射手の統領

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射手の統領135 強制送還

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射手の統領
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№135 強制送還

 俺は、披露目会場の高級宿屋に泊まっている東から来た武家勢を訪ねた。要するに、トウラクとシルドに会いに来たのだ。
 ついでにカナタとクリスとふたりの伯母御にも会って、カナタとクリスをシバく。ってか、サヤ姉とサジ姉にシバかせる。次ノ宮殿下を煩わせたことについて、しっかりケジメを付けさせるのだ。
 そして二の叔父貴のガス抜きだ。船内ではどうせ伯母御たちにいいようにやられてたはずだから、フォローしとかないとな。

 高級宿屋のロビーで待っていると、最初にカナタとクリスが、伯母御ふたりと一緒にやって来た。
「名代どのたち、遠路のお越し、痛み入る。」と、俺からカナタとクリスに挨拶をしたのだが…、
「「姉上ー。」」カナタとクリスは、俺の挨拶をスルーしてサヤ姉とサジ姉にダッシュで飛び付いた。
 サヤ姉とサジ姉は、俺にアイコンタクトで詫びを伝えて来て、
「まずアタルに挨拶しなさい。」
「私たち…より先に…アタルへ…挨拶…。名代の…務め…ですよ…。」
と、至極まっとうなことを言ったのだが、
「「えー?」」とふたりは不満気だ。こいつら、マジか?ガキとは言え当主の名代なんだからさ…。ほんと、マジでシバいたろか!

 ここで伯母御たちがカナタとクリスにビシッと言うかと思いきや…。
「サヤ、サジ。固いことを言うでない。」
「クリスもカナタも、サジとサヤと会うのを、それはもう楽しみに…。」
 それを俺が遮った。
「そなたら、何しにここに来た?」と言う俺の問い掛けに、
「「ひぃっ!」」伯母御ふたりがハモった。
 カナタとクリスも俺のこのひと言に凍り付いた。俺は、伯母御どのたちではなく、そなたらと言ったからな。
 後から嫁たちに聞いたところによると、このときの俺の眼と声音は、それはもう冷ややかなものだったらしい。苦笑

「答えよ。」
「「申し訳ござりませぬ。」」すかさず平伏するふたりの伯母御。それを見てカナタとクリスが息を飲む。
「詫びよ。などとは申しておらぬ。何をしにこの地に来たか?と聞いておるのだ。」
「されば、クリスとカナタの後見のために参りましてござります。」
「何の後見だ?物見遊山の後見か?」
「「申し訳ござりませぬ。」」
「答えよ。物見遊山か?」
「いいえ、違いまする。御屋形様の名代をしかと勤めさせるよう、また、わがままを致させぬよう、目付役を申し付かって参りました。」
「ほう。トノベどのとヤクシどのの名代とな?されば、トノベどのもヤクシどのも、俺の挨拶に返事をしないのだな。」
 俺は、義伯父上ではなく、トノベどのとヤクシどの、と敢えて言った。身内ではなく、武家の当主同士、つまり、統領・座主同士の間柄だと強調したのだ。

「「申し訳ござりませぬ。」」伯母御ふたりは再び平伏した。
「詫びは不要と申しておる。それより答えよ。トノベどのもヤクシどのも、俺に返事はしないのだな。」
「致しまする。」「わらわたちの心得違いでございました。お許し下さい。」
「後見が聞いて呆れる。」
「「申し訳ござりませぬ。」」

「サヤ、サジ。名代どのたちの望みだ。そなたらふたり、この者どもより、名代どのたちの後見の任を引き継げ。わがままを言わせず、しかと名代の務めを果たさせるのだ。」伯母御どたちとは言わず、敢えてこの者どもと言ってやった。
「はい。」「はい…。」サヤ姉とサジ姉が片膝を突いて俺に首を垂れた。サジ姉は、いつも使う短縮形イエスの「りょ…。」じゃないのな。笑

 それにしてもふたりは分かってる。ちゃんと俺のひと芝居に乗ってくれてるじゃないの。しかも片膝まで突くって、いささか芝居掛かり過ぎな気もするんですけどー。苦笑
 その一方で、今の伯母御たちの対応は、マジで最悪だったな。ボンボンどもに好き放題させやがって。幼い名代の後見と言う務めをロクに果たしもせず、物見遊山気分で随分調子こいてるようだから、この際、締め上げてやろう。

「さて、後任はこちらで引き受けた。そなたらは用済みゆえ、早々に荷物をまとめて、今日の廻船で東都に帰るがいい。」
「「え?」」いよいよ伯母御たちの顔面が蒼白になった。ようやく事の重大さに気付いたようだ。
「なんだ、そなたらは後見と言いつつ、まともに返事もできぬのか?後見がこれでは、名代どのたちも挨拶や返事ができぬ訳よな。」
「「お許しを。」」声が震えている。これもシンクロするのな。

