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コロッセオ
鍛冶と料理
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イフリートとクロウの二人にコロッセオを案内してもらっていると、ノームが袖をつまんで引っ張ってきたので振り向いてみれば、上目遣いにこちらを見つめていた。
「どうしたの?」
ノームはにんまりと笑いながら首を横に振った。
「なんでもない! えへへ。ドライアドの枝が傍にあるってわかったからかな。なんだかヒロくんとお話したい気持ちなのに何を話せばいいかわからないんだ」
妙にウキウキとした表情のノームを見ていると、こちらまでなんだか心がポカポカしてきた。
でも、ノームがこんなにご機嫌で可愛らしいのはドライアドの枝を僕が持っているからだ、きっと。僕がモテるはずがないんだから。
そう考えるとポカポカしていた気持ちが少しずつしぼんできてしまった。
気分が沈んできたところでちょうどよくクロウとイフリートが足を止めた。
「ここがコロッセオで一番気に入っている鍛冶屋だ。気難しいが腕は確かな爺さんが働いている」
クロウが紹介している間にイフリートは建物の中へ入っていき、中にいたお爺さんと何やら話している。
「イフリートを解放する説得の話に初めて同意してくれた人でもあるんだ。だからイフリートとはかなり仲がいい。孫と祖父みたいで見てて和むんだ」
あのイフリートが孫? いや、もしかするとお爺さんの方なのかな?
どうしても最初の印象が強すぎるせいでどちら側なのかイメージできなかったけれど、目の前で仲良さそうにしつつ甘えているのだから孫の方だと思わずにいられなかった。
「じーさんっ。新しいショベルありがとうな! 昨日ショベル作ってもらっといてあれなんだけどさ、こいつにもショベル作ってやってほしいんだ。あいつは俺の恩人! 昨日話したショベルのヒーローだ」
ニコニコしながら話しかけるイフリートは、テントの前で見かけた好青年の顔から無邪気な少年の顔になっていた。
話を聞いている老人は気難しそうな顔をしているが、まとった雰囲気は木漏れ日のように温かかった。
「……ああ」
一言しか発さなかったけれど、思いやりと愛を感じられる返事だった。
老人はこちらをじっと見つめている。
気難しそうな顔の中で瞳が少しうるんで見えた。
「……ありがとうよ」
イフリートの解放に携わったからお礼を言われているのだとすぐにわかったけれど……。
「とんでもないです。僕にできることをしただけなので……」
正直なところ照れくさかったし、少しだけプレッシャーも感じた。
自分はそんな大きな存在ではないし、ドライアドの加護があったおかげで鎖を壊せただけだ。
途中まで自力で壊せたと思っていた自分が恥ずかしい。
顔を赤らめながら俯いていると、老人が肩をポンと叩いた。
ハッとしながら老人の顔を見ると黙ってゆっくりとうなずいた。
それだけでなんとなく落ち着くことができた。
老人がそっと耳元に囁いてきたので驚いたけれど、それも最初だけだった。
「わしもこいつらに買いかぶられている。もっといい鍛冶屋はいるんだが……」
思わず吹き出しそうになったがぐっとこらえ、気持ちがすごくわかりますと小声で囁き返した。
気難しそうだった顔が一瞬緩んだように見えたが、それも束の間。
「おーい。じーさんと何話してんだ?」
イフリートが嬉しそうな顔で覗き込んできて息をのんでしまった。
お爺さんは先ほどと同じ気難しそうな顔に戻っている。
「自己紹介だ」
間違いではない、間違いではないけど……!
