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異世界に召喚されました
出発します
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僕がうっかりハーピーのお姉さんアデラさんに誘拐され、心配した悠真がかなり過激なお迎えに来てくれてから、数日経ちました。
悠真と僕は、あの日のこと、その……えっと、悠真が僕にした、そのぅ……ちゅ、ちゅーのことをちゃんと話し合うことができないまま、ぎこちない日々を過ごしています。
僕たちのもだもだをよそに、すっかりアデラさんたちとセシリオくんが住む隠れ村の獣人たちは、仲良しさんになっていた。
僕がハーピーたちに提案したのは、あの往来に厳しいラボール山脈の山間の道のこと。アデラさん一人で僕を運べるなら、ゴンドラみたいな箱を作ってアデラさんたちハーピーで運んでもらえれば、もっと楽に行き来ができるのでは……という村の人たちの生活を考えての良案ではなく、単純に、僕がもうあの山道を通りたくなかっただけなんだけど……。
それが悠真が事業計画に参加しただけで、まず村の痩せた土地を土魔法が使える魔族で耕し、土壌改良をすることから始まり、今は芋類しか育てられないみたいだけど、土が豊かになれば他の作物も育つ可能性が増え、実際にいくつかの種を植えてみたらしい。
仲良くなったハーピーたちに頼らずに農作物が育てられるよう、堆肥の作り方も教えてあげたみたい。
見た目は若いけど、それなりに年を経た魔族は畑仕事に興味津々で、獣人たちと和気藹々と作業をしてました。
あと、僕がラボール山とは別の山々を見て、「火山があるなら温泉が掘れたのに」との言葉から、悠真は「探査魔法」の応用で温泉、掘り当てたらしい。あと、地熱の利用とかね。
林を少し切り開いて果樹園も作るって言ってた。僕が酪農もいいかもって言ったら、どこからか鶏と牛を連れてきたよ、魔族。え? まさかどこかの牧場から盗んでないよね?
アデラさんが言うには、今まで暇すぎて退屈だったから、町おこしが楽しいらしいよ。
悠真も土地用栄養剤やら果樹用の成長促進剤やら、家畜用の餌の指導とか……元々の知識とこちらで得たチート能力全開で協力していて、僕と話す時間がないよう。ぐすぐす。
そんなこんなで、気付いたらもう僕たちの出発の日です。別名ハーピーゴンドラ便の試行運転日です。
「リン、兄ちゃん。世話になったな。本当にありがとう!」
「セシリオくん……。元気でね」
セシリオくんと僕は、ワイバーンに攫われた被害者仲間だもん。まだ子どものセシリオくんは、元気で健やかに成長してほしいよ。
「おう! この村はもっともっと住みやすくなるけど、俺は大人になったら父ちゃんみたいに冒険者になるよ。だから、リンたちとはどっかで会えるかもな」
にししと悪戯っ子のように笑うセシリオくんに、僕も泣き笑いで応える。
「うんうん。そうだね。楽しみにしているよ」
「リンさんたちには、本当に世話になりました。助けて戴いたうえにハーピーたちとの橋渡しまで……。俺たちはこのご恩決して忘れません。いやぁ、駆け落ちの村がこんなに住みやすくなっていくなんて夢みたいですよ」
「駆け落ちの村?」
「そうよ。この村はもともと私のご先祖の魔族と貴族の娘が駆け落ちしてできた村なのよ。まだ、異種族結婚に厳しい時代だったらしいわ。魔族は人族の娘が寿命を終えたら、あの城で一族と余生を過ごしたのよ」
その話はセシリオくんに聞いたことがあった。魔族じゃなくて騎士さんだったと思うけど? それに、ここは魔族の村じゃなくて獣人たちの村ですけど?
僕の顔が理解できない話にポカンとなっていたのを見たセシリオくんが胸を張って話を続けた。
「そうだぞ。ここは昔、身分違いの二人が駆け落ちして作った村なんだ。俺の父ちゃんと母ちゃんも駆け落ちしたんだぞ。貴族の母ちゃんと護衛兵の父ちゃんが駆け落ちして、獣人たちの間で密かに噂になっていたこの村に来たんだ。母ちゃんの実家が母ちゃんを探してたら大変だったらしいぞ」
「はぁ? セシリオ……お前は何を言ってんいるだ? 父ちゃんと母ちゃんはこの村で育った幼馴染同士だぞ?」
「ええーっ! 母ちゃんが教えてくれたんだぞーっ」
セシリオくんは、両親の真実を知って衝撃を受けていた。セシリオくんのお母さんはかなりお茶目な人だったみたい。まさか子どもに自分たちの馴れ初めをドラマチックな嘘で飾っていたなんてね。
アデラさんも苦笑してセシリオくんを見ている。
「魔族は他の種族からはかなり警戒されているから、この村からは引き上げたけど、連れて来た使用人……獣人たちはそのままこの村で暮らしていくことを選んだわ。獣人たちも差別に苦しんでいた時代だったから……。ふふふ、でも交流してこんなに仲良くなれるなら、もっと早くに訪れていればよかったわ。……ありがとう、リン」
僕はフルフルと頭を振った。僕は何もしていないよ? むしろ、悠真の貢献度が高すぎると思いますけど?
