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僕と幼馴染ともふもふと
爽やかイケメン騎士登場
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頭が状況を理解する前にガクガクと体が震えて、僕の腰がスコーンと抜ける。
力が入らずズルズルと崩れる僕の体を、悠真は傍にある大きな木の根元に優しく座らせた。
「凛、ここを動かないで。念のため魔法で作った防壁張っておくから」
「……うん」
ぎゃーッ! 魔獣が出た! 魔獣が出た! 怖いよう。
でも悠真は、僕の周りに防御機能のある薄い膜を張ると、魔獣の群れに躊躇なく飛び込んでいった。
腰に履いた長剣をスルリと抜くと、素早く、二人がかりで相手をしていた狼の首をスパーンと切り落とす。
ひぃーっ、悠真も首チョンパ! 切られた狼の首がゴロゴロと転がって、狼の相手をしていた騎士らしき人たちは唖然としている。
悠真はそのまま足を止めずに、自分に向かってくる狼をサイドステップで華麗に躱し、狼とすれ違う瞬間、首を深くズバーッと切り裂いた。
切られた狼の首から、血が高く噴き出て周りを赤黒く染めてしまう。
僕は騎士たちの銀色の鎧が魔獣の血で汚れちゃうと明後日のほうに思考を逸らして、ただ悠真を目で追い続けた。
群れの左奥に一際大きい狼がいるのがわかった。他の狼の三倍以上の大きさで、よく見ると狼の足下に一人の騎士がいる。必死に襲ってくる狼の口を剣で押し返しているけど、今にも噛みつかれてしまいそう。
騎士の胴と両足は狼の大きな体に押さえられて、起き上がり体勢を整えることもできずに、両手で剣を持ち必死に狼の猛攻に耐えていた。
悠真はその狼へと真っ直ぐに走っていき、徐に狼の横っ腹を足で蹴飛ばした。
狼の巨体がその勢いに負けて横倒しになる。その隙を見逃さず、騎士は剣で狼の前足を切り裂く。その動きに呼応するように悠真は、狼の後ろ足と腹に剣を突き刺した。
悠真は痛みで唸り暴れる狼に興味をなくし、剣を一振りして血を振り払うと鞘に納めて僕へと歩き出す。
狼に襲われていた騎士は慌てて魔獣に止めを刺すと、悠真を追いかけ、狼の討伐にてこずっている他の騎士たちを助けに入っていた。
「大丈夫? 凛」
「うん……。僕は大丈夫。それより、悠真は? 悠真は大丈夫? 手とか怪我してない?」
慣れない刃物を扱うと持ち手に怪我をすることもある。あんなに大きな狼の首がスパッスパッ切れる剣だから、ちょっと心配です。
パチンと指を軽く鳴らして僕の周りの防壁膜を解除する悠真の腕とか手とかをペタペタ触って、僕は大事な幼馴染に怪我がないかを確かめる。
僅かに顔を赤くした悠真が「大丈夫だよ」といって、僕の手をやんわりと避けるから、僕はまた複雑な気持ちになった。
「さぁ、行こう」
腰が抜けた僕が立ち上がるのに手を貸してくれるけど、手を繋いではくれない。……ちぇっ、なんか、寂しいな。
僕たちが領都を目指して歩き始めると、あの狼に圧しかかられていた騎士さんが、ハアハアと息を切らして悠真に追いついてきた。
そして、悠真の肩に手をかける。
「ちょっと、君たち」
「……なんですか?」
「助かったよ。君はすごく強いんだな。ここでは見かけない顔だが、旅の高ランク冒険者かな?」
「Fランクですけど? 俺たちは田舎から出てきたばかりなので」
悠真の冒険者ランクを聞いて目を大きく見張って驚く騎士さん。この騎士さんも悠真なみに背が高いなぁ。悠真と同じくらいだから一八五センチ以上だね。僕より二〇センチも高いや。う、羨ましい……。