久々に笑い上戸が出てきてしまう。おかしくて笑ってしまいそうだ。
「わしはパンゴリン。ただのパンゴリン。センザンコウともいう」
動物の耳が見当たらないのは、耳がない動物だからか。
自己紹介を終えたパンゴリンの後ろから鎧に覆われた長い尻尾が現れた。
なんだかとても心をくすぐられる。
「かっけえだろ! このじーさん! 見た目だけじゃなくって中身も腕も何もかも良いんだ! 俺本当に大好きなんだ。じーさんの作る武器防具両方よく手になじむし、なにより! 俺のこと解放するのに最初に同意してくれたあったかいハートまであるんだ」
イフリートはそういうとパンゴリンの肩に肘を置いた。
「ショベルは初めてだ。出来が悪かったら教えてくれ」
パンゴリンは気難しそうな顔をしているが、僕の目には最初と違って自信なさげに映っていた。
褒められるのは嬉しいけど、プレッシャーになっているんだろうな。
なんとなく背負っている重荷を感じ取れてしまうので苦笑を浮かべてしまいそうになる。
「じーさん。たとえどんな出来の作品だろうと俺はじーさんにしか頼らねえ。それを忘れないでくれ」
イフリートなりに元気づけているんだなと思って聞いていたけれど、パンゴリンの表情が少しだけ曇ったように見えた。
さらに重圧が増えてしまったんだな……。
「俺も一緒に鍛冶するからさ! 俺の火とじーさんの腕があれば最高のショベルができる」
そう言い終わるやイフリートは手の平の上に青い炎をぼうっと灯した。
「ありがたいが、もっと良い職人はいる」
パンゴリンは困ったような顔をしながらやんわり断ろうとしていたけれど、イフリートは頑なに首を横に振っている。
「俺はじーさん以外に心を開かねえよ」
仲を取り持つべきなのか悩んでいると、クロウが手をパンと打って会話に割って入った。
「イフリート、お前の熱い気持ちは結構だが、じーさんは自信がねえんだよ。俺はちょっと特殊だからお前と打ち解けてるけど、じーさんにとっちゃ精霊は神様に等しい存在なんだ。自分は本当に精霊様に気に入られるような仕事ができてるのか不安でたまんねえんだ」
クロウが言い終えると、パンゴリンは黙って微かに頷いた。
「こんなに好意的でもダメなのか……?」
イフリートは叱られた飼い犬のようにシュンとしてしまっている。
クロウはふっと笑いながら首を横に振った。
「悪いわけじゃない。じーさんもいい加減慣れてやってくれ。イフリートはじーさんの作品が大好きなんだ。好意を無下にし続けてるとファンがいなくなっちまうぞ」
クロウの言葉にパンゴリンは目を閉じ、考え込むようにして一つ頷いた。
「仰せのままに」
「ってやり取りを何回もやってるわけだ。言われてすぐできたら苦労しねえよな」
そういってやれやれといった感じで手を顔の横に持ってきて首を振った。
思わず笑ってしまったが、誰からも咎められることはなかった。
ここでも怒られないですんでほっとしている自分がいる。
「実際、じーさんの腕は達人並みだが、向上心と謙虚さの塊みたいな人でさ、褒めても聞き入れてくれねえんだ。一方でイフリートは自分の立場を弁えてないだろ。まあ、それが二人の個性でいいところでもあるんだがな」
イフリートはヘヘヘと笑い、パンゴリンは気難しそうな顔でだんまりを決め込んでいる。
「ちなみに、イフリートはすべての武器を扱える武神でもあるんだ。だから余計にじーさんはプレッシャーを感じててな」
イフリートは得意げに鼻の下をかいて口を開いた。
「ショベルは俺でも武器として扱ったことがなかったんで、これから習得するところだ。お前のおかげだぞ」
この話の流れでお礼を言われると、パンゴリンのように委縮してしまうのだった。
クロウさん、話の運び方が人にプレッシャーをかけるのに特化してたりするの?
ふとそんなことを思ったけれど、口には出さずに苦笑しながらイフリートに応じた。
「とんでもないです」
もしかしなくても、二人がいつまで経ってもこういう仲なのは二人の性格だけじゃなくてクロウさんの取り持ち方の影響があるのかもしれないなんて思わされるのだった。
可能性があるだけで実際はわからないけれど。
「あ、飯は三人でいってくれ。夕方なら一緒に食えるから。俺はこれからじーさんと一緒に精霊のヒーローへ送るショベル作りだ」
イフリートはやる気満々な顔で、パンゴリンは額に軽く汗をかきながらこちらを見た。
「む、無理しないでね? 僕は気持ちだけで十分嬉しいから!」
主にパンゴリンへ向けた言葉だったが、上手く伝わってくれたみたいで、ほんのりと表情が柔らかくなった。
心なしか汗も引いていたように見える。
「そいじゃ、コロッセオで一番好きな飯屋へ案内するよ」
ノームは鍛冶に興味なかったのか終始つまらなさそうにしていたが、ご飯の話になるや否や急にはしゃぎだした。
「どんなご飯か楽しみ!」
ノームの言葉に同意しながら、どんな料理を食べられるのか楽しみにクロウの後に続いた。
