エターナル

夢幻

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エターナル5

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リビングにものすごい勢いで降りてきた、姉さんの僕への怒鳴り声は、父さんが外から帰って、バトワイザー片手に、リビングのソファーに座った所だった

父さんは、殆どビールはバトワイザーだ
この軽い飲み口が好きなんだと言っていて、今それがおわずけの状態になろうとしてると思った

TVを観てた僕は、姉さんの声に振り向き、父さんは僕と姉さんの方に、体を向け、僕と姉さんの喧嘩になった
僕にはわからなかった
便箋で怒る姉さんが
買ってこれば済む事だと思ったし、またヒスってると思った
僕が返答した内容に、姉さんの声がさらに大きくなっ

「第一、どうして私が新品で買った物を、あんたの筆圧の残った便箋を使用しないといけないの!」

母さんが、キッチンから足早に来て父さんのソファーの横に立って、言った

「ランドルフ、買ってらっしゃい。筆圧の便箋はあなたが使いなさい」母さんもたかだか便箋と思ったのだろうけど、新品と許可取ってないしと思ったようだ

「えっ、要らないよ」
(絵付きの便箋なんてと思った)

「そこは要らないよではなく、言葉を受け取って自分に納めなさい。買ってきますでいい。なぜ守れない?」と、父さん。
リビングでは、あの時のような緊張はないけど...、父さんは続けて言った

「自分が要らないと思った物を他人も要らないと思い込み、使用許可も取らずに使うのはやめなさい。問題ないと思うのはやめなさい。家族の物でもだ。そしてだがランドルフ、君は勘違いをしている。損失してしまった相手の持ち物を、回収する考えを持ちなさい。筆圧がついて使えなくなった便箋、自分用には使えるかも知れない、相手は見るたびに思い出して腹を立てる。相手の気分を害する物を取り除く考えを持ちなさい。怒らせた相手に、しかも損失を与えているのに、自分の気持ちや考えを優先するのはやめなさい」

「ねぇ便箋、今日いるのよ。勘違いしてない?」と姉さんが、母さんに僕に向けて言った

「今日、いるの!手紙今日書いて、明日渡すのよ。学校終わってからカフェでお誕生会同じ物を明日用意されても間に合わないの。第一、その便箋なくて探し回って、隣の市迄行って探してきたの」

「そんなに大事なら、机の上に置いとくなよ」

「ランドルフ!!」父さんが一括した

「お誕生会?」それ本当に?の口調が母 さんにあって、父さんが、母さんの腕を掴んだ


「前にいったわよね、エミリー引っ越す事になって、繰り上げてお誕生会するって言ったけど、何回も。忘れたの、ボケたの」とメンチ切った言い方の姉さんの言葉と顔が、母さんに向く
「書こうとした時、お母さんが呼ぶから、そのままにして行ったのよ。『ちょっと来て、急いで』大声で呼んだでしょ。階段途中の所で、大きな声で。お母さん言うから。第一自分の部屋に置いといて、置いとくなは、何?!ランドルフ、あんたが勝手に侵入しといて」矢継ぎ早な姉さんの口調は機関銃だ

「・・・」
両親2人、なんとも間の悪いと思ったようだ

すぐ買ってこれる便箋でも、見つかるかどうかの便箋。白い便箋なら姉さんは、おニューでも気にしなかった。絵付きの便箋は探し回った新品、僕の筆圧が高くて下迄うつっていて、使えなくなった。
つまり姉さんは、自分の気持ちをおさめて別の便箋を使うか、極力下に写ってないのを使うかで、便箋、真ん中に書いちゃったしなと思った、無理だよなぁって
お誕生会で渡す手紙、筆圧写ってるはよくないよな、やっぱ



僕は、便箋を使った状況を言った
「姉さんの本を借りようと入ったら、姉さんいなくて(いつもの事)、携帯が鳴って友達の言う内容をメモしたくて、机の上の便箋を使った」絵付きだから、使わなければ良かった訳で

「で、ナニが言いがかりなの?」と、姉さんに睨まれた

「だって、たかだか便箋でそんな事思わないじゃないか」

「父さんに、使用許可取れって言われたんでしょう。ホントに迷惑。ホント、あんたみたいの要らない。第一友達に、待って自分の部屋に行くからと言えばよかっただけじゃない。あんたみたいなの、ホント要らない」

「ケンカしてても、要らないなんて言うんじゃないの」と母さんが

「あんた達の結果が、私達!」
と姉さんの怒号がまた鳴り響き、姉さんは上に上がった
部屋に戻ったと思ったら出てきて、手に幾つか持っていて階段の上から、ぶん投げるように、叩きつけるように床に放り投げた。幾つも

ベキッとか、ガシャとか、バキと音がした

僕と母さん達は、落ちた物に集まった
姉さんの動きは早くて、何を落としたわからなかった



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