射手の統領

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射手の統領139 披露目と次ノ宮殿下の御趣味

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射手の統領
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№139 披露目と次ノ宮殿下の御趣味

 翌日、とうとう披露目の日になった。ユノベとオミョシ分家の同盟披露である。
 これにより、オミョシ分家は、ユノベ、トノベ、ヤクシ、タテベ、キノベの武家同盟に加わる。そしてこの武家同盟には豪商山髙屋が提携しているのだ。一大勢力である。

 直接同盟を結ぶユノベからは次期統領の俺、オミョシ分家からは新座主のシエンが、同盟締結の署名を行う。
 ユノベを介して間接的にオミョシ分家と同盟関係になるトノベからは嫡男のカナタ、ヤクシからは嫡男のクリス、タテベからは世継のシルド、キノベからは世継のトウラクが、同盟の裏書=見届人署名を行う。
 当然、この披露目の一切の仕切りを依頼した山髙屋の専務で商都西本店の店長にも、裏書をしてもらう。

 なお、カナタとクリスの後見だった伯母御ふたりは、物見遊山気分で後見の任をまともに果たさなかったため、東都へ追い返した。
 伯母御ふたりの後任には、サヤ姉とサジ姉を付けたが、ふたりはすでにユノベの人間ゆえ、披露目の席では、トノベとヤクシの席に着かせる訳には参らぬ。よって、トノベ副拠の代官とヤクシ副拠の代官に、それぞれ披露目の席での後見代理を依頼した。
 ふたりとも、俺とサヤ姉とサジ姉が子供の頃は、トノベ本拠のトコザの爺、ヤクシ本拠のトマツの爺として、顔馴染みである。

 俺の嫁たちはと言うと、披露目の席には出していない。今回の披露目に先立つ、5武家同盟と山髙屋の提携の披露目のときもそうだったが、飛び切り美人の俺の嫁たちを出しては、嫁たちに注目が集まってしまい、同盟の披露目が霞んでしまう。
 さらには、その嫁たちをまとめて娶っている俺が、世間の嫉妬を一身に受けてしまうのは必定。
 よって嫁たちには、披露目会場の控室で、披露目と同じメニューの豪勢な食事を、ゆったりと摂ってもらっている。嫁たちにはこの方が好評である。
 まぁ、堅苦しいセレモニーは俺に任せて、気心の知れた嫁同士でぺちゃくちゃとくっちゃべりながらの楽しい食事の方がいいに決まっているものな。

 招待客は、なんと言っても主賓が次ノ宮殿下。
 実は殿下は、今上帝陛下から帝太子殿下への御代替わりの下準備に、西都の公家衆と極秘の打ち合わせに来たのだが、それをカモフラージュするために、懇意にしている俺の招待を受けた体にしている。
 それから、西三都のギルマス、西都のサンキ、商都のトルシン、古都のダイワが揃って招待客に名を連ね、公家衆、大物商人、瓦版屋などの名士たちを招待している。

 披露目前夜のロビー外交では、西都ギルマスのサンキは、オミョシ分家の新座主を継いだ後、冒険者活動を控えて西都ギルドから遠退いていたシエンと、久しぶりに会ってじっくり話したそうだ。
 そう言えばこの披露目自体が、オミョシ分家を継いだシエンと、一度じっくり話をしたいと言うサンキの希望を受けて、それなら同盟の披露目をやるか、と言うことになって企画したのだったな。

 もちろん5武家同盟の披露目のときのように、次ノ宮殿下はごねたりしなかったから、主賓の次ノ宮殿下が紹介され、殿下の派手な入場によって、定刻通りに披露目の会は始まった。

 同盟の諸条件が専務によって読み上げられ、俺とシエンが署名して固い握手、カナタ、クリス、シルド、トウラク、専務の順に裏書きして、同盟の調印は滞りなく終わった。

 調印が終わると、殿下の乾杯の音頭で、同盟披露の宴の始まりである。

 主賓の次ノ宮殿下は俺の隣。反対隣りはシエン。
 殿下の所には、武家ごとに代表が挨拶に来るが、同盟相手のシエンと、東都から護衛で来たシルド、トウラク、カナタ、クリス、二の叔父貴はすでに、殿下とは顔見知りである。
 各家代表が挨拶に来たときは、主に副拠の代官を殿下に紹介した。