あたりに良い香りが漂い始めた。美味しそうな料理の香りが風に乗って流れてくる。
「うーん。良い香り! ヒロくん、たくさん食べるんだよ。遠慮なんかしちゃだめだからね」
ノームは一気にご機嫌な表情を浮かべながらはしゃいでいる。
見ていて癒されるなあ。
にっこりと微笑み返すと、ノームが急に真剣な表情に切り替わった。
「ちゃんと食べてね」
表情の変化もさることながら、急につけ足してきたから少しだけ怖くなった。
そういえば、ジニアが果物を食べようとした僕を止めたことがあったけれど、あれって本当は……。
思い出したことがきっかけで、こちらの世界で料理、いや、食べ物を口にしてはいけない気がしてきた。
そういえばギリシャ神話にザクロの実を食べてしまったがために冥界で過ごさなければならなくなった娘の話があったような。
デメテルとペルセポネ、ハデスの話が頭に浮かび上がってくる。
ジニアくんは僕が帰りたがるとわかっていたのかな。
もし仮にそうであれば、ノームがしようとしていることは……。
「僕はちょっと……見ているだけでいいかな」
胃のあたりがきゅうっとなってくる。
正直なところ、お腹がかなりすいている。すいてはいるが、死にそうなわけではない。
胃のあたりが苦しいのは、空腹だけではなくなんともいえない緊張のせいでもある。
「……どうして?」
ノームがほんの少し寂しそうな表情を浮かべた。
ああ、やっぱり、この世界に引き留めるために食べ物を口にさせたかったんだな。
そんな、根拠のない確信、いや、仮説が自分の中にわいてきた。
もし根拠があるとすると、強いて言うならば、一連のノームがとった態度と表情が根拠だろうか。
鎌をかけてみる価値は十分ある。
「僕はどうしてもあっちに帰りたいんだ。ごめんね」
みるみるうちにノームの表情がしょぼくれていくのを見て、ああ、やっぱりそうだったのかと確信した。
「……空中庭園の人たちって本当に意地悪だね。ヒロくんが帰れることは内緒にしてたくせに、食べたらあっちに戻れないってことだけはちゃんと教えてたんだ。でも、どうやって? ここが冥界だってこともまだ帰るチャンスが残ってることもヒロくんは知らなかったのに、なんで食べ物のことだけは知ってたの?」
ノームが涙目になりながら見上げているのを見て胸が締め付けられるような苦しさに見舞われた。
「それは……」
胸の苦しさも相まって、なんて説明したらいいのかがまったくわからなかった。
言葉に詰まっていると、聞こえていたのかクロウが話に入ってきた。
「裕樹、お前もしかしてあっちの世界に帰りたい人間だったのか? だったら飯はお預けだな……。俺はてっきりこっちの住民になるのかと思っちまってた。すまねえな、確認とりもしないで。自分は手を付けないのに、目の前で飯食われるの辛いだろうから鍛冶場に戻るか?」
クロウの提案をありがたく受け、鍛冶場へ戻ろうとすると……。
「一緒に戻る」
ノームが目を涙でいっぱいにしながらついてこようとしていた。
鍛冶の話もお爺さんたちのやりとりもなにもかも興味なさそうにしてたのに、どうしたんだろう?
不思議そうに見つめ返すと、クロウがノームの両肩に手をおいた。
「お前には用があるから俺と飯な。俺の知らないイフリートの話を聞かせてくれよ。ところで裕樹、鍛冶場への戻り方はわかるか?」
ここまで複雑な道のりではなかったので大丈夫なはず。
ゆっくりと頷いてみせると、クロウは笑って見送ってくれた。
「なあ、精霊さんよお。お前、あいつに惚れたな?」
裕樹が見えなくなってからそっと精霊に問いただす。
精霊は唇を少し尖らせながら黙って頷いた。
まったく、困った精霊だ。
返事を聞いてから髪を少しくしゃくしゃとし、考えを頭の中でちょっとだけ整え、ほとんど思ったままのことを口にした。
「そんなことしたところで振り向いてもらえるわけがないだろ」
本音では語尾にバカがと付け足していたところだったが、そこは言わないで抑えた。
恋は盲目とはよく言ったものだな。
「だって、だってえ……」
ノームは幼い子供のように涙をポロポロと流しながらしゃくり上げ、両手で涙を拭い始めた。
はあ……。これだからほとんど閉じ込められて育ったやつは。
「あのな、恋と愛の違いについて知ってるか?」
ほんの出来心だった。
人の、精霊の個性をありのまま受け入れて認めて伸ばすやり方が俺は好きだが、目に余るもの、人に害を与えそうなことについては教育してしまう癖がつい出てしまった。
ノームはキョトンとした顔で俺を見ている。
「大好きな気持ちって愛と違うの? 恋は好きって気持ちじゃないの?」
「それはつまり、気持ちの大きさの違いだって言いたいわけだな? あってるか?」
ノームの言いたいことを拾い上げてまとめ、本人に確認してみると、俯きながらしばらく考え、ゆっくりと頷いた。
「うん。……違うの?」
