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社内恋愛の醍醐味?
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スーパーで買い物をしてから家に帰り、晩ご飯を作って待っていた。
和食がいいとの事だったので、豚の生姜焼きに肉じゃが、小松菜とちくわの胡麻和え。
豆腐とわかめの味噌汁に漬物というメニューにした。
十九時過ぎに立花さんは私の部屋のインターホンを鳴らした。
「ただいま」と笑顔で言われ、胸がキュンとときめいた。
立花さんはお腹が空いていたのか、私が作ったご飯を完食してくれた。
食後のコーヒーを淹れてリビングのローテーブルにコーヒーカップを置くと、ソファに座っている立花さんの隣に腰を下ろした。
「最近、忙しそうですね」
数日ぶりに見た立花さんは少し疲れているように見えた。
私が彼に出来ることといえば、ご飯を作ることぐらいしか思い付かない。
「今、いろんなことが立て込んでいるからね。でも、梨音ちゃんとこうして一緒にいる時間は大切にしたいから」
甘やかな笑みを浮かべ、立花さんの手が私の頬に伸びてきた。
ドキドキしながら目を閉じれば、私の唇にキスが落とされる。
啄むような軽いキスを何度か繰り返したあとに深く口づけられ、くぐもった声が漏れる。
「ふっ、んぅ……」
歯列を割って入ってきた舌が上顎を撫で、私のそれに絡みつく。
口内をまさぐられ、肌がゾクリと粟立つ。
舌を擦り合わせ、甘噛みされ、吸い上げられると頭がぼうっとして思考が蕩けてくる。
立花さんのキスに翻弄され、私の身体に快感の熱が灯る。
「梨音ちゃん、抱いていい?」
唇を離した立花さんが耳元で甘く囁く。
それを私が拒否できるだろうか、いや出来るわけがない。
一刻も早く、この熱をどうにかして欲しかった。
でも、出張から帰ってきたばかりで疲れていないだろうかというなけなしの理性が働いた。
「あの、疲れてるんじゃ……」
「疲れているよ。でも、それを梨音ちゃんに癒してもらいたいんだ」
腰を押し付けられると硬いものが当たり、私は息をのんだ。
それが何かなんて見なくても分かる。
私でこんな風になってくれているということに喜びを感じ、「抱いてください」と言って立花さんの唇に自分からキスをした。
寝室に向かい、ベッドの上でお互いの服を脱がせあって下着姿になる。
ゆっくりと押し倒され再びキスを再開させた。
上唇を軽く食まれ、濡れた舌先が私の唇をなぞりながら口内に入ってきた。
くちゅくちゅと唾液の混ざり合う水音が鼓膜を揺らす。
「ふっ、んぅ……」
立花さんのキスに夢中になっていたら、いつの間にかブラジャーのホックを外され胸の締め付けがなくなっていた。
(どんな早業なんだろう)
大きくて骨張った男らしい手が優しく私の胸を揉んできた。
「柔らかくて、しっとりと手に吸い付くような肌だな」
立花さんがボソリと呟く。
揉まれているうちに胸の先端が硬くなり、指の腹でクリクリと弄られると自然と嬌声を上げてしまう。
「はぁ、あんっ、……っ、」
立花さんの舌先が私の首筋を伝って下におりていき、乳房に吸い付いつかれてチクッとした軽い痛みがあった。
「梨音ちゃんの肌は白いから綺麗についたよ」
それを見て満足そうに笑うと、再び乳房へ顔を寄せてきて胸の先端を口に含まれる。
ザラリとした舌先に胸の先端を弄られ、快感に身体を震わせる。
「あっ、やぁ……んっ、」
反対側の胸も形を変えるように揉まれ、先端を強めに摘ままれた。
痛いはずなのにジンジンと痺れるような刺激に背中がのけ反る。
胸の愛撫だけで下腹部が熱を持ち、切なく疼いている。
和食がいいとの事だったので、豚の生姜焼きに肉じゃが、小松菜とちくわの胡麻和え。
豆腐とわかめの味噌汁に漬物というメニューにした。
十九時過ぎに立花さんは私の部屋のインターホンを鳴らした。
「ただいま」と笑顔で言われ、胸がキュンとときめいた。
立花さんはお腹が空いていたのか、私が作ったご飯を完食してくれた。
食後のコーヒーを淹れてリビングのローテーブルにコーヒーカップを置くと、ソファに座っている立花さんの隣に腰を下ろした。
「最近、忙しそうですね」
数日ぶりに見た立花さんは少し疲れているように見えた。
私が彼に出来ることといえば、ご飯を作ることぐらいしか思い付かない。
「今、いろんなことが立て込んでいるからね。でも、梨音ちゃんとこうして一緒にいる時間は大切にしたいから」
甘やかな笑みを浮かべ、立花さんの手が私の頬に伸びてきた。
ドキドキしながら目を閉じれば、私の唇にキスが落とされる。
啄むような軽いキスを何度か繰り返したあとに深く口づけられ、くぐもった声が漏れる。
「ふっ、んぅ……」
歯列を割って入ってきた舌が上顎を撫で、私のそれに絡みつく。
口内をまさぐられ、肌がゾクリと粟立つ。
舌を擦り合わせ、甘噛みされ、吸い上げられると頭がぼうっとして思考が蕩けてくる。
立花さんのキスに翻弄され、私の身体に快感の熱が灯る。
「梨音ちゃん、抱いていい?」
唇を離した立花さんが耳元で甘く囁く。
それを私が拒否できるだろうか、いや出来るわけがない。
一刻も早く、この熱をどうにかして欲しかった。
でも、出張から帰ってきたばかりで疲れていないだろうかというなけなしの理性が働いた。
「あの、疲れてるんじゃ……」
「疲れているよ。でも、それを梨音ちゃんに癒してもらいたいんだ」
腰を押し付けられると硬いものが当たり、私は息をのんだ。
それが何かなんて見なくても分かる。
私でこんな風になってくれているということに喜びを感じ、「抱いてください」と言って立花さんの唇に自分からキスをした。
寝室に向かい、ベッドの上でお互いの服を脱がせあって下着姿になる。
ゆっくりと押し倒され再びキスを再開させた。
上唇を軽く食まれ、濡れた舌先が私の唇をなぞりながら口内に入ってきた。
くちゅくちゅと唾液の混ざり合う水音が鼓膜を揺らす。
「ふっ、んぅ……」
立花さんのキスに夢中になっていたら、いつの間にかブラジャーのホックを外され胸の締め付けがなくなっていた。
(どんな早業なんだろう)
大きくて骨張った男らしい手が優しく私の胸を揉んできた。
「柔らかくて、しっとりと手に吸い付くような肌だな」
立花さんがボソリと呟く。
揉まれているうちに胸の先端が硬くなり、指の腹でクリクリと弄られると自然と嬌声を上げてしまう。
「はぁ、あんっ、……っ、」
立花さんの舌先が私の首筋を伝って下におりていき、乳房に吸い付いつかれてチクッとした軽い痛みがあった。
「梨音ちゃんの肌は白いから綺麗についたよ」
それを見て満足そうに笑うと、再び乳房へ顔を寄せてきて胸の先端を口に含まれる。
ザラリとした舌先に胸の先端を弄られ、快感に身体を震わせる。
「あっ、やぁ……んっ、」
反対側の胸も形を変えるように揉まれ、先端を強めに摘ままれた。
痛いはずなのにジンジンと痺れるような刺激に背中がのけ反る。
胸の愛撫だけで下腹部が熱を持ち、切なく疼いている。
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