 各家代表で、最後に殿下へ紹介したのは専務である。
「殿下、こちらの女性は、山髙屋の専務にして、商都西本店の店長です。」
「盛大な披露目の準備、大儀であった。」
「恐れ入ります。」
「和の国の商いの中心、商都で山髙屋の西本店を仕切るのだから、なかなかのやり手よな。」
「飛んでもございません。日々汲々としております。」

「ふっ、謙遜だな。そなた、アタルのアイディアにいち早く目を付け、早々に実用化したそうではないか?」
「え?あの…。」殿下のこのご下問に専務が驚いているので、俺が取り成した。
「専務、殿下は巷のことにも通じておられるのだ。」
「畏れ入ります。」
「実にいい仕事だ。色街の女子どもが望まぬ妊娠を避けられよう。また、アタルも殊の外、愛用しているようだしな。」
「いやいや、殿下。愛用だなんてそんな。」
「早々に腰を痛めたそうではないか。」
「で、殿下。なぜそれを?」焦る俺。
「ふふふ、わが忠臣のことぞ。お見通しよ。
 時に専務、原材料の確保に難儀していると聞いたが?」

「…。」専務の顔が強張って、返答に窮した。
「え?専務、そうなのか?」俺が思わず聞き返す。
 専務は、ふぅと溜息をついた。
「実はそうなのよ。ゴムは南方の異国の産物なので、安定して入って来ないこともあるのよね。ここの最近は、異国船の到着がないわ。
 殿下、よくご存じでいらっしゃいましたね。」
「いろいろと聞こえて来るのだ。新商品はそれだけ注目されていたと言うことであろうな。」
「ありがとうございます。今しばらくは原材料の在庫がありますので大丈夫ですが…。」
「その在庫が尽きれば生産中断か。」
「はい。」なんと言うことだ。これは緊急事態だ!
「山髙屋の廻船で仕入れに行けぬのか?」
「山髙屋の廻船は沿岸航海用で、外海での航海には適しておりません。」
「左様か。では国内で代替品を探すか?」
「それもなかなか。」
「ふむ。いろいろ手立てを考えてくれ。期待しておるぞ。」
「はい。」専務は自分の席へと戻って行った。

 各家代表の後は、公家衆が来て、その後にギルマス3人がやって来た。
「殿下、お久しゅうございます。」3人を代表して殿下に挨拶したのは、公家筆頭のコノエ家出身で、古都のギルマスのサンキだ。
 しばらくサンキを中心に、トルシンとダイワも殿下との会話が弾んでいた。

 そして殿下がぶっ込んで来た。
「そう言えば、ダイワはアタルと和解したそうだの?」
 殿下が言っているのは、俺が、帝家宝物殿の館長を兼ねているダイワへ、金剛鏑を譲り受けに行ったときのことだ。
 ダイワが、殿下から頂いた勅許に対して、偽物だと難癖を付けて来たので、少々懲らしめた。まぁ、軽く古都ギルドのギルマスルームの壁をぶち抜いて、隣接する帝居宝物殿の外塀を少々破壊しただけなのだがな。笑
 表沙汰になることを恐れたダイワは、自腹を切ってギルマスルームの壁と、帝へ宝物殿の外塀を修理する羽目になった。

「和解も何も、アタルのセプトは、塩漬けクエストをようこなしてくれますんで、感謝することはあっても、揉めたことは一度もありまへん。」
 ダイワの奴、しれっとよく言うよ。苦笑
「左様か?」殿下もそれ以上は何も言わず笑っている。