「それだと『強弱の差』で別物とは言えないよな。愛と恋は違うものなんだ。ノームが今やってるのは恋。自分の気持ちを相手に寄せている状態。よく花に例えられるんだが、ある花を綺麗だと思ったとき、花を摘み取ってしまうのが恋、水やりなどの世話をして育てるのが愛だ。つまり……愛は与えるもの、注ぐもので、恋は自分のものにしようとすることだ」
思わず熱を込めて話してしまう自分に心の中で苦笑しながら続けた。
「今ノームがしようとしているのはな、裕樹の帰りたいという気持ちを無視して、自分のそばにおいておくことなんだ。お前が今までされてきたことと同じことをあいつにしようとしているんだぞ。ただし、お前がされてたのは恋じゃなくて資源の所有だけどな。まあ……こう言っちゃなんだが似たようなもんなんだよ。もし、同じ思いをさせたくないなら、あいつのこと本当に好きなら、恋をするんじゃなくて愛を与えるんだ。一気に言われても難しいと思うから、自分なりに一度考えてどうすべきか答えを出してごらん。何度だって聞くし付き合うぞ。アドバイスだって……飯でも食いながらな!」
笑いかけると、ノームは複雑な表情ながら頷いてくれた。
精霊は今から成長しだしたって手遅れなんてことはないさ。
飯屋に到着し、テーブルへと案内してもらうや否やノームは口を開いた。
「人を愛するってどうやったらできるの? 私の傍にいさせるんじゃ愛にならないってことだもんね。加護もマナも惜しみなく与えて幸せにしてみせるのに」
難しそうな顔をしながら悩んでいるので見ていて微笑ましい。
「相手の気持ちを汲んでみるのはどうだ? 裕樹は帰るためにがんばってるだろう? そのために精霊からの加護を受けに来たと見たが……そうだな。次はレヴィンのところへ案内して手伝ってやればいいんじゃないか? ああ、ただ協力するだけだと愛は伝わらず親切な人で終わっちまうだろうから、ちゃんと言葉にして、態度にして伝えるのをおすすめするぞ。無理やり自分の思い通りにはしようとすんなよ? とりあえず飯でも頼め!」
メニューを渡すとノームは食い入るように目を通し始めた。
「これなに?」
ノームの指さしたものはピザだった。
「小麦粉を水とかいろいろ加えて練って円形に平たくした生地の上にトマトやチーズを乗せて焼いたもんだ」
「頼んでみて良い?」
笑いながら頷き、店員に注文を通すと、ノームは興味深そうに厨房の方を見つめていた。
年齢がはるか上なのに、こんなに幼い振る舞いをしているのが不憫でならなかった。
イフリートも最初はそうだったっけか。今でもパンゴリンの前では幼いがな。
思い出すと口元に笑みが浮かんできてしまった。
いや、不憫だと思うのは相手に失礼すぎるか。この世界の仕組みが良くなかっただけなんだ。
心の中が慈愛で満ち溢れてくるのを感じたけれど、あんまり表に出したくはない。
頭をゆっくりと横に振ってどこかへ吹き飛ばす。
ピザが運ばれてきてからはより一層目を輝かせ、夢中になっている様子は娘のように目に映って辛くなった。
「あちっあちっ。美味しっ」
口の周りをべたべたに汚しながら食べていたので紙ナプキンで拭ってやると、子どものように無邪気な笑顔を浮かべた。
「クロウありがとう! お父さんみたい!」
その何気ない言葉が胸を抉っているのも知らないのだろうし、これから先知る必要なんてない。
今の心情を悟られないように、満面の笑みを返事代わりにした。
「もしかして、これが愛? 私も裕樹にそんな風にしてあげたらいいのかなあ?」
まったく、子どもらしいのは振る舞いだけではないらしい。
急に出てきた鋭い質問が胸に刺さったが、一生懸命取り繕ってみせた。
「ああ、愛だな。こうして見守ってるのも愛だろうな」
ノームは愛を知れたことが嬉しいのだろう、キャッキャとはしゃぎながらピザをむしゃむしゃがむしゃらになって食べていた。
「どうしたの?」
ノームはにんまりと笑いながら首を横に振った。
「なんでもない! えへへ。ドライアドの枝が傍にあるってわかったからかな。なんだかヒロくんとお話したい気持ちなのに何を話せばいいかわからないんだ」
妙にウキウキとした表情のノームを見ていると、こちらまでなんだか心がポカポカしてきた。
でも、ノームがこんなにご機嫌で可愛らしいのはドライアドの枝を僕が持っているからだ、きっと。僕がモテるはずがないんだから。
そう考えるとポカポカしていた気持ちが少しずつしぼんできてしまった。
気分が沈んできたところでちょうどよくクロウとイフリートが足を止めた。
「ここがコロッセオで一番気に入っている鍛冶屋だ。気難しいが腕は確かな爺さんが働いている」
クロウが紹介している間にイフリートは建物の中へ入っていき、中にいたお爺さんと何やら話している。
「イフリートを解放する説得の話に初めて同意してくれた人でもあるんだ。だからイフリートとはかなり仲がいい。孫と祖父みたいで見てて和むんだ」
あのイフリートが孫? いや、もしかするとお爺さんの方なのかな?
