精霊の加護

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精霊の加護124 オプションパーツと侯爵への昇進

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精霊の加護
Zu-Y

№124 オプションパーツと侯爵への昇進

~~ゲオルク目線・帝都仕立屋~~

 結構待ったが、夕方にわが妻たちと仕立屋で合流した。

 早速、仮縫いを終えたスピリタス調ドレスを、トーラが試着した。小柄のトーラだが、ボンキュッボンは他の妻たちと同じである。
 小柄から来る可愛さとそれを強調する猫耳~いや、虎耳か~と、ドレスのシックでエレガントなデザインの対比、さらにロリ巨乳と言うギャップが、物凄いインパクトをもたらしている。虎を彷彿させる琥珀色もいい。もっともトーラはホワイトタイガーだから白だけどな。笑

 そしてくるっと振り返ったときに、すらっと伸びている尻尾が、コケティッシュにそそる。特に、ふわりと上に向かっておっ立てて、先っちょだけをちょこっとお辞儀させたときなんかもうサイコー。
 思わず尻尾をモフってしまった。
「あ、お頭様。んん~、そこは、らめ~。」
「あ、すまん。」しまった、尻尾の先っちょは、特に敏感なんだった。
 間髪入れず、店長、スタッフ、他のわが妻たちのジト目に晒された。苦笑

 ジト目を終えた店長が感想を述べた。
「ゲオルク様。これはスピリタス調に新たな魅力が加わりましたね。」
「だろ?猫耳と尻尾のアクセサリーとか、売り出したらいいんじゃね?」
「おお、それはいいですね。猫耳はカチューシャにするとして、尻尾をどう装着させるか工夫してみます。」
 この後、猫耳と尻尾のアクセサリーは、王都で大流行した。

 仕上げの微調整をして、いよいよ本縫いだ。
「店長、すまんが、4日後に使う。3日後に納品してくれ。」
「はい。はは、ははは。
 皆、3日間徹夜になってしまった。いいね?」
「「「…。」」」
 店長とスタッフが涙目になっていた。すまん。

 王宮の部屋に帰った俺は、精霊たちを風呂に入れた。相変わらずキャッキャと喜ぶ精霊たち。かわいい。俺の娘たちだ。
 そして夕餉の後は、わが妻たちとむふふターイム。カンストしてないリーゼとジュヌの上限を100上げたのだった。

 翌日、王都ギルドでクエストを受けた。
 ギルドに入ると、
「あ、ワルキューレだ!」え?俺たちスピリタスだけど。
 振り向くと、眼を逸らすわが妻たち。
「おい、お前ら、何やった?」
「アナタ、ワタシタチハナニモ、シテナイワヨ。」
「ダンナサマ、ソウデスワ。キノセイデスワ。」
「オマエサン、オトコハ、コマカイコトヲ、キニスルモンジャナイヨ。」
「おい、何でカタカナなんだよ?」
「ワガキミ、かたかなトハナンノコトダ?ナニヲゴカイシテオルノダ?」
「だーりん、ソウダヨー、ボクタチ、わるきゅーれナンテ、ナノッテナイゾッ!」
「怪しい!カタカナのまんまじゃないか!」
「ヌシサマ、どーらハシラヌノジャ。びーちぇニキイテタモ。」
「オカシラサマ、とーらモ、シラナイ。びーちぇニ、キイテ。」
「アー、どーらトとーらノ、ウラギリモノーッ!」
「ビ、ー、チェー!」睨む俺。
 観念したビーチェは、シュンとして昨日のことをすべて白状した。

「なんだよ。そんなこと?隠すことはないじゃん?」
「え?でも、ダーリン抜きで、僕たちがワルキューレなんてさ。」
「いやいや、俺、男だからワルキューレじゃないし。それに皆がワルキューレって、ピッタリじゃね?」笑い飛ばしたのだが…。

「ワルキューレに引っ付いてるあの男は何だ?」
「荷物持ちだろ。」
「ヒモじゃね?」
「いや、ナンパだろ。どうせ玉砕だって。」
「だよなー、身の程を知れっての!」

 なんかボロクソ言われてるんだけど…。あったま来た!
 俺はわが妻たち全員の胸を鷲掴みにして、べろちゅーをしてやった。
「あん♪こんなところで。」「おやめになって。」「もう、何すんだい。」「こ、こら。どこを触っておるのだ。」「いやーん、おかわりっ!」「あ、いかぬのじゃ。」「お頭様、らめー!」
 絶句する野次馬ども。ざ・ま・あ!

