次期社長と訳アリ偽装恋愛

松本ユミ

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愛を伝える

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立花さんは避妊具を被せた屹立を蜜で濡れそぼった割れ目に擦りつけてくる。
それだけで私の秘部が切なく疼く。
というか、あんな大きいモノが私の中に入るんだろうか。
期待と不安が入り混じった気持ちで立花さんを見上げたら、熱を孕んだ瞳で私を見つめていた。

「痛かったら俺の身体を引っかいたりしていいから」

愛液を纏った屹立を蜜口に押し当てると慣らすように擦りつける。
それを何度か繰り返し、硬い先端をゆっくりと挿入してきた瞬間、引き裂かれる様な痛みが走る。

「いっ……」

指とは比べ物にならないぐらいの質量に身体に力が入る。

「キツ……」

立花さんは何かに耐えるように眉根を寄せ、額には汗が滲んでいる。


「梨音ちゃん、ゆっくりと息をして」

言われた通り、息を吐く。

「そう、いい子だね」

そう言うと、立花さんは額、頬、鼻と顔にキスをしていく。
最後に唇に貪るような口づけをしてきて、口内に舌が入り込んで私のそれと絡ませ合う。
キスに夢中になっている隙に立花さんの熱くて硬さを増したモノが隘路をこじ開けるように進んでくる。

乳房も揉まれ、弄られた乳首が甘く疼いて身体が快感を拾い始めると、立花さんの屹立が一気に奥に差し込まれた。

「あ、あ、ぁあっ……」

悲鳴のような声を上げ、何かに縋りたくなって立花さんの腕に爪を立ててしまった。

私の中に立花さんの熱くて硬いものが隙間なく埋め込まれ、ドクドクと脈を打っているのを感じる。
大好きな人と一つになれた喜びをかみしめていたら、立花さんが私の身体をギュッと抱きしめてきた。
お互いに汗ばんだ肌が密着し、心地よさを感じる。

立花さんは少し身体を起こし、気遣うように聞いてきた。

「痛い?」
「少し……でも大丈夫、です」

最初は皮膚が引き裂かれる様な痛みや圧迫感があったけど、丁寧に解してくれたおかげなのか、あまり苦痛を伴うこともなく彼を受け入れていた。
私の中に立花さん自身が入っていると思っただけで胸がキュンとした。

ふと、立花さんを見上げると苦しそうな表情をしていた。
そして目を閉じて何かを堪えるように息を吐く。

「あの、大丈夫ですか?」

思わず聞いてしまった。
私が初めてだから窮屈なのかもしれない。

「大丈夫だよ。梨音ちゃんの中が気持ちよすぎて動くのを我慢しているだけだから」

その言葉通り、立花さんは動くことなくじっとしている。
好きな人と繋がっている喜びに胸がいっぱいになり、私は立花さんの背中に腕を回した。

「……っ、そろそろ動いてもいい?」
「はい……」

立花さんはゆっくりと抽送を始めた。
彼の熱い昂ぶりがギリギリまで引き抜かれたかと思えば、ぐっと最奥を突かれる。
一定のリズムで腰を打ち付け、そのたびに身体が反応して嬌声を上げる。

「あっ、あん、……んあっ、」

抜き差しはだんだんと激しさを増し、淫らな水音と同時に肌同士のぶつかり合う音が耳につく。

「梨音ちゃんの中、気持ち良すぎる」

私の頬を撫でた後、唇を塞がれて舌と舌を絡め合わせる。
唾液を交換するようなキスをしながらも立花さんは律動を続けていく。
繋がった部分が熱くて疼いている。

私の中は余すところなく立花さんでいっぱいだ。
そんなことを考えたらどうしようもない気持ちになった。

「好き……」

思わず自分の気持ちを口にしたら、立花さんの昂ぶりが私の中で大きくなった気がした。

「これ以上、煽らないで」

そう言うと、さらに激しく腰を打ち付けてきた。
好きだという気持ちを伝えただけで煽ったつもりはないのに。

「いやっ、あん、あっ、ああぁっ、」

私の腰をしっかり掴んで激しく抽送されると身体が前後に揺れる。
与えられる快楽に翻弄され、堪らず立花さんにしがみつく。
身体を密着させたまま気持ちのいいところを抉られる。

「あんっ、激しっ、やぁ……んっ、ぁ……」
「……っ、ごめん、もぅ……」

立花さんの切迫したような声が聞こえ、最奥を一際強く突き上げれた瞬間、何かが弾けるような感覚に襲われて身体がビクビクと震えた。

「あっ……んあっ……ああぁーーー」

下腹部が収縮して彼自身をきつく締め付ける。

「クッ……」

立花さんは短く呻いて何度か腰を打ち付けた後、避妊具越しに欲を放った。
そして、熱い吐息を吐きながら覆いかぶさってきた。
その重みが愛おしくてたまらない。

「梨音ちゃん、好きだよ」

唇に口づけた後、耳元で囁かれて「私も」と返事を返した気がしたけど、私の意識は途切れていた。
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