再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

松本ユミ

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愛を確かめ合う

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私がお風呂から出て身支度を済ませてからリビングに行くと、ソファに座ってくつろいでいるテツがいた。

「お先でした」

「おー。じゃあ、俺も入ってくるわ。先に寝室に行ってて」

そう言って立ち上がりバスルームに向かう。

私は自分が使っている部屋に行き、ラッピングされた小さな箱を手に取った。
さっき渡せばよかったな。
ご飯の準備とかバタバタしてしまい、渡すタイミングがなくてまだ私の手元にある。

これ、喜んでもらえるだろうか。
男の人にプレゼントするなんて生まれて初めてのことだから、何がいいのかすごく考えた。
ネットの記事を読み漁ったり、さつきにアドバイスを求めたり。

一緒に住んでいるから、私が買い物に出かけたらテツにも分かるわけで。
多少の罪悪感はあったけど、さつきと約束していると嘘をついて買いに出かけたんだ。

テツがお風呂から出てから渡そう。
私はプレゼントの箱を手にテツが寝ている寝室に向かった。

テツと付き合い初めて、この部屋で寝ることが増えていた。
と言っても、毎回セックスをしている訳ではない。
他愛もない話をして眠ったり。

でも、今日はテツの誕生日だし、するよね。
ドキドキしながらベッドの端に座ってテツを待っていると、Tシャツにハーフパンツという格好で寝室に入ってきた。

私は布団の中に忍ばせていたプレゼントの箱を出してテツに差し出した。

「これ、誕生日プレゼント。よかったら使って」

テツは驚いた表情をしてそれを受け取りながらベッドに腰かけた。

「開けてもいいか?」

「うん」

私はドキドキしながらテツの手元を見つめた。
何かこの前と逆だな。
テツは包装していた紙を破り箱を開けると、中に入っていたものを手で掴んで持ち上げた。

「これ……」

「ネクタイピン。何にしようか迷ったんだけどね。ネクタイは趣味と違ったら申し訳ないし、ネクタイピンならあまり目立たないから使ってもらえるかなと思って」

私がプレゼントしたのは、桜の花びらをモチーフにしたシルバーのネクタイピン。
プレゼントを探していて、たまたま入ったお店で見つけたものだ。
そのネクタイピンを見つけた時、直感でこれだと思った。

私の名前に桜が入っているから、それを身に付けてもらえたらいいなと思ったんだ。
テツからもらったネックレスも影響している。

「桜の花びらか……。どうしてこれを?」

テツはネクタイピンを箱にしまいながら聞いてきた。
理由を言わないとダメなの?
いざ、口に出すと思ったら恥ずかしいんだけど。

「桜って私の名前についているし、それをテツの身につけてもらえたらずっと一緒みたいな感じで嬉しいなと思って……」

照れくさくて顔が赤くなり、尻すぼみで小さな声になっていく。
まともにテツの顔が見れなくない。

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