精霊の加護

Zu-Y

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精霊の加護116 緊急事態

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精霊の加護
Zu-Y

№116 緊急事態

 ホワイトタイガー族は夜通し宴会をやるらしい。
 あいつら、昨日の晩に夜通し移動したのに、帰って来てからの仮眠だけでこの回復って、信じられない。宴会バカかっつーの!

 俺たちは、深夜に日が変わったところで、タイガ宅に引き上げた。
「主様、昨夜は発情期じゃと言うに、夜通し行軍でできなんだゆえ、今宵こそは致してたも。」「おう。」
 わが妻たちの中で一番大柄のドーラを組み敷いて、上から下まで丹念にじっくりと攻め立て、ここ数日の溜めていた分をドーラの中に吐き出した。

 次はー、やはりトーラだな。何たってトーラの実家だものな。
「トーラ。」
「お頭様、トーラは、発情期では、ない。」
「よいのだ。そなたの実家ゆえ、そなたを愛でるだけよ。」そんな訳ないけどな。
 はむと、ケモ耳を甘噛みしつつ、わが妻たちの中で一番小柄のトーラをひん剥くと、ロリ巨乳のアンバランスさが俺の欲情を刺激する。
 トーラも、上から下まで丹念にじっくりと攻め立て、散々焦らしてやると…、
「ああ~、お頭様、焦らさ、ないで。」
「ん?トーラは発情期じゃないんだろ?」
「でも…、あ、そこ、もっと…。」
「欲しいのか?それなら欲しいと言ってみろ。」
「お頭様の、意地悪。…欲しい。」
 いつぞやのドーラと同じように、乱れに乱れて、ついには欲しがって来たので、ぶち込んでやった。

 ひと戦終え、われに返ったトーラは、
「しくしく。発情期じゃ、ないのに、トーラは…。ううー。これじゃあ、まるで、淫乱。しくしく…。」ふふふ。開発してやったぜぃ。
 しかしドーラもトーラもよく似た反応だ。明確な発情期がある龍人や獣人は、発情期以外に致すのは、はしたないと言う、ちょっとわれわれとは違った倫理観があるのだな。ま、そんな倫理観はぶち壊すけどね。

 それから、リーゼ、ジュヌ、カルメン、ベス、ビーチェと渡り歩いたのだが、途中、へばったマイドラゴンを、ジュヌの回復魔法とカルメンのバフで叩き起こして、明け方までむふふタイムが続いたのだった。
 もちろん、今のところ、妊娠を望んでいない5人とはお口でだけどな。これにより、魔力上限が限界に達していない、リーゼ、ジュヌ、カルメンの上限を100上げた。

 ところで気が付くと、もう明け方じゃんよ。
 相変わらず、タイガ宅前の広場では呑めや歌えの宴会が続いている。夜中に、夜通し宴会の姿勢を見せたタイガたちを宴会バカと思ったが、明け方までむふふタイムを過ごした俺ってむふふバカ?苦笑
 まあいい。もう寝る。ほんとに眠る!

 昼前になってようやく起き出した俺たちなのだが、外では相変わらず呑めや歌えのどんちゃん騒ぎをしている。ぶっ続けかー。タフやのー。苦笑
 宴会場の広場に行ってみると、酔い潰れて寝てる奴らもちらほらいたけどな。

「おお、義兄どの。起きたか。まずは一献。」なみなみと注がれたので、グイっと干した。
「流石、姫婿どの。」「いい呑みっぷりじゃ。」やんや、やんやと獣人たちが囃し立てる。酔っ払いどもには、何をやっても受けるらしい。苦笑

 小一時間程、タイガたちと呑んで、食って、歌って、踊った。
 1泊の予定が2泊になった。エウーキに残して来た帝国役人たちは、俺が帰って来ないってんで、きっと焦れていることだろう。ま、そんなの知ったこっちゃないがな。

