111 / 183
精霊の加護108 帝太子との密約
しおりを挟む
精霊の加護
Zu-Y
№108 帝太子との密約
わが妻たち7人との、昼間っからの情事を終えた俺は、消耗甚だしい。
夕餉を摂った後、精霊たち風呂に入れて、まったりと深夜を待つ。ふむ、今宵も多くの間者が監視しているな。
「随分、間者がいるみたいだな。ちょっと数を調べてくれるか?」
『17人。』そんなにか!
「ツリ、全員行ける?」
『余裕ー。』ツリが17人すべての間者のまわりに眠り草を生やして、眠らせた。
よし!そろそろ、東の蔵をやるかと思ったら…。
『ゲオルクー、帝宮から使者が来てるー。』え?
『敵意はないー。』
『むしろ友好的ー。』
『もうすぐ着くー。』まじか?
しばらくすると、高級宿屋のスタッフが呼びに来た。
「ゲオルク様、賓客です。」
「賓客?」
「帝太子殿下がお微行で見えられました。」はあ?
「お微行って、何人だよ。」
「お三方です。」供はたったのふたりか。帝太子め、いい度胸してやがる。
「分かった。会う。どこにいる?」
「会議室でお待ちです。『御許可頂ければこちらに出向く。』と仰ってます。」
「いや、俺が行くよ。
おい、服を着ろ。行くぞ。」
珍しく精霊たちが素直に服を着た。わが妻たちも冒険者装備に着替えた。もちろん俺もだ。
そして大会議室。
「お待たせした。まさか供ふたりだけとはな。帝太子どの、いい度胸してるじゃないか。正直、見直したぜ。」
「夜分にお時間を頂き申し訳ない。」頭を下げる帝太子。参ったな、ナイスガイじゃねぇか。
「で、用件は?」立って挨拶した帝太子に椅子を勧め、帝太子も俺も座った。
帝太子の供ふたりは立っているが、わが妻たちには当然座らせた。ちなみに精霊たちはふわふわと浮かんでいる。笑
「同盟締結の条件について詰めに参った。余は王国への臣従やむなしと考えておる。スピリタス卿の帝国内自由行動権と、反王国派幹部の引渡しには応じよう。ひとつだけ、厚かましい頼みなのだが、弟の第二帝子ニコライの引渡しはご容赦頂きたい。ご承引頂ければ、皇帝陛下を説得しよう。」
「理由は?」
「スピリタス卿が本当に欲しいのは帝国内の自由行動権…と言うよりは、わが国にいる闇の精霊探しであろう?自由行動権を得やすくするために、第二帝子ニコライを寄越せと言う条件を出した。違うかな?」こいつ、切れる。こっちの真意を看破してやがる。
「まあそうだが、第二帝子は、帝太子どのとしてもいない方がいいんじゃないか?」
「ふふ。あんな小者など、いてもいなくても変わらぬ。」こいつ、言うじゃねぇか!俺は急速に、帝太子支持に傾き掛けている本音に、苦笑いをするしかない。
このカリスマ性、こいつとは組んどきたいかも…。
「小者でもチョロチョロ目障りだろう?」
「相手にしておらぬゆえ、どう動こうが構わぬ。もっとも弟は、今日のスピリタス卿の脅しにビビりまくっておってな、今頃、自室で布団を被って震え上がっておるわ。まったく情けないことよ。」確かにな。一方、帝太子は供ふたりだけで、こうして俺の所に乗り込んで来ている。器が違う。
「で、明日、帝太子どのが庇う訳か?」
「左様。なまじ逃走されて反王国派の中に取り込まれれば、あのバカでも一応は帝子ゆえ、一角の旗頭にはなるのだ。そして、ちやほやされて、すぐに後先考えず、バカなことをする。今回、妹たちをけし掛けたようにな。
スピリタス卿に協力してもらえれば、弟は庇ってやった余に頭が上がらなくなる。これで反王国派は有力な旗頭を失う訳だ。」
「まあそうなるな。」
「弟ニコライの身柄を預けてもらえれば、泳がせて反王国派幹部を集めさせることもできる。そこを一網打尽にして、幹部たちを捕らえる。その幹部たちは、スピリタス卿に引き渡そう。」
「話の筋は通っているが…。」
「何がご懸念かな?」
「帝太子どの、思い通りに行くのか?」
「それは分からぬ。」そりゃそうだ。なまじここで、必ず上手く行くなどと言う奴は信用できない。
「分かった。その話に乗ろう。」
「ご承引忝い。ついては、ご承引の御礼に、闇の精霊の情報をお伝えしよう。
歴代の闇の精霊魔術師は、帝国中部の都市、スクミンから出ておる。スクミンの南には、多くの沼地を含む湿地帯がある。おそらくここが闇の精霊の棲家と思われる。
広大な湿地ゆえ、湿地のどこかはまで特定できておらぬ。」マジか!
