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異世界に召喚されました
勇者召喚……いや、魔王爆誕3秒前?
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とある王国の城の大広間に厳かに放たれる声。
「召喚は成功だっ。よくぞ参られた、勇者たちよ!」
……高校の卒業式の日。
教室を出る間際、よくわからないうちに連れてこられたここは?
橘悠真は、顔を俯けたままそっと左右に視線を走らす。
そして、凛が好きな漫画やラノベの展開に似ていると思った。異世界ものの小説とか漫画をよく読んでいたな、と。自分には視線すら向けないのに、俺の知らない奴らと楽しげに本や漫画の話をしていたことを思い出し、ぐっと拳を強く握りしめた。
ついと、玉座に座る壮年の男とやや後ろに立つ女を見て、眉を顰める。表情筋が死んでいる悠真では何も見た目は変わらないが。
……これ、ダメなパターンの異世界召喚かな?
玉座に座る男はでっぷりとした体格で、ジャラジャラと金銀、宝石で身を飾り立ててるし、女もスタイルこそ細いが、身に着けた宝石類は男に負けず劣らず。いかにも成金タイプで頭が悪そうに見えた。
何か悦に入りながら話しかけているのをサクッと無視して、悠真は自分自身に意識を集中する。
たしか、凛が好きな本にはステータスを確認できる主人公が多かった。身じろぎせずに小声で「ステータスオープン」と呟くと、ヴォンと機械音とともに透明なモニターが目の前に現れた。
名前 ユウマ・タチバナ
年齢 18歳
性別 男
職業 勇者 異世界人
……………………
……………………
他にも魔法属性やらスキルなどがズラズラと表示されていて、中には<×××>と伏字になって読めない項目もあったが、問題は……。
「俺が、勇者か……」
悠真は顔を俯けたまま、一緒に召喚されただろう人を確認する。
自分の右隣にいる、制服のスカートが極端に短い香水が臭い派手な女――「聖女」
その隣の神経質そうな病的に細い女――「賢者」
その隣の筋肉ダルマな背の高い男――「剣聖」
その隣の造られた顔のチャラい男――「魔導士」
自分の後ろにいる女二人は「治癒士」「付与魔術士」、そして左隣にいる眼鏡で細身の男は「ポーター」……荷物持ち?
それぞれのステータスを確認して、悠真はこっそり自分が取得したばかりの認識阻害の術をかけ、そっと細身の男に近づく。こいつ、クラスの委員長だった奴かな? 正直、凛以外は興味がない。呼んでもいないのに、自分の周りに侍ってうるさい奴らとしか思ってない。
だから、利用しても、まっ、いいか。
悠真は委員長の職業「ポーター」を剥ぎ取って、自分の職業の欄に貼り付ける。
悠真の職業の欄は、ポーター (勇者) となった。勇者の文字は薄くなっており、隠されているのが分かる。そのまま悠真は委員長の職業に勇者と書き込む。
委員長の職業は、勇者(偽物) となった。やはり偽物の文字は薄くなっており、隠されている。
自分が得たばかりのスキル、『強奪』『隠蔽』『偽装』を使いこなしていた。
うん、これで凛を探しに行ける。こんなところで勇者扱いされて行動が制限されるわけにはいかない。
可哀そうに、凛。ひとり、魔法陣から押し出されて俺と離れてしまった。
あ、そういえば誰かが凛のことを魔法陣から押し出したんだよな? この俺から凛を離したんだよな……。
え、マジ? 殺されたいの?
もし、あの魔法陣から押し出されたことで凛だけが元の世界に留まって、異世界に来てなかったらどうすんだよ。はぁっ? 何それ。殺すよ? 壊すよ? だいたいこういう場合は、召喚されたけど元の世界に戻れるかどうか分からない、戻れないのが定番なんだろ?
凛と、もう会えない、だと? …………この世界ぶっ壊したら戻れるかな?
