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異世界に召喚されました
追いかけても捕まえられるとは限らない
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自分の口とネコミミくんの口の両方を手で塞いで、木々と岩の間の狭い所に二人分の体をなんとか収めてじっとする。じっと……じっと……する。
落とした僕らを探してワイバーンがバサバサと羽ばたく音がいつまでも聞こえていて、正直怖い。
えーん、早く諦めてどっかに行ってくれ! このまだ若い、もしかしたら子どものワイバーンなら落とした玩具か非常食を探すのに飽きて、どっかに飛び去ってくれる……かも。
じっとして……じっとして……。あー、恐怖で胃がキリキリするぅ。
そして僕の手を外そうとネコミミくんがモゾモゾし始める。やーめーてー、大人しくしていて!
それからどれぐらい時間が経ったのか、口を抑える手が痺れてプルプルしてきた頃、ワイバーンの羽の音が聞こえなくなっていることに気が付いた。
やっと……どっかに行ってくれた……? ぼくたち助かった? あ……ああ、良かったぁ。
「……んっ、んんんーっ、ぷはぁっ」
ぺしっとネコミミくんの口を抑えていた手を軽く叩かれ、振り払われた。イテテッ。
「なに? なにがどうなってんの?」
「それは、僕が訊きたいよーっ。なんで君、ワイバーンに捕まってんの?」
お互い顔を見合わせると、四つん這いになって岩の後ろから這い出た。
岩陰に隠れている間にだいぶ、日が暮れてしまった。
これは早く移動しないとワイバーンと捕まって飛んでいたときに見た人が住む集落の門が閉まってしまうかも。急がなきゃ!
「とにかく、あっちに行こうよ! 安全な所に逃げなきゃ、またワイバーンが来ちゃう」
早く早くとネコミミくんを急かして、ひたすら走って空から見つけた集落へ向かう。
あー、門が閉まるまでに辿り着けますように!
門番している集落の人に怪訝そうに見られたけど、僕の新品ピカピカの冒険者ギルドカードを見せて、ネコミミくんのことは適当に身の上話をしたら……いつかの門兵さんみたいに、目頭を押さえて顔を上に向けながら、集落の中へと入れてくれました。
ラッキー!
ネコミミくんの腕をがっしり掴んで、門番の人が教えてくれた役場へと進む。この集落は大きな街と隣接していて、役場以外は冒険者ギルドも商業ギルドもないし自衛団以外の衛兵はいない小さな村みたいだ。
なので、簡易宿泊所といえば役場になるらしく、門番さんに詳しく話を聞いたらなんと! 素泊まりだけど無料で泊めてもらえるんだって! わーい、嬉しい。ぼくは素泊まりでOKです!
教えてもらった役場はどこからどう見ても普通の家なんだけど……、まあ、いいや。
「すみませーん。旅の冒険者でーす。泊めてくださー……いいぃぃぃ?」
普通の民家に見えるが村の役場の玄関で大きな声で呼びかけると、ガクンと急にネコミミくんの体から力が抜けてその場で蹲ってしまう。
ええぇぇぇーっ! ど、どうしたの?
「あらあら、まあまあ」
家の奥から小柄なおばあちゃんが出てきた。
白い割烹着をきてニコニコ笑って、ネコミミくんの額にシワシワの手を当てる。
「おや、熱があるね? 疲れが出たのかしら? 部屋に案内するから、休ませてあげなさい」
「あ、ありがとうございます」
ぼくはペコリとおばあさんに頭を下げて、よいしょと脱力したネコミミくんの体を持ち上げ……持ち上げ……られないから、腕を僕の肩にまわしてズルズル引きずってなんとか家の中へと運ぶ。
おばあさんは泊らせてくれる部屋に案内して、ぼくが藁ベッドにネコミミくんを寝かせると、パタパタと軽い足音を響かせて部屋を出ていき、水を入れた桶とタオルを持って戻ってきた。
タオルを濡らしてギュッと絞ってネコミミくんの額に乗せる。そこまで熱は高くないけど、赤い頬と苦しそうな眉間の皺が痛々しい。
「はいよ。あんたもちゃんと休みなさい」
「ありがとうごさいます。お世話になります」
おばあさんは、僕のために体を拭くお湯とタオル。夕食と水差しを用意してくれた。ネコミミくん用のスープもある。
あれ? 素泊まりって聞いてたけど……。
うん、ありがとうごさいます! 遠慮なくいただきます。
身体強化を自分にかけながら、ひたすら凛を追いかけていた……そろそろ休まないと体が持たないとわかっていても、走る足を止めることができなかった。
「ん?」
走る足の筋肉がビシッビシッと嫌な音を立て始めたとき、魔力で探っていた凛たちの移動スピードに変化が出る。
多少、ワイバーンの飛ぶ軌道に不規則なことはあったが、ある程度の早さだった移動速度が人が歩くほどのスピードに変わっている。ワイバーンが歩く? いや、ないな。
「凛たちがワイバーンと別行動になったか……?」
凛がワイバーンと別れて移動しているなら、凛の身に起きるだろう最悪のパターンは考えなくていいだろう。
だとしたら、何かアクシデントがあってワイバーンから離れた凛たちが、ワイバーンに再び捕まらないように安全な所を目指して移動していると思われる。
「ふむ」
俺は走る足を止めて、今の凛たちとの距離を見る。そんなに離れてはいない。しばらくすると凛の位置が動かなくなった。安全な所を見つけたのか?
