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拗らせ女の同期への秘めたる一途な想い
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巧の家に着くと、リビングのテーブルの上にはいろんな種類のおつまみが用意されていた。
巧は私の好みを把握しているから、私専用のカシューナッツの袋も置いてある。
冷蔵庫から持ってきたビールを巧から受けとった。
私はいつもソファには座らない。
自分の家にソファがないので、これは癖みたいなものだ。
ラグの上に足を伸ばして座り、背中をソファに預けている。
巧もそれにならい、私の隣に腰を下ろした。
スウェット姿の巧からシトラスのボディソープの匂いがした。
「巧、もうお風呂に入ったんだね」
「ああ。特にすることもなかったからな」
そう言って缶ビールのプルタブを開ける巧の肩に頭を乗せた。
「今日も南川さんにこき使われた」
「またかよ、飲み会の時はいつもじゃん」
「うん。南川さんが狙った相手に私がお膳立てするようにいろいろ質問するのホントに疲れる。でも、南川さんのフォローは出来ないって断ったから」
「へぇ、よく言ったな。それで納得してくれた?」
「分かんないけど、もういいわとか言ってたから大丈夫かなと思ってる」
誰にも言えない南川さんの愚痴を聞いてもらってスッキリした私は身体を元の体勢に戻し、缶ビールをグイと飲む。
「そっか、よく頑張ったな」
巧の手が私の頭を優しく撫で、胸がキュンとなる。
疲れた心にこの甘やかしはたまらない。
この手、好きだな。
いつも私を優しく甘やかしてくれる。
そっと横を見ると、熱っぽい瞳の巧が私を見つめていた。
ああ、ダメだ。
この目で見つめられると、私は抵抗できなくなる。
何度、同じ過ちをしてしまうんだろう。
もうすぐ二十六歳、言い訳の出来ない年齢になってくる。
報われない、巧への一途な想い。
もう、これで終わりにしよう。
最後だからと、自分に言い聞かせる。
巧の顔が近づいてきて、ゆっくりと目を閉じると唇が重なった。
何度も身体を重ねているので、どこが弱くて、どこを触ったら気持ちいいのか巧の方が私の身体を熟知している。
寝室に運ばれてベッドに腰を下ろすと、お互いに服を脱ぎ捨てて下着姿になった。
キスを交わしながら、私の身体がベッドに沈む。
静まり返った部屋の中、舌の絡まりあう水音やお互いの吐息が響く。
セックスの時の巧は意地悪で、私の敏感な部分を避けるように愛撫してくる。
気持ちいいけど物足りなさを感じ、身体の奥で熱がくすぶっている。
散々、焦らされた身体は刺激を求め『もっと』なんて懇願する羽目になり、私ばかり乱されていた。
指と唇で的確に私を追い詰め、涙目で巧を睨みつけるとクスリと笑って目元にキスを落とす。
丁寧に愛撫され、十分に潤ったそこは抵抗なく巧をのみこんでいった。
隙間なく巧と繋がると身体が満たされていく。
「あぁ、ん……っ」
凄まじい圧迫感に痛みはなく、繋がった部分から与えられる刺激に吐息が漏れる。
「きつっ、もう少し緩めてくれ」
巧が苦しげに息を吐き、顔を歪めて言うけどそんなの無理。
いっぱいいっぱいの私にそんなことをする余裕なんてない。
「すみれっ……」
切なげに名前を呼ばれ、それだけで胸が苦しくなる。
巧が私のことを好きになってくれたらいいのに……。
「た……くみっ、あっ……」
私が名前を呼ぶと、愛おしむように目を細めてキスをくれる。
次第に激しくなる律動にたまらず巧にしがみつくと、抱きしめ返してくれた。
本当は手放したくない。
「好き」だと言いたい。
だけど、私たちはセフレだ。
勘違いしてはいけない。
汗ばんだ額に張り付いた前髪を手で払われ、そこにキスを落とす。
腰の動きがさらに早くなり、荒い息遣いの合間に「……だ」と巧がなにか言ったような気がする。
でも、快感に翻弄されていた私の耳はその言葉を拾うことはなく絶頂を迎えていた。
巧は私の好みを把握しているから、私専用のカシューナッツの袋も置いてある。
冷蔵庫から持ってきたビールを巧から受けとった。
私はいつもソファには座らない。
自分の家にソファがないので、これは癖みたいなものだ。
ラグの上に足を伸ばして座り、背中をソファに預けている。
巧もそれにならい、私の隣に腰を下ろした。
スウェット姿の巧からシトラスのボディソープの匂いがした。
「巧、もうお風呂に入ったんだね」
「ああ。特にすることもなかったからな」
そう言って缶ビールのプルタブを開ける巧の肩に頭を乗せた。
「今日も南川さんにこき使われた」
「またかよ、飲み会の時はいつもじゃん」
「うん。南川さんが狙った相手に私がお膳立てするようにいろいろ質問するのホントに疲れる。でも、南川さんのフォローは出来ないって断ったから」
「へぇ、よく言ったな。それで納得してくれた?」
「分かんないけど、もういいわとか言ってたから大丈夫かなと思ってる」
誰にも言えない南川さんの愚痴を聞いてもらってスッキリした私は身体を元の体勢に戻し、缶ビールをグイと飲む。
「そっか、よく頑張ったな」
巧の手が私の頭を優しく撫で、胸がキュンとなる。
疲れた心にこの甘やかしはたまらない。
この手、好きだな。
いつも私を優しく甘やかしてくれる。
そっと横を見ると、熱っぽい瞳の巧が私を見つめていた。
ああ、ダメだ。
この目で見つめられると、私は抵抗できなくなる。
何度、同じ過ちをしてしまうんだろう。
もうすぐ二十六歳、言い訳の出来ない年齢になってくる。
報われない、巧への一途な想い。
もう、これで終わりにしよう。
最後だからと、自分に言い聞かせる。
巧の顔が近づいてきて、ゆっくりと目を閉じると唇が重なった。
何度も身体を重ねているので、どこが弱くて、どこを触ったら気持ちいいのか巧の方が私の身体を熟知している。
寝室に運ばれてベッドに腰を下ろすと、お互いに服を脱ぎ捨てて下着姿になった。
キスを交わしながら、私の身体がベッドに沈む。
静まり返った部屋の中、舌の絡まりあう水音やお互いの吐息が響く。
セックスの時の巧は意地悪で、私の敏感な部分を避けるように愛撫してくる。
気持ちいいけど物足りなさを感じ、身体の奥で熱がくすぶっている。
散々、焦らされた身体は刺激を求め『もっと』なんて懇願する羽目になり、私ばかり乱されていた。
指と唇で的確に私を追い詰め、涙目で巧を睨みつけるとクスリと笑って目元にキスを落とす。
丁寧に愛撫され、十分に潤ったそこは抵抗なく巧をのみこんでいった。
隙間なく巧と繋がると身体が満たされていく。
「あぁ、ん……っ」
凄まじい圧迫感に痛みはなく、繋がった部分から与えられる刺激に吐息が漏れる。
「きつっ、もう少し緩めてくれ」
巧が苦しげに息を吐き、顔を歪めて言うけどそんなの無理。
いっぱいいっぱいの私にそんなことをする余裕なんてない。
「すみれっ……」
切なげに名前を呼ばれ、それだけで胸が苦しくなる。
巧が私のことを好きになってくれたらいいのに……。
「た……くみっ、あっ……」
私が名前を呼ぶと、愛おしむように目を細めてキスをくれる。
次第に激しくなる律動にたまらず巧にしがみつくと、抱きしめ返してくれた。
本当は手放したくない。
「好き」だと言いたい。
だけど、私たちはセフレだ。
勘違いしてはいけない。
汗ばんだ額に張り付いた前髪を手で払われ、そこにキスを落とす。
腰の動きがさらに早くなり、荒い息遣いの合間に「……だ」と巧がなにか言ったような気がする。
でも、快感に翻弄されていた私の耳はその言葉を拾うことはなく絶頂を迎えていた。
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