『ツリもー。』『クレもー。』『フィアもー。』『チルもー。』『ワラもー。』『ウィンもー。』『メタもー。』『ソルもー。』『ダクもー。』
 はいはい。ひと口ずつアードベックを含んでのべろちゅーで、全員光らせましたとも。
 これにも、野次馬たちは目を瞠った。ふふん。ざ・ま・あ!

 野次馬どもを黙らせた後、ギルドのクエスト掲示板を見る。
 なんかいいの、ないかなー。ん?釣り…かぁ。
『至急、幻のマス。最低3匹、10匹まで買い取ります。』
「これ、どうかな?」
「釣り…かしらね?うーん、私は、釣りはやったことないわ。」
「僕はやったことあるよー。」
「ふむ、投網でもいいのではないか?」
「そうか、よく考えたら俺たち、釣り竿も網も持ってないなー。」
「お頭様、昨日の、村で、借りる。」
「そうだねぇ。それがいいかもねぇ。」
「昨日の村?」俺は、昨日のクエストには参加してなかったからな。

 事情を聴いて、俺たちはこのクエストを受け、湖畔の村に行くことにした。俺は初だが、わが妻たちは2日連続である。漁具は湖畔の村で借りればいい。

 レンタル馬車で2時間掛けて、昼前には湖畔の村に着いた。早速、村長宅を訪ねると、村長が出迎えてくれた。
「ワルキューレ様!」ほんとにワルキューレって呼ばれてるのな。笑
「村長さん、昨日ぶりー。」
「こちらは?」
「ああ、俺はスピリタスのリーダーだ。昨日はわが妻たちが世話になったな。」
「こちらこそ、大いに助かりましたよ。」
「早速だがこの湖にな、幻のマスがいると聞いて来たのだが。」
「ああ、虹色で大ぶりのマスですな。たまに釣れますよ。」

 村長の口利きで、村の漁師から釣り具を借り受け、船を貸してもらって湖の中央へと釣りに出た。
 レンタル馬車は村長さん宅に預け、スノウとナイトは放牧した。湖畔の村の周囲を自由に駆け巡ってることだろう。

 俺は船の扱い方を知っている。以前、ビーチェの叔父さんで、南府でリシッチャ亭を営んでいるマルコさんに教わったからだ。マルコさんは、南府でリシッチャ亭を開く前は、リシッチャ島で漁師をしていた。
 俺は、マルコさんに操船を教わって、南府湾を縦断し、南府とリシッチャ島を往復したことがある。ビーチェさんを下さいと、ビーチェさんのご両親にご挨拶に行ったときだ。
 まあ、あのときはウィンから常にいい風を吹かせてもらってたから、操船したと言う程ではないのだけれどもな。笑

 結局この日も、ウィンにいい風を送ってもらって、湖の中央部へと繰り出し、わが妻たちと、皆で釣り糸を垂れた。
 心地よく船に揺られ、釣り糸を垂れて、幻のマスの当たりを待つ。なんと長閑なクエストか。
 ちなみに精霊たちは、船のまわりに浮かんで、ふわふわ漂ったり、船のまわりをクルクル回ったりしている。

 …。
 …。
 …。

 当たりが来ないな。

 …。
 …。
 …。

「あー、もう全然釣れない!ダーリン、きっとここにはいないんだよっ。場所、変えようよっ。」
 釣りをやったことがあると言ってたビーチェが、一番最初に音を上げた。笑

 その後、船を移動させてみたが、午後の半日、釣りをしたにも拘らず、まったく釣れなかった。釣りって結構ムズい?
 この日はいわゆる坊主(=釣果ゼロ)で、俺たちは仕方なく引き揚げた。
 夜はと言うと、村長宅で夕餉の歓待を受け、しかも泊めてもらった。わが妻たちは相当この村に貢献したんだな。
 なお、村長は俺の精霊たちが、精霊だと知ると、ぶっ魂消て拝んでいた。

 翌日も午前中は坊主である。かなりヤバい。このまま釣れないんじゃないかと心配になって来た。
「あー、さっぱり釣れねぇ。幻のマスなんとほんとにいるのかよ!」と、ぼやくと…、つんつん。え?ワラ?
『ゲオルク、マスはあっちだよ。』湖の中心じゃなくて南?湖に、上流からの川が流れ込むとこ?早く言ってよぉ。

 川が流れ込むポイントに船を寄せ~と言うか、ウィンの風で寄せてもらい~、ワラに水中を探らせて、幻のマスの位置を特定した。メタのピンポイントの雷撃で幻のマスを感電させ、浮いて来たところを網ですくって捕獲した。
 すぐに、幻のマスを3匹ゲット。クエスト達成。はあぁ、昨日の午後から今日の午前に掛けて丸1日、いったい何だったのか?あまりの呆気ない幕切れに、俺もわが妻たちも放心してしまった。結局、スピリタス総掛かりで、釣り上げたのは0匹であった。

 夕方、王都に帰り、クエスト達成を報告。
 そのまんま王宮に戻って、わが妻たちとむふふな夜を堪能。

 翌日はトーラに王都を案内するってんで、1日王都を観光し、昼はレストランで王都料理を堪能した。トーラが大喜びだったのは言うまでもない。

 夕方になると、俺たちは仕立屋に向かった。
「店長、できてる?」
「何とか間に合わせましたよ。」あ、眼が死んでる。苦笑
 早速トーラに試着させてみた。
「お頭様、似合ってる?」うっひょー。テンション上げ上げである。
「おお、似合ってる!似合ってるぞ。」俺は率直な感想を述べた。
 他のわが妻たちも口々に褒めそやす。照れるトーラ。その仕草が何ともまた…。

 ロリ巨乳を引き立てる前面の大胆なV字の切れ込み。この切れ込みでブラは付けられないから、ポチリが生地越しに存在感を主張している。振り向かせると、尻尾だよ、尻尾。ああ、この存在感が。今すぐモフりてぇ。

 ドレスの代金に加えて、頑張ってくれたスタッフたちに、祝儀として金貨1枚ずつを出したのは言うまでもなかろう。徹夜続きで死んでいたスタッフたちの眼に、見る見ると生気が蘇ったのが笑えた。

 翌日、正装に身を包んだ俺は、精霊たちと、スピリタス調ドレスを身に付けたわが妻たちを引き連れて謁見の間にいた。
 わが妻たちは、スピリタス調ドレスをビシッと着こなしている。
 リーゼの紺碧、ジュヌの山吹、カルメンの純白、ベスの漆黒、ビーチェの深紅、ドーラの翡翠、トーラの琥珀。謁見の間から、ゴクリと喉を鳴らす音がそこかしこに。謁見の間には多くの貴族たちもいたのだ。

「国王陛下の~お成~り~~っ!」
 陛下が入場されて玉座にお座りになられた。
 入場を告げる合図と同時に、俺とわが妻たちは跪いて控えたのだが、精霊たちは、俺のまわりをふわふわと漂っていて、跪くことを知らない。笑

 宰相様が前に出て、勅許を開き、朗々と読み上げた。
「精霊魔術師、ゲオルク・スピリタス伯爵。
 帝国との同盟締結、並びに、帝国の反乱鎮圧への貢献、そして、南部領への悪意ある工作の首謀者たちの捕縛と連行、これらの多大な功績により侯爵位を授ける。」
「ははっ、謹んでお受けいたします。」

 嫉妬の眼差し、そこそこ。こいつらは俺に対してあまりいい感情を抱いていない。将来、敵対する奴が出て来るかもしれない。
 羨望の眼差し、そこそこ。こいつらは敵対しては来ないだろう。なるべく仲良くしておきたい。
 祝福の眼差し、少数派。王太子殿下と4人の公爵様方。それに、バース伯爵様、ラスゴー伯爵様。この2家は身内と姻戚だから当たり前か。

「帝国出身、獣人トーラ、ゲオルク・スピリタス侯爵の側室として、ゲオルク・スピリタス侯爵を支えることを許す。」
「はい。トーラは、お頭様に、尽くす。」
 これで陞爵の儀は無事終了…、のはずだった。

「ゲオルクよ、精霊たちは増えただけでなく、成長もしたのだな。」陛下の異例のご下問に精霊たちが反応した。
『あれー、王様だー。』『王様だー。』『王様、お久ー。』『お久しー。』『お初ー。』最後のはダクだな。

 あ、やばっ。
 精霊たちはふわふわと陛下に近付いて行ってしまった。ギョッとして立ちはだかる近衛兵たち。騒然となる謁見の間。
「よいよい。大事ない。」
 陛下が近衛兵たちを制すると、精霊たちが陛下のまわりにまとわり付き、陛下も楽しそうに精霊たちと話している。
 横では宰相様が頭を抱えておられた。苦笑

 最後にひと騒動?あったが、こうして俺は平民から侯爵へ、上り詰めたのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/10/2

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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