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精霊の加護140 クレの第五形態
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精霊の加護
Zu-Y
№140 クレの第五形態
西のマングローブ林で野営して朝を迎えた。
一昨日、東の入り江の港から北の白浜までラスプ・デルスゥデ島を1/4周する周回道路を造った。昨日は、東の入り江の港から、南の入り江の港、南の浜を経由し、ここ、西のマングローブ林までの、島を半周する周回道路を造った。
今日は、西のマングローブ林と北の白浜を結ぶ、残り1/4周の周回道路を造り、島の周回道路を完成させる。そしたら、東の入り江の港と山頂を結ぶ登山道路の普請に取り掛かる。
東の入り江の港に、島の中心街、北の白浜、南の浜、山頂に、宿泊施設とその関連集落、南の入り江の港に漁業集落、西のマングローブ林に養殖集落を造る計画だ。
この計画の立案には、クロチュデルスゥデ号の船長、ラモの意見も大いに参考になった。
俺の眼の前で、わが妻たちに堂々とちょっかいを出すチャラ男のくせに、なかなかどうして、見所のある奴だ。南部湾警備隊の一介の船長にしておくには惜しい気がする。
南府に戻って南部公爵様に開発計画を上申するときには、ラモをラスプ・デルスゥデ島の開発責任者として推挙しておこう。
朝餉を済ませた俺たちは、マングローブ林から北の白浜までの、周回道路の残りの1/4周を切り開いた。
道路を通したい場所の樹々を、燃やしたり、竜巻でなぎ倒したり、落雷で粉砕したり、枯らしたりして排除。樹々が燃え広がりそうになったら凍結し、ぬかるんだ場所は水を操って川に整備して、仕上げに地盤を固めた。
活躍した精霊たちが魔力補給に来て、べろちゅーを繰り返していたが、クレのべろちゅーに来る頻度が目に見えて上がって来ている。やはり第五形態への進化が近い。
なお、出番の少なかったソルが少々拗ねたので、べろちゅーで機嫌を取っておいた。笑
昼前には、西のマングローブと北の白浜の間を繋ぐ、残り1/4周の周回道路を完成させた。これで島の周回道路は全面開通である。精霊たちが大活躍であった。
ほんと、戦以上にインフラ整備に向いているんじゃね?
そのまま北の白浜で昼餉を摂ることにしたのだが…。
クレが形態進化の兆候を、本格的に見せ始めた。俺から離れず魔力補給を要求して来るのだ。
わが妻たちに事情を話して、ここでクレを形態進化させることにした。
昨日造った北の白浜の野営所の露天風呂を沸かし、精霊たちを連れて入る。
順番に体を洗ってやると、キャッキャと喜ぶ他の精霊たちとは違い、クレは、触れる度にびくっと反応して、はぁはぁと息遣いが荒くなった。さらに、並乳を揉んだり、頂のポチリを摘まんだりしようものなら、艶めかしい声を上げた。
マイドラゴンがむくりと起き上がっているのはご愛敬だ。
『今はお前の出番はないよ。』
『グルルル。』不機嫌である。
『あとでクレにかわいがってもらえ。』
『グル♪』ご機嫌になった。笑
俺とマイドラで完結する思念での会話が展開されていたのであった。
そう言えば、形態進化のときに精霊は一旦球体に戻るが、第五形態になるときには、直径5mくらいに膨れ上がるんだった。ツリのときはあれで、実家の離れの屋根と壁を吹き飛ばしたっけ。
ま、ここは仮設の野営所だから吹っ飛んでも別にいいか。
露天風呂を出て、野営所の仮眠用の簡易ベッドに移動した。
簡易ベッドに着くと、俺はクレに押し倒された。そしてそのまま、クレは後ろ向きに俺の顔を跨ぐ。お尻アップである。苦笑
『飲んで。』初めてのツリのときは、ここで聖水プレイ?と思って怒られたんだっけ。笑
『違うからね。』分かってまんがな。苦笑
クレがそのまま仰向けの俺の腹の上に倒れ込んでマイドラゴンを捕食した。
「はうっ。」
れろれろちゅばちゅば…。うおおー!
