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第三章
11 精霊堂の中に転がる元王子
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『目が覚めたか?』
聞き慣れた声が脳内に響く。返事をしようとした瞬間に体中を痛みがはしり、思わず声を漏らした。
『大丈夫か?』
ちっとも大丈夫じゃない。
なんでこんなに体が痛いんだ?
痛みに耐えながら考える。
ツァルと揉めて、殴り合いの喧嘩にでもなったのか?
いや、ただの喧嘩でここまでやる必要はないはずだ。
じゃあ、いったい何が起こったんだ?
「ツァル、俺、どうしたんだっけ?」
声が擦れた。
口の中で血の味がする。
ああ、喉が渇いたな、とぼんやり思う。
『どうしたってしこたま殴られたんだよ。足は大丈夫か? 一応、止血はしてあるみたいだけどな』
「止血? 殴られたって、誰に」
『いいか、クルス。おまえが今見ていたのは過去の記憶だ。おまえがぐうたら眠っているから、その間に記憶の封印を解いたんだ。今はあれから三年が経過している。おまえは俺と、サリアって女の子と一緒に旅をしていた。ペリュシェスを目指していたけれど、メ・ルトロとかいう怪しい連中に襲われて、おまえは足を負傷した。サリアを逃がして、おまえは捕まった。思い出したか?』
―――っ!!
ああそうだ。
思い出した。
昔のことも、今のことも。
あんなに優しかった俺の家族はもういないし、守護者の塔の最上階のあの部屋にヴァルヴェリアスの姿はない。
王宮は反逆者ドッツェに蹂躙され、今は奴の居城となっている。
そうだった。
俺は確かにヴァヴァロナ王家第三王子クルストラ・ディ・ヴァヴァロナだ。
戻ってきた、俺の記憶。
失ったと思っていた、俺の記憶。
けれど、せっかく記憶が戻ったというのになんだろう、この喪失感は。
「ツァル……」
俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。
うつ伏せで、顔を横に向けた状態で倒れている。
薄暗くて、周りがよく見えない。
けれど俺の視界に浮いているツァルの糸くずのような姿はなんとなくわかった。
『だから言っただろうが。思い出しても辛くなるだけだ。昔の記憶なんてないほうがいい。けどな、敵がおまえを王子と認識して追ってくるのなら、おまえも過去のことを知っていたほうがいいだろう。俺とおまえの間に契約はない。おまえは俺に強制されてペリュシェスを目指しているわけじゃない。その自覚が戻ってくれば、俺も楽ができるってもんだ。記憶を喰われた、どうしてくれるんだ、って文句垂れられることもなくなるしな』
「それは……悪かった。でもおまえがそれを選んだんだ。仕方がないだろ」
『だから我慢してたんだろうが。今後は容赦しないからな』
「望むところだ」
『はん、そんな体で何ができるって?』
ぐっ、と俺は言葉に詰まった。
そうだ、こんな状態じゃあ、何もできない。
俺はゆっくりと息を吸い込んだ。
体のあちこちがぎしぎしと痛むけれど、死ぬほどじゃないはずだ。
両手をつき、奥歯を噛み締めて力を入れる。
あばらがずきりと痛む。
折れているかもしれない。
でもまあ、放っておけばそのうちくっつくだろう。
左足は動くけれど、右足が動かない。
なんとか起き上がり、右足を投げ出した状態で座る。
あばらと右足以外は打ち身程度で済んだようだ。