騎士さんの髪の色は豪華な濃い金色でサラサラな長髪を後ろでひとつに結んでいる。瞳も鮮やかな翡翠色。睫毛も長くて鼻も高く顔立ちも気品のある整った、いわゆる美形だ。
騎士だからか美々しいだけでなく凛々しさもあって、カッコイイ。
もしかして、騎士の中でも偉い人なのかな? 他の騎士さんたちも彼の周りに集まってきた。
どうやら、あの狼の群れの討伐は無事に終わったみたいだった。
「私はレウス王国ビルバオ辺境伯領の領軍第一隊隊長、ベルナルド・ビルバオだ。助力、感謝する」
騎士、ベルナルドさんが軽く悠真に頭を下げると、他の騎士さんたちも口々にお礼を言いながら頭を軽く下げる。
「ところでブラックウルフの素材だが……解体して持っていくか?」
「いや、先を急ぐので、いらない」
「いや、それは……少なくとも群れのボスだけでも」
「あれに止めを刺したのはあなただ。俺たちは今日中にレウス王国に入国したい」
「……そうか、では、解体して得る金額を渡そう。それと、入国なら私たちと一緒に行けばいい。領軍の使う門であれば、スムーズに入れるぞ」
人の好さそうな顔で笑うベルナルドさんに対して、ピクリとも表情が変わらない悠真に、ただ成り行きを見ているだけの僕の心臓がドキドキしています。
少し考えたあと悠真は、ベルナルドさんに了承の頷きを返した。
「そうしてくれれば、助かる。俺は悠真で、こっちは凛だ」
僕はペコリと騎士さんたちに挨拶をする。
ベルナルドさんは僕にも笑顔でお礼を言うと、他の騎士さんたちにあれこれと指示を飛ばす。
どうやら騎士さんたちの半数は残って倒した魔獣の解体作業、残りは馬に乗ってビルバオ辺境伯領へ戻るようだ。
僕たちは荷物を運ぶ荷馬車に一緒に乗せてもらえることになった。
わー、歩かなくていいなんてラッキー! と思ってウキウキしていたけど……あー、僕のばかばか!!
また悠真と話すことができないよぅ。わーん、僕と悠真の関係はどうしたらいいのー!
力が入らずズルズルと崩れる僕の体を、悠真は傍にある大きな木の根元に優しく座らせた。
「凛、ここを動かないで。念のため魔法で作った防壁張っておくから」
「……うん」
ぎゃーッ! 魔獣が出た! 魔獣が出た! 怖いよう。
でも悠真は、僕の周りに防御機能のある薄い膜を張ると、魔獣の群れに躊躇なく飛び込んでいった。
腰に履いた長剣をスルリと抜くと、素早く、二人がかりで相手をしていた狼の首をスパーンと切り落とす。
ひぃーっ、悠真も首チョンパ! 切られた狼の首がゴロゴロと転がって、狼の相手をしていた騎士らしき人たちは唖然としている。
悠真はそのまま足を止めずに、自分に向かってくる狼をサイドステップで華麗に躱し、狼とすれ違う瞬間、首を深くズバーッと切り裂いた。
切られた狼の首から、血が高く噴き出て周りを赤黒く染めてしまう。
僕は騎士たちの銀色の鎧が魔獣の血で汚れちゃうと明後日のほうに思考を逸らして、ただ悠真を目で追い続けた。
群れの左奥に一際大きい狼がいるのがわかった。他の狼の三倍以上の大きさで、よく見ると狼の足下に一人の騎士がいる。必死に襲ってくる狼の口を剣で押し返しているけど、今にも噛みつかれてしまいそう。
騎士の胴と両足は狼の大きな体に押さえられて、起き上がり体勢を整えることもできずに、両手で剣を持ち必死に狼の猛攻に耐えていた。
悠真はその狼へと真っ直ぐに走っていき、徐に狼の横っ腹を足で蹴飛ばした。
狼の巨体がその勢いに負けて横倒しになる。その隙を見逃さず、騎士は剣で狼の前足を切り裂く。その動きに呼応するように悠真は、狼の後ろ足と腹に剣を突き刺した。
悠真は痛みで唸り暴れる狼に興味をなくし、剣を一振りして血を振り払うと鞘に納めて僕へと歩き出す。
狼に襲われていた騎士は慌てて魔獣に止めを刺すと、悠真を追いかけ、狼の討伐にてこずっている他の騎士たちを助けに入っていた。
「大丈夫? 凛」
「うん……。僕は大丈夫。それより、悠真は? 悠真は大丈夫? 手とか怪我してない?」
慣れない刃物を扱うと持ち手に怪我をすることもある。あんなに大きな狼の首がスパッスパッ切れる剣だから、ちょっと心配です。
パチンと指を軽く鳴らして僕の周りの防壁膜を解除する悠真の腕とか手とかをペタペタ触って、僕は大事な幼馴染に怪我がないかを確かめる。
僅かに顔を赤くした悠真が「大丈夫だよ」といって、僕の手をやんわりと避けるから、僕はまた複雑な気持ちになった。
「さぁ、行こう」
腰が抜けた僕が立ち上がるのに手を貸してくれるけど、手を繋いではくれない。……ちぇっ、なんか、寂しいな。
僕たちが領都を目指して歩き始めると、あの狼に圧しかかられていた騎士さんが、ハアハアと息を切らして悠真に追いついてきた。
そして、悠真の肩に手をかける。
「ちょっと、君たち」
「……なんですか?」
「助かったよ。君はすごく強いんだな。ここでは見かけない顔だが、旅の高ランク冒険者かな?」
「Fランクですけど? 俺たちは田舎から出てきたばかりなので」
悠真の冒険者ランクを聞いて目を大きく見張って驚く騎士さん。この騎士さんも悠真なみに背が高いなぁ。悠真と同じくらいだから一八五センチ以上だね。僕より二〇センチも高いや。う、羨ましい……。
騎士さんの髪の色は豪華な濃い金色でサラサラな長髪を後ろでひとつに結んでいる。瞳も鮮やかな翡翠色。睫毛も長くて鼻も高く顔立ちも気品のある整った、いわゆる美形だ。
騎士だからか美々しいだけでなく凛々しさもあって、カッコイイ。
もしかして、騎士の中でも偉い人なのかな? 他の騎士さんたちも彼の周りに集まってきた。
どうやら、あの狼の群れの討伐は無事に終わったみたいだった。
「私はレウス王国ビルバオ辺境伯領の領軍第一隊隊長、ベルナルド・ビルバオだ。助力、感謝する」
騎士、ベルナルドさんが軽く悠真に頭を下げると、他の騎士さんたちも口々にお礼を言いながら頭を軽く下げる。
「ところでブラックウルフの素材だが……解体して持っていくか?」
「いや、先を急ぐので、いらない」
「いや、それは……少なくとも群れのボスだけでも」
「あれに止めを刺したのはあなただ。俺たちは今日中にレウス王国に入国したい」
「……そうか、では、解体して得る金額を渡そう。それと、入国なら私たちと一緒に行けばいい。領軍の使う門であれば、スムーズに入れるぞ」
人の好さそうな顔で笑うベルナルドさんに対して、ピクリとも表情が変わらない悠真に、ただ成り行きを見ているだけの僕の心臓がドキドキしています。
少し考えたあと悠真は、ベルナルドさんに了承の頷きを返した。
「そうしてくれれば、助かる。俺は悠真で、こっちは凛だ」
僕はペコリと騎士さんたちに挨拶をする。
ベルナルドさんは僕にも笑顔でお礼を言うと、他の騎士さんたちにあれこれと指示を飛ばす。
どうやら騎士さんたちの半数は残って倒した魔獣の解体作業、残りは馬に乗ってビルバオ辺境伯領へ戻るようだ。
僕たちは荷物を運ぶ荷馬車に一緒に乗せてもらえることになった。
わー、歩かなくていいなんてラッキー! と思ってウキウキしていたけど……あー、僕のばかばか!!
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