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第二章
3 精霊堂=想いを伝えるための場所
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『どこに行った?』
宿の前の通りに立ち、サリアの姿を探す。
見える場所にはもういないようだった。
「どうする?」
『その辺を歩いてみろよ。見つかるかもしれないだろ』
「そんな面倒なことしなくても、本人に直接訊けばいいんじゃないのか?」
『おまえそのものぐさなところをなんとかしろよ』
「俺だってやるときはやる――はずだ」
『やるときってのはいったいいつだって話だよ』
「死ぬまでにはくるんじゃないのか?」
『このご時世、明日死ぬかもしれないじゃないか』
「安心してくれ。俺はまだ死ぬつもりはないからな」
『けっ。つべこべ言わずにサリアを探せ。命令だ』
「はいはい、探しますよ」
俺は投げやりに返事をして歩き始めた。
宿はリファルディアの北東、朝には市が開かれる広場から少し入った場所にある。
広場からは四方八方に道が伸びており、とりあえず一番広い通りを南下することにした。
けれどサリアの姿は見当たらない。
これは、ツァルが満足するまで歩き続けることになりそうだ。
俺は嘆息した。
通りには石が敷かれ、中央を馬車が走り、端を人が歩く。
花売りや菓子売りの少女たちが道端に立っている。
少女たちは薄着で、襟巻きすら身にまとっていない。
凍えるほど寒い季節まではまだ時間があるとはいえ、朝晩は冷え込む日もある。
この街は、一見したところではまだ死病の大流行に見舞われてはいないようだけれど、アグの街とリファルディアはそれほど離れていない。
通行人を見る限りでは、口もとを隠している者は全体の三割程度。
そのほとんどは街の外から来た者だろう。
この都市の人たちは、まだそれほど危機感を抱いてはいないようだ。
それとも、危機感を抱く必要がないのだろうか。
リファルディアは精霊たちの力で守られているのだろうか。
これだけ精霊が留まっているのだから、その能力を使って死病の蔓延を防ごうとする精霊がいても不思議じゃない。
精霊の加護。
世界は大精霊シュテフォーラと守護者の加護を受けていた。
守護者リフシャティーヌがまだこの世界にいたころ、自らの棲む都市になんらかの加護を与えていたとしてもおかしくはない。
リフシャティーヌでなくとも、大きな力をもつ精霊が与えた加護であれば、ある程度は守れるんじゃないのか。
そんな風に考えてしまうのは、俺が救いを求めているからだろうか。
滅びた街。
溢れる死者の中にたったひとりで立ち尽くす――あんな経験は、二度とごめんだ。
『川辺に精霊が集まってるみたいだ。そこで話を聞く』
ツァルの声で、現実に引き戻される。
いつしか、さきほどの広場よりもふたまわりほど大きな広場に出ていた。
放射状に伸びる道には、広いものが多い。
主要な通りが集まっているらしい。
「どの通りを行けば川に出るんだ? 精霊の気配が多いのはこっちみたいだけど」
『ああ、そっちでいい』
その通りの両脇には武具屋が多く並んでいた。
少し進むと、その理由がわかった。
俺の左手側にリファルディアが有する軍の兵舎が見えてきたからだ。
これまで、世界はそこそこに平和で、大きな戦争は起こらなかった。
けれど争いの火種はあちらこちらで燻っていたようだ。
ヴァヴァロナでは三年前のクーデターの際、多くの血が流れたと聞く。
ここリファルディアでも、水面下では怪しい動きがあったりするのだろうか。
こんなにきれいな街なのに。
「ツァル」
『なんだ?』
「昔は、どこの街もこんな風だったのか?」
俺は昔のことなんて何一つ覚えていないから、誰かに訊くしかない。
『街にもよるだろうが、まあそうだな。もっと昔に遡れば、精霊の集う都市以外の場所でもこの風景が当たり前だった。精霊が人型を真似て、一緒に生活するのも普通のことだったしな』
「この街は、俺がこれまでに立ち寄ったどの街よりも死が遠い」
死病の恐怖に侵されていない。
人々の顔には、まだどこか余裕が残っているように感じられる。
だから雰囲気が明るい。
『そりゃあ、精霊が自己防衛本能で街を守ってるんだろう。ガティみたいに空気や水を浄化する能力があって、それが強ければ死病だって撃退できる。できるはずだと俺は思ってる。だからこそ精霊を集めてるんだろうが』
「おまえにはできないのか?」
ツァルの返答は、すぐには返ってこなかった。
視界の隅をツァルが漂っている。
『できればとっくにやってる』
「だよな」
『役立たずで悪かったな』
「何もできないのに、なんでそんなに偉そうなんだ」
