射手の統領

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射手の統領142 供奉の総大将と帝家四天王

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射手の統領
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№142 供奉の総大将と帝家四天王

 翌日、朝餉を摂った後、流邏矢の甲矢でヌーマの港にピストン輸送した。
 まずはハーネスで、ホサキを背中、アキナを弓手側、タヅナを馬手側に固定し、第一陣としてヌーマ港に運んだ。左右と後ろから抱き付かれ、小振りな果実の感触を堪能し、至福である。むふふ。
 すぐに流邏石でテンバに戻り、第二陣でキョウちゃんズを運ぶ。
 ハーネスで、弓手側にサキョウ、馬手側にウキョウを固定すると、抱き付いて来たキョウちゃんズの小振りな果実も、大いに存在感を主張している。以前ではなかったことだ。いい塩梅に育って来てるなー。でももうこのくらいでいいや。育ち過ぎはダメなのだ!
 全員を流邏矢でヌーマの港に運び、廻船の到着を待つことにした。

 東都と商都を結ぶ南航路は、黒海流に乗る東行きが2泊3日、黒海流を遡る西行きが3泊4日である。
 東行きは、商都の翌日にキノ半島南西岸のシグに寄港し、シグから一気に、総帆展帆するとともに、潮帆で黒海流を捉えて、ズイ半島西岸付け根のヌーマまで、一気に海上を突っ走って来る。

 シグからヌーマまでの航路は、廻船は大いに軋むし、かなり揺れる。俺は、船の揺れはいたって平気なのだが、普通の人は船酔いを起こす。サヤ姉とサジ姉は、サジ姉の酔止の術を繰り返し掛けつつも、この1日はほとんど起き上がれなかっただろう。
 俺たちと一緒に来ればいいものを、責任感の強いサヤ姉とサジ姉は、カナタとクリスの後見を全うするのだと言って、廻船に乗り込んでしまった。まあ伯母御たちのフォローだから、仕方ないのだが。
 今回サヤ姉とサジ姉のふたりが辛い目に遭ったのは、あの伯母御どものせいだ。まったくもってあのお調子もんのふたりを、とことんとっちめてやりたい。

 子供は大人よりも船酔いし易いと言うから、カナタとクリスも瀕死になっていることだろう。まあこいつらはどうでもいい。我儘なガキどもだから、ぶっちゃけざまあみろである。お前ら、サジ姉の酔止の術に感謝しろよ!

 南西の水平線の彼方に、総帆を張った廻船が見えて来た。
 廻船は徐々に大きくなって来ている。だんだんと近付いて来ているのだ。しばらくして、廻船はヌーマに入港し、滞りなく接岸した。

 ホサキとアキナを埠頭に残し、俺とタヅナとキョウちゃんズは、北斗号の引き取りに廻船へ乗り込んだ。馬房デッキでノアール以下、曳馬4頭を受け取り、カーゴデッキの北斗号に繋げた。
 しばらく待って順番が来たので、廻船から北斗号を下船させる。

 埠頭に下りると、ホサキとアキナは、サヤ姉、サジ姉たちと合流していた。
 サヤ姉もサジ姉も見た感じは大丈夫そうだ。ふたりのまわりには、カナタとクリスもいる。
 俺は北斗号から飛び降りてふたりに駆け寄る。
「サヤ姉、サジ姉。」
「「アタル。」」
 ふたりと抱き合って、俺は再会を喜んだ。と言っても、たかだか2日ぶりなのだが。苦笑

「船酔いは大丈夫だったか。」
「サジのお陰で大丈夫よ。ね、サジ。」
 こくり。
「やっぱ、シグからヌーマがきつかったか?」
「潮帆も…張るから…揺れる…。」だよなー。
「でも廻船が大きかった分、揺れは少なかったわ。ね、サジ。」
 こくり。