くらりと眩暈がする。
貧血かもしれない。
倒れたらまずいなと考えて、サリアの前で倒れたときのことを思い出した。
格好悪すぎる。思わず苦笑が漏れる。
『どうした、おい。頭をやられたのか?』
「なんでもない。平気だ」
『足はどうだ?』
「やばいな。動かない。根性入れて動かしてもいいけど……」
『血が止まらなくなる』
「だろうな」
はぁ、と嘆息するツァルの声が聞こえる。
「なあ、ツァル」
『なんだ』
「昔みたいに人の姿にはなれないのか? なんでそんなに小さくなってるんだよ。俺の目の中におまえがいるなんて、なんか気持ち悪いんだけど」
『俺だって好き好んでこんな風になったわけじゃねえ! 力を使いすぎたんだよ、色々と。だからおまえの眼球の外に出て人の姿になるのは無理だし、昔は使いたい放題だった力も残ってない。ま、しばらく大人しくしてりゃ力も戻って、外に出て行けるだろうさ』
「色々って、なんだよ。それに……まだ全部の記憶を戻してくれてないだろう」
『必要最低限戻ってりゃいいだろ。そのうち全部返すさ。それよりも今は、この状況をどうするか、じゃないのか?』
「……だな」
なんとなく丸め込まれたような気がしないでもないけれど、確かに最重要事項はここからの脱出だ。
暗闇に慣れてきた目で、周囲をぐるりと見渡す。
板で窓が塞がれているようだけれど、その隙間から僅かな光が射しこんでいる。
さほど広くはない建物だけれど、天井はそこそこの高さをとって作られている。
そして……。
「シュテフォーラの像――。精霊堂か」
『らしいな。今は使われていない、古くて小さなやつだ』
「精霊に仕えていた元王子が精霊堂に閉じ込められるって、随分と皮肉な話だな」
『おまえにぴったりじゃないか』
「どこがだ」
『間抜けなところがだ』
「ふざけるな」
『わかっているんだろうな?』
「わかってるに決まってる」
当然だろ、と笑いながら答える。
キィ、と背後で音がした。
「随分と楽しそうだね」
投げこまれた声に、首だけをそちらに向ける。
誰かが近付いてくることくらいは、わかっていた。
「あんた、誰だ?」
目を眇めて、声の主を見やる。
すらりとした長身の影が、開かれた扉の前に立っていた。
逆光でその顔はよく見えないけれど、声からするとまだ若そうだ。
「失礼。僕はマーサン。メ・ルトロの代表を務めている」
人影が、朗々と告げた。
聞き慣れた声が脳内に響く。返事をしようとした瞬間に体中を痛みがはしり、思わず声を漏らした。
『大丈夫か?』
ちっとも大丈夫じゃない。
なんでこんなに体が痛いんだ?
痛みに耐えながら考える。
ツァルと揉めて、殴り合いの喧嘩にでもなったのか?
いや、ただの喧嘩でここまでやる必要はないはずだ。
じゃあ、いったい何が起こったんだ?
「ツァル、俺、どうしたんだっけ?」
声が擦れた。
口の中で血の味がする。
ああ、喉が渇いたな、とぼんやり思う。
『どうしたってしこたま殴られたんだよ。足は大丈夫か? 一応、止血はしてあるみたいだけどな』
「止血? 殴られたって、誰に」
『いいか、クルス。おまえが今見ていたのは過去の記憶だ。おまえがぐうたら眠っているから、その間に記憶の封印を解いたんだ。今はあれから三年が経過している。おまえは俺と、サリアって女の子と一緒に旅をしていた。ペリュシェスを目指していたけれど、メ・ルトロとかいう怪しい連中に襲われて、おまえは足を負傷した。サリアを逃がして、おまえは捕まった。思い出したか?』
―――っ!!
