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エターナル6
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叩きつけられたように落ちてきたのは、僕の作りかけの飛行機のプラモデルだった。限定の
プラモデルは並んで買った物で、空でミグに追突されて落下したかのようになっていた
なっ!!と思うと同時に、姉さんに顔を向けた
「プラモデルは、限定でもうないかも知れないんだよ。酷いよ、姉さんのはワザとじゃないか。僕は、ワザとやってないよ」
「ランドルフ、姉さんのした事はワザとで酷いが、君は姉さんに謝ってもいないし、悪い事をしたと言う気持ちもないように見える。便箋へのお詫びの提案もしていない」父さんが、そこでため息を一つついて、続けた
「ランドルフ、姉さんの便箋は限定ではないが、もうないかも知れないし、探しまわって手に入れた物だ。
プラモデルも便箋も、手に入れるのに時間を使っているね。君は、今から探して今日用意する事もできない。姉さんは度々キャラクター物の使用は、怒っていたよね。一回大喧嘩もしている。父さんは言い渡したよね、姉さんの物はって」
僕と母さんは、姉さんと父さん2人に同時にしゃべっていた
「便箋だからいいと思ったんだ。何枚もあるし」
「でもね、そこは二人だけの姉弟なんだから、思いやりを持って、優しく考えて許して上げるべきなの。お姉ちゃんは、優しさがない。お手紙くらい、他の便箋で済む事」
「本当にわかってない、お母さんは!!」
姉さんが、凄い勢いで階段を降りてきて、途中階段から飛び降り、母さんの前に立ち、父さんが母さんに掴みかかろうとした姉さんを止めた
「母さん、この場合は違う。ランドルフが不用意過ぎる。キャラ物だ。考えを働かせていい。十分頭の働く年齢だ。自分の部屋に行けばよかったんだよ」
「そんなに大事なキャラ物なんてわかんないよ」言ってから、少々屁理屈だなと思った
「ランドルフ、自分の趣味の物を勝手に触られて嬉しいか、どうしてそう言う所がわからないのか。もう、わからない年齢ではないだろう」
姉さんが僕に向かって突進しそうなのを、お父さんが止めていた。お父さんの体は大木のような体型でがっしりしてるのに、姉さんのあがきは凄い。父さんは猪を抑えているようw、姉さんの形相のせいだろうか
「ジェニー、母さんとランドルフには話をする。だが、プラモデルを階段から落とすのはと思う。今度、話をしよう」
「ナニ言ってるの?ランドルフは、言葉だけで私にまだ何も弁償したことなんてない!弁償した事ないから、気持ちが痛くなった事もない、大喧嘩した後も言われても治らないのよ。ランドルフは、私の物を壊しても買いなおして弁償した事なんて一回もない。お金を使った事なんてない。言葉だけ、ごめんなさいだけ。身を斬った事なんて、一度もない。私は、その都度買い直したり、探し回ったりして…. 本当にお母さんは」
姉さんは、僕も母さんも睨みつけた
父さんに抑えられていて、身動きができないでいた
「あのね、あなた達2人は姉と弟で家族なの。家族の間でね、お金で解決と言うのはね、するべきではないの。気持ちを切り替えればいいの。まして自分より四つも下の相手にお金を使わせると言うのは」
父さんが言い放った
「母さん、そこが問題なんだよ」
「母さんは、私に優しさ優しさって言うけど、ランドルフに優しさがあったら、キャラ物の便箋使わなかったはず!!ねえ、ランドルフの不用意って、優しさがないんじゃない」姉さんは僕を睨み、顔を母さんに戻した
「優しさがあったら、お母さんもお父さんもランドルフが壊した物無くした物、買って私に渡してくれたはずよね。ランドルフにお金使わせたくないなら!家族間でお金?あんた達に優しさあったら、代わりに弁償してくれたんじゃないの!それもなかったじゃない。無くされた者が、壊された物が、ただの馬鹿じゃない。再度買い直して迄手に入れたのよ私は。壊した奴は、なんのお咎めもなし?なんの罰も受けないの?ごめんなさいだけ?!オカシイと思わないの!」