「お前らも大丈夫だったか?」
「はい。自分らは大丈夫であります。サー。」はぁ?
「自分らは、船酔いをしなかったのであります。サー。」なんなんだ?
「こいつら、いったいどうしたの?」サヤ姉とサジ姉に、カナタとクリスの反応について尋ねた。
「それがねぇ、航海長と船員のやり取りがマイブームになったようなのよね?」
「いやいや、廻船の航海長と船員じゃねぇだろ?まるで軍艦の海尉と水兵じゃね?」
「船員たちが…ふたりを…面白がって…。」まじか?
「姉上たちは、船旅が苦手であります。サー。」
「自分たちが、姉上たちを介抱したのであります。サー。」
 サヤ姉とサジ姉の方を見ると、ふたりは眼を逸らした。別に仕方ないんだから眼を逸らすことはないのに。

「うむ。カナタ、クリスよくやった。グッジョブだ。引き続き、ふたりの面倒を見てやってくれ。」
 俺がビシッと敬礼をすると、ふたりは満面の笑みを浮かべて、
「「アイアイ、サー。」」と応え、ビシッと敬礼×2をしたのだった。笑
「ちょっと、アタル。」「むぅ…余計な…ことを…。」
 サヤ姉とサジ姉がジト目を俺に向けて来る。何だよ、ふたりを調子に乗せるなってか?俺はただ、カナタとクリスと遊んでやっただけじゃんか!

 皆で昼餉を摂ることになり、ヌーマなので当然、海鮮である。
 俺は、ヌーマ名物と言うか、この辺り一帯の名物の、サクラエビと生シラスの二色丼一択である。皆も俺と同じだったが、キョウちゃんズは、それぞれが、サクラエビ丼と生シラス丼を1つずつ頼んでいた。笑
「旨いであります。キャプン。」
「まいうーであります。キャプン。」
 キャプンと言うのは水兵のスラングで、キャプテン=船長のことだそうな。海尉以上の仕官一般に付ける敬称のサーから、キャプンに格上げになった。カナタとクリスは、食い物で釣られたようである。笑

「うむ、しっかり食って栄養を付けろよ。ふたりにはわが嫁、サヤ姉とサジ姉の護衛と船酔いの介抱を務めてもらわねばならぬからな。」
「「はい、キャプン!」」
 カナタとクリスはビシッと敬礼×2を行い、がつがつと食っていた。サヤ姉とサジ姉は苦笑いするしかないが、他の嫁たちは爆笑していた。

「実は殿下に言われたんだけどさ、俺たちセプトは働き詰めだから少し休めって。で、温泉に湯治に行こうと思うんだけどどうかな?」
「いいわね。ね、サジ。」
 こくり。「コネハが…いい…。」
「おお、皆、考えることは同じだな。明日皆が揃ったらコネハに行こうぜ。」

 昼餉を終えると、出航までの間に、次ノ宮殿下、衛士のサエモン、トウラク、シルド、二の叔父貴に会った。トウラクとシルドは、次ノ宮殿下の貴賓室に、常に侍っているらしい。
 ちなみにオミョシ本家勢の副将はいない。引き籠っている。苦笑

「アタル、東都まで付き合わんか?」
 いきなり殿下が切り出して来た。ははぁ、遷都のことで何か話したいことがあるのかな?俺はホサキたちに目配せをすると、皆、頷いている。行けと言うのだ。では北斗号は頼んだ。
「承知しました。」
「船室は余とともに貴賓室に泊まるがいい。」
「はっ。」やはり密談か。

 昼過ぎ、廻船が出航となって、俺たち出航組は、居残組に見送られてヌーマを発った。
 別れ際にホサキに新品の流邏石をひとつ渡した。これから北斗号でテンバに帰るにあたって、コネハを経由して、コネハの温泉宿で流邏石を登録して来てもらうのだ。明日は、俺がその流邏石でコネハに飛んで、流邏矢の乙矢を登録し、皆をピストン輸送する。

 アキナには、流邏石登録で寄ったついでに、コネハの温泉宿の予約も取ってもらう。こう言うとき、山髙屋の幹部のアキナは、非常に顔が利くのだ。それから明日は、俺たちの入港に合わせて山髙屋東都総本店に飛んで、社長に極秘情報の遷都について伝えてもらう。

 廻船が出航し、見送りの嫁たちがいるヌーマの桟橋が遠く見えなくなったところで、俺は次ノ宮殿下の貴賓室に移動した。おお、なんと豪華な!
 貴賓室には、殿下の他、衛士の責任者のサエモン、侍従の責任者、トウラク、シルドも詰めていた。そこに俺が加わったのだ。
「アタル、まあ寛げ。」殿下が気軽にお声掛け下さった。
「凄い部屋ですね。」
「御座船に指定されて、山髙屋が奮発したようでな。相変わらず、抜け目なくアピールしおるわ。」
「ふふふ、いかにも山髙屋の舅どのらしいですね。」

「さて、御代替わりだがな、西都の公家たちは概ね歓迎だ。話もとんとん拍子に進んだ。御代替わりは1年後、来年の皐の月に実施することになった。
 卯の月の晦日の日暮れとともに東の帝居で譲位の儀を行い、深更の月替わりで皐の月の朔日になると同時に、帝太子殿下改め新帝陛下が、三種の神器を奉じて帝居渡りの儀に出立される。
 半月で西の帝居に入ってすぐ即位の儀を行う。これで一連の御代替わりの儀式は終了だ。
 そなたら武家には、譲位の儀の護衛、帝居渡りの儀の供奉、即位の儀の護衛を申し付けることになる。そのつもりで準備してくれ。」
「「「ははっ。」」」

 帝居渡りの儀は、東の帝居での譲位の儀を終えた帝太子殿下が、新帝陛下となって三種の神器とともに、東の帝居から西の帝居まで大移動を行う儀式だ。新帝陛下が、三種の神器とともに西の帝居に入ると、そこで正式に今上帝陛下に即位する即位の儀が行われる。

 東の武家勢は、東都の東の帝居から、東都と西都の中間地点のママツまで新帝陛下を供奉する。ママツで迎えに来た西の武家勢と交代だ。そしてママツから西都の西の帝居までは、西の武家勢が新帝陛下を供奉する。

 俺たちユノベと、トノベ、ヤクシ、タテベ、キノベは、ママツまで東の武家勢を率いた統領または座主の当主が、ママツからは西の武家勢を率いて行く。西の勢を率いて出迎えに来た代官は、そのままママツから東の勢を率いて、東の拠点に戻る。本拠だった東の拠点は、遷都を受けて副拠となり、代官が治める。
 本家=東家と、分家=西家に分かれているオミョシは、西家の権座主がママツまで出迎えに来て、東家の座主と供奉の任を交代する。これにより、本家と分家の立場が入れ替わり、西家権座主は新座主、東家座主は新権座主となる。
 シノベもママツでエノベと交代する。普段は隠密行動に徹するシノベとエノベも、帝居渡りの儀のときだけは、表立って供奉をするのだ。

「今上帝陛下は、ご譲位の後、上皇帝陛下にお成り遊ばして東の帝居にそのままお住まわれる。東の衛士と侍従は、御代替わりの後は、そのまま上皇帝陛下にお仕えするのだ。」
「「ははっ。」」サエモンと侍従長が首を垂れた。
「殿下はどちらにお住まわれるのですか?」と俺が聞いた。
「余か?新帝陛下にお世継ぎがお生まれになって立太子の儀を行うまでは、余は繋ぎとして帝太弟となる。よって、帝太弟として、西の帝居の東宮に入ることになる。」
「では、殿下も新帝陛下の帝居渡りの儀に、同行されますので?」
「そうなるな。」

 ひと息置いて、口調を改めた次ノ宮殿下が、
「帝居渡りの儀の供奉の総大将はユノベ・アタル、副将はキノベ・トウラク、参謀長はタテベ・シルドに命ずる。」
「「ははっ。」」「えっ?」トウラクだけ返事が違う。笑