どうしても最初の印象が強すぎるせいでどちら側なのかイメージできなかったけれど、目の前で仲良さそうにしつつ甘えているのだから孫の方だと思わずにいられなかった。
「じーさんっ。新しいショベルありがとうな! 昨日ショベル作ってもらっといてあれなんだけどさ、こいつにもショベル作ってやってほしいんだ。あいつは俺の恩人! 昨日話したショベルのヒーローだ」
ニコニコしながら話しかけるイフリートは、テントの前で見かけた好青年の顔から無邪気な少年の顔になっていた。
話を聞いている老人は気難しそうな顔をしているが、まとった雰囲気は木漏れ日のように温かかった。
「……ああ」
一言しか発さなかったけれど、思いやりと愛を感じられる返事だった。
老人はこちらをじっと見つめている。
気難しそうな顔の中で瞳が少しうるんで見えた。
「……ありがとうよ」
イフリートの解放に携わったからお礼を言われているのだとすぐにわかったけれど……。
「とんでもないです。僕にできることをしただけなので……」
正直なところ照れくさかったし、少しだけプレッシャーも感じた。
自分はそんな大きな存在ではないし、ドライアドの加護があったおかげで鎖を壊せただけだ。
途中まで自力で壊せたと思っていた自分が恥ずかしい。
顔を赤らめながら俯いていると、老人が肩をポンと叩いた。
ハッとしながら老人の顔を見ると黙ってゆっくりとうなずいた。
それだけでなんとなく落ち着くことができた。
老人がそっと耳元に囁いてきたので驚いたけれど、それも最初だけだった。
「わしもこいつらに買いかぶられている。もっといい鍛冶屋はいるんだが……」
思わず吹き出しそうになったがぐっとこらえ、気持ちがすごくわかりますと小声で囁き返した。
気難しそうだった顔が一瞬緩んだように見えたが、それも束の間。
「おーい。じーさんと何話してんだ?」
イフリートが嬉しそうな顔で覗き込んできて息をのんでしまった。
お爺さんは先ほどと同じ気難しそうな顔に戻っている。
「自己紹介だ」
間違いではない、間違いではないけど……!