『訂正しろ。何もできないわけじゃない』
「自分で俺は力のある精霊だとか言ってなかったか?」
『昔はそうだったんだよ』
「……残念だな」
『まったくだ』
会話が途絶えた。
ふいに、前方が開ける。
正面に広い川が流れていて、川の中に大きな島がいくつかあるのがわかった。
今歩いている大通りは川の北岸と島を、そして島と南岸とを結び、更に南岸に渡ってからもずっと続いているらしい。
川の周辺には驚くほど多くの精霊が集まっていた。
『この中のどれだけがペリュシェスに来てくれるか、だな』
「おまえみたいに、何もできないのがたくさん集まっても駄目なんじゃないのか?」
『いないよりはましだろう。それに、集まれば何かが起きる可能性だって、なくはない。これだけ住み良い街なんだ。動きたくないっていう精霊も多いだろうし、それならそれで構わない』
要は、この世界に精霊が留まることが最重要事項だということらしい。
すれ違う精霊の中には俺、もしくはツァルに視線を向ける者がいる。
人間の中にも、ときどき俺の目をじっと見ている者がいたりする。
俺と一緒にいる精霊の気配に気付いて、どんな精霊なのか見定めようとしているのかもしれない。
傍から見たら、俺の眼球の中に赤い糸くずが浮いているのがはっきりと見えたりするんだろうか。
今度サリアに訊いてみよう。
島の中心に小さな塔が見えた。
精霊堂だろう。
創世主シュテフォーラを祀っている建物で、各地にある。エスーハでも、夜中に街を走り回ったときに幾つか目撃した。
誰もが見つけやすいようにと塔が建てられている場合が多い。
建物自体は質素なものが多く、どの精霊堂にもシュテフォーラの姿を模した彫像がある。
かつて、人はそこでシュテフォーラへの祈りを捧げていた。
精霊堂は大精霊の世界にいるシュテフォーラに想いを伝えるための場所とされていた。
芝生の生えた広場が島の東端にあり、精霊たちが集まっている。
精霊の寄る辺もそこにあった。
俺は通りを外れて、その広場に踏み込んだ。
『こんにちは』
軽やかな声で挨拶をされた。
見ると、子どもが抱きかかえられるほどの大きさの人形が足元に立ってた。
腰まで届く金の髪はきれいに巻かれ、青い瞳はときどき瞬きをする。
ふわふわとしたドレスを身にまとい、裾からは赤い靴がちらりとのぞいている。
「こんにちは」
『おう』
俺は腰をかがめて、人形の姿をした精霊に挨拶を返し、ツァルはやっぱり偉そうに応えるた。
宿の前の通りに立ち、サリアの姿を探す。
見える場所にはもういないようだった。
「どうする?」
『その辺を歩いてみろよ。見つかるかもしれないだろ』
「そんな面倒なことしなくても、本人に直接訊けばいいんじゃないのか?」
『おまえそのものぐさなところをなんとかしろよ』
「俺だってやるときはやる――はずだ」
『やるときってのはいったいいつだって話だよ』
「死ぬまでにはくるんじゃないのか?」
『このご時世、明日死ぬかもしれないじゃないか』
「安心してくれ。俺はまだ死ぬつもりはないからな」
『けっ。つべこべ言わずにサリアを探せ。命令だ』
「はいはい、探しますよ」
俺は投げやりに返事をして歩き始めた。
宿はリファルディアの北東、朝には市が開かれる広場から少し入った場所にある。
広場からは四方八方に道が伸びており、とりあえず一番広い通りを南下することにした。
けれどサリアの姿は見当たらない。
これは、ツァルが満足するまで歩き続けることになりそうだ。
俺は嘆息した。
通りには石が敷かれ、中央を馬車が走り、端を人が歩く。
花売りや菓子売りの少女たちが道端に立っている。
少女たちは薄着で、襟巻きすら身にまとっていない。
凍えるほど寒い季節まではまだ時間があるとはいえ、朝晩は冷え込む日もある。
この街は、一見したところではまだ死病の大流行に見舞われてはいないようだけれど、アグの街とリファルディアはそれほど離れていない。
通行人を見る限りでは、口もとを隠している者は全体の三割程度。
そのほとんどは街の外から来た者だろう。
この都市の人たちは、まだそれほど危機感を抱いてはいないようだ。
それとも、危機感を抱く必要がないのだろうか。
リファルディアは精霊たちの力で守られているのだろうか。
これだけ精霊が留まっているのだから、その能力を使って死病の蔓延を防ごうとする精霊がいても不思議じゃない。
精霊の加護。
世界は大精霊シュテフォーラと守護者の加護を受けていた。
守護者リフシャティーヌがまだこの世界にいたころ、自らの棲む都市になんらかの加護を与えていたとしてもおかしくはない。
リフシャティーヌでなくとも、大きな力をもつ精霊が与えた加護であれば、ある程度は守れるんじゃないのか。
