精霊の加護

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精霊の加護150 イゴール帝の戴冠式と競馬場の視察

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精霊の加護
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№150 イゴール帝の戴冠式と競馬場の視察

 翌朝、大使館を出た俺たちは、アクアビット号と外交馬車の前後を、護衛の王都騎士団の騎馬隊で固めて帝宮に入った。

 帝宮の謁見の間には、多くの帝国貴族と、護衛の近衛兵がびっしりと居並んでいる。
 近衛兵の一角には、親衛隊となったコリン卿タイガ率いるホワイトタイガー獣人隊もいる。

 戴冠式は、副宰相エウーキ候の司会で始まり、厳かな雰囲気の中、イゴール帝が入場した。宰相スンクマムル候が、謀反の速やかな平定から帝都奪還、即位後半年に亘るイゴール帝の功績を朗々と読み上げた。
 それを受けて、帝都教会の大司教が、片膝を付いたイゴール帝の頭に王冠を載せた。ここで一堂盛大な拍手。
 イゴール帝は立ち上がって振り向き、しばらく拍手を浴びた後、片手を上げて拍手を制すると、場内はシーンと静まり返った。

「朕が第12代ボドブリ帝国皇帝に就任して半年が経った。この間、…。」
 イゴール帝の演説は続き、王国との協調路線への転換、帝国内の開発、不満勢力の駆逐、などなど、施政方針を改めて確認して行った。
 イゴール帝の演説が終わり、イゴール帝が玉座に着くと、俺は王国の正使として、国王陛下からの祝辞を代読した。その後も各方面からの祝辞が続いて、戴冠式は粛々と進行して行った。

「最後に、皇帝陛下より、特別な発表があます。」司会のエウーキ候の言葉に、場内がざわついた。イゴール帝が玉座から立ち上がると、皆が注目して場内は静まり返った。
「日和見貴族に与えた3年後の降格についてであるが、領内開発の功をもって以下の貴族家の降格を取り消す。宰相、発表せよ。」
「はっ。」スンクマムル候が、降格から外す5貴族家を発表した。
 それぞれの貴族家の当主たちが、イゴール帝の前に跪いて礼を述べた。それを受けて、イゴール帝が発したのはひと言だけだった。
「今後も励め。」

 そしてこれからがメインだ。
「朕の戴冠式に際し、特赦を与える。
 謀反を起こした3貴族家の子息子女9名の死一等を減じ、帝国からの永久追放と、教国での出家を命じる。」
「おー。」×多
 帝国貴族たちから感嘆の声が上がった。しかしその感嘆の声は、イゴール帝の次のひと言で完全に打ち消された。
「なお、子息子女の助命と引き換えに、帝国に引き渡した謀反人どもを引き取り、その場で全員処刑する。」

 シーンと静まる中、司会のエウーキ候が戴冠式の終了を告げた。

 謁見の間から大広間へ場所を移して、正餐会が執り行われるのだが、正餐会までの時間は、いわゆるロビー外交の時間だ。
 早速、スンクマムル侯爵が、正室を連れて俺たちの所にやって来た。
 おお、なかなかの美人じゃねぇの。これじゃぁ、スンクマムル候もメロメロだな。ひたすらご機嫌を取ってるのが、手に取るように分かる。笑

「エリザベスどの、わが妻のワリエワだ。」
「お初にお目に掛かります。ワリエワ・スンクマムルです。」
「おお、そなたが、スンクマムル候ご自慢の奥方か。私が、エリザベス・スピリタスだ。ワリエワどのも、騎士団にいたと聞いたが?」
「はい。スンクマムル騎士団に在籍しておりました。」
「ワリエワどの、畏まらないでくれ。聞くところによると、私たちは同い年。しかも、女だてらに騎士団員の経歴を持つ者同士。ざっくばらんに話したいのだがいかがであろう?」
「分かりました。」ワリエワどのはニコッと笑って口調を改め、それからベスと騎士団話に花を咲かせた。それをスンクマムル候が微笑ましく見守っている。

 この後、ベスとワリエワどのはすっかり意気投合して、帰国後も書簡の交換を欠かさなくなったのだった。

 戴冠式の後の正餐会では、俺の所に帝国貴族たちが次々と挨拶に来た。一体何なんだよ?
 スンクマムル侯とエウーキ侯とコリン卿以外に、帝国貴族内で俺の支持層がいたとは驚きだ。変わり身の早い奴らである。笑
 この風見鶏どもめ、と内心は軽蔑しつつも、王国の印象をよくするために、本当は渋々ではあるのだが、建前で愛想を振りまいておいた。もちろんわが妻たちもである。一方、精霊たちは忖度などしない。プイッと無視して俺の影に隠れたのだった。苦笑

 とは言え、わが妻たちに色目を使った帝国貴族どもには、精霊たちに魔力放出させて、思いっ切り威嚇したけどな。若干名だが、精霊たちの威嚇で失禁した奴がいたのは、奴らの名誉のために内緒だ。笑
 ちなみにこいつらにはイゴールどのが激怒して、帝国と王国との同盟を危険に晒したと言うことで、即、爵位をワンランク下げた。
 しかしこのイゴールどのの決断は、意外な方向で効果を発揮した。貴族どもが、
「イゴール帝は本当に爵位を下げる。」と戦慄したのだ。
 日和見による爵位降格予告に対して、3年間の猶予をもらっていた日和見貴族どもは、その後、帝国へ貢献するために粉骨砕身努力し出したとか。笑

 夕方になって、王国大使館に引き上げたんだが、エカチェリーナがついて来た。
「エカチェリーナ、こっちに来ていいのか?」
「構いません。もう兄上の戴冠式は終わりましたし、私は王国へ留学中の身ですから。それに明日は、使者どのを競馬場にご案内しますので。」
「あ、そうか。明日は競馬場ってやってんだ?」
「はい。兄上の戴冠式記念レースです。」
「それは楽しみだな。」

 まぁ競馬の楽しみは明日に取っといて、今宵はむふふを楽しみますか。今宵のお相手は、ジュヌ、カルメン、ベスなのであった。
 3人掛かりで俺を蹂躙して行った。極楽、極楽。

 翌日、俺たちはエカチェリーナに連れられて、帝都競馬場に来ていた。
 まずはメインスタンドに入って競馬場を見渡してみた。コースは3重になっており、内側から障害コース、ダートコース、芝コースだった。メインの大外の芝コースは1周約2㎞であるが、大回りコースもあり、そちらだと3㎞にもなる。
 メインスタンドから見て競馬場の右手側が高くなっているので、右から左に行くときは下り、左から右に行くときは上りである。この傾斜もレースの結果に、響くのだろうな。

 ゴールの前が座席のあるメインスタンドで、ここでじっくり観戦できる訳だが、メインスタンド以外からも立ち見で観戦できる。
 メインスタンドの脇には、曳かれて来る出走馬を、直接見ることができるパドックと言う施設があり、通になると、レース直前の馬の状態を見てから馬券を購入するのだとか。
 馬券売場は、メインスタンドにあって、ずらーっと窓口が並んでいた。

 競馬場には多くの人がいて驚いたのだが、今日はイゴールどのの戴冠式記念特別レースと言うことで、いつもより多くの人が来ているそうだ。
 取り敢えず、適当に馬券を買って、メインスタンドで観戦した。

 いよいよレースが始まる。このレースのスタート位置は、右手の奥である。16頭が並んでスタートゲートに入り、ゲートが開くと一斉にスタート。俺が買った馬券は4番。特に意味はなかったが、誕生日の番号にしてみた。購入額は最低額の大銅貨1枚だ。
 右手の奥から左手の奥に向かってまっすぐ馬の群れが進む。全力疾走ではないが、かなり速い。俺が買った馬は集団の後ろの方だ。
 先頭を走っている馬の馬券を買ったカルメンが、
「そのまま引き離せー。」と熱い声援を送っている。カルメンは典型的な西部の女だから闘牛には目がない。とにかく勝負事が好きなのだ。そう言う訳で、競馬もカルメンの琴線を大いに刺激したと見える。笑

 先頭が左の奥から手前へと、大きくカーブするコースをまわって来ている。ここで2~4頭目が、トップの馬に追いすがり、並んで来た。
「そこだ、行けー。」と立ち上がるディエゴ。
「抜けー、抜けー!」と声援を送るリーゼ。
「抜くのじゃー!」とドーラ。
「もう少し、もう少し。」と手に汗握るアイチャ。

 コーナーを曲がり切ると、後はメインスタンドの前のゴールへ一直線だが、大外のから3頭がぐんぐん迫って来た。あれ?そのうち1頭は俺が買った4番じゃね?後ろの方にいたのにいつの間に…。
「来たっ。」とエカチェリーナ。
「よし、行けっ!」とヘルムート。
 ゴールまでの直線はどの馬も全力疾走である。すすすーっと、大外から抜け出した4番が先頭でゴールを通過した。
 マジか!勝っちゃったよ。