久々に笑い上戸が出てきてしまう。おかしくて笑ってしまいそうだ。
「わしはパンゴリン。ただのパンゴリン。センザンコウともいう」
動物の耳が見当たらないのは、耳がない動物だからか。
自己紹介を終えたパンゴリンの後ろから鎧に覆われた長い尻尾が現れた。
なんだかとても心をくすぐられる。
「かっけえだろ! このじーさん! 見た目だけじゃなくって中身も腕も何もかも良いんだ! 俺本当に大好きなんだ。じーさんの作る武器防具両方よく手になじむし、なにより! 俺のこと解放するのに最初に同意してくれたあったかいハートまであるんだ」
イフリートはそういうとパンゴリンの肩に肘を置いた。
「ショベルは初めてだ。出来が悪かったら教えてくれ」
パンゴリンは気難しそうな顔をしているが、僕の目には最初と違って自信なさげに映っていた。
褒められるのは嬉しいけど、プレッシャーになっているんだろうな。
なんとなく背負っている重荷を感じ取れてしまうので苦笑を浮かべてしまいそうになる。
「じーさん。たとえどんな出来の作品だろうと俺はじーさんにしか頼らねえ。それを忘れないでくれ」
イフリートなりに元気づけているんだなと思って聞いていたけれど、パンゴリンの表情が少しだけ曇ったように見えた。
さらに重圧が増えてしまったんだな……。
「俺も一緒に鍛冶するからさ! 俺の火とじーさんの腕があれば最高のショベルができる」
そう言い終わるやイフリートは手の平の上に青い炎をぼうっと灯した。
「ありがたいが、もっと良い職人はいる」
パンゴリンは困ったような顔をしながらやんわり断ろうとしていたけれど、イフリートは頑なに首を横に振っている。
「俺はじーさん以外に心を開かねえよ」
仲を取り持つべきなのか悩んでいると、クロウが手をパンと打って会話に割って入った。
「イフリート、お前の熱い気持ちは結構だが、じーさんは自信がねえんだよ。俺はちょっと特殊だからお前と打ち解けてるけど、じーさんにとっちゃ精霊は神様に等しい存在なんだ。自分は本当に精霊様に気に入られるような仕事ができてるのか不安でたまんねえんだ」
クロウが言い終えると、パンゴリンは黙って微かに頷いた。
「こんなに好意的でもダメなのか……?」
イフリートは叱られた飼い犬のようにシュンとしてしまっている。
クロウはふっと笑いながら首を横に振った。
「悪いわけじゃない。じーさんもいい加減慣れてやってくれ。イフリートはじーさんの作品が大好きなんだ。好意を無下にし続けてるとファンがいなくなっちまうぞ」
クロウの言葉にパンゴリンは目を閉じ、考え込むようにして一つ頷いた。
「仰せのままに」
「ってやり取りを何回もやってるわけだ。言われてすぐできたら苦労しねえよな」
そういってやれやれといった感じで手を顔の横に持ってきて首を振った。
思わず笑ってしまったが、誰からも咎められることはなかった。
ここでも怒られないですんでほっとしている自分がいる。
「実際、じーさんの腕は達人並みだが、向上心と謙虚さの塊みたいな人でさ、褒めても聞き入れてくれねえんだ。一方でイフリートは自分の立場を弁えてないだろ。まあ、それが二人の個性でいいところでもあるんだがな」
イフリートはヘヘヘと笑い、パンゴリンは気難しそうな顔でだんまりを決め込んでいる。
「ちなみに、イフリートはすべての武器を扱える武神でもあるんだ。だから余計にじーさんはプレッシャーを感じててな」
イフリートは得意げに鼻の下をかいて口を開いた。
「ショベルは俺でも武器として扱ったことがなかったんで、これから習得するところだ。お前のおかげだぞ」
この話の流れでお礼を言われると、パンゴリンのように委縮してしまうのだった。
クロウさん、話の運び方が人にプレッシャーをかけるのに特化してたりするの?
ふとそんなことを思ったけれど、口には出さずに苦笑しながらイフリートに応じた。
「とんでもないです」
もしかしなくても、二人がいつまで経ってもこういう仲なのは二人の性格だけじゃなくてクロウさんの取り持ち方の影響があるのかもしれないなんて思わされるのだった。
可能性があるだけで実際はわからないけれど。
「あ、飯は三人でいってくれ。夕方なら一緒に食えるから。俺はこれからじーさんと一緒に精霊のヒーローへ送るショベル作りだ」
イフリートはやる気満々な顔で、パンゴリンは額に軽く汗をかきながらこちらを見た。
「む、無理しないでね? 僕は気持ちだけで十分嬉しいから!」
主にパンゴリンへ向けた言葉だったが、上手く伝わってくれたみたいで、ほんのりと表情が柔らかくなった。
心なしか汗も引いていたように見える。