「弟をヤツなんて言わないの」
姉さんは、父さんの膝下を蹴り内掛けし、背負い投げをした
ギョっとした
ダーンと烈しい音と共に、僕も母さんも一瞬、何見てるんだろうと思った
母さんも思ったに決まってる
姉さんは16歳で、僕と4つ違い
その歳よりは少し細身で日本の剣道を習っている、けど柔道ではない。どこでと思う間もなく、姉さんは母さんの腹に一発入れ、母さんは吹き飛び、ぐったりした母さんに
腹に一発は、ボクシングのスタイルだ
「ランドルフに優しさ仕込め、クソババァ。私にできるようになれの、問題じゃない」と言い放った
「ジェニー、父さんとゆっくり話をしよう、明日。明後日がいいか、明日はお誕生会の日だ。それで母さんをぶちのめして気分はいいかい」
父さんは、痛そうだったけ。そこ迄でもなかったようだ。ゆっくり立ち上がっていた
「全然、足りない!蹴り飛ばしたいのを我慢してるわ」姉さんの鼻息は荒い。父さんは、ふーっと肩を落とす
「ジェニー便箋だが、今から車を出す。デパートなら少しはマシな便箋が見つかるだろう。まだ間に合うだろう車なら。探して無かったから、隣街迄行ったんだろ。ランドルフも一緒に行くんだと言いたいが、ジェニーの方が、今キミの顔を見たくないだろう。そうだろうジェニー」
「そうね、見たくないわ」
母さんが、お腹を抑えて立ち上がり、こっちに歩いて来てる
「母さん、大丈夫か」
父さんが、そばに行く
「まあ、多分。大丈夫と思うわ」
母さんは、ジェニーをキッと見る。姉さんは、ザマァみたいな顔をしてる
「父さんは、ジェニーと便箋を買いに行ってくる。ランドルフは、私が戻る迄母さんについて様子を見てなさい。少しでも具合が悪くなったら、救急車を呼ぶように、わかったね。救急車呼んだら、父さんに連絡入れなさい」
ローテーブルに置いてあった、車のキーを姉さんが持ってきて父さんに渡した。時間がギリギリだ
「ランドルフ、私が何回も言い渡した事が守れなかった。姉さんの物を使用許可なく使い、破損や無くした場合、姉さんに同じ物を買って返す事。私との約束が守れないと言う事なので、翌月のお小遣いを千円引く。その千円は姉さんに渡す。今回からだ」
「えっ、それ酷くない。それに、なんで姉さんに渡すの」それは、なんでもと思った。
「ペナルティがなければ、やめないかなと思ったんだよ。触ったり、使ったりしなければ問題ない。何が、酷いんだい。これは父さんや母さんの持ち物に対してもだ」
母さんは、それはと不服そうだった。家族間で金額を発生させるのが
「今日の夕飯は、ジェニーと食べてくる。ランドルフは、適当に食べなさい。母さんにも、何か作ってあげなさい」
「もう支度してあるから、作るわ。それくらい」
「もう、今日はゆっくりしなさい。後は焼いたり、サラダ位だろランドルフでもできる。今日は、シチューではないようだし」
そう言って、姉さんの肩を父さんは押した
姉さんと父さんは出かけた
その日、夜遅く父さんに説教をされた
母さんは、救急車を呼ぶ事はなかった
翌日、背中一面が痛かったようだ
姉さんと僕は、よく喧嘩する
一番、よくある喧嘩だ
つい、うっかり使っちゃうんだよ
翌月、小遣い千円引きは酷いよなぁと思う
姉弟がいると、そう言う事よくあって、おばあちゃんに息子さんの承諾を貰ってと言えたのは、よかったと思う。経験が生きたと思った
あの喧嘩は去年の事だ
いいかなで、うっかり貰って、おばあちゃんの息子の恨みは、買いたくない
返して下さいって言われたら、返せばいいけど
返してくださいって言いにくいだろうし、息子さんもおばあさんも
おばあちゃんには、あの返しで良かったと思うと言うのは、後日おばあちゃんの息子さんが仕事の都合をつけて来れるのが10日後だった訳で、おばあちゃんは了解を貰ったからと言って、丸眼鏡の息子さんもその時一緒にいてプラモデルを3箱貰った
「また、時々来ておばあちゃんを手伝って。申し訳ないけど。仕事をリモートでできるようにしてきたけど、度々会社には行かないといけないから、宜しく」と、息子さんに言われた