ああそうだ。
思い出した。
昔のことも、今のことも。
あんなに優しかった俺の家族はもういないし、守護者の塔の最上階のあの部屋にヴァルヴェリアスの姿はない。
王宮は反逆者ドッツェに蹂躙され、今は奴の居城となっている。
そうだった。
俺は確かにヴァヴァロナ王家第三王子クルストラ・ディ・ヴァヴァロナだ。
戻ってきた、俺の記憶。
失ったと思っていた、俺の記憶。
けれど、せっかく記憶が戻ったというのになんだろう、この喪失感は。
「ツァル……」
俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。
うつ伏せで、顔を横に向けた状態で倒れている。
薄暗くて、周りがよく見えない。
けれど俺の視界に浮いているツァルの糸くずのような姿はなんとなくわかった。
『だから言っただろうが。思い出しても辛くなるだけだ。昔の記憶なんてないほうがいい。けどな、敵がおまえを王子と認識して追ってくるのなら、おまえも過去のことを知っていたほうがいいだろう。俺とおまえの間に契約はない。おまえは俺に強制されてペリュシェスを目指しているわけじゃない。その自覚が戻ってくれば、俺も楽ができるってもんだ。記憶を喰われた、どうしてくれるんだ、って文句垂れられることもなくなるしな』
「それは……悪かった。でもおまえがそれを選んだんだ。仕方がないだろ」
『だから我慢してたんだろうが。今後は容赦しないからな』
「望むところだ」
『はん、そんな体で何ができるって?』
ぐっ、と俺は言葉に詰まった。
そうだ、こんな状態じゃあ、何もできない。
俺はゆっくりと息を吸い込んだ。
体のあちこちがぎしぎしと痛むけれど、死ぬほどじゃないはずだ。
両手をつき、奥歯を噛み締めて力を入れる。
あばらがずきりと痛む。
折れているかもしれない。
でもまあ、放っておけばそのうちくっつくだろう。
左足は動くけれど、右足が動かない。
なんとか起き上がり、右足を投げ出した状態で座る。
あばらと右足以外は打ち身程度で済んだようだ。
くらりと眩暈がする。
貧血かもしれない。
倒れたらまずいなと考えて、サリアの前で倒れたときのことを思い出した。
格好悪すぎる。思わず苦笑が漏れる。
『どうした、おい。頭をやられたのか?』
「なんでもない。平気だ」
『足はどうだ?』
「やばいな。動かない。根性入れて動かしてもいいけど……」
『血が止まらなくなる』
「だろうな」
はぁ、と嘆息するツァルの声が聞こえる。
「なあ、ツァル」
『なんだ』
「昔みたいに人の姿にはなれないのか? なんでそんなに小さくなってるんだよ。俺の目の中におまえがいるなんて、なんか気持ち悪いんだけど」
『俺だって好き好んでこんな風になったわけじゃねえ! 力を使いすぎたんだよ、色々と。だからおまえの眼球の外に出て人の姿になるのは無理だし、昔は使いたい放題だった力も残ってない。ま、しばらく大人しくしてりゃ力も戻って、外に出て行けるだろうさ』
「色々って、なんだよ。それに……まだ全部の記憶を戻してくれてないだろう」
『必要最低限戻ってりゃいいだろ。そのうち全部返すさ。それよりも今は、この状況をどうするか、じゃないのか?』
「……だな」
なんとなく丸め込まれたような気がしないでもないけれど、確かに最重要事項はここからの脱出だ。
暗闇に慣れてきた目で、周囲をぐるりと見渡す。
板で窓が塞がれているようだけれど、その隙間から僅かな光が射しこんでいる。
さほど広くはない建物だけれど、天井はそこそこの高さをとって作られている。
そして……。
「シュテフォーラの像――。精霊堂か」
『らしいな。今は使われていない、古くて小さなやつだ』
「精霊に仕えていた元王子が精霊堂に閉じ込められるって、随分と皮肉な話だな」
『おまえにぴったりじゃないか』
「どこがだ」
『間抜けなところがだ』
「ふざけるな」
『わかっているんだろうな?』
「わかってるに決まってる」
当然だろ、と笑いながら答える。
キィ、と背後で音がした。
「随分と楽しそうだね」
投げこまれた声に、首だけをそちらに向ける。
誰かが近付いてくることくらいは、わかっていた。
「あんた、誰だ?」
目を眇めて、声の主を見やる。
すらりとした長身の影が、開かれた扉の前に立っていた。
逆光でその顔はよく見えないけれど、声からするとまだ若そうだ。
「失礼。僕はマーサン。メ・ルトロの代表を務めている」
人影が、朗々と告げた。
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