45 / 74
第三章
11 精霊堂の中に転がる元王子
しおりを挟む
『目が覚めたか?』
聞き慣れた声が脳内に響く。返事をしようとした瞬間に体中を痛みがはしり、思わず声を漏らした。
『大丈夫か?』
ちっとも大丈夫じゃない。
なんでこんなに体が痛いんだ?
痛みに耐えながら考える。
ツァルと揉めて、殴り合いの喧嘩にでもなったのか?
いや、ただの喧嘩でここまでやる必要はないはずだ。
じゃあ、いったい何が起こったんだ?
「ツァル、俺、どうしたんだっけ?」
声が擦れた。
口の中で血の味がする。
ああ、喉が渇いたな、とぼんやり思う。
『どうしたってしこたま殴られたんだよ。足は大丈夫か? 一応、止血はしてあるみたいだけどな』
「止血? 殴られたって、誰に」
『いいか、クルス。おまえが今見ていたのは過去の記憶だ。おまえがぐうたら眠っているから、その間に記憶の封印を解いたんだ。今はあれから三年が経過している。おまえは俺と、サリアって女の子と一緒に旅をしていた。ペリュシェスを目指していたけれど、メ・ルトロとかいう怪しい連中に襲われて、おまえは足を負傷した。サリアを逃がして、おまえは捕まった。思い出したか?』
―――っ!!
ああそうだ。
思い出した。
昔のことも、今のことも。
あんなに優しかった俺の家族はもういないし、守護者の塔の最上階のあの部屋にヴァルヴェリアスの姿はない。
王宮は反逆者ドッツェに蹂躙され、今は奴の居城となっている。
そうだった。
俺は確かにヴァヴァロナ王家第三王子クルストラ・ディ・ヴァヴァロナだ。
戻ってきた、俺の記憶。
失ったと思っていた、俺の記憶。
けれど、せっかく記憶が戻ったというのになんだろう、この喪失感は。
「ツァル……」
俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。
うつ伏せで、顔を横に向けた状態で倒れている。
薄暗くて、周りがよく見えない。
けれど俺の視界に浮いているツァルの糸くずのような姿はなんとなくわかった。
『だから言っただろうが。思い出しても辛くなるだけだ。昔の記憶なんてないほうがいい。けどな、敵がおまえを王子と認識して追ってくるのなら、おまえも過去のことを知っていたほうがいいだろう。俺とおまえの間に契約はない。おまえは俺に強制されてペリュシェスを目指しているわけじゃない。その自覚が戻ってくれば、俺も楽ができるってもんだ。記憶を喰われた、どうしてくれるんだ、って文句垂れられることもなくなるしな』
「それは……悪かった。でもおまえがそれを選んだんだ。仕方がないだろ」
『だから我慢してたんだろうが。今後は容赦しないからな』
「望むところだ」
『はん、そんな体で何ができるって?』
ぐっ、と俺は言葉に詰まった。
そうだ、こんな状態じゃあ、何もできない。
俺はゆっくりと息を吸い込んだ。
体のあちこちがぎしぎしと痛むけれど、死ぬほどじゃないはずだ。
両手をつき、奥歯を噛み締めて力を入れる。
あばらがずきりと痛む。
折れているかもしれない。
でもまあ、放っておけばそのうちくっつくだろう。
左足は動くけれど、右足が動かない。
なんとか起き上がり、右足を投げ出した状態で座る。
あばらと右足以外は打ち身程度で済んだようだ。
くらりと眩暈がする。
貧血かもしれない。
倒れたらまずいなと考えて、サリアの前で倒れたときのことを思い出した。
格好悪すぎる。思わず苦笑が漏れる。
『どうした、おい。頭をやられたのか?』
「なんでもない。平気だ」
『足はどうだ?』
「やばいな。動かない。根性入れて動かしてもいいけど……」
『血が止まらなくなる』
「だろうな」
はぁ、と嘆息するツァルの声が聞こえる。
「なあ、ツァル」
『なんだ』
「昔みたいに人の姿にはなれないのか? なんでそんなに小さくなってるんだよ。俺の目の中におまえがいるなんて、なんか気持ち悪いんだけど」
『俺だって好き好んでこんな風になったわけじゃねえ! 力を使いすぎたんだよ、色々と。だからおまえの眼球の外に出て人の姿になるのは無理だし、昔は使いたい放題だった力も残ってない。ま、しばらく大人しくしてりゃ力も戻って、外に出て行けるだろうさ』
「色々って、なんだよ。それに……まだ全部の記憶を戻してくれてないだろう」
『必要最低限戻ってりゃいいだろ。そのうち全部返すさ。それよりも今は、この状況をどうするか、じゃないのか?』
「……だな」
なんとなく丸め込まれたような気がしないでもないけれど、確かに最重要事項はここからの脱出だ。
暗闇に慣れてきた目で、周囲をぐるりと見渡す。
板で窓が塞がれているようだけれど、その隙間から僅かな光が射しこんでいる。
さほど広くはない建物だけれど、天井はそこそこの高さをとって作られている。
そして……。
「シュテフォーラの像――。精霊堂か」
『らしいな。今は使われていない、古くて小さなやつだ』
「精霊に仕えていた元王子が精霊堂に閉じ込められるって、随分と皮肉な話だな」
『おまえにぴったりじゃないか』
「どこがだ」
『間抜けなところがだ』
「ふざけるな」
『わかっているんだろうな?』
「わかってるに決まってる」
当然だろ、と笑いながら答える。
キィ、と背後で音がした。
「随分と楽しそうだね」
投げこまれた声に、首だけをそちらに向ける。
誰かが近付いてくることくらいは、わかっていた。
「あんた、誰だ?」
目を眇めて、声の主を見やる。
すらりとした長身の影が、開かれた扉の前に立っていた。
逆光でその顔はよく見えないけれど、声からするとまだ若そうだ。
「失礼。僕はマーサン。メ・ルトロの代表を務めている」
人影が、朗々と告げた。
聞き慣れた声が脳内に響く。返事をしようとした瞬間に体中を痛みがはしり、思わず声を漏らした。
『大丈夫か?』
ちっとも大丈夫じゃない。
なんでこんなに体が痛いんだ?
痛みに耐えながら考える。
ツァルと揉めて、殴り合いの喧嘩にでもなったのか?
いや、ただの喧嘩でここまでやる必要はないはずだ。
じゃあ、いったい何が起こったんだ?
「ツァル、俺、どうしたんだっけ?」
声が擦れた。
口の中で血の味がする。
ああ、喉が渇いたな、とぼんやり思う。
『どうしたってしこたま殴られたんだよ。足は大丈夫か? 一応、止血はしてあるみたいだけどな』
「止血? 殴られたって、誰に」
『いいか、クルス。おまえが今見ていたのは過去の記憶だ。おまえがぐうたら眠っているから、その間に記憶の封印を解いたんだ。今はあれから三年が経過している。おまえは俺と、サリアって女の子と一緒に旅をしていた。ペリュシェスを目指していたけれど、メ・ルトロとかいう怪しい連中に襲われて、おまえは足を負傷した。サリアを逃がして、おまえは捕まった。思い出したか?』
―――っ!!
ああそうだ。
思い出した。
昔のことも、今のことも。
あんなに優しかった俺の家族はもういないし、守護者の塔の最上階のあの部屋にヴァルヴェリアスの姿はない。
王宮は反逆者ドッツェに蹂躙され、今は奴の居城となっている。
そうだった。
俺は確かにヴァヴァロナ王家第三王子クルストラ・ディ・ヴァヴァロナだ。
戻ってきた、俺の記憶。
失ったと思っていた、俺の記憶。
けれど、せっかく記憶が戻ったというのになんだろう、この喪失感は。
「ツァル……」
俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。
うつ伏せで、顔を横に向けた状態で倒れている。
薄暗くて、周りがよく見えない。
けれど俺の視界に浮いているツァルの糸くずのような姿はなんとなくわかった。
『だから言っただろうが。思い出しても辛くなるだけだ。昔の記憶なんてないほうがいい。けどな、敵がおまえを王子と認識して追ってくるのなら、おまえも過去のことを知っていたほうがいいだろう。俺とおまえの間に契約はない。おまえは俺に強制されてペリュシェスを目指しているわけじゃない。その自覚が戻ってくれば、俺も楽ができるってもんだ。記憶を喰われた、どうしてくれるんだ、って文句垂れられることもなくなるしな』
「それは……悪かった。でもおまえがそれを選んだんだ。仕方がないだろ」
『だから我慢してたんだろうが。今後は容赦しないからな』
「望むところだ」
『はん、そんな体で何ができるって?』
ぐっ、と俺は言葉に詰まった。
そうだ、こんな状態じゃあ、何もできない。
俺はゆっくりと息を吸い込んだ。
体のあちこちがぎしぎしと痛むけれど、死ぬほどじゃないはずだ。
両手をつき、奥歯を噛み締めて力を入れる。
あばらがずきりと痛む。
折れているかもしれない。
でもまあ、放っておけばそのうちくっつくだろう。
左足は動くけれど、右足が動かない。
なんとか起き上がり、右足を投げ出した状態で座る。
あばらと右足以外は打ち身程度で済んだようだ。
くらりと眩暈がする。
貧血かもしれない。
倒れたらまずいなと考えて、サリアの前で倒れたときのことを思い出した。
格好悪すぎる。思わず苦笑が漏れる。
『どうした、おい。頭をやられたのか?』
「なんでもない。平気だ」
『足はどうだ?』
「やばいな。動かない。根性入れて動かしてもいいけど……」
『血が止まらなくなる』
「だろうな」
はぁ、と嘆息するツァルの声が聞こえる。
「なあ、ツァル」
『なんだ』
「昔みたいに人の姿にはなれないのか? なんでそんなに小さくなってるんだよ。俺の目の中におまえがいるなんて、なんか気持ち悪いんだけど」
『俺だって好き好んでこんな風になったわけじゃねえ! 力を使いすぎたんだよ、色々と。だからおまえの眼球の外に出て人の姿になるのは無理だし、昔は使いたい放題だった力も残ってない。ま、しばらく大人しくしてりゃ力も戻って、外に出て行けるだろうさ』
「色々って、なんだよ。それに……まだ全部の記憶を戻してくれてないだろう」
『必要最低限戻ってりゃいいだろ。そのうち全部返すさ。それよりも今は、この状況をどうするか、じゃないのか?』
「……だな」
なんとなく丸め込まれたような気がしないでもないけれど、確かに最重要事項はここからの脱出だ。
暗闇に慣れてきた目で、周囲をぐるりと見渡す。
板で窓が塞がれているようだけれど、その隙間から僅かな光が射しこんでいる。