「そなたらふたりは、名代どのたちの後見の任をまともに果たさなかったゆえ、東都に帰って蟄居せよと申しておるのだ。それともわが意に逆らうか?されば向後、ユノベへの里帰りは一切許さず、そなたらにはユノベからの勘当を申し付けることになるが、それでよいか?」
 俺のトドメのひと言に、伯母御たちは蒼褪め、その表情は完全に引きつった。そして俺の顔色を窺って、脅しではないと判断したようだ。
「その儀ばかりは何卒お許し下さりませ。」「御意に従いまして、早々に東都に帰りますゆえ。」ここに至って、伯母御たちは泣き出した。
「トノベどのとヤクシどのへは、此度の顛末を知らせおく。そなたら、覚悟しておくがよい。」

 泣き出した母親たちを見て、カナタとクリスは狼狽え、言葉も出ない。よし、ボンボンどもをさらに追い込むか。
「さて、カナタ、クリス。これはそなたらの行動が招いたことぞ。トノベどのとヤクシどのの名代として参っていながら、招き主たる俺の挨拶に応えぬなど、言語道断の所業。それを正さぬこ奴らに後見の任は務まらぬ。よって後見を解任し、東都へ送り帰すことに致した。
 よいか。そなたらは、トノベどのとヤクシどのの顔に泥を塗り、母御どもを蟄居させる切っ掛けを作ったのだ。よくよく己の行いを省みるがいい。」
 カナタもクリスもお口パクパク酸欠金魚。涙腺崩壊寸前。

「「ごめんなさい。」」ようやく何とか絞り出すように、カナタとクリスは詫びの言葉を口にしたのだった。ま、後の祭りだけどね。
「今更遅いわ。そなたらの母御どもは、そなたらの責を負って送り帰されると心得よ。よいな。」
 ふたりは、わーっと泣き出したが、誰も慰めない。
 泣いたら何とかなると思ってたふたりは、慰めやフォローが入らないので引っ込みがつかず、泣き続けるしかなかったのだが、サヤ姉とサジ姉の、無言での蔑む視線に気付いて泣き止んだ。優しいと思っていた姉上たちの本性に初めて触れたのだ。笑

 この後、死んだような顔をして荷物をまとめ、東都行の廻船に乗り込んだ伯母御たちには、東から来たトノベとヤクシの手勢の半数を付けてやった。流石に、トノベとヤクシの正室を、ふたりっ切りで帰す訳には行かないからな。

 伯母御たちへ、東都へ帰れと申し付け、荷物をまとめに行かせたタイミングで、二の叔父貴が出て来た。家来どもからご注進が行ったらしい。
「二の叔父貴、手勢を連れて遠路大儀であった。」
「おう。ところでアタル、姉貴たちはいかがしたのだ?」
 俺は事の顛末を話して聞かせ、東都に追い返すと言う俺の判断を伝えた。

「アタル、本当に姉貴たちを東都に追い帰すのか?」二の叔父貴が引きつっている。
「ああ、追い帰す。その方がカナタとクリスのためになる。これ以降は、サヤ姉とサジ姉がみっちり仕込むからな。そして、後見の任の重要さを理解しておらなんだあの大馬鹿者どものためにもなるだろうよ。」
「姉貴たちは面目丸潰れだな。」
「面目?物見遊山気分の大馬鹿者どもに、面目など不要。これで少しは懲りるんじゃないのか?大馬鹿者どもは、定期的に締め上げないとすぐに増長するからな。」
「うぬぬ。亡き兄貴も同じようなことを言っていたっけなぁ。」
「ま、フォローはしとくから大丈夫だよ。」
「アタル、お前、あの姉貴たちを相手に一歩も引かんのな。いやはや、本当に肝が据わっておるのだなぁ。」
「そう?」俺は、二の叔父貴がヘタレなんじゃね?と思ったが、その言葉は飲み込んでおいた。笑

 物見遊山気分の伯母御たちを東都へと追い帰すにあたり、俺たちは見送らない。その代わりと言っては何だが、俺は打ちひしがれているであろう伯母御たちをフォローすることにした。
 で、伯母御どのたちへのフォローはこれだ。