「それは素晴らしい情報だ。ありがたい。しかし、いいのか?」
「構わぬ。帝国と王国は同盟するのだからその引出物よ。もっとも、スピリタス卿が、承引してくれなければ話さなかったがな。」
「交渉の取引材料に使おうとは思わなかったのか?」
「思わぬな。スピリタス卿が余の提案を承引してくれた。これは余を信じてくれたからであろう?信じてくれた相手ゆえ、余も極秘情報を伝える気になった。つまり、余もスピリタス卿を信じた。そう言うことだ。」
俺は、自分の心が急速に帝太子に傾くのを自覚した。
「分かった。帝太子どの、あなたとは肝胆相照らす仲になれそうだ。」俺から握手を求め、帝太子どのが応じた。
「ところで、東の蔵だが…。」帝太子が切り出した。
「分かっている。潰すのはやめる。」
「いや、潰してもらいたい。その方が、皇帝陛下を追い詰めることになるゆえな。何だったら、他にもいくつか潰してもよい。」マジか!こりゃ一本取られたぞ。
「いや、分かった。帝太子どのの御覚悟、このゲオルク、感銘を受けた。ところで帝太子どの、御名を聞いてもよいか?」
「イゴールだ。イゴール・ボドブリ。」
「イゴールどのか。胸に刻んだ。」
「余もゲオルクどのの名は胸に刻んでおる。」
帝太子は供を連れて、帰って行った。
「なかなかの人物ですわね。」
「そうじゃな。主様、あの男は味方に付けるがよいぞ。」
「そうだな。」
「供ふたりだけの3人で乗り込んで来るなんざ、度胸もあるじゃないか。」
「私もそう思うわ。」
「イゴール殿下は、トーラにも、優しかった。」
「へぇ、そうなんだ。」
「ニコライは、威張ってて、冷たかったけど。」ニコライは呼び捨てかいっ!
「そうであろうな。奴は小者よな。」
「あー、それ、なんか分かるー。」
では東の蔵をやっちまおう。
昨日は出番のなかった、チル、ワラ、メタ、ソルがグイグイと前に来る。真っ先に使えってか?笑
スイートルームに戻って、部屋の中からバルコニー越しに帝宮の様子を窺う。相変わらず篝火を焚いているから、内部がよく分かる。攻撃してくれってフリなのか?笑
「メタ。」『はーい。』バリバリドッガーン。落雷が直撃だ。
「ワラ。」『任せて。』ゴゴゴゴ、ブシャーっと地下水が吹き上げた。篝火がすべて消え、帝宮は暗闇に包まれた。
「チル。」『ほーい。』多分帝宮の東の一画が凍ったはずだ。篝火で見えないけど。
「ソル。」『出番ー。』ケガ人対策でエリアヒールを掛けさせた。
こんなもんか。
あれ?今宵、出番のなかった、クレ、フィア、ウィンがむくれている。切りがねぇじゃんよー。苦笑
「分かったよ。フィア。」『やったー。』ボファっと東の蔵が燃えた。
「ウィン。」『んふふー。』竜巻が東の蔵の跡地を襲い、火が煽られる。
「クレ。」『行くよー。』グラグラと揺れて、東の蔵は完全に倒壊した。ついでに外塀も壊れているし。
「ツリはさっき、間者を眠らせたからいいよな?」『えー!』え?まだやる気なんかい?
舌を出してレロレロと上下に動かした。魔力を補給に来ないか?と言うお誘いの合図である。ツリがすぐさまやって来て、
『ゲオルクー、ちょっと呑むー。』え?あー、なるほど。魔力を増幅して取り込むのか。昨日の夕餉で味を占めたかな?笑
帝国の酒はウォトカと言う、かなり強い蒸留酒だ。ひと口含んでツリに呑ますと緑色に輝いた。
次々に俺の所に来て、次々にウォトカを呑み、次々に輝く精霊たち。ツリの緑に続き、クレの橙、フィアの赤、チルの藍、ワラの青、ウィンの紫、クレの黄、ソルの白。
精霊たちは、キャハハと笑い転げながら、ぐるぐると宙を舞い出した。皆、上機嫌で、衣類を脱ぎ捨てて行く。全員酔ってやがる。苦笑
『ゲオルクー。』ツリが俺の所に降りて来て、俺の頭を両手で抱え込み、ほんのり膨らみ掛けの胸を押し付けて来た。
『吸ってー。』え?形態進化するのか?今まで前兆はなかったけどな。
小振りな胸の頂に吸い付いてちゅばちゅばとやっていると、
『らめー。』って浮かんで行った。おい!お前が吸えと言ったんだろうが!
満足気に離れて行くツリと入れ替わりでクレである。
『ゲオルク、吸ってー。』はいはい。ちゅばちゅば…。『らめー。』っていい加減にせいよっ!
その後、フィア、チル、ワラ、ウィン、メタと、『吸って。』ちゅばちゅば『らめー。』が続いたのだった。
ところでソルだけ来ない。
「ソルは来ないのか?」
『ソルはいい。まだまだ先。』
なるほど、これはひょっとして第四段階へ進化する前兆が始まったのかもしれんな。
さて、眠くなって来たから寝るか。おっと、わが妻たちはいつのまにか寝ているではないか。
俺も空いてるベッドに潜り込むと精霊たちも潜り込んで来た。流石に少女+αの第三形態では、俺は欲情しない。
何と言っても女は巨乳に限る。女性的な魅力にあふれているし、色気と言うかフェロモンと言うか、そう言う大人の魅力が堪らない。
まあでもこいつらだって、第五形態になればむふふ、なのであーる。そうか、そのためにもよく育つように刺激しとくか。
それから、もみもみちゅばちゅば『らめー。』がしばらく続くのだった。今回はソルも含めて全員にしてやった。
それにしても小振りながらも入念に刺激すると、頂はしっかり固くなるのな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/8/28
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№108 帝太子との密約
わが妻たち7人との、昼間っからの情事を終えた俺は、消耗甚だしい。
夕餉を摂った後、精霊たち風呂に入れて、まったりと深夜を待つ。ふむ、今宵も多くの間者が監視しているな。
「随分、間者がいるみたいだな。ちょっと数を調べてくれるか?」
『17人。』そんなにか!
「ツリ、全員行ける?」
『余裕ー。』ツリが17人すべての間者のまわりに眠り草を生やして、眠らせた。
よし!そろそろ、東の蔵をやるかと思ったら…。
『ゲオルクー、帝宮から使者が来てるー。』え?
『敵意はないー。』
『むしろ友好的ー。』
『もうすぐ着くー。』まじか?
しばらくすると、高級宿屋のスタッフが呼びに来た。
「ゲオルク様、賓客です。」
「賓客?」
「帝太子殿下がお微行で見えられました。」はあ?
「お微行って、何人だよ。」
「お三方です。」供はたったのふたりか。帝太子め、いい度胸してやがる。
「分かった。会う。どこにいる?」
「会議室でお待ちです。『御許可頂ければこちらに出向く。』と仰ってます。」
「いや、俺が行くよ。
おい、服を着ろ。行くぞ。」
珍しく精霊たちが素直に服を着た。わが妻たちも冒険者装備に着替えた。もちろん俺もだ。
そして大会議室。
「お待たせした。まさか供ふたりだけとはな。帝太子どの、いい度胸してるじゃないか。正直、見直したぜ。」
「夜分にお時間を頂き申し訳ない。」頭を下げる帝太子。参ったな、ナイスガイじゃねぇか。
「で、用件は?」立って挨拶した帝太子に椅子を勧め、帝太子も俺も座った。
帝太子の供ふたりは立っているが、わが妻たちには当然座らせた。ちなみに精霊たちはふわふわと浮かんでいる。笑
「同盟締結の条件について詰めに参った。余は王国への臣従やむなしと考えておる。スピリタス卿の帝国内自由行動権と、反王国派幹部の引渡しには応じよう。ひとつだけ、厚かましい頼みなのだが、弟の第二帝子ニコライの引渡しはご容赦頂きたい。ご承引頂ければ、皇帝陛下を説得しよう。」
「理由は?」
「スピリタス卿が本当に欲しいのは帝国内の自由行動権…と言うよりは、わが国にいる闇の精霊探しであろう?自由行動権を得やすくするために、第二帝子ニコライを寄越せと言う条件を出した。違うかな?」こいつ、切れる。こっちの真意を看破してやがる。
「まあそうだが、第二帝子は、帝太子どのとしてもいない方がいいんじゃないか?」
「ふふ。あんな小者など、いてもいなくても変わらぬ。」こいつ、言うじゃねぇか!俺は急速に、帝太子支持に傾き掛けている本音に、苦笑いをするしかない。
このカリスマ性、こいつとは組んどきたいかも…。
「小者でもチョロチョロ目障りだろう?」
「相手にしておらぬゆえ、どう動こうが構わぬ。もっとも弟は、今日のスピリタス卿の脅しにビビりまくっておってな、今頃、自室で布団を被って震え上がっておるわ。まったく情けないことよ。」確かにな。一方、帝太子は供ふたりだけで、こうして俺の所に乗り込んで来ている。器が違う。
「で、明日、帝太子どのが庇う訳か?」
「左様。なまじ逃走されて反王国派の中に取り込まれれば、あのバカでも一応は帝子ゆえ、一角の旗頭にはなるのだ。そして、ちやほやされて、すぐに後先考えず、バカなことをする。今回、妹たちをけし掛けたようにな。
スピリタス卿に協力してもらえれば、弟は庇ってやった余に頭が上がらなくなる。これで反王国派は有力な旗頭を失う訳だ。」
「まあそうなるな。」
「弟ニコライの身柄を預けてもらえれば、泳がせて反王国派幹部を集めさせることもできる。そこを一網打尽にして、幹部たちを捕らえる。その幹部たちは、スピリタス卿に引き渡そう。」
「話の筋は通っているが…。」
「何がご懸念かな?」
「帝太子どの、思い通りに行くのか?」
「それは分からぬ。」そりゃそうだ。なまじここで、必ず上手く行くなどと言う奴は信用できない。
「分かった。その話に乗ろう。」
「ご承引忝い。ついては、ご承引の御礼に、闇の精霊の情報をお伝えしよう。
歴代の闇の精霊魔術師は、帝国中部の都市、スクミンから出ておる。スクミンの南には、多くの沼地を含む湿地帯がある。おそらくここが闇の精霊の棲家と思われる。
広大な湿地ゆえ、湿地のどこかはまで特定できておらぬ。」マジか!
「それは素晴らしい情報だ。ありがたい。しかし、いいのか?」
「構わぬ。帝国と王国は同盟するのだからその引出物よ。もっとも、スピリタス卿が、承引してくれなければ話さなかったがな。」
「交渉の取引材料に使おうとは思わなかったのか?」
「思わぬな。スピリタス卿が余の提案を承引してくれた。これは余を信じてくれたからであろう?信じてくれた相手ゆえ、余も極秘情報を伝える気になった。つまり、余もスピリタス卿を信じた。そう言うことだ。」
俺は、自分の心が急速に帝太子に傾くのを自覚した。
「分かった。帝太子どの、あなたとは肝胆相照らす仲になれそうだ。」俺から握手を求め、帝太子どのが応じた。
「ところで、東の蔵だが…。」帝太子が切り出した。
「分かっている。潰すのはやめる。」
「いや、潰してもらいたい。その方が、皇帝陛下を追い詰めることになるゆえな。何だったら、他にもいくつか潰してもよい。」マジか!こりゃ一本取られたぞ。
「いや、分かった。帝太子どのの御覚悟、このゲオルク、感銘を受けた。ところで帝太子どの、御名を聞いてもよいか?」
「イゴールだ。イゴール・ボドブリ。」
「イゴールどのか。胸に刻んだ。」
「余もゲオルクどのの名は胸に刻んでおる。」
帝太子は供を連れて、帰って行った。
「なかなかの人物ですわね。」
「そうじゃな。主様、あの男は味方に付けるがよいぞ。」
「そうだな。」
「供ふたりだけの3人で乗り込んで来るなんざ、度胸もあるじゃないか。」
「私もそう思うわ。」
「イゴール殿下は、トーラにも、優しかった。」
「へぇ、そうなんだ。」
「ニコライは、威張ってて、冷たかったけど。」ニコライは呼び捨てかいっ!
「そうであろうな。奴は小者よな。」
「あー、それ、なんか分かるー。」
では東の蔵をやっちまおう。
昨日は出番のなかった、チル、ワラ、メタ、ソルがグイグイと前に来る。真っ先に使えってか?笑
スイートルームに戻って、部屋の中からバルコニー越しに帝宮の様子を窺う。相変わらず篝火を焚いているから、内部がよく分かる。攻撃してくれってフリなのか?笑
「メタ。」『はーい。』バリバリドッガーン。落雷が直撃だ。
「ワラ。」『任せて。』ゴゴゴゴ、ブシャーっと地下水が吹き上げた。篝火がすべて消え、帝宮は暗闇に包まれた。
「チル。」『ほーい。』多分帝宮の東の一画が凍ったはずだ。篝火で見えないけど。
「ソル。」『出番ー。』ケガ人対策でエリアヒールを掛けさせた。
こんなもんか。
あれ?今宵、出番のなかった、クレ、フィア、ウィンがむくれている。切りがねぇじゃんよー。苦笑
「分かったよ。フィア。」『やったー。』ボファっと東の蔵が燃えた。
「ウィン。」『んふふー。』竜巻が東の蔵の跡地を襲い、火が煽られる。
「クレ。」『行くよー。』グラグラと揺れて、東の蔵は完全に倒壊した。ついでに外塀も壊れているし。
「ツリはさっき、間者を眠らせたからいいよな?」『えー!』え?まだやる気なんかい?
舌を出してレロレロと上下に動かした。魔力を補給に来ないか?と言うお誘いの合図である。ツリがすぐさまやって来て、
『ゲオルクー、ちょっと呑むー。』え?あー、なるほど。魔力を増幅して取り込むのか。昨日の夕餉で味を占めたかな?笑
帝国の酒はウォトカと言う、かなり強い蒸留酒だ。ひと口含んでツリに呑ますと緑色に輝いた。
次々に俺の所に来て、次々にウォトカを呑み、次々に輝く精霊たち。ツリの緑に続き、クレの橙、フィアの赤、チルの藍、ワラの青、ウィンの紫、クレの黄、ソルの白。
精霊たちは、キャハハと笑い転げながら、ぐるぐると宙を舞い出した。皆、上機嫌で、衣類を脱ぎ捨てて行く。全員酔ってやがる。苦笑
『ゲオルクー。』ツリが俺の所に降りて来て、俺の頭を両手で抱え込み、ほんのり膨らみ掛けの胸を押し付けて来た。
『吸ってー。』え?形態進化するのか?今まで前兆はなかったけどな。
小振りな胸の頂に吸い付いてちゅばちゅばとやっていると、
『らめー。』って浮かんで行った。おい!お前が吸えと言ったんだろうが!
満足気に離れて行くツリと入れ替わりでクレである。
『ゲオルク、吸ってー。』はいはい。ちゅばちゅば…。『らめー。』っていい加減にせいよっ!
その後、フィア、チル、ワラ、ウィン、メタと、『吸って。』ちゅばちゅば『らめー。』が続いたのだった。
ところでソルだけ来ない。
「ソルは来ないのか?」
『ソルはいい。まだまだ先。』
なるほど、これはひょっとして第四段階へ進化する前兆が始まったのかもしれんな。
さて、眠くなって来たから寝るか。おっと、わが妻たちはいつのまにか寝ているではないか。
俺も空いてるベッドに潜り込むと精霊たちも潜り込んで来た。流石に少女+αの第三形態では、俺は欲情しない。
何と言っても女は巨乳に限る。女性的な魅力にあふれているし、色気と言うかフェロモンと言うか、そう言う大人の魅力が堪らない。
まあでもこいつらだって、第五形態になればむふふ、なのであーる。そうか、そのためにもよく育つように刺激しとくか。
それから、もみもみちゅばちゅば『らめー。』がしばらく続くのだった。今回はソルも含めて全員にしてやった。
それにしても小振りながらも入念に刺激すると、頂はしっかり固くなるのな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/8/28
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる