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ユニークスキル:植物帝国

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俺が心に薬草たちの元気な姿を願ったその瞬間、急に辺りが輝き始めた。

なんと薬草が急に光を帯びているのである。急な出来事にあっけにとられている俺にさらなる驚きが持たされた。
なんと、光を帯びている薬草たちの茎から葉が生え、枯れている薬草は徐々に緑を取り戻して行くのである。
薬草から光が失われた時、俺の前にはきた時の数倍の量の薬草がひしめきあう大群生地へと姿を変えていた。





「あなた、何をしたの?」

しばらくの間続いた沈黙を破ったのは、ベルだった。

「いや、何もしてないんだが・・・」

「でも、明らかにあなたが薬草に触った後にあの光景が広がったわ・・・」

「なんか魔法のような光景だったけども、魔法スキルどころかスキル自体何もないし・・・」

「スキル自体何もない? それはありえないわ! 全ての人間が大人になるまで何かしらのスキルを手に入れてるわ」

「いやでも、王城でステータスボードを使って調べたけど何も表示されなかったぞ」

「・・・・。これを見てもらってもいいかしら?」

ベルのその発言とともに、プロジェクションマップっぽいボードが突然出現した。
そしてそこには

名前:ベル
身分:妖精女王フェアリークイーン
ノーマルスキル:全属性魔法lv8 鑑定魔法lv8 
ユニークスキル:全知識保管庫ググれカス 


えっ、スキルレベル高くないっすか・・・ 確か王城で聞いた話によるとlv7-10は神話レベルって言ってたような。しかもユニークスキル持ってるしさ・・・ 
思わず俺は、
「めっちゃ強いやん・・・。 ただの妖精じゃなかった・・・」と呟いてしまった。

「ふふん! 私はすごいのよ! 敬いなさい!!! このスキルはね・・・」

どうやら褒められたことで調子に乗っているようである。とりあえず話が長くなりそうなので、白い目を送り続けておこう。

2分ぐらいしてようやくベルは俺の白い目に気づくと、少し恥ずかしそうにしながら話を変えた。

「えっと・・・ そんなことよりも。 あんたのスキルについてよ! あなたのスキル鑑定してもいいかしら? 私のも見たんだから・・・ い・い・わ・よ・ね!!!!」

ベルの余りの勢いに、俺は思わず了承してしまった。まぁ、別に見られても困ることはないだろうしいいだろう。

「じゃあ、行くわよぉ~! ステータス鑑定!」

俺たちの目の前には、ステータスが表示された。

名前:坂本 河馬雄
身分:自然人ナチュラリスト
ノーマルスキル:土魔法1lv 風魔法1lv 水魔法1lv 忍耐力lv5
ユニークスキル:植物帝国ボタニカルエンパイア ??? ???

えっ、自然人って何? てかスキルあるやん? てか???って何?
あまりに多くの理解不能な情報に驚いていたが、次の瞬間、ベルからこれらのことについての情報がもたらされたのであった。


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