~~伯母御たちへの手紙~~

伯母御どのたち

前略
 カナタとクリスは、8才の幼子とは言え、義伯父上たちの名代としてトノベとヤクシを代表して来ている。されば当然、名代として振舞わなくてはならぬ。招き主のわが挨拶を無視して、サヤ姉とサジ姉に走り寄るなど、名代にあるまじき愚行である。
 よって、俺は心を鬼にしてふたりに責任の重大さを知らしめることにした。
 咄嗟のことではあるが、カナタとクリスの責任を、後見であった伯母御どのたちふたりにおっ被せ、伯母御どのたちを東都へ追い帰すことにしたのだ。
 打ち合わせもしてないのによくわが意図を察し、アドリブのひと芝居に上手く話を合わせてくれた。
 カナタとクリスには、伯母御どのたちの強制送還を引き起こす切っ掛けとなった己が行動をよくよく省みて、事の重大さをしっかりと自覚してもらいたいと思っている。
 サヤ姉とサジ姉をカナタとクリスの後見に据えたゆえ、ふたりが文字通り厳しく躾けることになるだろう。後のことはサヤ姉とサジ姉に任せ、東都でカナタとクリスの帰りを、心を鎮めてゆるりと待つがいい。

 急ぎ認めた手紙ゆえ用件のみ記した。乱文乱筆、失礼。
草々
アタル

~~アタル目線~~

 この手紙を船内で読んだ伯母御たちは、どのような反応を示すやら。流石に文字通りに受け取る大馬鹿者どもではなかろう。そもそも文面自体を、非常にきつい口調にしている。
 取り敢えず、伯母御たちが、こちらの真意を悟り、咄嗟のアドリブに合わせて、悪役を買って出たことにしてやって、顔を立てておいたのだが、読み込めば読み込むほど、俺の真意に気付くはず。

 カナタとクリスには、よくよく己が行動を省みて、事の重大さをしっかり自覚してもらいたい。これは、実のところ伯母御たちに言っている。
 後見に据えたサヤ姉とサジ姉が、カナタとクリスを厳しく躾けることになる。これは、伯母御たちは甘やかしただけで、ロクに躾けておらん。と言う意味だ。
 東都で、心を鎮めてゆるりと待つがいい。これは、じっくりと反省し、身を律して待つがいい。と言うことだ。要するに、カナタとクリスが帰るまで、謹慎してろと、圧力を掛けた訳だ。

 サヤ姉とサジ姉は、カナタとクリスの再教育のために高級宿屋に残ることになった。これには、シスコンのカナタとクリスは満更でもないんじゃないかと思ったが、カナタとクリスはそれどころではなかったようだ。母御どもの強制送還がお前たちのせいだと言われ、相当凹んでいる。
 サヤ姉とサジ姉は、まず最初にカナタとクリスを正座させ、長時間に渡って延々と説教をした。ちょっとでも動くと、容赦なく雷を落として。
 サヤ姉とサジ姉が本性を現して、この後、厳しい指導を徹底的に行ったため、ボンボンどもは翌日には音を上げて、俺にサヤ姉とサジ姉を引き取ってくれと泣き付いて来ることになる。3日坊主どころかたったの2日じゃんよ。いくらなんでも堪え性がなさ過ぎだろ。笑

「アタルよ、トノベどのとヤクシどのはお怒りにならぬであろうか?」二の叔父貴が心配そうだ。
「お怒りになるであろうな。おふたりとも表面上は恐妻家を装っておるが、伯母御たちに言うべきことはしっかり言うだろうよ。」
「え?いや、そうではなくて、アタルのことをお怒りにならんだろうか?」
「俺は怒られるようなことは何もしておらんが?二の叔父貴どのは何を心配しておるのだ?」
「いや、姉貴たちが、トノベどやヤクシどのに、あることないこと言うのではないかと思ってな。」
「それはないな。伯母御たちは、思慮分別は足りぬが性悪ではない。保身のために左様な嘘は言わぬよ。そもそもそのような嘘を言ってもすぐバレるではないか。それにな、伯母御どのたちにとっては、義伯父上たちより俺の方が怖いのだ。」
「うむ。確かにそのようだな。」

「親父どのは、伯母御どのたちに余程むごい折檻をされたのだな。可哀想に。それにしても、親父どの似て来たと言うだけで、怖がられる俺に身にもなってみよ。まったく、いいとばっちりだ。」
「アタル…、言いにくいのだが、お前も大概だぞ。強制送還などは、あの兄貴ですらしなかったと思うがな。」
「そうか?強制送還など大したことあるまい?それより二の叔父貴どの、道中、伯母御どのたちに無体なことを言われなんだか?気苦労が多かったのではないか?」
「おう!そのことよ。」
 俺は余計なひと言を言ってしまったことを悟った。この後、延々と二の叔父貴の愚痴を聞かせられることになってしまったのだ。泣

