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王の間
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「おい無能! 起きろ!」
突然の呼びかけと同時に腹にきた強烈な痛みで俺は目を覚ました。 どうやら名瀬が俺の腹に蹴りを放ったらしい。
ただし、今回に限り名瀬は俺が起きたことを確認すると俺には目もくれず近くにある椅子に座った。
いつもならこのまま暴力の限りを尽くす名瀬の大人しい行動を不思議にも思った俺は、とりあえず何か情報を得るためにあたりを見回すことにする。
まず目に入ったのが赤い絨毯。 なんだよこれ・・・ ハリウッドでしか見たことないぞ。
そして目線を上に上げるとたくさんの椅子に座るクラスメートが目に入った。一つ一つの椅子には、高級そうな気品があり、クラスメイトたちはどこか落ち着かない様子で座っている。
そしてそこから視線を左にずらしていくと、甲冑を着た騎士が10人ぐらいが通路の脇を固めているのが見え、そのさきに豪華な椅子に座る40歳ぐらいのおじさんがいた。
時間にして10秒ぐらいだろうか・・・ 俺がおじさんと目が合うと おじさんは話しはじめた。
「全員起きたか・・・ そこの少年はさっさと空いてる椅子に座ってくれ。」
絨毯の上であっけに取られていた俺は急いで空いていた席に着くと、このおじさんが再び話し始めた。
「我はグレイシア王国の国王である。魔王と戦ってもらうために勇者召喚を行ったところ君たちが現れたというわけだ。なので君たちには魔王と戦ってもらう!」
そして、その発言を聞いた森田が質問をすかさずしたのだった。
「私たちはそもそも争いのない世界から来たので、戦うことなんてできないと思いますが・・・」
「そのことなら心配はいらぬ! この世界に来た時にユニークスキルが付与されることになっている。 おい宰相! ステータスボードを持って参れ!」
「王様、ステータスボードを持ってまいりました。」
王様の隣に控えていた男が僕たちのもとへ来て、ステータスボードなる物をクラスメート全員に配り始めた。
最後に俺にステータスボードを渡し終えると、王様が再び話し始めた。
「これがステータスボートと呼ばれるものじゃ! このように触ると能力が表示されるのだ。」
そういうと王様は、俺たちにステータスを見せたのだった。
名前:グレイシア=ウォッカ
身分:グレイシア国王
ノーマルスキル:内政lv3 威圧lv4 光魔法lv2
ユニークスキル:帝国の英雄
どうやらステータスボードでは、名前、身分、ノーマルスキル、ユニークスキルが分かるらしい。
そしてもっとも気になるスキルについてだが、ノーマルスキルは適正と努力によって多くの人が入手できるものであり、使用していくとレベルが上がってくらしい。 王様の話によるとlv1ー3が玄人、lv4-6が天才、lv7ー10が神話のみに登場するということだ。
そしてユニークスキルだが、これはごく稀に生まれつき持ってる人がいるらしい。とても強力なスキルでユニークスキルを持っているだけで各国から手厚く迎えられるらしい。また、同じユニークスキルを持つ人は存在しないようだ。
ちなみに帝国の英雄というスキルは、自分の支配下にいる人間の能力を上昇させる効果と部下から裏切られることがなくなるようだ。
「さて君たちも自分のステータスが気になってるだろう。誰からステータスを見るか?」
そう王様がいうとすぐに名瀬が立ち上がり、王様の元へと向かった。 どうやらあいつは自分のステータスが気になって仕方がないようだ。 まぁあたりを見回すとクラスメートの何人かは、居ても立っても居られない顔をしてるあたり異世界チート確定盤面に興奮しているようだ。
そんなことを思っていると名瀬がステータスカードを持った瞬間に名瀬の周りが光り輝き始めた。
名前:名瀬 人羅
身分:勇者
ノーマルスキル:威圧lv2
ユニークスキル:恐怖支配 欲望成就
どうやらユニークスキルを2つ持つ人間は、数百年に一人の確率らしく その力の波動ゆえに発光したらしい。
名瀬という男は、この世界でも恵まれているようだ。
その後は、クラスメートたちが王様の元へ向かいステータスを確認していった。 俺は最後に行けばいいと思っていたのでステータス確認待ちの列には並ばず、全員が終わるまで椅子に座っていた。