「トーラ、この宴会はいつまで続くんだ?」
「丸1日、だから、夕方、まで。」
「そうか。そろそろエウーキに戻らんとな。」
「なんだ、義兄どのは、もう帰るのか?もうひと晩泊って行けばいいではないか。」
「すまんな、タイガどの。ほんとは1泊で帰るはずだったんだ。世話になった。すっかり馳走になっちまったなぁ。」
「何を言う。獲物がこんなに獲れたのは、義兄どののおかげだ。これだけ派手に皆で祝ったのだから、狩猟の神もきっとお喜びだろう。」

 タイガたちに見送られて、俺たちはエウーキへの帰路に就いた。ホワイトタイガー族上げての見送りだった。笑

 日が暮れてからエウーキに着き、そのまま領主館へと向かった。帰還の挨拶に行くと、いきなり帝国役人たちにグチグチと文句を言われた。
「スピリタス卿、1泊でお帰りになるとのお約束でしたぞ。」
「ああ。そのつもりだったが、虎林の里でいろいろとあってな。本当は、虎林の里でさらにもう1泊したかったのだが、そなたたちとの約束があったゆえ、帰って来てやったのだ。」
「なんですと。」
「俺は別にお前らがいてもいなくてもいいんだぜ。俺たちについて来るのは、お前らの任務だろう?敵対関係が解消されたばかりの虎林の里を警戒して、俺たちについて来なかったのはお前らの判断だ。そちらの都合を押し付けられる筋合いはないと言うことだ。」
「わっはっは。役人どもよ、1本取られたな。スピリタス卿の言う通りじゃないか。」エウーキ伯爵が豪快に笑い飛ばした。
「むむむ。」帝国役人たちは黙ってしまった。

「そうそう、虎林の里から手土産に貰ったのだが、世話になったゆえ、伯爵どのの使用人たちにも振舞ってくれよ。」そう言ってワイルドブルの肉のブロックをエウーキ伯爵に披露した。
「なんと!こんなにか。スピリタス卿、ありがたく頂戴する。」
「ああ。実はな、虎林の里に着いた日に、ワイルドブルの群れが現れてな、丸1日、ホワイトタイガー族の連中と、ワイルドブル狩りになったのだ。」
「なるほど、それで帰りが遅れた訳だな。」
「そう言うことだ。」

 その日の夕餉はワイルドブルの料理だった。伯爵の使用人たちが腕によりを掛けて料理したそうだ。
 虎林の里では、シンプルに炙って食ったが、このようにしっかり料理されると、また別物だな。虎林の里での野趣溢れる料理と同じ食材だと言うのに、ここでは繊細な高級料理になっている。ここの料理人たちは、いい腕してるよな。

 今宵も時間を区切って女湯を俺たち用の貸切風呂にしてもらった。
 精霊たちを洗ってやると、キャッキャと大喜びしている。
「こうしてるところは、子煩悩ないいパパですわね。」まあね。ジュヌ、よく見てるね♪
「そうよねぇ。でもダクの形態進化のときの絡みはドン引きだったわよね。」リーゼ、俺だって喜んでやってる訳じゃないんだよ。
「うむ。流石にあれはな。相手が子供の姿ゆえなおさらだな。もしわが君の性癖を知らなんだら、完全にロリコン認定していたな。」おいおい、ベス、俺の性癖って何だよ。
「だよねー、ダーリンは巨乳限定のおっぱい星人だもんねー。それからさー、魔力補給も、ダーリンの性癖を知らなかっらたロリコン認定だよねー。」こら!ビーチェ、巨乳限定おっぱい星人だと!なんたる言い草だ。まあしかし、実際、そうだなのけれども…。
「あたしもあれは子供とのキスじゃないと思うんだ。」カルメン、俺だってそう思ってるよ。でも仕方ないじゃんさ。