さほど広くはない建物だけれど、天井はそこそこの高さをとって作られている。
そして……。
「シュテフォーラの像――。精霊堂か」
『らしいな。今は使われていない、古くて小さなやつだ』
「精霊に仕えていた元王子が精霊堂に閉じ込められるって、随分と皮肉な話だな」
『おまえにぴったりじゃないか』
「どこがだ」
『間抜けなところがだ』
「ふざけるな」
『わかっているんだろうな?』
「わかってるに決まってる」
当然だろ、と笑いながら答える。
キィ、と背後で音がした。
「随分と楽しそうだね」
投げこまれた声に、首だけをそちらに向ける。
誰かが近付いてくることくらいは、わかっていた。
「あんた、誰だ?」
目を眇めて、声の主を見やる。
すらりとした長身の影が、開かれた扉の前に立っていた。
逆光でその顔はよく見えないけれど、声からするとまだ若そうだ。
「失礼。僕はマーサン。メ・ルトロの代表を務めている」
人影が、朗々と告げた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
守護神の加護がもらえなかったので追放されたけど、実は寵愛持ちでした。神様が付いて来たけど、私にはどうにも出来ません。どうか皆様お幸せに!
蒼衣翼
恋愛
千璃(センリ)は、古い巫女の家系の娘で、国の守護神と共に生きる運命を言い聞かされて育った。
しかし、本来なら加護を授かるはずの十四の誕生日に、千璃には加護の兆候が現れず、一族から追放されてしまう。
だがそれは、千璃が幼い頃、そうとは知らぬまま、神の寵愛を約束されていたからだった。
国から追放された千璃に、守護神フォスフォラスは求愛し、へスペラスと改名した後に、人化して共に旅立つことに。
一方、守護神の消えた故国は、全ての加護を失い。衰退の一途を辿ることになるのだった。
※カクヨムさまにも投稿しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
デッドエンド済み負け犬令嬢、隣国で冒険者にジョブチェンジします
古森真朝
ファンタジー
乙女ゲームなのに、大河ドラマも真っ青の重厚シナリオが話題の『エトワール・クロニクル』(通称エトクロ)。友人から勧められてあっさりハマった『わたし』は、気の毒すぎるライバル令嬢が救われるエンディングを探して延々とやり込みを続けていた……が、なぜか気が付いたらキャラクター本人に憑依トリップしてしまう。
しかも時間軸は、ライバルが婚約破棄&追放&死亡というエンディングを迎えた後。馬車ごと崖から落ちたところを、たまたま通りがかった冒険者たちに助けられたらしい。家なし、資金なし、ついでに得意だったはずの魔法はほぼすべて使用不可能。そんな状況を見かねた若手冒険者チームのリーダー・ショウに勧められ、ひとまず名前をイブマリーと改めて近くの町まで行ってみることになる。
しかしそんな中、道すがらに出くわしたモンスターとの戦闘にて、唯一残っていた生得魔法【ギフト】が思いがけない万能っぷりを発揮。ついでに神話級のレア幻獣になつかれたり、解けないはずの呪いを解いてしまったりと珍道中を続ける中、追放されてきた実家の方から何やら陰謀の気配が漂ってきて――
「もうわたし、理不尽はコリゴリだから! 楽しい余生のジャマするんなら、覚悟してもらいましょうか!!」
長すぎる余生、というか異世界ライフを、自由に楽しく過ごせるか。元・負け犬令嬢第二の人生の幕が、いま切って落とされた!
※エブリスタ様、カクヨム様、小説になろう様で並行連載中です。皆様の応援のおかげで第一部を書き切り、第二部に突入いたしました!
引き続き楽しんでいただけるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢は婚約破棄後も溺愛される!?~王太子から逃げる方法教えてください~
六角
恋愛
王太子と婚約していたレイナは、彼が恋した聖女エリナと結ばれるために婚約破棄される。しかし、王太子はレイナを諦めきれず、彼女を追いかけてくる。レイナは王太子から逃げるために、様々な手段を試すが、どれも失敗に終わる。果たしてレイナは王太子から逃げ切れるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる