エターナル

夢幻

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エターナルとの初コンタクト

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アルフレッドは、兄弟いないから、そう言う喧嘩はなくていいなと思う

彼の部屋を見てるとつくづく思う
彼の部屋は高級な地球儀や模型、ラジコン等があって部屋で遊ばせてもらったり、広い庭でラジコンの競争や飛行機を操縦させてもらったり、ここに来るとまったく退屈しなかった


でも、今日は見向きもせず、エターナルの側に行った

「やあ、エターナル。ご機嫌は、どう?この星に来る迄長旅だったよね、疲れたよね。来た時も、その鳥籠だったの」僕から見ても作りのしっかりした美しいゴールドの鳥籠で、改めて買ったのかなと思った


が、鳥籠に入っていたと思ったエターナルは、鳥籠のてっぺん、アーチの上に座っていた

彼女の回りだけ、空気が違うように見える
キラキラと明るく澄んでいるように
ネットで見るのと、現実で見るのとではまったく違っていた

エターナルの回りの空気だけが、とても透明感があるように見え、彼女が少しでも動くとふわっと回りの空気が、軽く動いているように感じる

僕は目をぱちくりさせながら、ただ見ていた
エターナルの右脚の膝下が甲冑のような銀の義足?になってるのに、気がついた
左脚は普通の脚、肌色で....
膝下は白いブーツで
 ジッと見ていたら、つい僕はエターナルのマスクをあげたい気持ちが、グッと強くおこった



『甲冑の目のマスクを、上げてください』
と声が聞こえた

僕は、回りをキョロキョロした

だれもいない
エターナルを見ると、目があった
マスクは上がってないけど、甲冑のマスク越しに目が合った....気がした。驚いて言った
「エターナル、君が」

エターナルは頷き
『甲冑のマスクを上げてください』

エターナルの口は動いてない
思い出してみると、脳に直接響くような声で
『テレパシー』と、とても衝撃だった

(エターナルと会話ってできるの?
エターナルと会話できるなんて聞いた事がない。できないとおかしいか?お願いでもデキる、デキないがあるし、なんでそう思った?僕???テレパシーだから?ああ、そうだよ。テレパシーが出来るなんて聞いてない。もしかして、エターナルの、目の見えないマスクって、他人の思考遮断の為?)そういえばエターナルのマスク、なんの為?エターナルの星を出るのに必要と聞いたけど?あれ、そうだったけ?ファッション?違うっぽい?そんな事を矢継ぎ早に考えていた

『甲冑のマスクを上げてください』

僕は三度言われて、昔の甲冑のような作りの目の部分のマスクを、ソッと上げる。怖々と

目を閉じていたエターナルの目が、ゆっくりと開く

僕は綺麗なスミレ色の瞳に、心が一杯になる



『願いを』✨✨



「願い?願いって?え~、嘘だろ。アハハ。契約者とだけだろ?ふざけてる?からかってる?エターナル」と軽く、笑ってから僕は言った
頭に直接聞こえる声に応えたくて、折角だからと思った
「そうだな、僕の物になって。僕の所に来て。そうなったら嬉しいな。まあ、無理だろうけど」僕は、エターナルに急に言われて、緊張し、笑いながらそんな事を言った

喉がカラカラに乾いているのに、気がついた


『了解しました。マスクを下ろしてください』
僕は言われて、本当にソッとソッとマスクを下ろした

10㎝のエターナルのマスクはとても小さく、上げる時も恐る恐るだった、下ろす時も怖々で
美しい瞳と共に、美しい顔をもっと見ていたいと思ったけど、僕はエターナルの言う事に従っていた

残念な気持ちいっぱいで

それ以降、エターナルは何も言いはしなかった
僕は、ただ美しいエターナルを見ていた
今見ておかないと、見れないかもと思った
この家に度々来るのに、これからも見れる可能性はあるのに


いつもなら部屋の窓を開けておくと、彼のピアノやフルートの音が聞こえてきて、僕はそれを聞いていたりする事も多いのに、今日は聞こえていても、殆ど耳に入ってきてなかった
エターナルに、いかに神経が注がれていたかであった

エターナルは、彼のピアノの音を聴いている様に見える。彼の美しいピアノを

エターナルも、彼のピアノを美しいと思うんだと思った。同じで、嬉しかったけど….

でも、今の僕には、彼のピアノの音は入ってきていなかった


ピアノの練習をしてる時に彼の家に行くと、ピアノの音が聞こえてくる
まあ、僕はそれを狙っていくんだけど 




エターナル8
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