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エターナル6
プラモデルは並んで買った物で、空でミグに追突されて落下したかのようになっていた
なっ!!と思うと同時に、姉さんに顔を向けた
「プラモデルは、限定でもうないかも知れないんだよ。酷いよ、姉さんのはワザとじゃないか。僕は、ワザとやってないよ」
「ランドルフ、姉さんのした事はワザとで酷いが、君は姉さんに謝ってもいないし、悪い事をしたと言う気持ちもないように見える。便箋へのお詫びの提案もしていない」父さんが、そこでため息を一つついて、続けた
「ランドルフ、姉さんの便箋は限定ではないが、もうないかも知れないし、探しまわって手に入れた物だ。
プラモデルも便箋も、手に入れるのに時間を使っているね。君は、今から探して今日用意する事もできない。姉さんは度々キャラクター物の使用は、怒っていたよね。一回大喧嘩もしている。父さんは言い渡したよね、姉さんの物はって」
僕と母さんは、姉さんと父さん2人に同時にしゃべっていた
「便箋だからいいと思ったんだ。何枚もあるし」
「でもね、そこは二人だけの姉弟なんだから、思いやりを持って、優しく考えて許して上げるべきなの。お姉ちゃんは、優しさがない。お手紙くらい、他の便箋で済む事」
「本当にわかってない、お母さんは!!」
姉さんが、凄い勢いで階段を降りてきて、途中階段から飛び降り、母さんの前に立ち、父さんが母さんに掴みかかろうとした姉さんを止めた
「母さん、この場合は違う。ランドルフが不用意過ぎる。キャラ物だ。考えを働かせていい。十分頭の働く年齢だ。自分の部屋に行けばよかったんだよ」
「そんなに大事なキャラ物なんてわかんないよ」言ってから、少々屁理屈だなと思った
「ランドルフ、自分の趣味の物を勝手に触られて嬉しいか、どうしてそう言う所がわからないのか。もう、わからない年齢ではないだろう」
姉さんが僕に向かって突進しそうなのを、お父さんが止めていた。お父さんの体は大木のような体型でがっしりしてるのに、姉さんのあがきは凄い。父さんは猪を抑えているようw、姉さんの形相のせいだろうか
「ジェニー、母さんとランドルフには話をする。だが、プラモデルを階段から落とすのはと思う。今度、話をしよう」
「ナニ言ってるの?ランドルフは、言葉だけで私にまだ何も弁償したことなんてない!弁償した事ないから、気持ちが痛くなった事もない、大喧嘩した後も言われても治らないのよ。ランドルフは、私の物を壊しても買いなおして弁償した事なんて一回もない。お金を使った事なんてない。言葉だけ、ごめんなさいだけ。身を斬った事なんて、一度もない。私は、その都度買い直したり、探し回ったりして…. 本当にお母さんは」
姉さんは、僕も母さんも睨みつけた
父さんに抑えられていて、身動きができないでいた
「あのね、あなた達2人は姉と弟で家族なの。家族の間でね、お金で解決と言うのはね、するべきではないの。気持ちを切り替えればいいの。まして自分より四つも下の相手にお金を使わせると言うのは」
父さんが言い放った
「母さん、そこが問題なんだよ」
「母さんは、私に優しさ優しさって言うけど、ランドルフに優しさがあったら、キャラ物の便箋使わなかったはず!!ねえ、ランドルフの不用意って、優しさがないんじゃない」姉さんは僕を睨み、顔を母さんに戻した
「優しさがあったら、お母さんもお父さんもランドルフが壊した物無くした物、買って私に渡してくれたはずよね。ランドルフにお金使わせたくないなら!家族間でお金?あんた達に優しさあったら、代わりに弁償してくれたんじゃないの!それもなかったじゃない。無くされた者が、壊された物が、ただの馬鹿じゃない。再度買い直して迄手に入れたのよ私は。壊した奴は、なんのお咎めもなし?なんの罰も受けないの?ごめんなさいだけ?!オカシイと思わないの!」
「弟をヤツなんて言わないの」
姉さんは、父さんの膝下を蹴り内掛けし、背負い投げをした