俺は真っ直ぐ進んでいた林を外れて、人や馬車が通る道へと戻った。この道の先に凛がいるのがわかる。
この道の先には、あの一際高い岩山が聳え立つ。その手前に街か村があるのだろうか、高い壁がグルリと囲う集落があるみたいだ。その辺りに凛が居ることを俺の探査魔法は示している。
早足で移動していたが、何人かの冒険者と商人の馬車が野営する場所で足を止めて、少し考える。
こいつら冒険者たちは、あの岩山の前の街に行くのだろう。なのにここで野営するということは……今からだと閉門の時間に間に合わない……か。
「……少し休んで行くか」
無理をすれば、今日中に凛たちと合流できる。
それは閉門している門をこっそり通る必要があるし、身体強化をかけ過ぎた体の負担、最悪筋組織の壊死も有りうる。代償を払っても凛と合流するための移動はしたいが、その後、凛を守る力が失われるのは、些か不安に感じる。
そのため、ここで小休止し朝の開門と同時に街に入り、凛を捕まえる。
「よし、そうしよう」
俺は無限収納からテントを出し素早く組み立て、火魔法で火を熾しお湯を沸かし、どこかの街で買った屋台の食事を並べる。
凛……もう少しで会えるから、待っててね。
悠真は凛と再会するシーンを妄想し、うっすらと頬をピンクに染めながら肉串にガブリと齧りついた。
「っくし」
あれ? 僕も体調崩しちゃったかな? ご飯も食べたし温かいお湯で湿らしたタオルで体も拭いた。
ネコミミくんにもなんとかスープを飲ませて薬湯もあげたし。
体調が悪くなる前に、もう寝ちゃおう。
ネコミミくんと話すのは明日でいいよね?
「うーん、とうしようかな……」
体を拭いて下着は毎日洗ってるんだけど……。人様の家で寝るのに今日も下着なしのすっぽんぽんはちょっと……恥ずかしい? 申し訳ない?
「今日は、しょうがないかー」
気持ち悪いけど、このまま寝ちゃおう。
あー、いつかお風呂にゆっくり入れたらいいなー。この世界に温泉があったらいいなー。
ゴソゴソとベッドに潜って、瞼を閉じる凛だった。
落とした僕らを探してワイバーンがバサバサと羽ばたく音がいつまでも聞こえていて、正直怖い。
えーん、早く諦めてどっかに行ってくれ! このまだ若い、もしかしたら子どものワイバーンなら落とした玩具か非常食を探すのに飽きて、どっかに飛び去ってくれる……かも。
じっとして……じっとして……。あー、恐怖で胃がキリキリするぅ。
そして僕の手を外そうとネコミミくんがモゾモゾし始める。やーめーてー、大人しくしていて!
それからどれぐらい時間が経ったのか、口を抑える手が痺れてプルプルしてきた頃、ワイバーンの羽の音が聞こえなくなっていることに気が付いた。
やっと……どっかに行ってくれた……? ぼくたち助かった? あ……ああ、良かったぁ。
「……んっ、んんんーっ、ぷはぁっ」
ぺしっとネコミミくんの口を抑えていた手を軽く叩かれ、振り払われた。イテテッ。
「なに? なにがどうなってんの?」
「それは、僕が訊きたいよーっ。なんで君、ワイバーンに捕まってんの?」
お互い顔を見合わせると、四つん這いになって岩の後ろから這い出た。
岩陰に隠れている間にだいぶ、日が暮れてしまった。
これは早く移動しないとワイバーンと捕まって飛んでいたときに見た人が住む集落の門が閉まってしまうかも。急がなきゃ!
「とにかく、あっちに行こうよ! 安全な所に逃げなきゃ、またワイバーンが来ちゃう」
早く早くとネコミミくんを急かして、ひたすら走って空から見つけた集落へ向かう。
あー、門が閉まるまでに辿り着けますように!
門番している集落の人に怪訝そうに見られたけど、僕の新品ピカピカの冒険者ギルドカードを見せて、ネコミミくんのことは適当に身の上話をしたら……いつかの門兵さんみたいに、目頭を押さえて顔を上に向けながら、集落の中へと入れてくれました。
ラッキー!
ネコミミくんの腕をがっしり掴んで、門番の人が教えてくれた役場へと進む。この集落は大きな街と隣接していて、役場以外は冒険者ギルドも商業ギルドもないし自衛団以外の衛兵はいない小さな村みたいだ。
なので、簡易宿泊所といえば役場になるらしく、門番さんに詳しく話を聞いたらなんと! 素泊まりだけど無料で泊めてもらえるんだって! わーい、嬉しい。ぼくは素泊まりでOKです!
教えてもらった役場はどこからどう見ても普通の家なんだけど……、まあ、いいや。
「すみませーん。旅の冒険者でーす。泊めてくださー……いいぃぃぃ?」
普通の民家に見えるが村の役場の玄関で大きな声で呼びかけると、ガクンと急にネコミミくんの体から力が抜けてその場で蹲ってしまう。
ええぇぇぇーっ! ど、どうしたの?
「あらあら、まあまあ」
家の奥から小柄なおばあちゃんが出てきた。
白い割烹着をきてニコニコ笑って、ネコミミくんの額にシワシワの手を当てる。
「おや、熱があるね? 疲れが出たのかしら? 部屋に案内するから、休ませてあげなさい」
「あ、ありがとうございます」
ぼくはペコリとおばあさんに頭を下げて、よいしょと脱力したネコミミくんの体を持ち上げ……持ち上げ……られないから、腕を僕の肩にまわしてズルズル引きずってなんとか家の中へと運ぶ。
おばあさんは泊らせてくれる部屋に案内して、ぼくが藁ベッドにネコミミくんを寝かせると、パタパタと軽い足音を響かせて部屋を出ていき、水を入れた桶とタオルを持って戻ってきた。
タオルを濡らしてギュッと絞ってネコミミくんの額に乗せる。そこまで熱は高くないけど、赤い頬と苦しそうな眉間の皺が痛々しい。
「はいよ。あんたもちゃんと休みなさい」
「ありがとうごさいます。お世話になります」
おばあさんは、僕のために体を拭くお湯とタオル。夕食と水差しを用意してくれた。ネコミミくん用のスープもある。
あれ? 素泊まりって聞いてたけど……。
うん、ありがとうごさいます! 遠慮なくいただきます。
身体強化を自分にかけながら、ひたすら凛を追いかけていた……そろそろ休まないと体が持たないとわかっていても、走る足を止めることができなかった。
「ん?」
走る足の筋肉がビシッビシッと嫌な音を立て始めたとき、魔力で探っていた凛たちの移動スピードに変化が出る。
多少、ワイバーンの飛ぶ軌道に不規則なことはあったが、ある程度の早さだった移動速度が人が歩くほどのスピードに変わっている。ワイバーンが歩く? いや、ないな。
「凛たちがワイバーンと別行動になったか……?」
凛がワイバーンと別れて移動しているなら、凛の身に起きるだろう最悪のパターンは考えなくていいだろう。
だとしたら、何かアクシデントがあってワイバーンから離れた凛たちが、ワイバーンに再び捕まらないように安全な所を目指して移動していると思われる。
「ふむ」
俺は走る足を止めて、今の凛たちとの距離を見る。そんなに離れてはいない。しばらくすると凛の位置が動かなくなった。安全な所を見つけたのか?
俺は真っ直ぐ進んでいた林を外れて、人や馬車が通る道へと戻った。この道の先に凛がいるのがわかる。
この道の先には、あの一際高い岩山が聳え立つ。その手前に街か村があるのだろうか、高い壁がグルリと囲う集落があるみたいだ。その辺りに凛が居ることを俺の探査魔法は示している。
早足で移動していたが、何人かの冒険者と商人の馬車が野営する場所で足を止めて、少し考える。
こいつら冒険者たちは、あの岩山の前の街に行くのだろう。なのにここで野営するということは……今からだと閉門の時間に間に合わない……か。
「……少し休んで行くか」
無理をすれば、今日中に凛たちと合流できる。
それは閉門している門をこっそり通る必要があるし、身体強化をかけ過ぎた体の負担、最悪筋組織の壊死も有りうる。代償を払っても凛と合流するための移動はしたいが、その後、凛を守る力が失われるのは、些か不安に感じる。
そのため、ここで小休止し朝の開門と同時に街に入り、凛を捕まえる。
「よし、そうしよう」
俺は無限収納からテントを出し素早く組み立て、火魔法で火を熾しお湯を沸かし、どこかの街で買った屋台の食事を並べる。
凛……もう少しで会えるから、待っててね。
悠真は凛と再会するシーンを妄想し、うっすらと頬をピンクに染めながら肉串にガブリと齧りついた。
「っくし」
あれ? 僕も体調崩しちゃったかな? ご飯も食べたし温かいお湯で湿らしたタオルで体も拭いた。
ネコミミくんにもなんとかスープを飲ませて薬湯もあげたし。
体調が悪くなる前に、もう寝ちゃおう。
ネコミミくんと話すのは明日でいいよね?
「うーん、とうしようかな……」
体を拭いて下着は毎日洗ってるんだけど……。人様の家で寝るのに今日も下着なしのすっぽんぽんはちょっと……恥ずかしい? 申し訳ない?
「今日は、しょうがないかー」
気持ち悪いけど、このまま寝ちゃおう。
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