 ちょっこら1時間は聞かされたであろうか?二の叔父貴から、伯母御たちへの愚痴を散々聞かされて、げんなりしていたところに救世主が現れた。トウラクとシルドだ。

 俺は、トウラクとシルドが来てくれたお陰で、二の叔父貴の愚痴から解放され、トウラクとシルドと固い握手を交わして、東都からの護衛をねぎらった。本音では二の叔父貴の愚痴から救ってくれたことをねぎらったのだがな。笑
「ふたりとも、東都からの護衛、お疲れ様。」
「快適な船旅をして来ただけだぞ。な、シルド。」屈託なく笑うトウラク。
「まったくだ。それに次ノ宮殿下にも近侍させて頂いたしな。実に懐の深い御仁だな。」シルドが評し、トウラクが頷く。

「ところでな、分家新権座主のシエンを紹介したいのだが、近々どうだ?」
 俺が手酌の仕草を見せると、ふたりともニンマリして頷いた。呑みニケーション決定である。笑

 その後、トウラクとシルドといろいろ世間話やら近況報告やらをしていると、そこへ今回の披露目の取り仕切りを頼んでいる、山髙屋西本店店長の専務がやって来た。披露目会場でもあるここの高級宿屋と最終打ち合わせに来たのかと思ったら、それだけじゃないらしい。

「アタルくん、来てたの?」なんかいつもの溌剌とした専務にしては、覇気に陰りが見える。何か重大なトラブルでもあったか?
 取り敢えず、トウラクとシルドに、専務を紹介した。互いに挨拶を交わしているが…。

「なぁ専務、大丈夫か?なんか疲れてないか?」
「もう、大詰めのこの時期になってトラブルが立て続けに起きたのよ。」
「いったい何があった?まさかここへ来て披露目が中止になる訳じゃぁないよな?」
「それはないわ。」
「なんだよ、心配させるなよ。」

「オミョシ本家様の話は聞いてるわよね?」
「ああ。これからその件で分家本拠に行って来るんだが、大したことはないと思うぞ。」
「どうしてよ?大将様が失踪したって言うじゃない。セキュリティも万全なこの高級宿屋に限ってあり得ないわ。」
「んー、まぁ気にするな。実はあの大将は分家の隠居でさ、こっちの出だからふらっとお微行しのびにでも出たんじゃないかと思うんだよ。」
「アタルくん、あなた、何か知ってるわね?」
「心当たりがあるだけだよ。それを確かめに、これから分家本拠に行って来るんだ。」
「ほんとに大丈夫なの?何か分かったら知らせてよね!」
「はいはい。で、立て続けにトラブルが起きたって言ってたと思うが?」

「そうなのよ。トノベ様とヤクシ様の奥方様おふたりが、手勢の半数を連れて東都に帰られるのよ。しかもいきなりよ。今日になって急に今日の船便を手配してくれって仰るんだもの。まさかとは思うけど、高級宿屋で何かお気に召さないことでもあったのかしら。ここに限ってそんなことは、ちょっと考えられないのだけれど。」
「ああ、それ?それは粗相をしたのは伯母御たちだから心配しなくていいぞ。」
「え?」
「あのふたりが粗相をやらかしたんで、俺が蟄居を申し付けたんだよ。」
 専務の目が見開かれた。

「アタルくんが原因なの?いい加減にしてよね!」
「おいおい。俺が原因じゃねぇよ。あのふたりが粗相をしたんだってばさ。」
「東都に帰らせる程のことなの?それに、あのおふたりはトノベとヤクシの奥方様よね?ユノベのアタルくんが蟄居を言い渡すって何か変じゃない?」
「まぁ理屈はそうだな。正確に言うと、蟄居しなければユノベを勘当して出禁にすると言ったんだよ。」
「…、奥方様たちはあなたの伯母様よね?」
「そうだよ。でもさ、俺はユノベの次期当主だからな。」
 まだ何か言いたそうな専務をアキナが制した。

「従叔母様、それ以上はユノベのことですから仰らないで下さいな。御屋形様の許可が出たら私から詳しく事情をお話しします。」
 アキナ、御屋形様って…。アキナまで、サヤ姉とサジ姉に続いて、芝居掛かって来ているではないか。笑
「アタルくん、いえ、ユノベ様。大変失礼致しました。出過ぎましたこと、お許し下さい。」
 アキナ、凄ぇぇぇ。あの専務に言うことを聞かせちゃったよ。ま、専務も流石に専務なだけはあるな。切り替えが見事と言う他ないね。

 アキナは専務に、ホサキはシルドに、タヅナはトウラクに、それぞれ詳しい事情説明をするために高級宿屋へ残ることになった。
 サヤ姉はカナタに、サジ姉はクリスに、それぞれ調教…じゃなかった、躾けをすでに開始していることだろう。
 そこで俺は、残されたキョウちゃんズと分家本拠のアーカに飛んだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/10/30

更新は月水金の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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