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体液の海に溺れて
しおりを挟む「あがッ……ぎひィ……」
オークの巨大な剛槍がアルゼリーテの聖膜を引裂き、その奥の奥まで一息に突き穿つ。
その瞬間に聖なる処女を喪った少女は、白目を剥いて涎をだらだらと溢しながら、自分の白い両乳房に血のにじむほど爪を立てていた。
ブフぉ…ォオ…!
絶対不可侵とも思えた聖騎士の処女を奪ったという事実も含めて、よほどの快楽がオークの獣根を包んだことだろう。
奥を貫いたまま、彼は軽く射精していた。軽くと言っても人間の成人男性の通常の射精と変わらない量だ。
「……あッ……出てる……お腹の中に、中に出てるぅ……」
オークがだらだらとこぼした涎を、顔に浴びた彼女は、それを舌で舐めとりながら、子宮にドロドロに染み渡る獣の子種を感じていた。
「あったかい……これ……あったかいのォ……」
オークはゆっくり腰を引く。すると彼女の引き裂かれ穢された膣内は、女神の力で治癒されていく。
処女の証たる聖膜さえも蘇り、彼女の股間の聖器は純潔を取り戻す。
そして次の瞬間には、再びそれらをめりめりと引き裂いて、しかも今度は最初から容赦なく奥まで一息に、いきりたつ獣根が穿ち抜いた。
「いひぎィい……いあ……あぁン……ッ!」
全身をびくびくと痙攣させながら、二度目の処女喪失の衝撃を、すでに快楽として享受しはじめたアルゼリーテの膣内で、打ち込まれたオークの肉杭がさらに膨らみ。
「あッ……アッ……また……出て……出てるよぉ……」
再び彼は射精していた。子宮をいっぱいに満たした子種汁は逆流し、血と愛液と混じり合いながら、膣口からぼとぼと滴り落ちた。
オークがさらなる快楽を得ようと腰を引けば、それに伴ってさらに噴出した汁は、彼女の細い腰の下に、体液溜まりを作ってゆく。
「だめぇ……こんな出されたらァ……赤ちゃんできちゃうよぉ……」
うわ言のようなアルゼリーテの言葉は、嘆きではなく、それを望んでいるようにしか聞こえない。
オークはまた彼女の処女化した聖器を引き裂き貫いて、願いのとおりにオークの子種をぶちまける。
「アッ、あっ、ひぎッ、イッ、いいッ、きもち、イイッ……!」
それは高速のピストン運動となり、膣内の治癒と破壊と射精が同時進行するような異常性交は、アルゼリーテをどんどん狂わせてゆく。
ブブぉッ! ごアッ! グオぉッ!
「あぐッ……! はがっ、ごアッ、ひぎッ、グごッ……!」
腰の下には液体溜まりがさらに広がって、彼女の体が動くたびに淫らな水音を響かせ、糸を引く。
オークに釣られるようにどんどん獣じみてゆく喘ぎ声は、絶頂の足音を伝えていた。
「あぎっ、ぐるッ、何かっ、来ちゃうっ、ぐおァッ!」
オークの腰に両足を回して固定し、両手は乳首をちぎれるほどに捻じり上げながら。
「ぐるっ、ぎだっ、いぐっ、いっぐぅぅああゔぁァアアァッ!」
射精して、引き抜こうとするペニスに、膣肉が絡みつき、さらに絞り上げる。
グブォ……ぉあぉ……お…………ん……
連続で射精させられ、快楽地獄のなかでオークは、断末魔にも聞こえる絶叫を上げると、天を仰ぎながら後方へ、体液溜まりの中に倒れ込み、白い水しぶきを撒き散らして、そのまま動かなくなった。
伴って、硬さと大きさを失いずるりと体内から抜け落ちたペニスを、開脚したまま悲しげに見送るアルゼリーテ。
その真ん中にぽっかりと開いた黒く大きな穴は、滝のように大量の体液を噴射し、さらに周囲に体液溜まりを広げつつ、ゆっくりと閉じて、汚れなきひとすじの聖裂へと戻ってゆくのだ。
そのひとすじを、両手で左右に押し広げながら。
「ねえ、つぎはだぁれ?」
アルゼリーテは、オークたちにねだるのだった。
――それから、
戦場だった場所には、白と赤の混じり合った体液の海が広がっていた。
そこに浮かぶ島のように、アルゼリーテを巡る仲間同士の殺し合いと、アルゼリーテを相手にした犯し合いとで力尽きたオークたちが、死屍累々と倒れている。
その中央で、とうに動かなくなったオークにまたがり、全裸のアルゼリーテは腰を激しく上下に振っていた。
「ねえ、もう出してくれないの?」
もはや臨月のように膨らんだ下腹をさすりながら、彼女は不満げにゆっくり腰を上げる。娼婦のように口を開けてひくひく蠢く、けれど処女の桜色のままの淫唇から、ぼたぼたと白い精液がなだれおちた。
「……もったいない……」
それを両の手のひらですくい上げると、顔に塗りたくりながら赤い舌を伸ばして舐めまわす。
顔からなめらかなデコルテをどろり流れ落ちるまま、左手で乳房にもでろでろと塗りたくりつつ、乳首を抓んでぎちぎちとねじ上げた。
震える桜色の乳首は耐えきれずねじ切れて、鮮血を母乳のように噴出するけれど、傷はすぐに回復して、精液と混じり合ってマーブルピンクに乳房を染めた。
「乳首ちぎりィ、ぎもぢいいのぉッ…… ねえ女神さまァ……わたしあなたの下すった能力のお陰でえ、こんなふうになっちゃったぁ……ァん……」
焦点の合わない瞳で天を見上げながら、さらに下腹まで流れ落ちた精液を、右手の指にからめて再び膣口にねじ込むと、ヌチャグチャと猥音を響かせながら蜜壺をかき混ぜた。
「ほらほら見てエエエ! 女神さまアアアア!!」
絶叫した彼女は、背骨が折れるほど弓なりにのけぞって膣口を天に向け。
ヴシャアアアアアアアッ!
精子まじりの白い淫潮を、周囲に雨のように撒き散らしていた。
――これこそは。
後に、肉欲を無限に叶える肉体で魔物どもを従え、王国を征服し女神にまで反旗を翻す恐るべき魔王・邪淫蕩姫アルゼリンダ。
そこに至る少女の、めざめの物語である。
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