「そいじゃ、コロッセオで一番好きな飯屋へ案内するよ」
ノームは鍛冶に興味なかったのか終始つまらなさそうにしていたが、ご飯の話になるや否や急にはしゃぎだした。
「どんなご飯か楽しみ!」
ノームの言葉に同意しながら、どんな料理を食べられるのか楽しみにクロウの後に続いた。
あたりに良い香りが漂い始めた。美味しそうな料理の香りが風に乗って流れてくる。
「うーん。良い香り! ヒロくん、たくさん食べるんだよ。遠慮なんかしちゃだめだからね」
ノームは一気にご機嫌な表情を浮かべながらはしゃいでいる。
見ていて癒されるなあ。
にっこりと微笑み返すと、ノームが急に真剣な表情に切り替わった。
「ちゃんと食べてね」
表情の変化もさることながら、急につけ足してきたから少しだけ怖くなった。
そういえば、ジニアが果物を食べようとした僕を止めたことがあったけれど、あれって本当は……。
思い出したことがきっかけで、こちらの世界で料理、いや、食べ物を口にしてはいけない気がしてきた。
そういえばギリシャ神話にザクロの実を食べてしまったがために冥界で過ごさなければならなくなった娘の話があったような。
デメテルとペルセポネ、ハデスの話が頭に浮かび上がってくる。
ジニアくんは僕が帰りたがるとわかっていたのかな。
もし仮にそうであれば、ノームがしようとしていることは……。
「僕はちょっと……見ているだけでいいかな」
胃のあたりがきゅうっとなってくる。
正直なところ、お腹がかなりすいている。すいてはいるが、死にそうなわけではない。
胃のあたりが苦しいのは、空腹だけではなくなんともいえない緊張のせいでもある。
「……どうして?」
ノームがほんの少し寂しそうな表情を浮かべた。
ああ、やっぱり、この世界に引き留めるために食べ物を口にさせたかったんだな。
そんな、根拠のない確信、いや、仮説が自分の中にわいてきた。
もし根拠があるとすると、強いて言うならば、一連のノームがとった態度と表情が根拠だろうか。
鎌をかけてみる価値は十分ある。
「僕はどうしてもあっちに帰りたいんだ。ごめんね」
みるみるうちにノームの表情がしょぼくれていくのを見て、ああ、やっぱりそうだったのかと確信した。
「……空中庭園の人たちって本当に意地悪だね。ヒロくんが帰れることは内緒にしてたくせに、食べたらあっちに戻れないってことだけはちゃんと教えてたんだ。でも、どうやって? ここが冥界だってこともまだ帰るチャンスが残ってることもヒロくんは知らなかったのに、なんで食べ物のことだけは知ってたの?」
ノームが涙目になりながら見上げているのを見て胸が締め付けられるような苦しさに見舞われた。
「それは……」
胸の苦しさも相まって、なんて説明したらいいのかがまったくわからなかった。
言葉に詰まっていると、聞こえていたのかクロウが話に入ってきた。
「裕樹、お前もしかしてあっちの世界に帰りたい人間だったのか? だったら飯はお預けだな……。俺はてっきりこっちの住民になるのかと思っちまってた。すまねえな、確認とりもしないで。自分は手を付けないのに、目の前で飯食われるの辛いだろうから鍛冶場に戻るか?」
クロウの提案をありがたく受け、鍛冶場へ戻ろうとすると……。
「一緒に戻る」
ノームが目を涙でいっぱいにしながらついてこようとしていた。
鍛冶の話もお爺さんたちのやりとりもなにもかも興味なさそうにしてたのに、どうしたんだろう?
不思議そうに見つめ返すと、クロウがノームの両肩に手をおいた。
「お前には用があるから俺と飯な。俺の知らないイフリートの話を聞かせてくれよ。ところで裕樹、鍛冶場への戻り方はわかるか?」
ここまで複雑な道のりではなかったので大丈夫なはず。
ゆっくりと頷いてみせると、クロウは笑って見送ってくれた。
「なあ、精霊さんよお。お前、あいつに惚れたな?」
裕樹が見えなくなってからそっと精霊に問いただす。
精霊は唇を少し尖らせながら黙って頷いた。
まったく、困った精霊だ。
返事を聞いてから髪を少しくしゃくしゃとし、考えを頭の中でちょっとだけ整え、ほとんど思ったままのことを口にした。
「そんなことしたところで振り向いてもらえるわけがないだろ」
本音では語尾にバカがと付け足していたところだったが、そこは言わないで抑えた。
恋は盲目とはよく言ったものだな。
「だって、だってえ……」
ノームは幼い子供のように涙をポロポロと流しながらしゃくり上げ、両手で涙を拭い始めた。
はあ……。これだからほとんど閉じ込められて育ったやつは。
「あのな、恋と愛の違いについて知ってるか?」
ほんの出来心だった。
人の、精霊の個性をありのまま受け入れて認めて伸ばすやり方が俺は好きだが、目に余るもの、人に害を与えそうなことについては教育してしまう癖がつい出てしまった。
ノームはキョトンとした顔で俺を見ている。
「大好きな気持ちって愛と違うの? 恋は好きって気持ちじゃないの?」
「それはつまり、気持ちの大きさの違いだって言いたいわけだな? あってるか?」
ノームの言いたいことを拾い上げてまとめ、本人に確認してみると、俯きながらしばらく考え、ゆっくりと頷いた。
「うん。……違うの?」
「それだと『強弱の差』で別物とは言えないよな。愛と恋は違うものなんだ。ノームが今やってるのは恋。自分の気持ちを相手に寄せている状態。よく花に例えられるんだが、ある花を綺麗だと思ったとき、花を摘み取ってしまうのが恋、水やりなどの世話をして育てるのが愛だ。つまり……愛は与えるもの、注ぐもので、恋は自分のものにしようとすることだ」
思わず熱を込めて話してしまう自分に心の中で苦笑しながら続けた。
「今ノームがしようとしているのはな、裕樹の帰りたいという気持ちを無視して、自分のそばにおいておくことなんだ。お前が今までされてきたことと同じことをあいつにしようとしているんだぞ。ただし、お前がされてたのは恋じゃなくて資源の所有だけどな。まあ……こう言っちゃなんだが似たようなもんなんだよ。もし、同じ思いをさせたくないなら、あいつのこと本当に好きなら、恋をするんじゃなくて愛を与えるんだ。一気に言われても難しいと思うから、自分なりに一度考えてどうすべきか答えを出してごらん。何度だって聞くし付き合うぞ。アドバイスだって……飯でも食いながらな!」
笑いかけると、ノームは複雑な表情ながら頷いてくれた。
精霊は今から成長しだしたって手遅れなんてことはないさ。
飯屋に到着し、テーブルへと案内してもらうや否やノームは口を開いた。
「人を愛するってどうやったらできるの? 私の傍にいさせるんじゃ愛にならないってことだもんね。加護もマナも惜しみなく与えて幸せにしてみせるのに」
難しそうな顔をしながら悩んでいるので見ていて微笑ましい。
「相手の気持ちを汲んでみるのはどうだ? 裕樹は帰るためにがんばってるだろう? そのために精霊からの加護を受けに来たと見たが……そうだな。次はレヴィンのところへ案内して手伝ってやればいいんじゃないか? ああ、ただ協力するだけだと愛は伝わらず親切な人で終わっちまうだろうから、ちゃんと言葉にして、態度にして伝えるのをおすすめするぞ。無理やり自分の思い通りにはしようとすんなよ? とりあえず飯でも頼め!」
メニューを渡すとノームは食い入るように目を通し始めた。
「これなに?」
ノームの指さしたものはピザだった。
「小麦粉を水とかいろいろ加えて練って円形に平たくした生地の上にトマトやチーズを乗せて焼いたもんだ」
「頼んでみて良い?」
笑いながら頷き、店員に注文を通すと、ノームは興味深そうに厨房の方を見つめていた。
年齢がはるか上なのに、こんなに幼い振る舞いをしているのが不憫でならなかった。
イフリートも最初はそうだったっけか。今でもパンゴリンの前では幼いがな。
思い出すと口元に笑みが浮かんできてしまった。
いや、不憫だと思うのは相手に失礼すぎるか。この世界の仕組みが良くなかっただけなんだ。
心の中が慈愛で満ち溢れてくるのを感じたけれど、あんまり表に出したくはない。
頭をゆっくりと横に振ってどこかへ吹き飛ばす。
ピザが運ばれてきてからはより一層目を輝かせ、夢中になっている様子は娘のように目に映って辛くなった。
「あちっあちっ。美味しっ」
口の周りをべたべたに汚しながら食べていたので紙ナプキンで拭ってやると、子どものように無邪気な笑顔を浮かべた。
「クロウありがとう! お父さんみたい!」
その何気ない言葉が胸を抉っているのも知らないのだろうし、これから先知る必要なんてない。
今の心情を悟られないように、満面の笑みを返事代わりにした。
「もしかして、これが愛? 私も裕樹にそんな風にしてあげたらいいのかなあ?」
まったく、子どもらしいのは振る舞いだけではないらしい。
急に出てきた鋭い質問が胸に刺さったが、一生懸命取り繕ってみせた。
「ああ、愛だな。こうして見守ってるのも愛だろうな」
ノームは愛を知れたことが嬉しいのだろう、キャッキャとはしゃぎながらピザをむしゃむしゃがむしゃらになって食べていた。
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