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オークの大軍VS聖処女騎士
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「ご加護を、女神様……!」
ポニーテールの銀髪ひるがえし、碧眼に勇気を輝かせる。その凛々しくも清楚な美少女騎士は、オークの大軍の真ん中で天に祈りを捧げた。
彼女の前世での名は白咲栞。
現役女子高生にして人気の清楚系アイドルだった彼女は、ストーカー化したファンの男によって強姦されかけて、激しい抵抗のすえ、命を奪われてしまった。
――そのあまりの不憫さと、そして魂の美しさ清らかさに、惚れ込んだ異世界の女神のはからいで、彼女の治める世界に異世界転生したのである。
んブヒィィ!
彼女は醜声と共に襲いかかる、猪じみた醜貌の魔物――オークの巨体を、両手で構えた聖剣の白光まといし一閃で両断した。
この世界で彼女に与えられた名は神聖騎士アルゼリーテ。女神が天賦したチートスキル『完全自動治癒』と聖剣によって、対魔戦争における人類側最強戦力となっていた。
チートスキルの効果であらゆるダメージを即時回復できる彼女は、防具を必要としない。
高貴にして清楚な純白の聖服姿で、スカートの裾をひるがえし戦場を駆け抜けて、兵士たちの士気を鼓舞するのだ。
しかし、今日の彼女は一人だった。
そして、あまりにも敵が多すぎる。茶色い剛毛で覆われた二足歩行のオークども、およそ300匹。彼らは武器も防具も持たず、薄汚い爪と牙と、2mを超える巨体による暴力で襲い来る。
一匹づつは決して強くはないのだ。しかし、続けざまに切り捨てたその返り血が、彼女の純白の衣装をどす黒く汚してゆく。
「クッ……」
避けきれず大量の返り血をべっとり浴びた胸元から、ブスブスと白い煙が上がった。やつらの体液には腐蝕性がある。
何度かそれを浴びていた彼女の胸元で、布地を留めていたボタンが溶け落ちて、襟がはらりとはだけた。
ブフォオぉォおオオ!
顕わになる白い胸元、清楚な純白のフリルの下着に守られた神秘の谷間に、オークどもが歓喜の声を上げる。
自動治癒によって傷一つない、うっすらと汗ばんだ肌は、陶磁器のようになめらかに輝いて見えた。
「みっ……見ないで……っ!」
頬を桜色に染め、彼女は思わず左手で胸元を隠す。
ブヒヒィ……
オークどもは卑らしく少女の狼狽をあざ笑うと、どれだけ同族の命が奪われても気に留めることなく、ここぞとばかりアルゼリーテに殺到した。
片手で振るわれる聖剣の一閃は、それでも容易くオークを両断したが、やはり威力が落ちたのか、先ほどよりも多くの返り血を浴びてしまう。
すると今度は腰のベルトが、ぼろりと足元に腐り落ちていた。続いてスカートがずり落ちて、白いお尻と純白のショーツがちらりと覗く。
ブッヒェァッ!
瞬間、周囲から鳴り響くオークどもの歓喜。聞くに耐えないその声に、アルゼリーテは思わず、剣を握ったままの右手で、スカートがこれ以上ずり落ちないように下腹部を抑える。
布二枚の下に息を潜める少女の花園を、守るように。
ブヒャアアアア!
乙女の恥じらいによって、攻撃と防御を放棄してしまったその一瞬を、彼らは狡猾にも待っていたのだろう。
雪崩のように一斉に襲いかかったオークたちは、彼女の細い体を圧倒的な数の暴力で、揉みくちゃにしながら地面に引き倒す。
「くっ……しまっ……!」
骨は折れ内臓が破れる。肉体の損傷は即時回復し、痛みもその一瞬だけとは言えど、それが連続して襲えばその不快感は凄まじい。ガクガクと震え涙をこぼしながら、成すすべもないアルゼリーテ。
「あっ……がっ……」
聖剣と盾もどさくさに奪われ、どこか遠くまで投げ捨てられてしまった。
そしてオークどもは彼女の、両腕両足をそれぞれ数匹掛かりで押さえつける。周囲を何重にも大群で取り囲みながら、その真ん中の地面に大の字に組み敷いたのである。
「やめ……て……おね……がい……」
懇願もむなしく、群がるオークたちの爪で聖服はあっという間にびりびりと毟りとられ、傷ひとつない白肌が陽光の下に晒されていた。
ポニーテールの銀髪ひるがえし、碧眼に勇気を輝かせる。その凛々しくも清楚な美少女騎士は、オークの大軍の真ん中で天に祈りを捧げた。
彼女の前世での名は白咲栞。
現役女子高生にして人気の清楚系アイドルだった彼女は、ストーカー化したファンの男によって強姦されかけて、激しい抵抗のすえ、命を奪われてしまった。
――そのあまりの不憫さと、そして魂の美しさ清らかさに、惚れ込んだ異世界の女神のはからいで、彼女の治める世界に異世界転生したのである。
んブヒィィ!