「しかしアタル、俺たちはまだ統領ではないのだぞ。」
 トウラクの懸念はもっともである。と言うのも、帝居渡りの儀の供奉に就く武家勢を率いるのは、武家の統領や座主などの当主が務めるのが習わしなのだ。
 次期統領や世継の立場では、当主によんどころない事情がない限り、供奉の武家勢を率いることはできない。ましてや、総大将、副将、参謀長などはなおさらである。
「トウラク、殿下は、われら3名に、帝居渡りの儀までに、それぞれの家を継げと仰せなのだ。」
「え?そうなのですか?」トウラクの問いに、殿下は無言で微笑んでおられる。

「な?」殿下の微笑による諾意を受けて、俺がトウラクに念を押すと、
「しかし父上が承諾するかな?」と訝しんでいる。
「トウラク、ミーブでな、キノベの舅どのに、『殿下直々に、帝居渡りの副将を申し付けられた。』と申してみよ。舅どのは大喜びですぐに隠居されるだろうよ。」
「そうなのか?よし、父上に言うてみよう。」

 なるほどなぁ。これを伝えるために、俺は呼ばれた訳か。

「ところでな、御代替わりを正式発表してから、各武家へは余から供奉を求める令旨を出す。
 アタル、そなた、内々にマザのシノベと渡りを付けよ。ついでにマザでゆるりとして来るがいい。」
 マザはシノベの本拠がある湯治村だ。コネハに湯治に行こうと思っていたが…、さては殿下は俺がろくに休まぬと踏んでおられたな。この任にかこつけて、休んで来いとの仰せな訳か。ほんとに部下思いだな。
「承知致しました。御配慮、痛み入ります。
 ところで殿下、エノベへは?」

「うむ。シエンに任せる。オミョシ西家はエノベとともに、ママツで供奉を引き継ぐゆえな。それに何やら、シエンは個人的にもエノベとの関係を深めているようではないか。」知ってるのかよ!
 シエンとエイどのの婚姻、ひいてはオミョシ分家とエノベの婚姻同盟のことをすでにご存知とは、殿下の情報網はハンパないな。
「殿下、お見逸れしました。極秘のオミョシ分家とエノベの婚姻同盟のことまでご存知とは…。」
「「「え?」」」トウラク、シルド、そして殿下までもが驚いた。
「え?」俺も驚く。トウラクとシルドは当然だが、殿下まで驚いてる?あれ?殿下、知ってたんじゃねぇの?

「なるほど、そう言うことか。シエンめ、早々に口説き落としたのだな。未成年のくせに手が早いのう。」
「あのー、殿下。ご存知なかったので?」
「余が知っていたのは、シエンが、エノベのくノ一のひとりを気に入り、せっせと口説いていると言うところまでだ。」やっちまったー。爆

「アタルよ、殿下のお話から、どうしてオミョシ分家とエノベの婚姻同盟まで行くのだ?…もしやシエンの口説いていたくノ一と言うのは、エノベの姫なのか?」
 トウラクが核心を言い当てた。これには殿下もシルドも驚いている。そう、トウラクはおっとり鷹揚に構えてはいるが、その裏には非常に鋭い一面を隠し持っているのだ。
「トウラク、その通りだ。シエンの想い人は、エノベの一の姫でエイどのと言う。」

「アタル、これまでシエンはおくび出さなかった。つまり、婚姻同盟が決まったのはつい最近だな?」シルドもやはり鋭い。
「ああ、その通りだ。実は披露目の前夜に、エイどのとシグのエノベ本拠に飛んで、最終的に婚姻同盟を決めて来ている。」
「あの晩、シエンは俺たちと食事会をしてたではないか。…待てよ、そう言えばシエンの奴、あの晩は珍しく呑んでなかったな。」と、トウラク。
「確かにな。俺たちとの顔合わせのときとはえらい違いだった。あの時点で、すでにエノベ本拠へ乗り込むつもりでいたのだな。」と、シルド。
「その通りだ。」
 やはりトウラクもシルドも、シエンが酒を控えてたのには気付いていたか。ま、当然だな。