そして、最後尾にいた森田がステータスを測る番になっていたので俺は立ち上がり王様の元へと向かった。
突然の呼びかけと同時に腹にきた強烈な痛みで俺は目を覚ました。 どうやら名瀬が俺の腹に蹴りを放ったらしい。
ただし、今回に限り名瀬は俺が起きたことを確認すると俺には目もくれず近くにある椅子に座った。
いつもならこのまま暴力の限りを尽くす名瀬の大人しい行動を不思議にも思った俺は、とりあえず何か情報を得るためにあたりを見回すことにする。
まず目に入ったのが赤い絨毯。 なんだよこれ・・・ ハリウッドでしか見たことないぞ。
そして目線を上に上げるとたくさんの椅子に座るクラスメートが目に入った。一つ一つの椅子には、高級そうな気品があり、クラスメイトたちはどこか落ち着かない様子で座っている。
そしてそこから視線を左にずらしていくと、甲冑を着た騎士が10人ぐらいが通路の脇を固めているのが見え、そのさきに豪華な椅子に座る40歳ぐらいのおじさんがいた。
時間にして10秒ぐらいだろうか・・・ 俺がおじさんと目が合うと おじさんは話しはじめた。
「全員起きたか・・・ そこの少年はさっさと空いてる椅子に座ってくれ。」
絨毯の上であっけに取られていた俺は急いで空いていた席に着くと、このおじさんが再び話し始めた。
「我はグレイシア王国の国王である。魔王と戦ってもらうために勇者召喚を行ったところ君たちが現れたというわけだ。なので君たちには魔王と戦ってもらう!」
そして、その発言を聞いた森田が質問をすかさずしたのだった。
「私たちはそもそも争いのない世界から来たので、戦うことなんてできないと思いますが・・・」
「そのことなら心配はいらぬ! この世界に来た時にユニークスキルが付与されることになっている。 おい宰相! ステータスボードを持って参れ!」
「王様、ステータスボードを持ってまいりました。」
王様の隣に控えていた男が僕たちのもとへ来て、ステータスボードなる物をクラスメート全員に配り始めた。
最後に俺にステータスボードを渡し終えると、王様が再び話し始めた。
「これがステータスボートと呼ばれるものじゃ! このように触ると能力が表示されるのだ。」
そういうと王様は、俺たちにステータスを見せたのだった。
名前:グレイシア=ウォッカ
身分:グレイシア国王
ノーマルスキル:内政lv3 威圧lv4 光魔法lv2
ユニークスキル:帝国の英雄
どうやらステータスボードでは、名前、身分、ノーマルスキル、ユニークスキルが分かるらしい。
そしてもっとも気になるスキルについてだが、ノーマルスキルは適正と努力によって多くの人が入手できるものであり、使用していくとレベルが上がってくらしい。 王様の話によるとlv1ー3が玄人、lv4-6が天才、lv7ー10が神話のみに登場するということだ。
そしてユニークスキルだが、これはごく稀に生まれつき持ってる人がいるらしい。とても強力なスキルでユニークスキルを持っているだけで各国から手厚く迎えられるらしい。また、同じユニークスキルを持つ人は存在しないようだ。
ちなみに帝国の英雄というスキルは、自分の支配下にいる人間の能力を上昇させる効果と部下から裏切られることがなくなるようだ。
「さて君たちも自分のステータスが気になってるだろう。誰からステータスを見るか?」
そう王様がいうとすぐに名瀬が立ち上がり、王様の元へと向かった。 どうやらあいつは自分のステータスが気になって仕方がないようだ。 まぁあたりを見回すとクラスメートの何人かは、居ても立っても居られない顔をしてるあたり異世界チート確定盤面に興奮しているようだ。
そんなことを思っていると名瀬がステータスカードを持った瞬間に名瀬の周りが光り輝き始めた。
名前:名瀬 人羅
身分:勇者
ノーマルスキル:威圧lv2
ユニークスキル:恐怖支配 欲望成就
どうやらユニークスキルを2つ持つ人間は、数百年に一人の確率らしく その力の波動ゆえに発光したらしい。
名瀬という男は、この世界でも恵まれているようだ。
その後は、クラスメートたちが王様の元へ向かいステータスを確認していった。 俺は最後に行けばいいと思っていたのでステータス確認待ちの列には並ばず、全員が終わるまで椅子に座っていた。
そして、最後尾にいた森田がステータスを測る番になっていたので俺は立ち上がり王様の元へと向かった。
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