彼女は醜声と共に襲いかかる、猪じみた醜貌の魔物――オークの巨体を、両手で構えた聖剣の白光まといし一閃で両断した。
この世界で彼女に与えられた名は神聖騎士アルゼリーテ。女神が天賦したチートスキル『完全自動治癒』と聖剣によって、対魔戦争における人類側最強戦力となっていた。
チートスキルの効果であらゆるダメージを即時回復できる彼女は、防具を必要としない。
高貴にして清楚な純白の聖服姿で、スカートの裾をひるがえし戦場を駆け抜けて、兵士たちの士気を鼓舞するのだ。
しかし、今日の彼女は一人だった。
そして、あまりにも敵が多すぎる。茶色い剛毛で覆われた二足歩行のオークども、およそ300匹。彼らは武器も防具も持たず、薄汚い爪と牙と、2mを超える巨体による暴力で襲い来る。
一匹づつは決して強くはないのだ。しかし、続けざまに切り捨てたその返り血が、彼女の純白の衣装をどす黒く汚してゆく。
「クッ……」
避けきれず大量の返り血をべっとり浴びた胸元から、ブスブスと白い煙が上がった。やつらの体液には腐蝕性がある。
何度かそれを浴びていた彼女の胸元で、布地を留めていたボタンが溶け落ちて、襟がはらりとはだけた。
ブフォオぉォおオオ!
顕わになる白い胸元、清楚な純白のフリルの下着に守られた神秘の谷間に、オークどもが歓喜の声を上げる。
自動治癒によって傷一つない、うっすらと汗ばんだ肌は、陶磁器のようになめらかに輝いて見えた。
「みっ……見ないで……っ!」
頬を桜色に染め、彼女は思わず左手で胸元を隠す。
ブヒヒィ……
オークどもは卑らしく少女の狼狽をあざ笑うと、どれだけ同族の命が奪われても気に留めることなく、ここぞとばかりアルゼリーテに殺到した。
片手で振るわれる聖剣の一閃は、それでも容易くオークを両断したが、やはり威力が落ちたのか、先ほどよりも多くの返り血を浴びてしまう。
すると今度は腰のベルトが、ぼろりと足元に腐り落ちていた。続いてスカートがずり落ちて、白いお尻と純白のショーツがちらりと覗く。
ブッヒェァッ!
瞬間、周囲から鳴り響くオークどもの歓喜。聞くに耐えないその声に、アルゼリーテは思わず、剣を握ったままの右手で、スカートがこれ以上ずり落ちないように下腹部を抑える。
布二枚の下に息を潜める少女の花園を、守るように。
ブヒャアアアア!
乙女の恥じらいによって、攻撃と防御を放棄してしまったその一瞬を、彼らは狡猾にも待っていたのだろう。
雪崩のように一斉に襲いかかったオークたちは、彼女の細い体を圧倒的な数の暴力で、揉みくちゃにしながら地面に引き倒す。
「くっ……しまっ……!」
骨は折れ内臓が破れる。肉体の損傷は即時回復し、痛みもその一瞬だけとは言えど、それが連続して襲えばその不快感は凄まじい。ガクガクと震え涙をこぼしながら、成すすべもないアルゼリーテ。
「あっ……がっ……」
聖剣と盾もどさくさに奪われ、どこか遠くまで投げ捨てられてしまった。
そしてオークどもは彼女の、両腕両足をそれぞれ数匹掛かりで押さえつける。周囲を何重にも大群で取り囲みながら、その真ん中の地面に大の字に組み敷いたのである。
「やめ……て……おね……がい……」
懇願もむなしく、群がるオークたちの爪で聖服はあっという間にびりびりと毟りとられ、傷ひとつない白肌が陽光の下に晒されていた。
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