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異世界に召喚されました
幼馴染とハグして、それから手を繋ぐ
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ビュオオオオオォォォォっと、下から吹き上げる風と共に視線を上げれば山頂が霞んで見えなかった。
ドドーンと目の前に聳える山、山の中腹までは濃い森でその上はゴツゴツとした岩肌のめちゃくちゃ高い山があります。
この山、登るの? 登山道らしい道がなさそうですけど? え? そんな道はないの?
ど、どどどどと、どうやって登るの? 僕、ハイキングコースでしか登山したことないんだよ?
僕の情けない震え声にセシリオくんは黙って断崖絶壁を指差した。
……道? なんかちょっと出っ張りがあるように見えるけど、あれなの? あれが道なの?
「別に、リンはここまででいいよ。無理すんな」
ポンッと肩に手を置かれた僕は、がくがくと震える体でゴクリと唾を飲み込む。
「い、いいいいい、いいや。一緒に行く。セシリオくん一人は危ないよ」
キリッと大人の責任を果たそうと覚悟した僕に、セシリオくんはじとーっと疑いの目を向ける。
「……リン、泣いてるぞ?」
な、泣いてないもーん!
僕や悠真たちが不思議な魔法陣でこの異世界に連れてこられたのは、高校を卒業する三月のこと。こちらの世界でも季節は巡ってくるようで春になりつつある頃でした。
つまり、この、富士山よりも険しいと思われる山にも融けない雪がしっかりと積もっているのです。ただでさえ険しい山なのに雪山って難易度上がっているよねぇ。
これ、素人に登れる山なのかな? 山登りの道具とかもないけど……滑落して死なないよね?
「大丈夫だよ、リン。俺たちの村の大人はあの山間の道を通って、シエーロの町とかに行商に来てたりもするんだぞ」
「……セシリオくんは、その道を通ったことあるの?」
「んにゃ、俺、村出たの初めてだもん。父ちゃんが危ないってうるせぇから」
セシリオくん、その情報はちっとも僕の心の安寧には役に立たなかったよ……ぐすん。
しかし、セシリオくんの不穏な情報はこれだけではなかった。
「リン。実は俺の村……この山の中腹にあるって……嘘なんだ」
「ええーっ! なんでそんな嘘を?」
も、もしかしてこの山を登らなくてもいいとか?
「……俺の村は事情があって……人に見つからないようにこの山の反対側の麓にひっそりとある」
「ふーん、ふー……え? この山の反対側って……もしかして?」
それって、この山を山頂まで登って反対側から下山した場所にセシリオくんの村があるってこと?
コクンと悲愴な顔をしてセシリオくんが頷くのを見て、フラーッと体が傾いでいく僕の耳にさらにヤバい情報が入ってきた。
「この山の中腹にあるのはワイバーンの巣と……失われた一族の城があるって」
「ぎゃああああぁぁっ!」
うっ、うっ、怖いよう、なんでそんな危険地帯がいっぱいある山の近くに住んでいるのさっ。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった僕の顔を見たセシリオくんが、呆れている。
「だから、俺一人で帰れるって」
ダメです! 僕がちゃんと付き添います! うえぇぇん、でも怖いよう。
凛の気配が一ヵ所で動かずにそこにいるのはわかっていたけど、実際にその姿が目視できるようになると心臓が早鐘を打ちだした。
卒業式のあの日から離れ離れになってまだ数日しか経っていないけど、でも俺にとっては苦痛の日々だった。
考えるよりも先に足が、体が凛の元へと動き出すのを止められないし、止めるつもりもない。
凛、凛、凛……って、横にいるガキが邪魔だな。
ギンッと射殺す視線をガキに向けると、なぜか凛がくるりと振り向いた。
「……悠真?」
ああーっ、かわいい、かわいい。異世界に来て着替えたのか、サイズの合っていないシャツとズボンに粗末な防具を身につけた凛は、そんな恰好でもめちゃくちゃかわいい。
凛との再会に胸は高まり呼吸は早くなるのに、俺はピタリと足を止めた。
「凛……」
さあ、おいでと気持ち両腕を広げ、俺との再会に感激した凛が涙を浮かべながら胸に飛び込んでくるのを待つ。
待つ、待つ……待つ?
「リン。この兄ちゃん、知り合いか?」
凛の隣のガキが俺を不審者でも見るような目付きで俺を見定めたあと、馴れ馴れしく凛に話しかけた。
「うん! 悠真……悠真?」
こてんと首を傾げる凛……はあーっ、尊い。今すぐスマホで撮影したい。連写したい。動画取りたい。
残念なことにスマホはないし、ここで待っていても凛は俺の腕の中には来ないらしい……ちっ。
「凛。無事だったか?」
「う、うん。うん。悠真……よかったぁ、会えたぁ」
泣き笑いの凛が俺の胸にトスンと矢を放つ。俺は今日、恋の病で死ぬかもしれない……かわいい、凛。
しかし、横のガキが邪魔だな。
「なんだよ迎えが来てよかったな。やっぱりリンはこのまま帰れよ」
「ダ、ダメだって! ちゃんとセシリオくんの村まで送っていくよ。えっと、そういうことだから、悠真。……またね」
「……?」
ん? なんだって? 「またね」って凛はここで俺と別れるつもりなのか?
いやいや、まさか。ここ異世界だよ? 俺と別れたらまた一人ぼっちになるんだよ? 嘘だろ?
あと、ガキが凛のこと「リン」って呼び捨てにしているのも万死に値するんだが。
「凛。何か困っているのか?」
それならば俺に話して見ろ。どんな難しいことでも俺が解決してやるから。
そうしたら、二人きりでこの異世界で仲良く仲睦まじくラブラブで生きていこう。
凛は眉を下げた困り顔で隣に立つガキと後ろに聳える山を交互に見て逡巡していたが、ぐっと決心して俺の顔を真っすぐに見た。
「お願い、悠真。一緒にあの山を登って!」
「わかった」
「ええーっ、兄ちゃん即答かよ」
うるさい、ガキ猫。凛のお願いよりも優先されるものなんてこの世にないのだ。
「あ、ありがとう、悠真ーっ!」
ポスン…………。
え? 何が起きた?
この胸に感じる愛しい重みと腕に触れる温もりは……凛の細くて柔らかい体が俺の腕の中に……生きててよかった!
ギュッと抱きしめた凛の細い肢体。小さな頭に自分の名前を呼ぶ少し高めの声。はぁーっ、凛、本物だ。映像でも写真でもない、生身の本物の凛。
凛、凛、凛・・・くんかくんか。
早く二人きりになって、生の凛を堪能したい。
感動の恋人たちの再会の抱擁にうっとりし没頭していた俺の耳にガキ猫の耳障りな鳴き声が聞こえてくる。
「この兄ちゃん……ヤバい奴じゃねぇの?」
うるさい、黙っていろ。今、俺は凛の存在を補充するのに忙しいんだ。
もうこれからはずっと手を繋いで離さないよ。
ドドーンと目の前に聳える山、山の中腹までは濃い森でその上はゴツゴツとした岩肌のめちゃくちゃ高い山があります。
この山、登るの? 登山道らしい道がなさそうですけど? え? そんな道はないの?
ど、どどどどと、どうやって登るの? 僕、ハイキングコースでしか登山したことないんだよ?
僕の情けない震え声にセシリオくんは黙って断崖絶壁を指差した。
……道? なんかちょっと出っ張りがあるように見えるけど、あれなの? あれが道なの?
「別に、リンはここまででいいよ。無理すんな」
ポンッと肩に手を置かれた僕は、がくがくと震える体でゴクリと唾を飲み込む。
「い、いいいいい、いいや。一緒に行く。セシリオくん一人は危ないよ」
キリッと大人の責任を果たそうと覚悟した僕に、セシリオくんはじとーっと疑いの目を向ける。
「……リン、泣いてるぞ?」
な、泣いてないもーん!
僕や悠真たちが不思議な魔法陣でこの異世界に連れてこられたのは、高校を卒業する三月のこと。こちらの世界でも季節は巡ってくるようで春になりつつある頃でした。
つまり、この、富士山よりも険しいと思われる山にも融けない雪がしっかりと積もっているのです。ただでさえ険しい山なのに雪山って難易度上がっているよねぇ。
これ、素人に登れる山なのかな? 山登りの道具とかもないけど……滑落して死なないよね?
「大丈夫だよ、リン。俺たちの村の大人はあの山間の道を通って、シエーロの町とかに行商に来てたりもするんだぞ」
「……セシリオくんは、その道を通ったことあるの?」
「んにゃ、俺、村出たの初めてだもん。父ちゃんが危ないってうるせぇから」
セシリオくん、その情報はちっとも僕の心の安寧には役に立たなかったよ……ぐすん。
しかし、セシリオくんの不穏な情報はこれだけではなかった。
「リン。実は俺の村……この山の中腹にあるって……嘘なんだ」
「ええーっ! なんでそんな嘘を?」
も、もしかしてこの山を登らなくてもいいとか?
「……俺の村は事情があって……人に見つからないようにこの山の反対側の麓にひっそりとある」
「ふーん、ふー……え? この山の反対側って……もしかして?」
それって、この山を山頂まで登って反対側から下山した場所にセシリオくんの村があるってこと?
コクンと悲愴な顔をしてセシリオくんが頷くのを見て、フラーッと体が傾いでいく僕の耳にさらにヤバい情報が入ってきた。
「この山の中腹にあるのはワイバーンの巣と……失われた一族の城があるって」
「ぎゃああああぁぁっ!」
うっ、うっ、怖いよう、なんでそんな危険地帯がいっぱいある山の近くに住んでいるのさっ。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった僕の顔を見たセシリオくんが、呆れている。
「だから、俺一人で帰れるって」
ダメです! 僕がちゃんと付き添います! うえぇぇん、でも怖いよう。
凛の気配が一ヵ所で動かずにそこにいるのはわかっていたけど、実際にその姿が目視できるようになると心臓が早鐘を打ちだした。
卒業式のあの日から離れ離れになってまだ数日しか経っていないけど、でも俺にとっては苦痛の日々だった。
考えるよりも先に足が、体が凛の元へと動き出すのを止められないし、止めるつもりもない。
凛、凛、凛……って、横にいるガキが邪魔だな。
ギンッと射殺す視線をガキに向けると、なぜか凛がくるりと振り向いた。
「……悠真?」
ああーっ、かわいい、かわいい。異世界に来て着替えたのか、サイズの合っていないシャツとズボンに粗末な防具を身につけた凛は、そんな恰好でもめちゃくちゃかわいい。
凛との再会に胸は高まり呼吸は早くなるのに、俺はピタリと足を止めた。
「凛……」
さあ、おいでと気持ち両腕を広げ、俺との再会に感激した凛が涙を浮かべながら胸に飛び込んでくるのを待つ。
待つ、待つ……待つ?
「リン。この兄ちゃん、知り合いか?」
凛の隣のガキが俺を不審者でも見るような目付きで俺を見定めたあと、馴れ馴れしく凛に話しかけた。
「うん! 悠真……悠真?」
こてんと首を傾げる凛……はあーっ、尊い。今すぐスマホで撮影したい。連写したい。動画取りたい。
残念なことにスマホはないし、ここで待っていても凛は俺の腕の中には来ないらしい……ちっ。
「凛。無事だったか?」
「う、うん。うん。悠真……よかったぁ、会えたぁ」
泣き笑いの凛が俺の胸にトスンと矢を放つ。俺は今日、恋の病で死ぬかもしれない……かわいい、凛。
しかし、横のガキが邪魔だな。
「なんだよ迎えが来てよかったな。やっぱりリンはこのまま帰れよ」
「ダ、ダメだって! ちゃんとセシリオくんの村まで送っていくよ。えっと、そういうことだから、悠真。……またね」
「……?」
ん? なんだって? 「またね」って凛はここで俺と別れるつもりなのか?
いやいや、まさか。ここ異世界だよ? 俺と別れたらまた一人ぼっちになるんだよ? 嘘だろ?
あと、ガキが凛のこと「リン」って呼び捨てにしているのも万死に値するんだが。
「凛。何か困っているのか?」
それならば俺に話して見ろ。どんな難しいことでも俺が解決してやるから。
そうしたら、二人きりでこの異世界で仲良く仲睦まじくラブラブで生きていこう。
凛は眉を下げた困り顔で隣に立つガキと後ろに聳える山を交互に見て逡巡していたが、ぐっと決心して俺の顔を真っすぐに見た。
「お願い、悠真。一緒にあの山を登って!」
「わかった」
「ええーっ、兄ちゃん即答かよ」
うるさい、ガキ猫。凛のお願いよりも優先されるものなんてこの世にないのだ。
「あ、ありがとう、悠真ーっ!」
ポスン…………。
え? 何が起きた?
この胸に感じる愛しい重みと腕に触れる温もりは……凛の細くて柔らかい体が俺の腕の中に……生きててよかった!
ギュッと抱きしめた凛の細い肢体。小さな頭に自分の名前を呼ぶ少し高めの声。はぁーっ、凛、本物だ。映像でも写真でもない、生身の本物の凛。
凛、凛、凛・・・くんかくんか。
早く二人きりになって、生の凛を堪能したい。
感動の恋人たちの再会の抱擁にうっとりし没頭していた俺の耳にガキ猫の耳障りな鳴き声が聞こえてくる。
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