たぶん、俺、できるよ。世界壊すだけの能力……あると思うし、ふふふふ。
とりあえず、この世界に凛がいなかったらそうしよう。うん、と軽く頷く悠真。
そんな悠真たちの目の前に、大きな水晶を捧げ持った黒いローブを着た男たちがズイッと近寄ってくる。
「さあさあ、あなた様もこの鑑定水晶に手を置いてくだされ」
「……はい」
ポンッと差し出された水晶に手を置くと、パァーッと輝いて透明なモニターが現れた。書かれている内容は、先ほど悠真自身が見たステータス(改竄済)が表示された。スキルや魔法属性なんかはこの水晶ではわからないらしい。
相手が、あからさまにがっかりした声で「ポーターですな」と言う。
えっ、悠真が勇者じゃないの? とか周りがザワザワしたが、悠真は涼しい顔で誘導された場所まで移動した。
どうやら勇者パーティーとその他って感じだな。自分と一緒にいるのは二人の女子生徒。「治癒士」と「付与魔術士」だ。
そして、最後にあの委員長が水晶に手を置くと、「勇者様です。貴方が勇者様です!」とはしゃいだ声が響き、玉座に座る男が勢いよく立ち上がった。
城の広間が喜びに満ちる中、悠真たちはそっとその場から連れ出され、一人ずつ小部屋に入れられた。
「異世界人よ。座ってください」
しばらく一人で待っていると、初老の男が何人かの付き人と部屋に入ってきて、備えられたソファに座り声をかけてきた。悠真は大人しく男の対面に座る。
その男は、いろいろと自分たちがしたことの正当性を話し始めたが、悠真にとってはどうでもいいことだった。とにかく、早く、今すぐ、凛を探しに行きたい、しか考えていないのだから。
「あの、提案があるんですけど」
悠真は、男の話を遮って、これからのことをプレゼンしていく。
召喚された日の夕刻。
城の門のひとつから旅支度の男が一人で出てくると、スタスタと迷いなく街の方へと歩いていく。
「……凛、今いくよ」
「っくち」
「おいおい、坊主、大丈夫か?風邪か?」
「あぁ、大丈夫です。大丈夫です」
ハハハッと愛想笑いをして鼻をズズッと啜った。
凛は気づくとやっぱり一人で森にいた。幸いだったのは森の入り口にいたので、すぐに人が歩く街道まで行けたことだった。
森の中で神獣フェンリルに会って従魔契約をするとか、危ないところをイケメン凄腕冒険者たちに助けてもらうシチュエーションも惜しかったけど、安全第一だよね、と街道を歩くことしばらく、ようやく街が見えてきて門のところで旅人や商人たちが入場待ちしていた。
……あー、みんなは今頃お城とかでくつろいでるのかなぁ。同じ国にいるのかなぁ。王都に行けば会えるかなぁ。……悠真に会いたいなぁ。
すべてのしがらみから解放された幼馴染が、猛ダッシュで追い駆けてきているのを知らずに凛は悠真の姿を思い浮かべるのだった。
「召喚は成功だっ。よくぞ参られた、勇者たちよ!」
……高校の卒業式の日。
教室を出る間際、よくわからないうちに連れてこられたここは?
橘悠真は、顔を俯けたままそっと左右に視線を走らす。
そして、凛が好きな漫画やラノベの展開に似ていると思った。異世界ものの小説とか漫画をよく読んでいたな、と。自分には視線すら向けないのに、俺の知らない奴らと楽しげに本や漫画の話をしていたことを思い出し、ぐっと拳を強く握りしめた。
ついと、玉座に座る壮年の男とやや後ろに立つ女を見て、眉を顰める。表情筋が死んでいる悠真では何も見た目は変わらないが。
……これ、ダメなパターンの異世界召喚かな?
玉座に座る男はでっぷりとした体格で、ジャラジャラと金銀、宝石で身を飾り立ててるし、女もスタイルこそ細いが、身に着けた宝石類は男に負けず劣らず。いかにも成金タイプで頭が悪そうに見えた。
何か悦に入りながら話しかけているのをサクッと無視して、悠真は自分自身に意識を集中する。
たしか、凛が好きな本にはステータスを確認できる主人公が多かった。身じろぎせずに小声で「ステータスオープン」と呟くと、ヴォンと機械音とともに透明なモニターが目の前に現れた。
名前 ユウマ・タチバナ
年齢 18歳
性別 男
職業 勇者 異世界人
……………………
……………………
他にも魔法属性やらスキルなどがズラズラと表示されていて、中には<×××>と伏字になって読めない項目もあったが、問題は……。
「俺が、勇者か……」
悠真は顔を俯けたまま、一緒に召喚されただろう人を確認する。
自分の右隣にいる、制服のスカートが極端に短い香水が臭い派手な女――「聖女」
その隣の神経質そうな病的に細い女――「賢者」
その隣の筋肉ダルマな背の高い男――「剣聖」
その隣の造られた顔のチャラい男――「魔導士」
自分の後ろにいる女二人は「治癒士」「付与魔術士」、そして左隣にいる眼鏡で細身の男は「ポーター」……荷物持ち?
それぞれのステータスを確認して、悠真はこっそり自分が取得したばかりの認識阻害の術をかけ、そっと細身の男に近づく。こいつ、クラスの委員長だった奴かな? 正直、凛以外は興味がない。呼んでもいないのに、自分の周りに侍ってうるさい奴らとしか思ってない。
だから、利用しても、まっ、いいか。
悠真は委員長の職業「ポーター」を剥ぎ取って、自分の職業の欄に貼り付ける。
悠真の職業の欄は、ポーター (勇者) となった。勇者の文字は薄くなっており、隠されているのが分かる。そのまま悠真は委員長の職業に勇者と書き込む。
委員長の職業は、勇者(偽物) となった。やはり偽物の文字は薄くなっており、隠されている。
自分が得たばかりのスキル、『強奪』『隠蔽』『偽装』を使いこなしていた。
うん、これで凛を探しに行ける。こんなところで勇者扱いされて行動が制限されるわけにはいかない。
可哀そうに、凛。ひとり、魔法陣から押し出されて俺と離れてしまった。
あ、そういえば誰かが凛のことを魔法陣から押し出したんだよな? この俺から凛を離したんだよな……。
え、マジ? 殺されたいの?
もし、あの魔法陣から押し出されたことで凛だけが元の世界に留まって、異世界に来てなかったらどうすんだよ。はぁっ? 何それ。殺すよ? 壊すよ? だいたいこういう場合は、召喚されたけど元の世界に戻れるかどうか分からない、戻れないのが定番なんだろ?
凛と、もう会えない、だと? …………この世界ぶっ壊したら戻れるかな?
たぶん、俺、できるよ。世界壊すだけの能力……あると思うし、ふふふふ。
とりあえず、この世界に凛がいなかったらそうしよう。うん、と軽く頷く悠真。
そんな悠真たちの目の前に、大きな水晶を捧げ持った黒いローブを着た男たちがズイッと近寄ってくる。
「さあさあ、あなた様もこの鑑定水晶に手を置いてくだされ」
「……はい」
ポンッと差し出された水晶に手を置くと、パァーッと輝いて透明なモニターが現れた。書かれている内容は、先ほど悠真自身が見たステータス(改竄済)が表示された。スキルや魔法属性なんかはこの水晶ではわからないらしい。
相手が、あからさまにがっかりした声で「ポーターですな」と言う。
えっ、悠真が勇者じゃないの? とか周りがザワザワしたが、悠真は涼しい顔で誘導された場所まで移動した。
どうやら勇者パーティーとその他って感じだな。自分と一緒にいるのは二人の女子生徒。「治癒士」と「付与魔術士」だ。
そして、最後にあの委員長が水晶に手を置くと、「勇者様です。貴方が勇者様です!」とはしゃいだ声が響き、玉座に座る男が勢いよく立ち上がった。
城の広間が喜びに満ちる中、悠真たちはそっとその場から連れ出され、一人ずつ小部屋に入れられた。
「異世界人よ。座ってください」
しばらく一人で待っていると、初老の男が何人かの付き人と部屋に入ってきて、備えられたソファに座り声をかけてきた。悠真は大人しく男の対面に座る。
その男は、いろいろと自分たちがしたことの正当性を話し始めたが、悠真にとってはどうでもいいことだった。とにかく、早く、今すぐ、凛を探しに行きたい、しか考えていないのだから。
「あの、提案があるんですけど」
悠真は、男の話を遮って、これからのことをプレゼンしていく。
召喚された日の夕刻。
城の門のひとつから旅支度の男が一人で出てくると、スタスタと迷いなく街の方へと歩いていく。
「……凛、今いくよ」
「っくち」
「おいおい、坊主、大丈夫か?風邪か?」
「あぁ、大丈夫です。大丈夫です」
ハハハッと愛想笑いをして鼻をズズッと啜った。
凛は気づくとやっぱり一人で森にいた。幸いだったのは森の入り口にいたので、すぐに人が歩く街道まで行けたことだった。
森の中で神獣フェンリルに会って従魔契約をするとか、危ないところをイケメン凄腕冒険者たちに助けてもらうシチュエーションも惜しかったけど、安全第一だよね、と街道を歩くことしばらく、ようやく街が見えてきて門のところで旅人や商人たちが入場待ちしていた。
……あー、みんなは今頃お城とかでくつろいでるのかなぁ。同じ国にいるのかなぁ。王都に行けば会えるかなぁ。……悠真に会いたいなぁ。
すべてのしがらみから解放された幼馴染が、猛ダッシュで追い駆けてきているのを知らずに凛は悠真の姿を思い浮かべるのだった。
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