヒョウガを登録して、ついでに従魔連れで泊れる宿屋を聞いてから、もう一度大通りに戻る。
宿屋は悠真が受付のお姉さんに勧められた宿で従魔宿泊可能だったから安心しました。
だって、お風呂があるお部屋だからね!
「よかったね。ちゃんと登録ができて」
僕はニコニコしながら新しいギルドカードを掲げて見ている。ちゃんと職業に「テイマー」の刻印と従魔に「ブラックウルフ ヒョウガ」が明記されているんだ。
嬉しいなぁ……ヒョウガも尻尾をフリフリしていて喜んでいるみたい。かわいいなぁ。
「悠真、ヒョウガの首輪買いにいこう。従魔の印で必要なんでしょう?」
宿屋に行く前に従魔専門店でヒョウガに似合う首輪を買ってあげなきゃ。
僕は前の世界含め初めて飼うペット用の買い物にウキウキとしていたから気付かなかったけど、あとで悠真に訊いたら僕の腕の中でヒョウガは「首輪」のワードにげんなりしていたんだって。
んー、野性の魔獣だったからしょうがないけど、従魔になったんだから少し我慢してね。
「道具屋はあっちだ。少し人が多くなってきたな、逸れるとマズイ。凛、こっちにおいで」
さっと差し出される悠真の手に、頬を染めながら僕の手を重ねる。片方の腕には新しく増えた幸せの重み、ヒョウガを抱っこして。
「凛、両手が塞がっていると危ないから、ソレを放しなさい」
「ガウッ! リン、イッショ。リン、ダッコ」
「……毛玉、自分の足で歩け」
「ヤダ! リン、ダッコ! リン、オレノ」
ビキビキビキビキッ!
えっ? なんの音? 僕は氷が割れた音のに似た破裂音にキョロキョロと見回す。
「……、殺されたいか……」
ん? 悠真……何か言った?
悠真がヒョウガの耳にこそっと呟くと、ヒョウガがぴょんと僕の腕の中から逃げ出した。
「ヒョウガ?」
元々悪い目付きをさらに険しくして悠真を睨むと「ガウッ」と唸ってみせたヒョウガに、なぜか悠真はふふーんと見下している。
「悠真?」
あれ? さっきまで仲良くしていたのに? やっぱり、悠真ってば犬嫌いなの?
悠真と繋いだ手は離さずに、僕は悠真とヒョウガの関係を頭の中でグルグルと考えるのだった。
いや、喋る魔獣は存在する。それは人が恐れる高ランク魔獣だ。高ランク魔獣となれば不死身の体に強い魔法属性、そして高い知能を持つと言われている。
……これに知能があるのか?
魔獣に話しかけられた凛はやや放心状態で、無防備にベロベロと頬を舐められている。
ムカッ。
俺は凛からあざとい毛玉をひょいと取り上げて、ついでにポーンと遠くに放り投げた。
懐から出した清潔なタオルで、凛のまろい頬を優しく丁寧に拭う。野性の魔獣のベロなんて、汚い汚い。
「オイッ! オマエ、ヒドイ。イタカッタ!」
遠くに放り投げたはずの毛玉は、いつの間にか戻ってきて俺のブーツのつま先をガジガジと噛んでいるが、無視だ。
しかし、なんで俺たち二人ともがこの魔獣の話すことがわかるんだ?
凛のかわいいオデコを見つめて「鑑定」発動。特に職業のところを念入りに……。
あ、職業に「テイマー」が生えてる。
あれ?
「ゆ、悠真。ブラックウルフって喋るの?」
俺の胸に震える指で縋りつく凛の姿は、心臓がギュンギュンするぐらいに激しく萌えるが、ブラックウルフの亜種如きでは意思疎通はできないよ。
この小さな毛玉が、本当にブラックウルフだったらね。
俺は「勇者」スキルの恩恵で凛は「テイマー」スキルの能力で魔獣と意志疎通ができるんだろう。
「凛、テイマースが生えてるよ」
「へ? ぼ、僕に?」
「うん。冒険者ギルドでは凛の従魔としてコイツを登録しよう」
「ヒョウガ」
「……」
「悠真、この子、ヒョウガって名前だから。ね?」
「………………ヒョウガ」
苦虫を一万匹噛み潰した顔で名前を呼んでやる。
ふんす! とドヤ顔をきめる毛玉を地獄の業火で骨も残らず燃やし尽くしてやりたい。
俺が毛玉の名前を呼んだことで安心した凛が、足元の毛玉を抱き上げて頬ずりをする。
だから、汚いって。
「クリーン」
俺が魔法を行使すると、毛玉と凛の汚れがサァーッと光ってたちまちに消えていく。
コイツ、「クリーン」かけても汚いな、毛が漆黒すぎるだろう。体が小さくて貧相なのは元からか?
「悠真、ありがとう。ヒョウガもキレイになったねー。でも、宿に行ったらちゃんとお風呂入ろうね。僕が洗ってあげるよ。ブラッシングもちゃんとしてあげるね」
え? 待って待て待て待て! 凛……風呂は俺と二人きりで入るのでは? 俺のご褒美タイムが汚い犬っころのせいでお預けなんて嘘だろう?