『ゲオルク、飲んで。』
クレの蜜壺から溢れて来る液体を、貪るように飲む俺。この液体はとにかく旨いのだ。これが魔力の味である。なぜこれが魔力の味だと分かるのかは分からないが、とにかく分かるのである。
俺とクレは、四十八手のふたつ巴~いわゆるロクキュウ(英語)~の態勢で、互いに口で攻め合った。
ついにマイドラゴンがホワイトブレスを噴射すると、クレがすべて飲み込んで、橙色に眩く発光した。すると、蜜壺から魔力味の液体がさらに流れ出して来たので、俺はそれをすべて飲んだ。
クレは橙色に発光したまま直径3mほどの球体になり、ぐんぐん膨れて直径5m程になった。このサイズだと仮設の野営所には収まらない。
屋根と壁を吹っ飛ばして、簡易ベッドは野外ベッドになった。
そして直径5mの球体のクレが、人型を取り出すと…。
待ってましたの第五形態。文句なしのボンキュッボンで、しかもわが妻たちに劣らぬ絶世の美女ではないか。全身橙色だけどな。
第五形態への進化で魔力を使い果たし、発光がやんだクレを押し倒し、そのまま唇を奪って、しばらくべろちゅーを続けた。それから、わが妻たちクラスの巨乳を、ぱふぱふからのおしゃぶりで堪能した後、蜜壺を探りに行くと、
『ゲオルク、エッチはダメ。』
「ですよねー。」
ツリが第五形態になるときに聞いたのだが、今、精霊たちをもぎ取ると、精霊たちの最大能力を9倍までしか伸ばせないが、第五形態でカンストしてからもぎ取ると、最大能力を10倍まで伸ばせるのだそうだ。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』形態進化で魔力を使い果たしたクレは、さっきのべろちゅーだけでは魔力の補給が全然足りない。
「はいはい。どうぞ。」
はむっとマイドラゴンを咥えたクレは、マイドラゴンを起こして再びれろれろちゅばちゅばの舌技で搾り取り、俺から口移しでウイスキーをもらって、口の中で魔力量を増幅させ、ゴクリと飲み込んだ。すると第五形態のツリは、眩く輝き出したのだった。
ちなみに屋根と壁が吹っ飛んで、野外ベッドになってからの一部始終は、わが妻たちにしっかり目撃されていた。あとでまた、いろいろと文句を言われるに違いない。泣
第五形態との契約ボーナスは+5万なので、第四形態の+4万から1万上昇、第四形態から第五形態への進化時の体液飲みで+2万。合計3万上がって、俺の魔力量の上限は76万から、79万にアップした。
『ゲオルクー、入らない。』
Tバックはすんなり穿けたのだが、第五形態になって胸のサイズが急成長しているので、シースルーブラが巨乳を収納し切れないし、ワンピも着られない。
ツリのときは大層焦って、結局わが妻たちの衣類を借りたが、今回は大丈夫である。
と言うのも、王都の馴染みの仕立屋で、ツリの第五形態の衣装を揃えたときに、他の精霊の分もまとめて揃えておいたからだ。
『それ、やー。』Hカップブラを着けるのを嫌がっている。なぜだ?第四形態のときに、シースルーブラを着けてたのに…。
「俺が着けてやるからさ。」
『それなら、いいよ。』いいんかい?なぜに?ブラを着けるのが面倒臭いのかな?
一方で、ゆるふわの精霊の衣はすんなりと着た。
『これ、きつくなーい。』精霊の衣をひらひらさせて喜んでいる。気に入ったようだ。
昼餉と言うことで、わが妻たちと合流したのだが、形態進化のことを何も言って来ない。いつもなら、白い眼で見て来て、あれはアウトだとか言って来るんだが…。
昼餉を摂りつつ、恐る恐るわが妻たちに聞いてみた。
「あのさー、いつもは『あれはアウトだ。』とか言って来るじゃん?今日は何で言って来ないの?」
「ん?第五形態なら大人の体だから違和感ないよ。」え?そうなの?
「そうですわね。第三形態までは、見掛けが子供でしたから、正直引きましたけれども。」そうだったのか!
