カラン、と扉を開けるベルが鳴る

「お母様! 今どきこんなドレス着てくる方なんていらっしゃいませんわ!」

主人に似た猫のような目を釣り上げ威嚇してくる我が娘。

「そうだな。全て君に任せる」

何を相談しても、任せる。忙しいを繰り返す我が夫。

ルーチェは、この先の自身の姿が想像出来ない。


流されて生きてきたルーチェの物語。


※ゆるふわ設定。
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