当の悠真は、素知らぬ顔で僕の手を握ったまま無言で立っている。
見送りに集まった村の人々と挨拶を済ませ、悠真の手を借りてゴンドラに乗り込んだ。
ゆっくりと空へ上がっていくゴンドラから、セシリオくんたちに手を振る僕。
さようなら、また会おうね。できたら、また来たいな獣人たちの隠れ村。
そして……やっと悠真と二人きり。聞ききたいことがいっぱいあるけど、まずは何から話そうか……と頭の中を整理していたら……まずい。
「ゆ……悠真……き、きぼち、わるいよおぉぉぉぉぉ」
ハーピーゴンドラの揺れに酔いました。
ええーっ、馬車の揺れは平気だったのにぃぃぃ。
きぼちわるいっっっ。
凛と悠真がシエーロの町を出発して半年が過ぎたころ……。
俺、セシリオはリンに宛てて手紙を書いていた。
リン、元気か?
俺は元気だ。いつ出せるかわからないけど、手紙を書くよ、字の練習も兼ねて。
剣の稽古は、父ちゃんとエウリコおじさんにつけてもらっている。俺、ちょっと強くなったかも。えへへ。
読み書き計算はやりたくなかったんだけどな……それも頑張っている。
アデラ姉ちゃんに教えてもらってるよ。
「アデラ姉ちゃんたちって、ハーピーじゃないのか?」
「そうよ。私たち一族は、女だけじゃなくて男もいるし。ハーピーは魔物、魔獣の括りで討伐対象でしょ? 私は魔族で亜人の一種よ。セシリオたち獣人と立場は変わらないわ」
「へぇーっ。じゃあ、魔物、魔獣と魔族て何がどう違うんだ?」
「……。あ、用事思い出した」
バササと腕を翼に変えて素早く飛び去るアデラ姉ちゃんに、俺は呆気にとられ口をポカーンと開けて見送るしかなかった。
あとで、ギルマスに魔獣魔物との違いを教えてもらったら、アデラ姉ちゃんみたいな獣型魔族は、半人半獣姿、人型、獣型と姿を変えられることや、力、魔力が桁違いに強いこと。あと、知能も高いって言ってたけど、アデラ姉ちゃんはちょっと残念な魔族かもしれない。
だから、俺は残念な人にならないように今からちゃんと勉強して、立派な冒険者になるんだ!
そうそう、ゴンドラ便は順調だ! 兄ちゃんが譲ってくれたワイバーンの素材を売りにいろんな町に父ちゃんたちが行ったぞ。俺は留守番だったけどさ、ちぇっ。
魔族の城がある辺りは、高ランク魔獣が出没することがあるらしく、父ちゃんたちと魔族の戦士たちで討伐して町へ売りに行く予定を立ててるよ。
おかげで、村が豊かになって父ちゃんたちは冬の出稼ぎに行かなくてもよくなったし、ハーピーたちが望む報酬、人が作った魔道具や装飾品も手に入れることができた。
リン、本当にありがとう。
あと、兄ちゃんが作った薬のおかげで野菜も果物もいっぱい収穫できた。
来年は兄ちゃんの薬に頼らないで、時間をかけて作るよ。
リンが美味しいって教えてくれた牛の乳やチーズ? も作ってるぞ。それで作ったお菓子もおいしい!
父ちゃんたちが町に行った帰りに、番探しで戻ってこなかった魔族を見かけて声をかけると、一緒に村へ帰ってくることがあるんだ。
その魔族の番が、ドワーフだったりエルフだったりして、増々村の生活が便利になっていくよ!
でも、やっぱり俺は冒険者になって、いろんなところを旅をするって決めてる。
そして、必ず生まれ育ったあの村に帰るんだ!
リンと兄ちゃんにも、いつかどこかで会いたいな。
そのとき、俺は高ランクで有名な冒険者になっているからな!
リンと兄ちゃん……、ちゃんと仲良くしているかなぁ。
悠真と僕は、あの日のこと、その……えっと、悠真が僕にした、そのぅ……ちゅ、ちゅーのことをちゃんと話し合うことができないまま、ぎこちない日々を過ごしています。
僕たちのもだもだをよそに、すっかりアデラさんたちとセシリオくんが住む隠れ村の獣人たちは、仲良しさんになっていた。
僕がハーピーたちに提案したのは、あの往来に厳しいラボール山脈の山間の道のこと。アデラさん一人で僕を運べるなら、ゴンドラみたいな箱を作ってアデラさんたちハーピーで運んでもらえれば、もっと楽に行き来ができるのでは……という村の人たちの生活を考えての良案ではなく、単純に、僕がもうあの山道を通りたくなかっただけなんだけど……。
それが悠真が事業計画に参加しただけで、まず村の痩せた土地を土魔法が使える魔族で耕し、土壌改良をすることから始まり、今は芋類しか育てられないみたいだけど、土が豊かになれば他の作物も育つ可能性が増え、実際にいくつかの種を植えてみたらしい。
仲良くなったハーピーたちに頼らずに農作物が育てられるよう、堆肥の作り方も教えてあげたみたい。
見た目は若いけど、それなりに年を経た魔族は畑仕事に興味津々で、獣人たちと和気藹々と作業をしてました。
あと、僕がラボール山とは別の山々を見て、「火山があるなら温泉が掘れたのに」との言葉から、悠真は「探査魔法」の応用で温泉、掘り当てたらしい。あと、地熱の利用とかね。
林を少し切り開いて果樹園も作るって言ってた。僕が酪農もいいかもって言ったら、どこからか鶏と牛を連れてきたよ、魔族。え? まさかどこかの牧場から盗んでないよね?
アデラさんが言うには、今まで暇すぎて退屈だったから、町おこしが楽しいらしいよ。
悠真も土地用栄養剤やら果樹用の成長促進剤やら、家畜用の餌の指導とか……元々の知識とこちらで得たチート能力全開で協力していて、僕と話す時間がないよう。ぐすぐす。
そんなこんなで、気付いたらもう僕たちの出発の日です。別名ハーピーゴンドラ便の試行運転日です。
「リン、兄ちゃん。世話になったな。本当にありがとう!」
「セシリオくん……。元気でね」
セシリオくんと僕は、ワイバーンに攫われた被害者仲間だもん。まだ子どものセシリオくんは、元気で健やかに成長してほしいよ。
「おう! この村はもっともっと住みやすくなるけど、俺は大人になったら父ちゃんみたいに冒険者になるよ。だから、リンたちとはどっかで会えるかもな」
にししと悪戯っ子のように笑うセシリオくんに、僕も泣き笑いで応える。
「うんうん。そうだね。楽しみにしているよ」
「リンさんたちには、本当に世話になりました。助けて戴いたうえにハーピーたちとの橋渡しまで……。俺たちはこのご恩決して忘れません。いやぁ、駆け落ちの村がこんなに住みやすくなっていくなんて夢みたいですよ」
「駆け落ちの村?」
「そうよ。この村はもともと私のご先祖の魔族と貴族の娘が駆け落ちしてできた村なのよ。まだ、異種族結婚に厳しい時代だったらしいわ。魔族は人族の娘が寿命を終えたら、あの城で一族と余生を過ごしたのよ」
その話はセシリオくんに聞いたことがあった。魔族じゃなくて騎士さんだったと思うけど? それに、ここは魔族の村じゃなくて獣人たちの村ですけど?
僕の顔が理解できない話にポカンとなっていたのを見たセシリオくんが胸を張って話を続けた。
「そうだぞ。ここは昔、身分違いの二人が駆け落ちして作った村なんだ。俺の父ちゃんと母ちゃんも駆け落ちしたんだぞ。貴族の母ちゃんと護衛兵の父ちゃんが駆け落ちして、獣人たちの間で密かに噂になっていたこの村に来たんだ。母ちゃんの実家が母ちゃんを探してたら大変だったらしいぞ」
「はぁ? セシリオ……お前は何を言ってんいるだ? 父ちゃんと母ちゃんはこの村で育った幼馴染同士だぞ?」
「ええーっ! 母ちゃんが教えてくれたんだぞーっ」
セシリオくんは、両親の真実を知って衝撃を受けていた。セシリオくんのお母さんはかなりお茶目な人だったみたい。まさか子どもに自分たちの馴れ初めをドラマチックな嘘で飾っていたなんてね。
アデラさんも苦笑してセシリオくんを見ている。
「魔族は他の種族からはかなり警戒されているから、この村からは引き上げたけど、連れて来た使用人……獣人たちはそのままこの村で暮らしていくことを選んだわ。獣人たちも差別に苦しんでいた時代だったから……。ふふふ、でも交流してこんなに仲良くなれるなら、もっと早くに訪れていればよかったわ。……ありがとう、リン」
僕はフルフルと頭を振った。僕は何もしていないよ? むしろ、悠真の貢献度が高すぎると思いますけど?