「間違いおまへん。アタルがよう塩漬けクエストをこなしてくれるお陰で、うちの受付のチアキなんぞはえらい感謝しとりましたのや。それが嵩じて、最近はちょっとホの字のようでんな。」
「え?」マジか?でもなー、折角だが俺は、巨乳はパスだ。
「それやったらうちのチハルもそうでっせ。『アタルはん、アタルはん。』て言うとりますがな。」商都のギルマスのトルシンまで乗って来た。おいおい、巨乳はパスだって言ってるだろうが。苦笑
「そう言えば、うちのチフユもアタルが来ると嬉しそうやな。」サンキ、お前もか?だーかーらー、巨乳はパスだって…、あれ?でもチフユが嬉しそうにするのは、俺じゃねーだろ。
「なぁ、サンキさん。チハルとチアキは知らんが、少なくともチフユが嬉しそうにするのは、サキョウとウキョウを連れて行くせいだぜ。」
「アタル、相変わらず女心が分かってないの。」
 サンキが、扇子を半開きにして、口元に当て、ホホホと笑う。出た、サンキ笑い。でも、今の何?え?え?え?

「いやいやいや。俺は政略以外では嫁は娶らんし、そもそも小振りがいいから巨乳の3人はパスだな。」
「なんと、アタルよ。そなたは巨乳の魅力を解さぬのか?」次ノ宮殿下が食い付いて来た。
「はぁ。巨乳は体とアンバランスだと思うので、小振りな方が好きです。」
「いったいどこがアンバランスだと言うのだ?」
 それから次ノ宮殿下の巨乳礼賛講座が始まってしまったのだった。殿下ー、まだ宴の最中ですよー。てか、殿下の巨乳礼賛、巨乳崇拝、巨乳至上主義は、常軌を逸し…じゃなくて、とにかく、殿下は巨乳が御趣味だったんだな。苦笑

 東都で社長が仕切った披露目とは違い、すべてが滞りなく進んで、専務仕切りの商都の披露目は大成功だった。

 この晩は、商都の披露目会場の宿屋に泊まることになった。
 二次会だってんで、俺と嫁たち全員はもちろんのこと、ユノベからは二の叔父貴とガハマ副拠の代官、トノベはカナタとシリタ副拠の代官=元トコザの爺、ヤクシはクリスとエノウ副拠の代官=元トマツの爺、タテベは世継のシルドとナワテ副拠の代官となったバクラ、キノベは世継のトウラクとアベヤ副拠の代官、オミョシ分家からは今日の主役のひとりであるシエンとその元守役で筆頭家老が、こぞって参加した。
 しかしオミョシ本家からは誰も来なかった。まぁ、昨日は年端も行かぬ、カナタとクリスに追い込みを掛けられたからな。
 そして今日一番の功労者、商都西本店の店長である専務。

 それから皆も大変驚いたのだが、次ノ宮殿下が衛士のサエモンを連れて、二次会に参加して来た。異例中の異例だ。
 まぁそうなるよな。と思ったが、このせいで二次会場のまわりを、衛士と侍従が取り囲んだのだけれどもな。笑

 二次会では、真っ先に次ノ宮殿下が、
「今宵、余は寵臣アタルの祝いに来たのだ。帝子とは思わずに参加者のひとりとして遇してもらいたい。よいな。」
と宣言したのだが、俺以外の皆が、
「「「「「ははー。」」」」」
となったので、
「だからそうしてくれるなと言っておるのだ。」
と、次ノ宮殿下はボヤいていた。笑

 早々にお眠になったカナタとクリスが、サヤ姉とサジ姉に連れられて途中で退室した。ふたりとも、ガキンチョのくせに、大人の呑み会に交じってよく頑張ったな。
 二次会は大いに盛り上がったのだった。

 部屋に引き上げると、今宵の同室はアキナ。
 そして今夜のアキナは、真面目系眼鏡女子で、しかも三つ編みを編み出した。うん、これは引っ込み思案な読書女子だな♪ベッドに押し倒すと小刻みに震える演技がたまらん。俺は野獣と化したのだった。専務開発の新商品が活躍したのは言うまでもなかろう。俺たちは夜遅くまで楽しんだのだった。

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設定を更新しました。R4/11/6

更新は月水金の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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