たかが犬畜生の分際で凛とお風呂だとぉぅ。俺がどれだけ凛と風呂に入りたいと願っていたと思うんだ! 凛との仲がぎこちなくなる前から一緒に入ることがなくなった俺の絶望を知っているのか?
ギッと犬……いやブラックウルフだから狼だが、こいつなんか犬で構わない、犬を睨むと、犬は尻尾を股に挟みブルブルしていた。
……そういえば、風呂が苦手な犬もいたな。ふふふ、こいつ風呂が嫌いなのか……ざまぁ。
びっくりしたぁ。
何かに呼ばれるように知らない町を走って見つけたのは、小さく震える黒い毛玉みたいな子犬だった。
しかも、その子犬が喋りだすんだもん。
「ヒョウガ」って名前を付けてあげたら、僕と従魔契約ができちゃったんだって。
悠真の「鑑定」で見てもらったら、僕に「テイマー」スキルが生えていたらしい。スキルってそんなに簡単にぴょこぴょこ生えるものなの?
そんなつもりじゃなかったけど、子犬の主人となったからにはお世話しなきゃ!
栄養補給として僕の魔力をヒョウガに分けてあげた。
ただの子犬じゃなくてブラックウルフという魔獣の幼体であるヒョウガは、僕の魔力で少し元気になったみたい。
あー、よかった。
「悠真、子犬に肉ってあげていいの?」
僕がこてんと首を傾げると、悠真が丁寧に串から焼けた肉を取り外して皿に乗せてあげる。
「いや、こいつ狼だし、魔獣だから、生肉でもいいんだ。今は串焼き肉しかないからね、ほら食え」
悠真の差し出した串焼きの肉にハグッと噛みついてモグモグ咀嚼するヒョウガがかわいい。ヒョウガに対して素っ気なかった悠真もかわいい子犬の魅力にノックダウンしたのか、とっても甲斐甲斐しいです。
ギルドに戻って僕の従魔としてヒョウガを登録して、ついでに従魔連れで泊れる宿屋を聞いてから、もう一度大通りに戻る。
宿屋は悠真が受付のお姉さんに勧められた宿で従魔宿泊可能だったから安心しました。
だって、お風呂があるお部屋だからね!
「よかったね。ちゃんと登録ができて」
僕はニコニコしながら新しいギルドカードを掲げて見ている。ちゃんと職業に「テイマー」の刻印と従魔に「ブラックウルフ ヒョウガ」が明記されているんだ。
嬉しいなぁ……ヒョウガも尻尾をフリフリしていて喜んでいるみたい。かわいいなぁ。
「悠真、ヒョウガの首輪買いにいこう。従魔の印で必要なんでしょう?」
宿屋に行く前に従魔専門店でヒョウガに似合う首輪を買ってあげなきゃ。
僕は前の世界含め初めて飼うペット用の買い物にウキウキとしていたから気付かなかったけど、あとで悠真に訊いたら僕の腕の中でヒョウガは「首輪」のワードにげんなりしていたんだって。
んー、野性の魔獣だったからしょうがないけど、従魔になったんだから少し我慢してね。
「道具屋はあっちだ。少し人が多くなってきたな、逸れるとマズイ。凛、こっちにおいで」
さっと差し出される悠真の手に、頬を染めながら僕の手を重ねる。片方の腕には新しく増えた幸せの重み、ヒョウガを抱っこして。
「凛、両手が塞がっていると危ないから、ソレを放しなさい」
「ガウッ! リン、イッショ。リン、ダッコ」
「……毛玉、自分の足で歩け」
「ヤダ! リン、ダッコ! リン、オレノ」
ビキビキビキビキッ!
えっ? なんの音? 僕は氷が割れた音のに似た破裂音にキョロキョロと見回す。
「……、殺されたいか……」
ん? 悠真……何か言った?
悠真がヒョウガの耳にこそっと呟くと、ヒョウガがぴょんと僕の腕の中から逃げ出した。
「ヒョウガ?」
元々悪い目付きをさらに険しくして悠真を睨むと「ガウッ」と唸ってみせたヒョウガに、なぜか悠真はふふーんと見下している。
「悠真?」
あれ? さっきまで仲良くしていたのに? やっぱり、悠真ってば犬嫌いなの?
悠真と繋いだ手は離さずに、僕は悠真とヒョウガの関係を頭の中でグルグルと考えるのだった。
679
お気に入りに追加
1,496
あなたにおすすめの小説
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
聖女として召喚された社畜ですが、役立たずと追い出されたので念願のギフトショップを開店したら思わぬスキルに目覚めました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【え? 私を追い出したのは、あなたたちの方でしたよね?】
短大を卒業したばかりの私――東リサはブラック企業でこき使われる社畜だった。連日連夜の激務だったが仕事を辞めずに続けていたのは、将来自分の店を持つ夢をかなえる為。この日も最終列車に乗り込んで、転寝をしていると突然まばゆい光に包まれて気付けば世界を救う聖女として異世界に召喚されていた。けれど、聖女の力を何一つ発動出来なかった私は役立たずとして追い出されてしまう。そこで私はこの世界で生き抜く為、念願のギフトショップを開店させた。すると思わぬスキルが発動し――
※スピンオフ作品(単独で読めます)
※他サイトでも投稿中
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる