精霊の加護

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精霊の加護022 湯の町バースへの護衛クエスト

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精霊の加護
Zu-Y

№22 湯の町バースへの護衛クエスト

 ベスさんを除く、宿泊した4人で宿屋の朝餉を摂り終え、冒険者ギルドへと向かった。

 ベスさんはまだ来ていなかったので待っていると、受付嬢があちこちに声を掛けている。
「緊急です。本日発のバース定期便護衛クエスト、Dランク以上です。」
「いきなり宿泊クエはなぁ。泊りの準備なんざぁしてねぇよ。」
「なんとかなりませんか?」受付嬢は目星を付けたパーティに交渉しているが難航している。
「どうしたの?」
「あ、ゲオルクさん。バース行の定期便の護衛を予定していたパーティが、リーダーのケガでキャンセルになりまして。」
「俺たちさ、ちょうどバースへ行くから受けたいのは山々だけど、5人パーティで、DDEEEだから、パーティランクはギリEなんだよな。」
「あ、でも騎士団詰所を半壊させて、ひとりで騎士団を壊滅状態に追い込んだゲオルクさんですから、Cランク相当でいいです。」
 受付嬢の台詞に、リーゼさん、ジュヌさん、カルメンさんから、いったいお前は何をやった?と、問いたげな白い眼が飛んで来たがスルーする。

「あのさ、Cランク相当って、何?」受付嬢に聞いてみた。
「Cに限りなく近いDってことで、Cと見なします。CDEEEで、スピリタスのパーティランクはみなしDランクです。」
「そんなの、ありなの?」受付嬢に問い掛けつつ、リーゼさん、ジュヌさん、カルメンさんを見ると3人とも頷いている。

「それ、ギルマスの決済は大丈夫なのかしら?」
「いえ、ギルマスは、まだ来てなくて。」はっとしてシュンとする受付嬢。
「ギルド会議ではあなたを見掛けたことはありませんわ。と言うことは次席以下の受付ですわね。ギルマスがいないならせめて主席の受付に話を通して欲しいですわ。それとも次席以下のあなたに判断権限はあるんですの?」
「いえ、ありません。でも、定期便の護衛に穴を開ける訳にはいかないので追認は取れると思います。」
「そうだね。あたしらは、DDEEEだから、誰かがもうワンランク上がればパーティランクはDになる。ゲオルクが何やら実績を上げたみたいだから、それがほんとにみなしCなら大丈夫だろう。みなしCってことは、このクエストが終わったらゲオルクはCランクに昇格でいいんだね?」
「え?あの、多分そうなると思います。」
「多分?随分あやふやな返事じゃないか。」
「私にはそこまでの権限がなくて。」困った顔をしている。

「いや、確約しなくてもいいよ。上がったらラッキーぐらいで。ギルドが困ってるなら手を貸さなきゃ。お互い様だもの。」
 受付嬢の顔がぱぁっと明るくなった。
「ゲオルクさん、ありがとうございます。」
「それにさ、客なら運賃を払うところを、護衛なら報酬まで出るんだろ?」
「はい。でも報酬はそんなに高くはないです。」
「いいよ、いいよ。その代わり行きだけだよ。往復は無理だから。」
「え?でもそれでは困ります。」
「俺たちはバース行きが目的だからね。すぐには北府に戻ることはできない。往路のみの条件が飲めないなら下りるわ。どうする?」
 受付嬢はしばらく考えてからきっぱり言った。
「分かりました。復路の手配はバースのギルドにお願いします。」
 このやり取りが終わる頃、ベスさんが合流した。

 バースまでは2泊3日。湯の町バースと周辺の温泉地域へは、王都からの定期馬車を待ち、湯治や観光目的の乗継客を乗せて出発する。今日の客はおよそ30人で大型馬車3台だ。護衛は俺たちのみ。俺たちは真ん中の馬車に乗り込んだ。

 初日は順調に進んで予定の宿場町で宿泊。俺たちはパーティでひと部屋をあてがわれた。ひと部屋ですと?ラッキー♪じゃなかった、それはまずいだろ。
 男女別部屋を要求すると「それはそちらのパーティの都合だからもうひと部屋は自腹ですよ。」とあっさり退けられた。反論できない。うん。その言い分は筋が通ってる。

「そちらのパーティの都合だから追加部屋は自腹だって。」
「あたしらは別にゲオルクが同部屋でも構わないよ。」
「え?でも…。」
「ゲオルクさん、わたくしたち4人をまとめて相手にしますの?」
「うむ。ふたりっきりより安全だな。」
「だよねー。ではお言葉に甘えて、部屋の隅っこで休ませてもらいます。」喜びが隠し切れない。

 4人の眼が怪しく光って、コソコソと相談している。たまにこちらをニタニタしながら見ている。今夜、俺は犯されるかもしれん。苦笑

 夕餉の後、男湯と女湯に分かれてひとっ風呂浴びた。もちろんツリとクレは俺について来た。まぁ、胸も出てないしツルツルだから男湯でもセーフだよな。

 部屋に戻ると、部屋ではすでに宴会が始まっており、皆がグイグイといいペースで杯を空けている。女性陣は4人ともいける口である。俺は駆け付け3杯とか、訳の分からんノリで呑まされた。まあ嫌いではないのでいいのだが。笑

「そう言えばゲオルクさん、北府の受付の娘が言っていたCランク相当のお手柄ってなんですの?教えてくださいな。」
「その話、蒸し返す?」
「そうそう、確かゲオルクが騎士団詰所を全壊させたって言ってたよな?随分派手に暴れたのかい?」
「いや、半壊だから。」
「ゲオルク君がひとりで騎士団を壊滅させたって言ってたわよね。ひょっとして、ベスはそのせいで居場所がなくなって冒険者になったの?」
「いやいや、騎士団は存続してるって。」
「私はゲオルクどのが騎士団を潰す前に辞めていたぞ。どちらかと言えばゲオルクどのが潰した騎士団の再建を手伝ったと言うところか。」
「ちょっとベスさん、その言い方、絶対おかしいって。変な誤解を招くじゃないかー。」

 俺は必死に事情を話し、取り敢えず皆の誤解を解いた。

「つまりだ。ゲオルクは民に迷惑を掛けていた傍若無人な騎士団を懲らしめたと言うことなのかい?」
「それは間違いないな。見届けた私が証人になる。」
「よし。ゲオルク、よくやった。ご褒美にあたしがぱふぱふをしてやろう。」
 カルメンさんのお得意のぱふぱふは、入浴後と言うことで刺激的なキャミソールに、さらのその下がノーブラなため、ポチリがより一層刺激的で、破壊力は昨日の倍以上。それを、堪能してメロメロになっていると、残りの3人も勢いに乗って、湯上りノーブラキャミぱふ攻撃をして来た。
 やばい、やばい、やばい、幸せ過ぎて理性が飛びそう。

 翌朝は早いからと、早めにお開きになった部屋呑みだが、4連ぱふぱふで叩き起こされたマイドラゴンは、鎮まる気配がない。
 そこへ4人のお姉様方が、俺がいるのを気にも留めず、挑発するようなスケスケのネグリジェに着替える。もちろん、ノーブラだから8個のメロンボールが着替えのときにはポロロン状態となり、見えそうなのだが、絶妙な角度で見えない。くー、計算され尽くしているに違いない。この小悪魔どもめ!

 4人が寝静まっても俺は眠ることができない。
 脳内悪魔は行けと言うし、脳内天使はやめろと言う。
 本能は犯れと言うし、理性は我慢しろと言う。

 悶々としていると隣で寝ていたリーゼさんが寝返りを打ってこちらに向き、目の前にネグリジェ越しに透けたメロンボール2個が現れた。これってモロ見えより、破壊力ありまくる。
 無理!もう無理!そのままメロンボールむしゃぶりつくと、リーゼさんは「こら。」とひと言だけ言ったが、そのまま俺を最後まで受け入れてくれた。リーゼさんと最後まで行ったのは童卒以来、5年ぶりだ。
 ひと仕事終えるとすぐ、その隣のジュヌさんに捕まって引き寄せられた。メロンボールでむぎゅーっとされた瞬間、マイドラゴンが復活し、そのままジュヌさんに襲い掛かる。ジュヌさんとも最初に出会って以来、4年ぶりである。
 ふた仕事を終えた俺は、さらに奥のカルメンさんに果敢に挑んだ。カルメンさんは本当に寝ていたようだが、そんなの知らん。俺の知ったことではない!カルメンさんとも会った日以来だから2年半ぶりだな。
 仕上げはベスさんだ。カルメンさんの中で果てた後、不死鳥マイドラゴンはすかさず臨戦態勢を整え、最後の仕事に臨み、きっちりこなした。ベスさんは数日ぶりだ。

 すべてをやり遂げたマイドラゴンは、そのまま満足気に眠りに就いた。そしてその後の心地よい眠りは、俺の体力を完全復活させたのだった。

 2日目の朝を迎えた。
 起きるとすぐにツリとクレが魔力補給を要求して来たので、順に濃厚なキスを交わすとふたりとも魔力が満タンになって発光した。
「そう言えば昨日は来なかったな。」
『ゲオルク、夢中。邪魔しちゃ、野暮。』
『鶯の、谷渡り。ゲオルクも、谷渡り。』
「こらこら、なんちゅーことを!」
『『ふふふ。』』

