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2024
2024/7/19 鬼の婿の夢
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ロッカーのような玄関口の部屋に住んでいる夢だった。
玄関はロッカーでも、中は実家と同じ空間が広がっている不思議な建物だった。
私は自転車を部屋の中に入れており、玄関が玄関だからとても苦労しながら出入りしていた。
建物の出入り口には脚立が置かれており、外へ出るときはみんなで使い回していた。
自転車を苦労しながら部屋の外へ持ち運んだとき、とても怖い思いをした。
脚立は職場にあるようなローラーになっている脚だったから、乗った時に少し動いて危ない思いをしたからだ。
冷汗をかきながらも自転車にまたがり、外を走った。
見覚えのない景色が広がる世界で、現実でも愛用している自転車にまたがって走っていると、一人の男の子が傷だらけで歩いているのが目に入った。
親御さんが傍にいるわけでもないし、転んで怪我したにしては酷い傷だ。
放っておけなくて声を掛けると、泣き出してしまった。
現実では罪に問われるだろうけれど、夢の中の私は男の子を家に招いて手当をし、親御さんから殴られてないか聞いてみると、大泣きしながら頷かれた。
家に帰すわけにはいかないと思ったから、家でかくまうことに決めると、男の子は妹も助けてほしいとお願いしてきた。
お願いを聞き、男の子の案内を受けて妹さんも一緒に家に連れ帰り、三人で笑いながら温かく暮らすことができた。
二人とも怪我がどんどん良くなっていく過程がとても微笑ましくて、笑顔を見られるのがもっと嬉しくて心の奥底からじんわりとあたたかくなる夢だった。
そんなある日、窓の外の向こうでお告げのような声が聞こえてきた上に、何かの映像が空に映っていた。
これから一緒に子供の面倒を見る人が現れる、お婿さんが現れるという啓示らしい。
もしかしてあの女の人かな?
私が期待したのは、この夢の中で知り合った格好いい頼れる女性らしかったけれど、私が見た夢の範囲内では出てきてないので知らない人だった。
しかし、夢の中の私が期待した人ではなく、髪の長い男の人がお婿さんとしてやってきた。
彼は鬼と呼ばれているけれど、どこがどう鬼なのかちっともわからなかった。
角はないし物腰柔らかでとても優しくて、鬼とはなにかがわからなかった。
子供たちも彼には懐いているし、一緒にいるのが苦ではなかった。
そんなある日、玄関から出るために脚立を使っていると、一つ下の階にいる人が「それ私が使いたいんだけど?」なんて言いながら、降りるまでに脚立を譲るように要求された。
私は下の階の人にゆずるため、怖がりながら脚立から玄関へと戻り、下の階の人が使い終わるのを待った。
下の階の人は使った後脚立を遠くへやってしまい、届くかどうかぎりぎりの距離にいってしまった。
高いところ怖いんだけどな。
怖がりながら脚立へ飛び移ると、不安定な乗り方をしてしまったために怖くて身動きができなくなった。
怯えていると、鬼のお婿さんが下から手を差し伸べてくれた。
手を取るのを躊躇いながらも握ってみると、力強く引っ張って受け止めてくれた。
そのあとは四人で地域のイベントに参加したり、とても仲睦まじく暮らすことができた。
地域のイベントでは屋台のご飯をみんなで食べ、不安や心配なことを紙に書いてヤギに食べてもらったり、楽しいことがいっぱいだった。
こんな幸せな生活、送ってみたいなと思える温かい夢だった。
玄関はロッカーでも、中は実家と同じ空間が広がっている不思議な建物だった。
私は自転車を部屋の中に入れており、玄関が玄関だからとても苦労しながら出入りしていた。
建物の出入り口には脚立が置かれており、外へ出るときはみんなで使い回していた。
自転車を苦労しながら部屋の外へ持ち運んだとき、とても怖い思いをした。
脚立は職場にあるようなローラーになっている脚だったから、乗った時に少し動いて危ない思いをしたからだ。
冷汗をかきながらも自転車にまたがり、外を走った。
見覚えのない景色が広がる世界で、現実でも愛用している自転車にまたがって走っていると、一人の男の子が傷だらけで歩いているのが目に入った。
親御さんが傍にいるわけでもないし、転んで怪我したにしては酷い傷だ。
放っておけなくて声を掛けると、泣き出してしまった。
現実では罪に問われるだろうけれど、夢の中の私は男の子を家に招いて手当をし、親御さんから殴られてないか聞いてみると、大泣きしながら頷かれた。
家に帰すわけにはいかないと思ったから、家でかくまうことに決めると、男の子は妹も助けてほしいとお願いしてきた。
お願いを聞き、男の子の案内を受けて妹さんも一緒に家に連れ帰り、三人で笑いながら温かく暮らすことができた。
二人とも怪我がどんどん良くなっていく過程がとても微笑ましくて、笑顔を見られるのがもっと嬉しくて心の奥底からじんわりとあたたかくなる夢だった。
そんなある日、窓の外の向こうでお告げのような声が聞こえてきた上に、何かの映像が空に映っていた。
これから一緒に子供の面倒を見る人が現れる、お婿さんが現れるという啓示らしい。
もしかしてあの女の人かな?
私が期待したのは、この夢の中で知り合った格好いい頼れる女性らしかったけれど、私が見た夢の範囲内では出てきてないので知らない人だった。
しかし、夢の中の私が期待した人ではなく、髪の長い男の人がお婿さんとしてやってきた。
彼は鬼と呼ばれているけれど、どこがどう鬼なのかちっともわからなかった。
角はないし物腰柔らかでとても優しくて、鬼とはなにかがわからなかった。
子供たちも彼には懐いているし、一緒にいるのが苦ではなかった。
そんなある日、玄関から出るために脚立を使っていると、一つ下の階にいる人が「それ私が使いたいんだけど?」なんて言いながら、降りるまでに脚立を譲るように要求された。
私は下の階の人にゆずるため、怖がりながら脚立から玄関へと戻り、下の階の人が使い終わるのを待った。
下の階の人は使った後脚立を遠くへやってしまい、届くかどうかぎりぎりの距離にいってしまった。
高いところ怖いんだけどな。
怖がりながら脚立へ飛び移ると、不安定な乗り方をしてしまったために怖くて身動きができなくなった。
怯えていると、鬼のお婿さんが下から手を差し伸べてくれた。
手を取るのを躊躇いながらも握ってみると、力強く引っ張って受け止めてくれた。
そのあとは四人で地域のイベントに参加したり、とても仲睦まじく暮らすことができた。
地域のイベントでは屋台のご飯をみんなで食べ、不安や心配なことを紙に書いてヤギに食べてもらったり、楽しいことがいっぱいだった。
こんな幸せな生活、送ってみたいなと思える温かい夢だった。
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