当の悠真は、素知らぬ顔で僕の手を握ったまま無言で立っている。
見送りに集まった村の人々と挨拶を済ませ、悠真の手を借りてゴンドラに乗り込んだ。
ゆっくりと空へ上がっていくゴンドラから、セシリオくんたちに手を振る僕。
さようなら、また会おうね。できたら、また来たいな獣人たちの隠れ村。
そして……やっと悠真と二人きり。聞ききたいことがいっぱいあるけど、まずは何から話そうか……と頭の中を整理していたら……まずい。
「ゆ……悠真……き、きぼち、わるいよおぉぉぉぉぉ」
ハーピーゴンドラの揺れに酔いました。
ええーっ、馬車の揺れは平気だったのにぃぃぃ。
きぼちわるいっっっ。
凛と悠真がシエーロの町を出発して半年が過ぎたころ……。
俺、セシリオはリンに宛てて手紙を書いていた。
リン、元気か?
俺は元気だ。いつ出せるかわからないけど、手紙を書くよ、字の練習も兼ねて。
剣の稽古は、父ちゃんとエウリコおじさんにつけてもらっている。俺、ちょっと強くなったかも。えへへ。
読み書き計算はやりたくなかったんだけどな……それも頑張っている。
アデラ姉ちゃんに教えてもらってるよ。
「アデラ姉ちゃんたちって、ハーピーじゃないのか?」
「そうよ。私たち一族は、女だけじゃなくて男もいるし。ハーピーは魔物、魔獣の括りで討伐対象でしょ? 私は魔族で亜人の一種よ。セシリオたち獣人と立場は変わらないわ」
「へぇーっ。じゃあ、魔物、魔獣と魔族て何がどう違うんだ?」
「……。あ、用事思い出した」
バササと腕を翼に変えて素早く飛び去るアデラ姉ちゃんに、俺は呆気にとられ口をポカーンと開けて見送るしかなかった。
あとで、ギルマスに魔獣魔物との違いを教えてもらったら、アデラ姉ちゃんみたいな獣型魔族は、半人半獣姿、人型、獣型と姿を変えられることや、力、魔力が桁違いに強いこと。あと、知能も高いって言ってたけど、アデラ姉ちゃんはちょっと残念な魔族かもしれない。
だから、俺は残念な人にならないように今からちゃんと勉強して、立派な冒険者になるんだ!
そうそう、ゴンドラ便は順調だ! 兄ちゃんが譲ってくれたワイバーンの素材を売りにいろんな町に父ちゃんたちが行ったぞ。俺は留守番だったけどさ、ちぇっ。
魔族の城がある辺りは、高ランク魔獣が出没することがあるらしく、父ちゃんたちと魔族の戦士たちで討伐して町へ売りに行く予定を立ててるよ。
おかげで、村が豊かになって父ちゃんたちは冬の出稼ぎに行かなくてもよくなったし、ハーピーたちが望む報酬、人が作った魔道具や装飾品も手に入れることができた。
リン、本当にありがとう。
あと、兄ちゃんが作った薬のおかげで野菜も果物もいっぱい収穫できた。
来年は兄ちゃんの薬に頼らないで、時間をかけて作るよ。
リンが美味しいって教えてくれた牛の乳やチーズ? も作ってるぞ。それで作ったお菓子もおいしい!
父ちゃんたちが町に行った帰りに、番探しで戻ってこなかった魔族を見かけて声をかけると、一緒に村へ帰ってくることがあるんだ。
その魔族の番が、ドワーフだったりエルフだったりして、増々村の生活が便利になっていくよ!
でも、やっぱり俺は冒険者になって、いろんなところを旅をするって決めてる。
そして、必ず生まれ育ったあの村に帰るんだ!
リンと兄ちゃんにも、いつかどこかで会いたいな。
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