 2日目は峠越えがあり、警戒が厳重になる。それでも俺は、街道だから大丈夫ではないかと安易に考えていた。
 しかし、俺の楽天的な見通しはあっさり打ち砕かれた。
『ワイバーンがいる。』『こっちを伺ってる。3体。』
「ありがとう。助かるよ。」
 クエストをこなすようになって改めて分かったのだが、精霊のツリとクレは、気配探知能力に長けており、さらにそこら中にいる精霊との交感で感覚を共有して情報を得ることができる。これは非常に高い索敵能力だ。

 ツリの木属性とクレの土属性は、空からの攻撃にはさほど強くはない。俺は定期馬車一行に警戒を促す合図として笛を吹いた。一行が停止する。俺たちスピリタスは一行の前に出てワイバーンの襲撃に備えた。

 ワイバーンは出て来ない。
「何も出ませんね。」一行の団長が様子を見に来た。
「ああ。でも、このすぐ先でワイバーン3体が我々を狙ってるようなんだ。」
「襲って来ないところを見ると、この隊の規模に恐れをなしたんじゃないですか?このままここでぐずぐずしている訳にも行かないんですよ。」
 こいつ、この一行の団長のくせに何が重要かが、全然分かってないな。きっちり教えといてやろう。

「ほう。あんたがリーダーだからな、行けと言うなら行くさ。でもワイバーンに襲われて被害が出たらあんたのせいだからな。これははっきり警告しておくぞ。お客さんたちに被害が出てもいいんだな?」
 俺は客たちに聞こえる様に思い言い切り大声で文句を言ってやった。すると、客たちが馬車から出て来て定期便の団長に詰め寄り出した。面白い展開だ。

『ゲオルク、来る。』『3体とも、来る。』
「来るぞ。戦闘態勢。カルメンさん、皆にバフを。ベスさん、先頭で盾を展開。リーゼさん、攻撃魔法の用意。ジュヌさん、魔法障壁の準備。それと、負傷者が出たらすぐ回復。」
「「「「はい。」」」」
 慌てて馬車に逃げ込む団長と客たち。
ワイバーンはこちらの迎撃態勢を見て仕掛けて来ない。それなりに頭がいいようだ。目的地に着くことだけしか考えていないどっかの一行のバカ団長と取り替えたい。

『高い。届かない。』『むぅ。生意気』
 そうか、ふたりを警戒してるんだ。なんたって特大精霊だからな。
 リーゼさんが風属性のウインドカッターで仕掛けたが、飛んでいるワイバーンたちは、高度とそれなりの距離があるのでひょいと躱した。さらに2~3度試したウインドカッターはすべてひょいと躱された。
 リーゼさんを見るとニヤリと笑っている。怖ぇ。すると今度は1体に向けウインドカッターを3連発で放った。またまたひょいと躱したワイバーンだったが、躱した先に2発目が飛んで行き、掠る感じで命中!ふらついたところに3発目がもろに命中し、ワイバーン1体が落下した。

「お上手!回避パターンを読み切ってますわ。」
「なるほど。最初の単発で回避パターンを見極めたのだな。やるではないか。」
 落下した1体は山道脇の林に不時着したが、ツリが近辺の植物を操って雁字搦めに捕らえた。ついでに蔦で口をぐるぐる巻きにして開かせないようにしたので、ブレスは吐けない。

 残り2体が同時に急降下でリーゼさんを狙って来た。すかさずカルメンさんが接近するワイバーンにデバフを放ち、ベスさんがスキルを使って盾を大きくして鉄壁の防御を敷く。ジュヌさんは魔法障壁を展開して、ブレスに備える。
 ワイバーンたちがブレスを吐こうとしたところへ、クレが無数の石礫で迎撃した。1体は急降下から急上昇に転じ、1体は降下の角度を緩めて左に急旋回し、S字で滑空して再びこちらに向いた。

 突っ込んで来る1体が再びブレスを吐こうとしたとき、クレがそいつの目の前に土の壁をせり上げると、突っ込んできたワイバーンはまともに土の壁に激突した。
 急上昇した1体は、こちらに腹をさらすことになったが、下級とは言え一応ドラゴンの仲間であるワイバーンは鱗による装甲が硬い。しかしだ、翼の皮膜はそれ程でもない。俺は翼の皮膜に向かって矢継ぎ早で連射し、同じことを考えたリーゼさんもウインドカッターを連発した。
 翼を損傷したその1体も山道脇の林に不時着し、ツリによって植物拘束された。
 クレが壁を元に戻すと、壁の向こう側には壁に激突したワイバーンが横たわっていた。これもツリが拘束して、ワイバーン退治は終了。ツリとクレに魔力を補給した。

 その後、俺たちは手分けしてワイバーン3体にトドメを刺し、ワイバーンを解体して素材と魔石をゲットした。
 ワイバーン3体を、サクサクと片付けた俺たちは、一気に客と定期馬車スタッフの信頼を勝ち得ることになった。ワイバーンの襲撃で小一時間程度取られたが、一行は移動を再開し、その後は何もなく、順調に進んで宿場町に着いた。予定より1時間遅れての到着である。
 この辺りの精霊はほとんど赤い。火山エリアに近付いて来ているせいで、火の精霊ばかりになっている。

 宿場町の宿に着くと活躍の褒美だと言って、パーティ部屋の他に個室も用意された。つまり男部屋ってことね。泣

 1時間遅れだったせいもあり、宿に着いたらすぐ夕餉、その後、ひとっ風呂浴びてパーティ部屋=女子部屋で呑み会&反省会。

 皆で乾杯の後、今日のワイバーンとの戦闘について、戦術の検討を行った。呑みながらざっくばらんに意見交換と言う趣旨だ。
 俺は、ツリとクレの正確な索敵と、リーゼさんの回避パターンを読み切っての先制攻撃を高く評価し、また、ベスさんの盾による物理防御と、ジュヌさんの魔法障壁が安心感を与え、そしてカルメンさんのバフとデバフが、非常に効果的だったと言う評価をした。一方、連携としての不備は見当たらない。
 俺については、団長を押しとどめた功績が大きいそうだ。しかし、俺としては、正直、そこかよ?と思う。だって戦闘絡みじゃないんだもの。

「では戦闘についてはここまででいいな?次、被告人ゲオルクどのの裁判を執り行う。」
「は?俺、被告?何の罪で?」
「では、第1の告発者、リーゼ。」
「はい。では告発しますね。ゲオルク君は、Aランクになるまで口説かないと言う約束だったのに、昨夜寝返りを打った私の胸にむしゃぶりついて来て、最後まで行きました。」
「え?え?え?」やばいやばいやばいやばい。
「ゲオルクどの、事実誤認はあるか?」
「いや、えっとー、合意の上かと…。」
「陪審員の皆さん、評決を。」
「「「「有罪。」」」」

「では次の告発者、ジュヌ。」
「はい。ゲオルクさんは、Aランクになるまで口説かないと言う約束でしたのに、リーゼの次にわたくしを襲いましたの。」
「え?でも、ジュヌさんが俺を引っ張り込んだよね?」
「はい。少々騒がしかったので静かにさせようと思いましたの。ですが静かになるどころか、強引にわたくしを…。」とりあえず正座しとこう。
「陪審員の皆さん、評決を。」
「「「「有罪。」」」」

「3人目の告発者、カルメン。」
「はい。あたしゃ、寝てるときに手を出されてたようでね。目が覚めたときにはいいようにされてたね。あたしともAランクになるまで口説かないと言う約束はしてたんだけどね。」
「ゲオルクどの、反論は?」
「…ありません。」確かに調子に乗ったなー。
「陪審員の皆さん、評決を。」
「「「「有罪。」」」」

「最後は私だな。カルメンと事を終えた後、そのまま私に来た。ちなみに、パーティを組む以上、体の関係をだらだらと続けないようにしようと言う約束もしていた。もちろんAランクになったら口説いてもいいことにはなっていたがな。
 で、ゲオルクどの、言い分は?」
「ありません。」はい、もう降参です。
「陪審員の皆さん、評決を。」
「「「「有罪。」」」」

「では判決を言い渡す。4件とも有罪。よって、被告人ゲオルクどのを、今夜、無抵抗の刑に処す。」裁判長のベスさんから言い渡された。
「え?それ、どんな刑?」
「ゲオルク君、無抵抗の刑はその名の通りよ。昨夜、いいように嬲られた分、今夜は4人で嫐ってあげる。何をされても抵抗しちゃだめよ。うふふ。」
「ご褒美だ。」あー、もう脅かすなよなー。まじでパーティをクビになるかと思ったぜ。
「ゲオルクさん、今何か仰いました?」
「いえ、謹んで刑に服します。」

 それから4人の執行人になすがままにひん剥かれ、あんなことやこんなことをされたのだった。マイドラゴンが歓喜の咆哮を上げ、ホワイトブレスをまき散らすこと…いったい何回だ?
 最後にマイドラゴンは「燃えたよ、燃え尽きた。真っ白にな…。」と言う名台詞を残して、その晩は二度と起きて来なかったのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/2/6

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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