結局、第四形態や第五形態が相手なら、大人だから違和感ないそうだ。第三形態までは、見てくれが子供だったから、あれはアウトだと思ったらしい。
そうだったのか。それならフィア以降も遠慮なく進化させられるな。
昼餉を終えて、北の白浜から東の入り江の港に向かって、アクアビット号を向かわせた。馬車でおよそ1時間の道程である。
14時には東の入り江の港に着いたので、そのまま山頂を目指して登山道路を普請することにした。それほど高くない山だし、夕方には山頂に着くだろう。
日暮れ前に山頂付近に着き、山の8合目辺りから山頂に掛けて、東、南、西の斜面の樹林を一掃し、一面に草を生やして高原の草原にした。
なお、北の斜面の樹林を残したのは、この島に遊びに来るペガサスたちのためである。
下山しようかとも思ったが、折角だし、草原でグランピングをしていこうと言うことになった。でも精霊たちに準備してもらったので、いつもの野営所と大差ない。笑
露天風呂も造ったどけど、山頂付近だから水がない。
ワラに水を出してもらったから凌げたが、ここに宿泊施設を造るには、水の確保が最優先課題だな。
俺たちがこの島に来てから、雨は降ってはいないけど、これだけの南国樹林が育ってる訳だから、年間の降水量はかなりあるはずだ。雨水を溜めるのが手っ取り早いだろう。いずれにせよ、山頂での水の確保は今後の課題だな。
わが妻たちと精霊たちと一緒に山頂の露天風呂に入り、今日から18個となったメロンボールを鑑賞した。
「わが君、相変わらず、視線に遠慮がないな。」
「まあね。ところでぱふぱふは…。」
「主様、ほんに好きじゃのう。」
結局、わが妻たち7名と、ツリにクレの9連生ぱふぱふになった。他の精霊たちはまだ第四形態の並乳なので、おっきくなあれと念じて揉んだだけだがな。いずれにせよ至福のときである。むふふのふ。
風呂の後、皆で夕餉を摂っていると、草原で草を食んでいたナイトから念話が来た。
『ゲオルク、仲間が3頭飛んで来た。』
「そうか。こちらは何もしないから、寄ってけって言ってよ。」
『うん。』
夜空を見上げるが、見えるのは満天の星空で、ペガサスたちがどこを飛んでいるのかは分からなかった。
『ひと晩で木がいっぱいなくなったって驚いてる。』
「北側は残してるぞ。」
『うん。それはもう伝えた。』
「どこにいるの?」
『まだ上を旋回してるよ。』
見上げたがやっぱりわからん。あ、一瞬、星が隠れた。今、過ったのかな?
「ここをグランピング場にするからじきに観光客が来るけど、『ペガサスには絡まずに遠目に見るだけにしてくれ。』って言うから、よろしく伝えといてくれ。」
『はーい。ところでここの草は食べてもいいの?だって。』
「別に構わんぞ。」
夜空から影が降りて来て、俺たちの野営所から少し離れた所に降り立った。ナイトが言ってた通り3頭だ。
精霊たちがスルーしてるから、ペガサスたちに敵意はまったくない。こちらには寄って来ず、一定の距離を取って草を食んでいる。ぼーっと影しか見えないけどな。
『ゲオルク、皆がね、牧草地にしてくれるなら北の斜面に残した森もなくていいって。』
「え?そうなの?」じゃあ明日の朝イチで精霊たちにやってもらうか。
ウィンがスーッとペガサスたちの所に飛んで行った。ペガサスたちのまわりをクルクル回っている。
ウィンはリシッチャ島の双子山の奥地に棲んでいたから、ペガサスたちとは顔見知りだ。共存していたのだ。
しばらくしてウィンが帰って来た。
「どうだった?」と聞くと、
『お久ーって言ったら、お久しーって返された。』
「それだけ?」
『うん。それだけ。』随分と淡白だな。
「久しぶりに会って、積もる話とかないの?」
『別にないよー。』あ、そう。ま、いっか。
なんだか拍子抜けである。苦笑
今宵は、ベス、ビーチェ、ドーラ、トーラを頂いた。ちょうどこの4人は、昼にクレが第五形態に進化した際のふたつ巴に興味津々だったので、当然の如く、ふたつ巴で対戦しましたよ。
え?ひと晩3人までにしたんじゃないのかって?
そうなんだけどさ、順番だからって、トーラだけ明日に回すのもねぇ。それにマイドラゴンが自然回復したから大丈夫でしょ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/11/13
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№140 クレの第五形態
西のマングローブ林で野営して朝を迎えた。
一昨日、東の入り江の港から北の白浜までラスプ・デルスゥデ島を1/4周する周回道路を造った。昨日は、東の入り江の港から、南の入り江の港、南の浜を経由し、ここ、西のマングローブ林までの、島を半周する周回道路を造った。
今日は、西のマングローブ林と北の白浜を結ぶ、残り1/4周の周回道路を造り、島の周回道路を完成させる。そしたら、東の入り江の港と山頂を結ぶ登山道路の普請に取り掛かる。
東の入り江の港に、島の中心街、北の白浜、南の浜、山頂に、宿泊施設とその関連集落、南の入り江の港に漁業集落、西のマングローブ林に養殖集落を造る計画だ。
この計画の立案には、クロチュデルスゥデ号の船長、ラモの意見も大いに参考になった。
俺の眼の前で、わが妻たちに堂々とちょっかいを出すチャラ男のくせに、なかなかどうして、見所のある奴だ。南部湾警備隊の一介の船長にしておくには惜しい気がする。
南府に戻って南部公爵様に開発計画を上申するときには、ラモをラスプ・デルスゥデ島の開発責任者として推挙しておこう。
朝餉を済ませた俺たちは、マングローブ林から北の白浜までの、周回道路の残りの1/4周を切り開いた。
道路を通したい場所の樹々を、燃やしたり、竜巻でなぎ倒したり、落雷で粉砕したり、枯らしたりして排除。樹々が燃え広がりそうになったら凍結し、ぬかるんだ場所は水を操って川に整備して、仕上げに地盤を固めた。
活躍した精霊たちが魔力補給に来て、べろちゅーを繰り返していたが、クレのべろちゅーに来る頻度が目に見えて上がって来ている。やはり第五形態への進化が近い。
なお、出番の少なかったソルが少々拗ねたので、べろちゅーで機嫌を取っておいた。笑
昼前には、西のマングローブと北の白浜の間を繋ぐ、残り1/4周の周回道路を完成させた。これで島の周回道路は全面開通である。精霊たちが大活躍であった。
ほんと、戦以上にインフラ整備に向いているんじゃね?
そのまま北の白浜で昼餉を摂ることにしたのだが…。
クレが形態進化の兆候を、本格的に見せ始めた。俺から離れず魔力補給を要求して来るのだ。
わが妻たちに事情を話して、ここでクレを形態進化させることにした。
昨日造った北の白浜の野営所の露天風呂を沸かし、精霊たちを連れて入る。
順番に体を洗ってやると、キャッキャと喜ぶ他の精霊たちとは違い、クレは、触れる度にびくっと反応して、はぁはぁと息遣いが荒くなった。さらに、並乳を揉んだり、頂のポチリを摘まんだりしようものなら、艶めかしい声を上げた。
マイドラゴンがむくりと起き上がっているのはご愛敬だ。
『今はお前の出番はないよ。』
『グルルル。』不機嫌である。
『あとでクレにかわいがってもらえ。』
『グル♪』ご機嫌になった。笑
俺とマイドラで完結する思念での会話が展開されていたのであった。
そう言えば、形態進化のときに精霊は一旦球体に戻るが、第五形態になるときには、直径5mくらいに膨れ上がるんだった。ツリのときはあれで、実家の離れの屋根と壁を吹き飛ばしたっけ。
ま、ここは仮設の野営所だから吹っ飛んでも別にいいか。
露天風呂を出て、野営所の仮眠用の簡易ベッドに移動した。
簡易ベッドに着くと、俺はクレに押し倒された。そしてそのまま、クレは後ろ向きに俺の顔を跨ぐ。お尻アップである。苦笑
『飲んで。』初めてのツリのときは、ここで聖水プレイ?と思って怒られたんだっけ。笑
『違うからね。』分かってまんがな。苦笑
クレがそのまま仰向けの俺の腹の上に倒れ込んでマイドラゴンを捕食した。
「はうっ。」
れろれろちゅばちゅば…。うおおー!
『ゲオルク、飲んで。』
クレの蜜壺から溢れて来る液体を、貪るように飲む俺。この液体はとにかく旨いのだ。これが魔力の味である。なぜこれが魔力の味だと分かるのかは分からないが、とにかく分かるのである。
俺とクレは、四十八手のふたつ巴~いわゆるロクキュウ(英語)~の態勢で、互いに口で攻め合った。
ついにマイドラゴンがホワイトブレスを噴射すると、クレがすべて飲み込んで、橙色に眩く発光した。すると、蜜壺から魔力味の液体がさらに流れ出して来たので、俺はそれをすべて飲んだ。
クレは橙色に発光したまま直径3mほどの球体になり、ぐんぐん膨れて直径5m程になった。このサイズだと仮設の野営所には収まらない。
屋根と壁を吹っ飛ばして、簡易ベッドは野外ベッドになった。
そして直径5mの球体のクレが、人型を取り出すと…。
待ってましたの第五形態。文句なしのボンキュッボンで、しかもわが妻たちに劣らぬ絶世の美女ではないか。全身橙色だけどな。
第五形態への進化で魔力を使い果たし、発光がやんだクレを押し倒し、そのまま唇を奪って、しばらくべろちゅーを続けた。それから、わが妻たちクラスの巨乳を、ぱふぱふからのおしゃぶりで堪能した後、蜜壺を探りに行くと、
『ゲオルク、エッチはダメ。』
「ですよねー。」
ツリが第五形態になるときに聞いたのだが、今、精霊たちをもぎ取ると、精霊たちの最大能力を9倍までしか伸ばせないが、第五形態でカンストしてからもぎ取ると、最大能力を10倍まで伸ばせるのだそうだ。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』形態進化で魔力を使い果たしたクレは、さっきのべろちゅーだけでは魔力の補給が全然足りない。
「はいはい。どうぞ。」
はむっとマイドラゴンを咥えたクレは、マイドラゴンを起こして再びれろれろちゅばちゅばの舌技で搾り取り、俺から口移しでウイスキーをもらって、口の中で魔力量を増幅させ、ゴクリと飲み込んだ。すると第五形態のツリは、眩く輝き出したのだった。
ちなみに屋根と壁が吹っ飛んで、野外ベッドになってからの一部始終は、わが妻たちにしっかり目撃されていた。あとでまた、いろいろと文句を言われるに違いない。泣
第五形態との契約ボーナスは+5万なので、第四形態の+4万から1万上昇、第四形態から第五形態への進化時の体液飲みで+2万。合計3万上がって、俺の魔力量の上限は76万から、79万にアップした。
『ゲオルクー、入らない。』
Tバックはすんなり穿けたのだが、第五形態になって胸のサイズが急成長しているので、シースルーブラが巨乳を収納し切れないし、ワンピも着られない。
ツリのときは大層焦って、結局わが妻たちの衣類を借りたが、今回は大丈夫である。
と言うのも、王都の馴染みの仕立屋で、ツリの第五形態の衣装を揃えたときに、他の精霊の分もまとめて揃えておいたからだ。
『それ、やー。』Hカップブラを着けるのを嫌がっている。なぜだ?第四形態のときに、シースルーブラを着けてたのに…。
「俺が着けてやるからさ。」
『それなら、いいよ。』いいんかい?なぜに?ブラを着けるのが面倒臭いのかな?
一方で、ゆるふわの精霊の衣はすんなりと着た。
『これ、きつくなーい。』精霊の衣をひらひらさせて喜んでいる。気に入ったようだ。
昼餉と言うことで、わが妻たちと合流したのだが、形態進化のことを何も言って来ない。いつもなら、白い眼で見て来て、あれはアウトだとか言って来るんだが…。
昼餉を摂りつつ、恐る恐るわが妻たちに聞いてみた。
「あのさー、いつもは『あれはアウトだ。』とか言って来るじゃん?今日は何で言って来ないの?」
「ん?第五形態なら大人の体だから違和感ないよ。」え?そうなの?
「そうですわね。第三形態までは、見掛けが子供でしたから、正直引きましたけれども。」そうだったのか!
結局、第四形態や第五形態が相手なら、大人だから違和感ないそうだ。第三形態までは、見てくれが子供だったから、あれはアウトだと思ったらしい。
そうだったのか。それならフィア以降も遠慮なく進化させられるな。
昼餉を終えて、北の白浜から東の入り江の港に向かって、アクアビット号を向かわせた。馬車でおよそ1時間の道程である。
14時には東の入り江の港に着いたので、そのまま山頂を目指して登山道路を普請することにした。それほど高くない山だし、夕方には山頂に着くだろう。
日暮れ前に山頂付近に着き、山の8合目辺りから山頂に掛けて、東、南、西の斜面の樹林を一掃し、一面に草を生やして高原の草原にした。
なお、北の斜面の樹林を残したのは、この島に遊びに来るペガサスたちのためである。
下山しようかとも思ったが、折角だし、草原でグランピングをしていこうと言うことになった。でも精霊たちに準備してもらったので、いつもの野営所と大差ない。笑
露天風呂も造ったどけど、山頂付近だから水がない。
ワラに水を出してもらったから凌げたが、ここに宿泊施設を造るには、水の確保が最優先課題だな。
俺たちがこの島に来てから、雨は降ってはいないけど、これだけの南国樹林が育ってる訳だから、年間の降水量はかなりあるはずだ。雨水を溜めるのが手っ取り早いだろう。いずれにせよ、山頂での水の確保は今後の課題だな。
わが妻たちと精霊たちと一緒に山頂の露天風呂に入り、今日から18個となったメロンボールを鑑賞した。
「わが君、相変わらず、視線に遠慮がないな。」
「まあね。ところでぱふぱふは…。」
「主様、ほんに好きじゃのう。」
結局、わが妻たち7名と、ツリにクレの9連生ぱふぱふになった。他の精霊たちはまだ第四形態の並乳なので、おっきくなあれと念じて揉んだだけだがな。いずれにせよ至福のときである。むふふのふ。
風呂の後、皆で夕餉を摂っていると、草原で草を食んでいたナイトから念話が来た。
『ゲオルク、仲間が3頭飛んで来た。』
「そうか。こちらは何もしないから、寄ってけって言ってよ。」
『うん。』
夜空を見上げるが、見えるのは満天の星空で、ペガサスたちがどこを飛んでいるのかは分からなかった。
『ひと晩で木がいっぱいなくなったって驚いてる。』
「北側は残してるぞ。」
『うん。それはもう伝えた。』
「どこにいるの?」
『まだ上を旋回してるよ。』
見上げたがやっぱりわからん。あ、一瞬、星が隠れた。今、過ったのかな?
「ここをグランピング場にするからじきに観光客が来るけど、『ペガサスには絡まずに遠目に見るだけにしてくれ。』って言うから、よろしく伝えといてくれ。」
『はーい。ところでここの草は食べてもいいの?だって。』
「別に構わんぞ。」
夜空から影が降りて来て、俺たちの野営所から少し離れた所に降り立った。ナイトが言ってた通り3頭だ。
精霊たちがスルーしてるから、ペガサスたちに敵意はまったくない。こちらには寄って来ず、一定の距離を取って草を食んでいる。ぼーっと影しか見えないけどな。
『ゲオルク、皆がね、牧草地にしてくれるなら北の斜面に残した森もなくていいって。』
「え?そうなの?」じゃあ明日の朝イチで精霊たちにやってもらうか。
ウィンがスーッとペガサスたちの所に飛んで行った。ペガサスたちのまわりをクルクル回っている。
ウィンはリシッチャ島の双子山の奥地に棲んでいたから、ペガサスたちとは顔見知りだ。共存していたのだ。
しばらくしてウィンが帰って来た。
「どうだった?」と聞くと、
『お久ーって言ったら、お久しーって返された。』
「それだけ?」
『うん。それだけ。』随分と淡白だな。
「久しぶりに会って、積もる話とかないの?」
『別にないよー。』あ、そう。ま、いっか。
なんだか拍子抜けである。苦笑
今宵は、ベス、ビーチェ、ドーラ、トーラを頂いた。ちょうどこの4人は、昼にクレが第五形態に進化した際のふたつ巴に興味津々だったので、当然の如く、ふたつ巴で対戦しましたよ。
え?ひと晩3人までにしたんじゃないのかって?
そうなんだけどさ、順番だからって、トーラだけ明日に回すのもねぇ。それにマイドラゴンが自然回復したから大丈夫でしょ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/11/13
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
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カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
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Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
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シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
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これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
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