「アタルよ、シエンは披露目前夜に自らエノベ本拠に乗り込んで婚姻同盟を決めて来たのか?」次ノ宮殿下に確認された。
「はい。その通りです。」
「なんでまたそのような折に?後日でもよかったのではないか?」
「実は殿下も間接的に関わっておいでなのです。と言いますか、実質、殿下が嚆矢こうしを射たようなものです。」
「なんと。余が切っ掛けとな?仔細を申せ。」

 俺はことの次第を説明した。
 西都から商都への移動の際に、殿下がシエンへ「そなたも腹心と思う。」と言ったこと。
 昼の休憩時に殿下の所望でシエンとキョウちゃんズが陽の術、俺が属性矢を披露したこと。
 これらを目の当たりに見たエノベの護衛から、エノベのお頭に報告が行ったこと。
 その報告を見越していたシエンが、その日の晩、すなわち食事会の直後にエイどのを連れて、エノベへ3回目の婚姻同盟交渉に行ったこと。
 愛娘に手を出されてシエンに対していい印象を持っていなかったエノベのお頭が、殿下からシエンへの「腹心と思う。」と言うひと言、シエンやキョウちゃんズの陽の術、シエンの同盟で相手である俺の属性矢の報告を受け、一気に婚姻同盟に傾いたこと。
 シエンの影の者に対する普段からの厚遇に感謝していたエノベの奥方が、エノベのお頭に口添えしたこと。
 ついにエノベのお頭は、三顧の礼の故事に擬えて、オミョシ分家とエノベの婚姻同盟を承諾したこと。

「とまあ、こう言う訳なのです。」
「シエンは機を見るに敏な男だな。そしてすぐに行動に移すフットワークの良さも大したものだ。」シルドが大層感心している。
「それに、奥方を取り込んでいた手腕だな。着々と総堀を埋めていたと言うことだ。流石わが義兄弟。見事!」トウラクもすっかり感心している。
「アタル、トウラク、シルドとともに、シエンも非常に優秀だな。よし、シエンには、ママツからの先陣を申し付けよう。
 余は腹心たちに恵まれておる。まるで四天王ではないか。ふむ、四天王か。いいな。われながらいいネーミングだ。」

 この後、このご自身の思い付きを殊の外お気に入られた殿下が、ことあるごとに四天王を吹聴するものだから、俺たちはいつの間にか帝家四天王と呼ばれることになるのだが、それは後日譚。

「そうだ、シエンにママツからの先陣を申し付けるとあらば、ママツまでの先陣はオミョシ本家の座主が妥当だろうが、シエンとは拗れておったの。」
「はい。俺たちはシエンを全面的に支持しております。」
「シエンがエノベと婚姻同盟を結ぶのであれば、ママツまでの先陣は、シノベに申し付けよう。アタル、そのこともマザで伝えて参れ。」上手い。これで帝家もわれらの後見であると、オミョシ本家への圧力になる。
「承知しました。」

 先陣も、総大将、副将、参謀長に匹敵する名誉である。それを上手く、オミョシ分家とシノベ、ユノベ、キノベ、タテベへと割り振った。残るは、トノベとヤクシだが、トノベとヤクシには俺の後見をお願いすればいいか。

「殿下、総大将の任、滞りなく務めるための相談役として、俺の義伯父で舅の、トノベどのとヤクシどのに、俺の後見をお願いしたいのですが、構いませんか?」
 殿下はニヤッと笑って、
「抜け目ない奴め。」
と同意してくれた。

 トウラクとシルドも「「妙手。」」と感心していた。
 てか、この程度の配慮は普通じゃね?

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設定を更新しました。R4/11/13

更新は月水金の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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