 なんだかわが妻たちに言われ放題だな。まあ慣れてるけどな。苦笑
 俺としては、第四形態になってからやられるようになった、いきなりマイドラゴンに、パクリと吸い付かれて搾り取られるのが一番キツイ。しかもむちゃくちゃ気持ちいいだけに、搾り取られた後が余計に凹む。

 その夜は大人しく、発情期のドーラと3回戦致しただけだった。

 それから5日間は、クツークルイの情報を収集しつつ、エウーキの領主館でのんびり過ごした。
 結局、のんびり過ごすと体力があり余るから、毎晩わが妻たちと楽しむことになる。毎夜毎夜、わが妻たち全員にお口でご奉仕してもらって、エウーキ伯爵を呆れさせたのだった。
 なお、この5日間で、リーゼ、ジュヌ、カルメンの魔力上限値を100×5日で500ずつ上げた。

 この間、クツークルイ勢の動きについて新たな情報はなく、エウーキ伯爵と協議の結果、俺たちは直接クツークルイに乗り込むことにした。
 そう言う訳で、俺たちはエウーキを発って、帝国南部のクツークルイの港町を目指している。当然帝国役人たちもついて来ている。

 初日の野営の最中に、精霊たちが異様な気配を察知して警告して来た。
『ゲオルク、近付いて来る。』『騎馬3騎。』『南東から来る。』南東と言うとクツークルイ方面ではないか。
「敵襲か?」
『違う。敵意はない。』
「じゃあなんだ?」
『分かんなーい。』
 騎馬3騎はそのまま素通りして行った。エウーキに行くのだろうか?

 エウーキを出て2日目の夕暮れ、そろそろ野営の準備に入ろうかと言うとき、2騎の騎馬がエウーキ方面からやって来た。
「スピリタス卿の御一行ですか?」
「ああ。そうだが、どうした?」
「われらは、エウーキ伯爵の手の者にございます。『緊急事態勃発、至急戻られたし。』との御伝言にございます。」
「どうした?何があったのだ?」
「詳細は分かりません。どこぞよりお使者が参って、われらがスピリタス卿の元へ遣わされました。」
「使者?」
「はい。騎馬3騎のお使者でございました。」ん?騎馬3騎と言うと、昨日、野営の傍を通り過ぎて行った奴らか?奴らはクツークルイ方面から来た。と言うことは、クツークルイからの使者だろうか?

 もしそうだとすると、考えられるのは…。
 まさか、クツークルイ、ジオウラトスク、ハリサンジーユの反王国派が、何か企んでいるのか?エウーキは、最近帝太子派に鞍替えしたが、それはまだ公になっていない。表向きは中立派ゆえ、クツークルイ一派がエウーキを取り込みに掛かったと考えられるな。

 エウーキ伯爵は、クツークルイからの使者を捕らえただろうか?しかし帝太子派へ鞍替えして間もないし、そもそも鞍替えしたのは侯爵位が欲しいからだ。
 もし、クツークルイから利を持って誘われたら転ぶ可能性がないとは言い切れない。もし、転んだとしたら俺を呼び戻すのはなぜだ?クツークルイに俺を行かせないためか。だとすると、エウーキに戻った途端、幽閉でもするつもりだろうか?

 しかしな、エウーキ伯爵があっさり転ぶとも思えん。帝国内の勢力を見るに、帝都のある帝国東部と帝国中部は皇帝直轄領、帝国北部のスンクマムル侯爵は帝太子派。
 ゆえに、帝国西部のエウーキ伯爵が帝国南部についたとしても、勢力的に帝太子の勢力が上だ。もし、このままエウーキ伯爵が帝太子派のままなら反乱地域は帝国南部のみ。
 まともに計算したら、クツークルイの誘いには応じないだろう。やはり、善後策を練るために俺を呼び戻そうとしていると言うのが妥当だな。

「すまん、皆、今夜はここで野営して、明日からエウーキに引き返して欲しい。俺は、ナイトでエウーキに先行する。」
「お頭様、何ごと?」
「分からん。しかし緊急事態のようだ。」

 俺は帝国役人の代表を呼び出し、エウーキに戻ることを告げた。
「なりませんぞ。われらと行動を共にして下され。」
「ならばついて来るがいい。ついて来られるならな。」
 帝国役人たちへ、一方的に通達し、俺はナイトに跨った。
「ナイト、頼む。」
『任せて。』ナイトは幻惑の術を解き、隠していた翼を顕わにして目一杯広げ、薄暮の空に舞い上がった。当然精霊たちも飛んでついて来る。
 目下の地面では、帝国役人どもがギャーギャー騒いでいるがシカトだ。

 エウーキまでひとっ飛び。深更には、ナイトがエウーキの領主館に舞い降りた。護衛の連中を驚かせ、パニック状態に陥れてしまったことは、後日、笑い話になったがな。
 深更だと言うのに、エウーキ伯爵はすぐに会ってくれた。
「スピリタス卿、早速の御戻り、感謝する。」
「エウーキ伯爵、何ごとだ?」
「帝国南部の謀反だ。余に、ともに立てと檄文を寄越しおった。」
 エウーキ伯爵がクツークルイからの檄文を見せてくれた。

~~檄文~~

同志エウーキ伯爵どの

 われらが立つときが来たれり! 
 昼行燈の帝太子が王国の使者に丸め込まれて、王国に膝を屈した。帝太子は、同盟とは名ばかりの、屈辱的な臣従要求を了承し、無能な皇帝が帝太子の意見に従った。
 しかも憂国の徒であるわが父クツークルイ侯爵、わが父に同心する両叔父、ジオウラトスク子爵とハリサンジーユ子爵を幽閉した。
 われ、クツークルイ侯爵が嫡子、わが従兄弟、ジオウラトスク子爵が嫡子とハリサンジーユ子爵が嫡子の3名は、わが父と両叔父を救出し、第二帝子殿下を次期皇帝とせしめ、憎き王国から、帝国の独立を守ることをここに宣言す。
 まずは帝国の要たるスクミンをわれらが精鋭2万で奇襲して降伏せしめ、救援に訪れるであろう帝太子軍を迎え撃って殲滅せん。
 エウーキ伯爵は全軍を持って、スクミンに駆け付け、われらが後詰として、帝太子軍の殲滅戦への加勢を求むるものなり。同志よ、今こそともに立つべし!
 恩賞として、侯爵位と、帝国中部の西半分を加増することをここに誓う。

クツークルイ侯爵嫡男

~~エウーキ~~

「なんだこりゃ。眉唾だな。侯爵嫡男としか書いておらぬ。署名がないではないか。」
「その通り。流石スピリタス卿だな。一瞬で看破か。
 あの子供たちにはできぬ芸当よ。誰かが裏で糸を引いているか、子供たちの知らぬところで名前を勝手に使ったかだな。おそらく側近の筆頭重臣あたりだろう。」
「で、どう動く?」
「私にも存念はあるが、まずはスピリタス卿の意見を聞きたいのだ。」
「そうだな。まずはクツークルイからの使者の監禁。クツークルイには了承の使者を派遣し、クツークルイからの使者は証人として預かると伝え、褒美のつり上げ要求だな。帝国中部の西半分だけでなく、スクミンも付けろ。くらいが妥当か?
 そして全軍ではなく、1/3をスクミンへ、1/3をクツークルイへ、残りの1/3はエウーキの防衛だな。」エウーキ伯爵がニヤリとした。ははーん、これは俺の意見と同じだな。
 ちなみに、エウーキ伯爵の総兵力はおよそ1万。3つの部隊はおよそ3000ずつの兵力となる。

「クツークルイからの使者は、監禁ではないが身柄を押さえておる。
 ところでスピリタス卿、なぜクツークルイに1/3も遣わすのだ?」
「されば、クツークルイが、がら空きだからよ。ジオウラトスクとハリサンジーユもそうであろうな。」
「やはりそう見るか?」
「だな。帝国中部への攻撃は囮だ。2万で攻めると吹聴しているが、おそらく総兵力の1/3くらいだろう。奇襲でスクミンを落とせれば儲けもの。ダメでもスクミンを包囲する。
 すると帝国東部の帝都イスタナンカラから、帝家の実権を握っている帝太子イゴールどのが救援に駆け付けような。スクミンが落ちていたとしても、すぐに奪還できるように、イゴールどのは多くの兵力を連れて来よう。
 そうして手薄になった帝都を残りの2/3の兵力で一気に奪い、現皇帝を退位させて、第二帝子のニコライを新皇帝とする。」
「うむ。私の読みもそれと同じだ。」エウーキ伯爵はニヤリと笑った。

「敵方の総兵力は?」
「クツークルイが1万、ジオウラトスクとハリサンジーユが6000ずつ。総勢2万2000だ。つまりスクミンへの囮は7000、帝都攻略が1万5000と言ったところだな。」
「スクミン守備隊は?」
「先頃、反王国派が帝都郊外に陣を敷いて圧力を掛けたのでな、あの一件で帝都の守護に兵力の半数を出したから、スクミンに残っているのはせいぜい5000だな。」あ、あれか。俺が精霊魔法で散々威嚇して、当主3人を降伏せしめたときのことだな。
「スクミンに5000もいるなら7000では落とせぬ。やはり囮だな。」
「そうだな。もし私が檄文に従ってエウーキ全軍1万を率いて味方したら、あるいは落とせると踏んでいるのかもしれん。」
「いやいや、味方に付くか分からない中立勢力を当てにはせんだろう?」
「そうだ。だから私が帝太子殿下に付いたと分かれば、すぐにクツークルイに撤退するはずだ。そしてそのままクツークルイ守備に回るのだろう。」

「ふふふ。つまりエウーキ伯爵に頼みたいのは…、」
「皆まで言わずと良い。囮部隊が撤退してくる前に、帝国南部を一気に陥れて見せよう。」
「切り取り地域は、虎林の里など目ではないな。」
「スピリタス卿、折角手に入れたクツークルイを、再び取り上げられないように口添えしてくれよ。」
「もちろんだ。帝国東部に加えて帝国南部を手に入れたら、侯爵を飛び越えて公爵じゃないか?」
「帝国南部は全域でなくともよい。クツークルイさえ手に入れば、ジオウラトスクとハリサンジーユは、イゴール殿下に献上するわ。」
「流石に賢いな。」

「ふふふ。すべてを手に入れたらイゴール殿下に目を付けられるからな。その代わり、わが新領地のクツークルイと南府との海上貿易は、以前より盛んにしてもらいたい。」
「引き受けた。その分、わが妻の実家の虎林の里は、大事にして欲しい。」
「当たり前だ。この期に及んでスピリタス卿の機嫌を損ねようなどとは、露程も思わぬよ。」
「ふふふ。」「くくく。」俺とエウーキ伯爵は笑い合った。
 これはトドのつまり、俺たちの関係は『越後屋、お主も悪よのう。』『何を仰います。お代官様こそ。』なのである。笑

 エウーキ伯爵は、夜が明けたら衛兵隊に総動員を命じ、その日のうちに、自ら1/3強の4000を率いて、俺とともにクツークルイを目指す。
 さらに1/3の3000には腹心の将軍に率いさせ、帝国中部のスクミンへの救援に向かわせる。
 残り1/3の3000はエウーキ防衛である。

 俺はナイトで虎林の里に飛んでタイガに助力を頼み、ホワイトタイガー獣人隊に、スクミン救援の与力として参加してもらうように話を付けて来た。
 動員が完了次第、虎林の里を発ち、エウーキの帝国中部救援部隊に追い付いて、合流してくれるそうだ。

 なんとも頼もしい、義弟である。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/9/18

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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