そんな風に考えてしまうのは、俺が救いを求めているからだろうか。
滅びた街。
溢れる死者の中にたったひとりで立ち尽くす――あんな経験は、二度とごめんだ。
『川辺に精霊が集まってるみたいだ。そこで話を聞く』
ツァルの声で、現実に引き戻される。
いつしか、さきほどの広場よりもふたまわりほど大きな広場に出ていた。
放射状に伸びる道には、広いものが多い。
主要な通りが集まっているらしい。
「どの通りを行けば川に出るんだ? 精霊の気配が多いのはこっちみたいだけど」
『ああ、そっちでいい』
その通りの両脇には武具屋が多く並んでいた。
少し進むと、その理由がわかった。
俺の左手側にリファルディアが有する軍の兵舎が見えてきたからだ。
これまで、世界はそこそこに平和で、大きな戦争は起こらなかった。
けれど争いの火種はあちらこちらで燻っていたようだ。
ヴァヴァロナでは三年前のクーデターの際、多くの血が流れたと聞く。
ここリファルディアでも、水面下では怪しい動きがあったりするのだろうか。
こんなにきれいな街なのに。
「ツァル」
『なんだ?』
「昔は、どこの街もこんな風だったのか?」
俺は昔のことなんて何一つ覚えていないから、誰かに訊くしかない。
『街にもよるだろうが、まあそうだな。もっと昔に遡れば、精霊の集う都市以外の場所でもこの風景が当たり前だった。精霊が人型を真似て、一緒に生活するのも普通のことだったしな』
「この街は、俺がこれまでに立ち寄ったどの街よりも死が遠い」
死病の恐怖に侵されていない。
人々の顔には、まだどこか余裕が残っているように感じられる。
だから雰囲気が明るい。
『そりゃあ、精霊が自己防衛本能で街を守ってるんだろう。ガティみたいに空気や水を浄化する能力があって、それが強ければ死病だって撃退できる。できるはずだと俺は思ってる。だからこそ精霊を集めてるんだろうが』
「おまえにはできないのか?」
ツァルの返答は、すぐには返ってこなかった。
視界の隅をツァルが漂っている。
『できればとっくにやってる』
「だよな」
『役立たずで悪かったな』
「何もできないのに、なんでそんなに偉そうなんだ」
『訂正しろ。何もできないわけじゃない』
「自分で俺は力のある精霊だとか言ってなかったか?」
『昔はそうだったんだよ』
「……残念だな」
『まったくだ』
会話が途絶えた。
ふいに、前方が開ける。
正面に広い川が流れていて、川の中に大きな島がいくつかあるのがわかった。
今歩いている大通りは川の北岸と島を、そして島と南岸とを結び、更に南岸に渡ってからもずっと続いているらしい。
川の周辺には驚くほど多くの精霊が集まっていた。
『この中のどれだけがペリュシェスに来てくれるか、だな』
「おまえみたいに、何もできないのがたくさん集まっても駄目なんじゃないのか?」
『いないよりはましだろう。それに、集まれば何かが起きる可能性だって、なくはない。これだけ住み良い街なんだ。動きたくないっていう精霊も多いだろうし、それならそれで構わない』
要は、この世界に精霊が留まることが最重要事項だということらしい。
すれ違う精霊の中には俺、もしくはツァルに視線を向ける者がいる。
人間の中にも、ときどき俺の目をじっと見ている者がいたりする。
俺と一緒にいる精霊の気配に気付いて、どんな精霊なのか見定めようとしているのかもしれない。
傍から見たら、俺の眼球の中に赤い糸くずが浮いているのがはっきりと見えたりするんだろうか。
今度サリアに訊いてみよう。
島の中心に小さな塔が見えた。
精霊堂だろう。
創世主シュテフォーラを祀っている建物で、各地にある。エスーハでも、夜中に街を走り回ったときに幾つか目撃した。
誰もが見つけやすいようにと塔が建てられている場合が多い。
建物自体は質素なものが多く、どの精霊堂にもシュテフォーラの姿を模した彫像がある。
かつて、人はそこでシュテフォーラへの祈りを捧げていた。
精霊堂は大精霊の世界にいるシュテフォーラに想いを伝えるための場所とされていた。
芝生の生えた広場が島の東端にあり、精霊たちが集まっている。
精霊の寄る辺もそこにあった。
俺は通りを外れて、その広場に踏み込んだ。
『こんにちは』
軽やかな声で挨拶をされた。
見ると、子どもが抱きかかえられるほどの大きさの人形が足元に立ってた。
腰まで届く金の髪はきれいに巻かれ、青い瞳はときどき瞬きをする。
ふわふわとしたドレスを身にまとい、裾からは赤い靴がちらりとのぞいている。
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『おう』
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