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異世界に召喚されました
行動だけで気持ちは伝わらない
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チュッと軽く触れ合うだけのキスをして、凛の顔を見ればポカンとした顔で俺の顔を見上げてた。
何をされたのか、何が起きたのかわからない表情なのに、唇に触れた感覚はしっかりとあったみたいで頬から耳までさあっと朱に染まっていく。
かわいい……。
プルンとした瑞々しい唇の柔らかさや、震える吐息の甘さに導かれるように、再びその唇を奪う。
上唇をチュッと吸って、下唇をはむっと噛んで、そっと押し包むキスをする。
抱きしめることも忘れ、両手で凛の両腕を掴んでるだけの、二人の間には熱も伝わらない隙間があって、でも唇だけは重なっていた。
うっとりの幸せに浸って……、浸って……、しまった!
なんで、こんなところで、魔族とかがうようよ這いずり回っている奇怪な場所で、初めての! 凛との初めてのキスをしちまったんだ!!
嘘だろっ。ずっと考えていたのに! やっぱり、海? それとも最高級ホテルのスイートルーム? ああ、海外もいいよね? 世界遺産とか?
そんなことを、俺は十年以上も妄想してきたのに! そのときは完璧なプロデュースで凛と思い出に残るファーストキスを、と決意していたのに!
なんで、こんな場所で凛の同意なしに、俺はキスをしかけてしまったんだーっ!
ああ……と後悔している間もチュッ、チュッとキスは繰り返していたが……、そろそろ現実に戻らなきゃ。
そっと寄せていた顔を離すと、凛の潤んだ瞳と真っ赤な顔が視界いっぱいに広がって、これはもう一度キスをするシチュエーションだ! と息込んだが、できなかった。
凛が自分の手で口を覆ってしまったからだ。
べ、別に俺とのキスを拒否したわけじゃない!
突然のことに驚いた凛が両手で口を覆って、真っ赤な顔で俺の顔を見上げ、動揺しているだけだ。
「……凛」
パクパクと手で覆われた口元は見えなかったけど、たぶん俺の名前を呼んでいるんだろう。
記念すべき初めてのキスを、こんなつまらないところで済ませてしまったお詫びに、凛の頭を撫でる。
凛が許してくれなかったらどうしよう……やり直しとかできるかな?
二人、言葉もなくただ見つめ合っていると、雑音が耳に入ってきて、一瞬で殺意が湧いたが、その言葉に心が浮き立つ。
「あのぅ。すみませーん。リンくんの番さんですか?」
番……それは人同士では使われないが、こいつら魔族や獣の血が入っている奴らが使う言葉だ。
そう、「夫婦」「伴侶」という意味だと認識している。
俺は凛の番……間違ってはいない。
しかし、こいつらは俺と凛が番同士とわかっていて、攫ったことになる。
湧き上がる感情が怒りに代わり、俺はギリリと奥歯を噛みしめて、声をかけてきた鳥女を睨んだ。
「ひぇぇぇっ!」
睨まれた鳥女は、恐怖でびゃっと背中や腕から羽毛が生えて、そこら辺に羽が飛び舞う。
そこへ両手を広げて鳥女を庇うように、ガキ猫が立ち塞がってきた。
「兄ちゃん、ダメだよ。この人、さっきまでリンと手を繋いでいた人だぞ。あと、お姉さんも何も言わずにリンを連れていったらダメなんだぞ。俺たち、すごく心配したんだから」
「うう……ごめんなさい。あんまり他の種族の子と話すことなくて……つい、連れて来ちゃったの。本当にごめんなさい」
鳥女が俺に向かって何度も頭を下げるから、その度にバサバサと羽毛が抜け落ちる。
「リンは大丈夫かな?」
「……ああ」
ガキ猫が鳥女を慰めるようにポンポンと背中を叩いて、俺へとトコトコ近づいてきた。
そしてひょいと俺の後ろにいる凛の様子を窺おうと首を伸ばす。
「リン……目を回してる」
俺とのファーストキスに感動して、たぶん感動して、決してチンケなシチュエーションに気落ちしてではない、感動して逆上せてしまったらしく、全身の力が抜けていた。
だが、まだガキのこいつに理由を言うのが憚られたので、無言で凛をお姫様抱っこする。
凛は意識はあるが、俺の腕の中で「ぷしゅう、ぷしゅう」と湯気を出してフリーズ状態だ。
そんな騒がしい中、半壊した城のエントランスに威厳のある女の声響く。
「何事かえ? 城が攻撃でもされたかえ?」
「ママ!」
アデラさんたちと和やかにお茶会していたら、爆音と共に振動を感じて慌てて避難しようとお城のエントランスまで来たら……ほぼ半壊したお城の門と崩れた壁、ゆらりと立つ親友の姿があった。
悠真の後ろに耳をイカ耳にして尻尾がくるりと体に巻き付いてるセシリオくんの姿もあったけど、彼らに声をかける余裕が僕にはなかった。
だって、夜明け前の紫闇に白く浮かび上がる芸術的な尖塔タイプのお城が、一部崩れているんですよ?
はわわわ、大変! 一体、なにがあったの? も、もしかして、ここも崩れちゃう?
災害大国、地震大国で育った僕は、山の上にあるお城が崩れたらどうなってしまうのか……と怯えて、キョロキョロと辺りを見回した。
悠真がそんな僕を心配して寄り添ってくれたけど、うん、心配そうに僕の顔を覗き込んできたけども、でもね、それでもね、キ、キ、キスするのはなんでだろう?
ええーっ! とパニック状態で硬直している間に悠真がチュッ、チュッとキスを繰り返すけど……ええーっ、なんで!
目を白黒とさせて、体が小刻みに震える僕の耳にアデラさんたちの「キャーッ、眼福」という意味のわからない単語が入ってくるのも理解できないです。
うえーん、と腰砕けになった僕たちの後ろから、キラキラと豪奢なマントを肩にかけた女性が歩いてきた。
うん? この城の、アデラさんたちハーピーたちの王、女王様?
「何事かえ? 城が攻撃でもされたかえ?」
その女性は何人もの側仕えを従えて、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。頭には宝石がキラキラ光るティアラを付けて虹色の羽が幾重にも重なる飾りを垂らして、肩に羽織るマントにも希少種族の毛皮ではなく黄金色の羽が縁に飾られていた真っ赤なマントだ。
アデラさんがその女性に何か、たぶん城が壊れたことや僕たちの話をしていると思うけど、ふわんふわんとした僕の頭では現状が把握できましぇん。
目の端に映るさっきまで一緒にお茶会していた他の女性たちが、僕たちを見てきゃいきゃいとはしゃいでいる様子は、前の世界の同級生たちと変らないんだなぁって思った。
「凛と兄ちゃん、しっかりしてくれよっ。」
セシリオくんの焦った声が遠くに聞こえるけど、ううん、僕はもうダメです。
ぷしゅう。
何をされたのか、何が起きたのかわからない表情なのに、唇に触れた感覚はしっかりとあったみたいで頬から耳までさあっと朱に染まっていく。
かわいい……。
プルンとした瑞々しい唇の柔らかさや、震える吐息の甘さに導かれるように、再びその唇を奪う。
上唇をチュッと吸って、下唇をはむっと噛んで、そっと押し包むキスをする。
抱きしめることも忘れ、両手で凛の両腕を掴んでるだけの、二人の間には熱も伝わらない隙間があって、でも唇だけは重なっていた。
うっとりの幸せに浸って……、浸って……、しまった!
なんで、こんなところで、魔族とかがうようよ這いずり回っている奇怪な場所で、初めての! 凛との初めてのキスをしちまったんだ!!
嘘だろっ。ずっと考えていたのに! やっぱり、海? それとも最高級ホテルのスイートルーム? ああ、海外もいいよね? 世界遺産とか?
そんなことを、俺は十年以上も妄想してきたのに! そのときは完璧なプロデュースで凛と思い出に残るファーストキスを、と決意していたのに!
なんで、こんな場所で凛の同意なしに、俺はキスをしかけてしまったんだーっ!
ああ……と後悔している間もチュッ、チュッとキスは繰り返していたが……、そろそろ現実に戻らなきゃ。
そっと寄せていた顔を離すと、凛の潤んだ瞳と真っ赤な顔が視界いっぱいに広がって、これはもう一度キスをするシチュエーションだ! と息込んだが、できなかった。
凛が自分の手で口を覆ってしまったからだ。
べ、別に俺とのキスを拒否したわけじゃない!
突然のことに驚いた凛が両手で口を覆って、真っ赤な顔で俺の顔を見上げ、動揺しているだけだ。
「……凛」
パクパクと手で覆われた口元は見えなかったけど、たぶん俺の名前を呼んでいるんだろう。
記念すべき初めてのキスを、こんなつまらないところで済ませてしまったお詫びに、凛の頭を撫でる。
凛が許してくれなかったらどうしよう……やり直しとかできるかな?
二人、言葉もなくただ見つめ合っていると、雑音が耳に入ってきて、一瞬で殺意が湧いたが、その言葉に心が浮き立つ。
「あのぅ。すみませーん。リンくんの番さんですか?」
番……それは人同士では使われないが、こいつら魔族や獣の血が入っている奴らが使う言葉だ。
そう、「夫婦」「伴侶」という意味だと認識している。
俺は凛の番……間違ってはいない。
しかし、こいつらは俺と凛が番同士とわかっていて、攫ったことになる。
湧き上がる感情が怒りに代わり、俺はギリリと奥歯を噛みしめて、声をかけてきた鳥女を睨んだ。
「ひぇぇぇっ!」
睨まれた鳥女は、恐怖でびゃっと背中や腕から羽毛が生えて、そこら辺に羽が飛び舞う。
そこへ両手を広げて鳥女を庇うように、ガキ猫が立ち塞がってきた。
「兄ちゃん、ダメだよ。この人、さっきまでリンと手を繋いでいた人だぞ。あと、お姉さんも何も言わずにリンを連れていったらダメなんだぞ。俺たち、すごく心配したんだから」
「うう……ごめんなさい。あんまり他の種族の子と話すことなくて……つい、連れて来ちゃったの。本当にごめんなさい」
鳥女が俺に向かって何度も頭を下げるから、その度にバサバサと羽毛が抜け落ちる。
「リンは大丈夫かな?」
「……ああ」
ガキ猫が鳥女を慰めるようにポンポンと背中を叩いて、俺へとトコトコ近づいてきた。
そしてひょいと俺の後ろにいる凛の様子を窺おうと首を伸ばす。
「リン……目を回してる」
俺とのファーストキスに感動して、たぶん感動して、決してチンケなシチュエーションに気落ちしてではない、感動して逆上せてしまったらしく、全身の力が抜けていた。
だが、まだガキのこいつに理由を言うのが憚られたので、無言で凛をお姫様抱っこする。
凛は意識はあるが、俺の腕の中で「ぷしゅう、ぷしゅう」と湯気を出してフリーズ状態だ。
そんな騒がしい中、半壊した城のエントランスに威厳のある女の声響く。
「何事かえ? 城が攻撃でもされたかえ?」
「ママ!」
アデラさんたちと和やかにお茶会していたら、爆音と共に振動を感じて慌てて避難しようとお城のエントランスまで来たら……ほぼ半壊したお城の門と崩れた壁、ゆらりと立つ親友の姿があった。
悠真の後ろに耳をイカ耳にして尻尾がくるりと体に巻き付いてるセシリオくんの姿もあったけど、彼らに声をかける余裕が僕にはなかった。
だって、夜明け前の紫闇に白く浮かび上がる芸術的な尖塔タイプのお城が、一部崩れているんですよ?
はわわわ、大変! 一体、なにがあったの? も、もしかして、ここも崩れちゃう?
災害大国、地震大国で育った僕は、山の上にあるお城が崩れたらどうなってしまうのか……と怯えて、キョロキョロと辺りを見回した。
悠真がそんな僕を心配して寄り添ってくれたけど、うん、心配そうに僕の顔を覗き込んできたけども、でもね、それでもね、キ、キ、キスするのはなんでだろう?
ええーっ! とパニック状態で硬直している間に悠真がチュッ、チュッとキスを繰り返すけど……ええーっ、なんで!
目を白黒とさせて、体が小刻みに震える僕の耳にアデラさんたちの「キャーッ、眼福」という意味のわからない単語が入ってくるのも理解できないです。
うえーん、と腰砕けになった僕たちの後ろから、キラキラと豪奢なマントを肩にかけた女性が歩いてきた。
うん? この城の、アデラさんたちハーピーたちの王、女王様?
「何事かえ? 城が攻撃でもされたかえ?」
その女性は何人もの側仕えを従えて、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。頭には宝石がキラキラ光るティアラを付けて虹色の羽が幾重にも重なる飾りを垂らして、肩に羽織るマントにも希少種族の毛皮ではなく黄金色の羽が縁に飾られていた真っ赤なマントだ。
アデラさんがその女性に何か、たぶん城が壊れたことや僕たちの話をしていると思うけど、ふわんふわんとした僕の頭では現状が把握できましぇん。
目の端に映るさっきまで一緒にお茶会していた他の女性たちが、僕たちを見てきゃいきゃいとはしゃいでいる様子は、前の世界の同級生たちと変らないんだなぁって思った。
「凛と兄ちゃん、しっかりしてくれよっ。」
セシリオくんの焦った声が遠くに聞こえるけど、ううん、僕はもうダメです。
ぷしゅう。
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