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エターナル18 「ハロー・ダーリン」
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『ハロー、ダーリンにしませんか』
「えっ、ナニ?なに?呼びだし?暗号?なんで、ハロー・ダーリン?」僕は、突如面食らった
エターナルは、あれといった感じで指を指す、本棚のCDを。CDのタイトルが、だった
『そうだね、いいね。ハロー・ダーリンで』
そうだよな、エターナルなんて呼ぶ訳にはいかないよな、念には念を入れて、気をつけないと
父さんのCD、持って来たままだった
『あと部屋にいる時は、音楽か動画を流していた方がいいですよ。独り言にするには、会話過ぎます』
「そうだね、そうするよ」
僕はパソコンのネット映画を適当に選んで、流した。チャラララーと流れた
往年の映画「ピンク・パンサー」だ
古いかなとも思ったけど、昔の映画が流行っているし父さんの「ハロー・ダーリン」のせいもあるなと思うけど、でも「ピンク・パンサー」の最初の忍び足の感じのある曲は、好きでもある
僕は、喉の渇きを取ろうとマスカットを摘んで、食べようと口に持っていった時
「エターナル、マスカット食べる?」
『さっき吸血したので、食事は足りてますが、折角なので頂きます』
「少し待って」といって、口に持っていったのを皿に置き、半分の房の中で良さげな粒を一つとり、皮を剥き、エターナルの口に持っていった
エターナルは、マスカットを小さな手で軽く挟み、口をつける。すぐに放すかなと思ったら吸血と同じ位噛みついていて、ふぅといった感じでマスカットから離れた
『このマスカット、美味しいですよ。香りもとても良く。吸血した後なのに、結構頂きました。私は、もう充分ですが、明日も食べれると嬉しいですね』
僕は机の上に置いてあるウェットティッシュを一つ取り、彼女にヒラと近づけながら言った
「じゃあ、これ3粒程残して冷蔵庫に入れておくよ。まだ、あると思うけど、無かったら残念だし」
『ありがとうございます』
エターナルは、手をフキフキしてる
僕も、マスカットを食べ始めて、ああ本当に冷たい果汁が入ってきて美味しいやと思うのと、少し落ち着いてきて、暫く食べていた
明日の事、考えると気が重かった
今頃エターナルがいなくて、散々騒いでいるだろう。警察にも連絡がいってると思う
明日、会う約束してたんだよな、2時に家に行く約束してたんだ。やだなぁ、初めてだよ、行くのがイヤだと思ったの
そして、僕はマスカットが残り5粒になった時、急に目が覚めたように言った
「ねぇ、普段の食事って必要だよね?」
恐る恐る間抜けた事を聞くなと思って、聞いた
『水と蜂蜜、後フルーツを。どれも少しづつですけど』
「取り敢えず、水持ってくるよ。ペットボトルの水だよね、水道水はよくないよね」頷く、エターナル
「待ってて」僕は勢いよく立ち上がり、慌てて下に行って、500mlのペットボトル、後グラスと思って食器棚のグラスに手をかけた時、なんかウチのグラスでは申し訳ないように思った
高級品のエターナル、彼の家だったらグラスも高級と思ったのと、またグラスよりカップの高さの低いティーカップの方が、飲みやすいかなと思った
階段登りながら思った
今迄、気にしたことはなかった
登るとギシギシ音のなる階段、褪せた階段の絨毯に、見上げると見慣れた木造の手摺や壁に天井、僕の家は、お爺ちゃんのその前からの木造の家で(この辺りはみんなそう言う家だけど)、古いけどしっかりした作りの二階建て、年数が経っているから当然くすみや傷があって、エターナルをこの古い家に、あのそびえるような屋敷から古びたこの家に、屋敷も古いけど内装やメンテ豪華さが桁違いだし、エターナルには僕の家より、豪華な調度品の屋敷の方が似合う
今、本当に彼の家では大騒ぎになってる...
僕がエターナルの食事と慌てたのとは、比べ物にはならない
そう思うと、慌てて降りて来た階段を足取り重く登っていた。犯罪者が、取り調べに向かう部屋にでも向かうようにというべきか
アルフレッドの伯父さんとは、あった事はない
写真で見た事があるだけで、焼けた肌にボストンタイプの眼鏡、いい感じに知性的で行動的な人に見える人で、アルフレッドから横取りしたようなものなんだよな、僕は
あの時、面白半分と言うか、エターナルが僕の物になるなんて思ってなかった
マスクを取って願いを言った所で契約者じゃないから、願いなんて叶う訳ないって思ってた
だって、「もう僕エターナル要らないから、君にあげるよ」願いが叶ったととしても、そんな感じと思っていた
そもそも、それ自体がないと思ってたし
さっきから、この考えがぐるぐる回ってて、アルフレッドにエターナルをプレゼントした伯父さん、どんな気持ちでエターナルをプレゼントしたんだろうと思う
それを考えると...
いくらお金持ちだからってさ、僕は本当に大変な事をしたんだって、思った
→
エターナル19
「えっ、ナニ?なに?呼びだし?暗号?なんで、ハロー・ダーリン?」僕は、突如面食らった
エターナルは、あれといった感じで指を指す、本棚のCDを。CDのタイトルが、だった
『そうだね、いいね。ハロー・ダーリンで』
そうだよな、エターナルなんて呼ぶ訳にはいかないよな、念には念を入れて、気をつけないと
父さんのCD、持って来たままだった
『あと部屋にいる時は、音楽か動画を流していた方がいいですよ。独り言にするには、会話過ぎます』
「そうだね、そうするよ」
僕はパソコンのネット映画を適当に選んで、流した。チャラララーと流れた
往年の映画「ピンク・パンサー」だ
古いかなとも思ったけど、昔の映画が流行っているし父さんの「ハロー・ダーリン」のせいもあるなと思うけど、でも「ピンク・パンサー」の最初の忍び足の感じのある曲は、好きでもある
僕は、喉の渇きを取ろうとマスカットを摘んで、食べようと口に持っていった時
「エターナル、マスカット食べる?」
『さっき吸血したので、食事は足りてますが、折角なので頂きます』
「少し待って」といって、口に持っていったのを皿に置き、半分の房の中で良さげな粒を一つとり、皮を剥き、エターナルの口に持っていった
エターナルは、マスカットを小さな手で軽く挟み、口をつける。すぐに放すかなと思ったら吸血と同じ位噛みついていて、ふぅといった感じでマスカットから離れた
『このマスカット、美味しいですよ。香りもとても良く。吸血した後なのに、結構頂きました。私は、もう充分ですが、明日も食べれると嬉しいですね』
僕は机の上に置いてあるウェットティッシュを一つ取り、彼女にヒラと近づけながら言った
「じゃあ、これ3粒程残して冷蔵庫に入れておくよ。まだ、あると思うけど、無かったら残念だし」
『ありがとうございます』
エターナルは、手をフキフキしてる
僕も、マスカットを食べ始めて、ああ本当に冷たい果汁が入ってきて美味しいやと思うのと、少し落ち着いてきて、暫く食べていた
明日の事、考えると気が重かった
今頃エターナルがいなくて、散々騒いでいるだろう。警察にも連絡がいってると思う
明日、会う約束してたんだよな、2時に家に行く約束してたんだ。やだなぁ、初めてだよ、行くのがイヤだと思ったの
そして、僕はマスカットが残り5粒になった時、急に目が覚めたように言った
「ねぇ、普段の食事って必要だよね?」
恐る恐る間抜けた事を聞くなと思って、聞いた
『水と蜂蜜、後フルーツを。どれも少しづつですけど』
「取り敢えず、水持ってくるよ。ペットボトルの水だよね、水道水はよくないよね」頷く、エターナル
「待ってて」僕は勢いよく立ち上がり、慌てて下に行って、500mlのペットボトル、後グラスと思って食器棚のグラスに手をかけた時、なんかウチのグラスでは申し訳ないように思った
高級品のエターナル、彼の家だったらグラスも高級と思ったのと、またグラスよりカップの高さの低いティーカップの方が、飲みやすいかなと思った
階段登りながら思った
今迄、気にしたことはなかった
登るとギシギシ音のなる階段、褪せた階段の絨毯に、見上げると見慣れた木造の手摺や壁に天井、僕の家は、お爺ちゃんのその前からの木造の家で(この辺りはみんなそう言う家だけど)、古いけどしっかりした作りの二階建て、年数が経っているから当然くすみや傷があって、エターナルをこの古い家に、あのそびえるような屋敷から古びたこの家に、屋敷も古いけど内装やメンテ豪華さが桁違いだし、エターナルには僕の家より、豪華な調度品の屋敷の方が似合う
今、本当に彼の家では大騒ぎになってる...
僕がエターナルの食事と慌てたのとは、比べ物にはならない
そう思うと、慌てて降りて来た階段を足取り重く登っていた。犯罪者が、取り調べに向かう部屋にでも向かうようにというべきか
アルフレッドの伯父さんとは、あった事はない
写真で見た事があるだけで、焼けた肌にボストンタイプの眼鏡、いい感じに知性的で行動的な人に見える人で、アルフレッドから横取りしたようなものなんだよな、僕は
あの時、面白半分と言うか、エターナルが僕の物になるなんて思ってなかった
マスクを取って願いを言った所で契約者じゃないから、願いなんて叶う訳ないって思ってた
だって、「もう僕エターナル要らないから、君にあげるよ」願いが叶ったととしても、そんな感じと思っていた
そもそも、それ自体がないと思ってたし
さっきから、この考えがぐるぐる回ってて、アルフレッドにエターナルをプレゼントした伯父さん、どんな気持ちでエターナルをプレゼントしたんだろうと思う
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