ギョっとした
ダーンと烈しい音と共に、僕も母さんも一瞬、何見てるんだろうと思った
母さんも思ったに決まってる
姉さんは16歳で、僕と4つ違い
その歳よりは少し細身で日本の剣道を習っている、けど柔道ではない。どこでと思う間もなく、姉さんは母さんの腹に一発入れ、母さんは吹き飛び、ぐったりした母さんに
腹に一発は、ボクシングのスタイルだ
「ランドルフに優しさ仕込め、クソババァ。私にできるようになれの、問題じゃない」と言い放った
「ジェニー、父さんとゆっくり話をしよう、明日。明後日がいいか、明日はお誕生会の日だ。それで母さんをぶちのめして気分はいいかい」
父さんは、痛そうだったけ。そこ迄でもなかったようだ。ゆっくり立ち上がっていた
「全然、足りない!蹴り飛ばしたいのを我慢してるわ」姉さんの鼻息は荒い。父さんは、ふーっと肩を落とす
「ジェニー便箋だが、今から車を出す。デパートなら少しはマシな便箋が見つかるだろう。まだ間に合うだろう車なら。探して無かったから、隣街迄行ったんだろ。ランドルフも一緒に行くんだと言いたいが、ジェニーの方が、今キミの顔を見たくないだろう。そうだろうジェニー」
「そうね、見たくないわ」
母さんが、お腹を抑えて立ち上がり、こっちに歩いて来てる
「母さん、大丈夫か」
父さんが、そばに行く
「まあ、多分。大丈夫と思うわ」
母さんは、ジェニーをキッと見る。姉さんは、ザマァみたいな顔をしてる
「父さんは、ジェニーと便箋を買いに行ってくる。ランドルフは、私が戻る迄母さんについて様子を見てなさい。少しでも具合が悪くなったら、救急車を呼ぶように、わかったね。救急車呼んだら、父さんに連絡入れなさい」
ローテーブルに置いてあった、車のキーを姉さんが持ってきて父さんに渡した。時間がギリギリだ
「ランドルフ、私が何回も言い渡した事が守れなかった。姉さんの物を使用許可なく使い、破損や無くした場合、姉さんに同じ物を買って返す事。私との約束が守れないと言う事なので、翌月のお小遣いを千円引く。その千円は姉さんに渡す。今回からだ」
「えっ、それ酷くない。それに、なんで姉さんに渡すの」それは、なんでもと思った。
「ペナルティがなければ、やめないかなと思ったんだよ。触ったり、使ったりしなければ問題ない。何が、酷いんだい。これは父さんや母さんの持ち物に対してもだ」
母さんは、それはと不服そうだった。家族間で金額を発生させるのが
「今日の夕飯は、ジェニーと食べてくる。ランドルフは、適当に食べなさい。母さんにも、何か作ってあげなさい」
「もう支度してあるから、作るわ。それくらい」
「もう、今日はゆっくりしなさい。後は焼いたり、サラダ位だろランドルフでもできる。今日は、シチューではないようだし」
そう言って、姉さんの肩を父さんは押した
姉さんと父さんは出かけた
その日、夜遅く父さんに説教をされた
母さんは、救急車を呼ぶ事はなかった
翌日、背中一面が痛かったようだ
姉さんと僕は、よく喧嘩する
一番、よくある喧嘩だ
つい、うっかり使っちゃうんだよ
翌月、小遣い千円引きは酷いよなぁと思う
姉弟がいると、そう言う事よくあって、おばあちゃんに息子さんの承諾を貰ってと言えたのは、よかったと思う。経験が生きたと思った
あの喧嘩は去年の事だ
いいかなで、うっかり貰って、おばあちゃんの息子の恨みは、買いたくない
返して下さいって言われたら、返せばいいけど
返してくださいって言いにくいだろうし、息子さんもおばあさんも
おばあちゃんには、あの返しで良かったと思うと言うのは、後日おばあちゃんの息子さんが仕事の都合をつけて来れるのが10日後だった訳で、おばあちゃんは了解を貰ったからと言って、丸眼鏡の息子さんもその時一緒にいてプラモデルを3箱貰った
「また、時々来ておばあちゃんを手伝って。申し訳ないけど。仕事をリモートでできるようにしてきたけど、度々会社には行かないといけないから、宜しく」と、息子さんに言われた
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