「あー、惜しい。」「最後に抜かれちまうなんて。」「あと一歩かぁ。」…と、一度はトップに絡んだ馬の馬券を買っていたリーゼ、カルメン、ドーラ、エカチェリーナ、アイチャ、ヘルムート、ディエゴは残念がっているが、

「…。」マリーは無言。
「不甲斐ないですわ。」ジュヌはバッサリ。
「うーむ、馬はよかったのだが、あの騎手がダメだったな。」ベスは騎手に文句を言った。流石、元騎士団副長。
「ちえっ、僕のは全然、先頭に絡まなかった。」ビーチェはぼやき、
「ダメだった…。」トーラはぼそっとひと言。
 あちこちでも同様の溜息が漏れている。

 俺は勝ち馬券を馬券売場で換金したが、配当金は銀貨1枚、何と10倍である。くそう、大銅貨1枚じゃなくて、銀貨1枚にしとけばよかった。
 それにしてもこれはハマるな。
 たしかに、新領地の目玉にはなるだろうが、競走馬とともに騎手も育成しなければならんな。先行投資が莫大なものになるぞ。
 うーん、騎手が育つまでは、騎士団に騎手の派遣を依頼してみるか?
「なぁ、ディエゴ。競走馬の騎手は、騎士団員たちの訓練にもなるか?」
「なりますとも。俺もやってみたいですよ。
 なぁ、ヘルムート。」
「うん。
 ゲオルクどの、俺もやってみたいです。」

 走る距離は、短距離の1000m~長距離の5000mまであるそうで、今日、俺たちが視察したレースは2500mで中距離のカテゴリーに入るそうだ。
 それから、スピード競争だけじゃなくて、馬力競争もありだな。西部大草原の一画は広大に土地があるから、ここよりも大きな競馬場を造ろう。それから競走馬の育成牧場にもトレーニング用のコースを造って、後は宿泊施設だな。個人用はもちろんだが、家族連れの客も来やすい様にして、子供用にポニー牧場も造ろう。子供のうちから馬に親しませて、将来は競馬のお客さんや騎手を目指す子が出るようにしないとな。そう言えば騎手の養成学校もいるぞ。
 うむ。構想がガンガン膨らむではないか。

「なぁ、エカチェリーナ。騎手の養成学校もあるのか?」
「もちろんあります。」
「見たいのだが、見学できるか?」
「どうでしょう?ノーアポなので、だめかもしれませんが、それでもよければご案内しますよ。競馬場の端っこですからそんなに遠くないです。」

 で、行ってみたら大歓迎だった。俺たちじゃなくてエカチェリーナがな。流石、新帝イゴールどのの妹。
 実はそれ以上に、エカチェリーナが姫剣士で名を馳せていたからだったけどな。帝都でのエカチェリーナの人気は物凄かった。
 俺たちはエカチェリーナの賓客と言うことで、ついでにもてなされた訳だが、もちろんそれでも十分だ。

 騎手学校では、そのカリキュラムについて教えを受け、実技の授業を見学させてもらった。ベスとディエゴとヘルムートが詳細な質問をし、対応してくれた騎手学校の校長が、驚いていた。特にベスに対しては、只者ではないと思ったのか、校長の態度があからさまに変わった。
 ちなみに俺は、校長から見ると完全にその他大勢のモブ扱いであった。苦笑

 騎手学校には、騎手養成コースの他に、厩務員養成コースもあった。俺はすっかり見落としてたけど、厩務員の養成も非常に大事だな。本当に参考になった。

 競馬場と騎手学校の視察を終え、俺たちは15時頃には王国大使館に戻った。すぐに大浴場を貸切にして混浴を楽しんだ。もちろんわが妻たちと精霊たちとである。
 ツリもクレも、喜んで風呂場での生ぱふぱふをしてくれるので、その流れでわが妻たちも生ぱふぱふをしてくれる。むふふのふ。
 もちろん、フィア以下、第四形態の精霊たちによるぱふぱふは、はっきり言って全然物足りないので、第五形態に向けての先行投資に励んだ。ここで言う先行投資とは、おっぱい揉み揉みングである。「おっきくなあれ!」と言う、呪文を唱えながらなっ!

 その晩は、ビーチェとドーラとトーラであった。もちろんそれは真剣勝負でしたよ。お口までだけど。お返しに俺もご奉仕したけどね。
 んでね、3人とも大層乱れておりましたとさ。でもなー、ドーラとトーラは、発情期以外にするのは、はしたないって言ってたんだけどな。最後までじゃないからいいのかな。笑

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設定を更新しました。R4/12/4

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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