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Myth of The Wind
宿命の戦い3
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ザンっ!
地面に剣を突き刺した音が、フレイヤの視線の先から発せられた。
「そう……そうだ……何故こんな簡単な事を……」
「ゼーク様?」
剣を地面に突き立てた騎士……ゼークは、その柄を痛い程に握り締めている。
その姿に、テューネは首を傾げた。
「私は、なんて愚かな……一真が鳳凰天身までして戦う理由がどこにある? 私達の事を考えなければ、鳳凰覚醒で戦ってもいい……それこそ、逃げたっていいのに……」
ゼークは、7国の騎士の末裔である。
凰の目を使う事のリスク……そして、バルドルの不死身の身体の事は伝え聞いていた。
不死身……そう、どんなに重症を負っても死なないのだ。
ならば、何故に自身の心を失うリスクを背負って戦うのか……
フレイヤの言葉で、ゼークは気付いた。
一真は、一真自身の為に戦っている訳ではない……何かを守る為に戦っているのだと……
守る為に、自分の心を犠牲にしているのだと……
「航太、智美、絵美……ゴメン……こんな事に気付けないなんて……言われなきゃ、気付かないなんて……」
聖杯の伝説……生まれた子は、例外なく聖杯により清められるのだが、その効力の1つに神を慕い敬う心を持つというものがある。
普通に考えれば、特に不思議な事はない。
純粋な信仰心を持てると考えれば、良い事とも思える。
しかし、この世界における聖杯の効力は異常だった。
冷静な判断が出来なくなる……そんなレベルではない。
強制的に、神に逆らう者を排除するように動いてしまう……考えてしまう。
「1人は気付いたみたいね……そもそも、あれはオーディン様ではないというのに……神だろうがヨトゥンだろうが、その者の姿に身体の全てを作り替えられる能力……こんな使い方をしてくるなんてね!」
フレイヤは水の翼を広げると、一真とベルヘイム騎士団の間に割って入った。
「皆の者、聞けっ! お前達が弓を引いてる相手は、主神オーディンの息子、元光の神であるバルドル様だ! そのバルドル様が神の身体を捨て、人間の身体になって、ヨトゥンの力を得たその身で……そこまでして守ろうとしているのは、この世界の人々だぞっ! もしバルドル様をヨトゥンと言うのなら、同じ翼を持つ私もヨトゥンだ……まずは私を撃て!」
凛々しくも美しいフレイヤの姿に……そして、その言葉に……ベルヘイム騎士達の動きが止まる。
フレイヤは、自分がヴァナディース姫としてミッドガルドに来ていた事を忘れていた。
その兄であるユンクヴィ王子……フレイは頭を抱えるが、正しいと思える事に迷わず進むフレイヤの姿は誇らしくも感じる。
その考えに同調する者が、もう1人……
ゼークの態度の変化と、青き瞳を携えていた姫……テューネは、無意識に皇の目でオーディンを見ていた。
真実を見通す瞳……皇の目は、オーディンの奥に隠れたロキの姿を映しだす。
「ロキ! どこまで、私達を弄べば気が済むんだっ! 私は……危うく智美様や絵美様を倒していたかもしれない……許せない……許さないっ!」
皇の目の力がデュランダルに流れ込もうとした瞬間、ゼークがテューネの肩を抱き抱える。
「テューネ……気持ちは分かるけど、デュランダルの力を解放してはダメ……それこそ、ロキの思う壷になってしまう……」
ゼークには、オーディンかロキかの判断はつかない。
しかし、一真が鳳凰天身で戦い続けている事……テューネの取り乱し方で、ロキがオーディンに化けていると確信した。
「ゼーク様……姫様がいなければ、私は取り返しのつかない事を……姫様がヒントをくれなければ、私は……」
ゼークと同じくデュランダルを大地に突き刺したテューネは、糸の切れた人形のように膝から崩れ落ちる。
「はぁ……2人とも、ようやく正気に戻ったみたいね。テューネ、私達も貴女を倒そうと思ったんだから、お互い様よ」
「そのとーりっ! そして、まだ休んでる暇はないよっ! ゼークとテューネは、お姫様と一緒にベルヘイム騎士達をどうにかして来て!」
その様子を見ていた航太は、頭を掻きながら女性陣の元へ歩み寄った。
「航太……ゴメン。私達は……」
「この世界の人達は、神ってヤツに逆らえないようになってるみたいだな……だから、謝るな! 仕方ねぇーって、済ましちゃいけねぇのかもしれねーけど……それでも、その力に抗ってくれた。それが、どんだけ大変な事かは何となく分かるからよ」
航太も詳しい訳ではないが、洗脳されたり思い込まされていた事に対して抗う事の大変さを、テレビで見た事がある。
そして仲間と戦わなくて済む安堵感が、航太の心に余裕を与えていた。
「絵美の言う通り、大円団はもう少し後だ! 俺達は一真をフォローする! ゼーク達は、ベルヘイム騎士達を引かせてくれ! あの神様もどきは、全員殺すつもりだ。でなきゃ、一真が戦う理由がねぇ!」
「そう……だね。でも、ロキの狙いは一真なんじゃないかな? ここにいる全ての人を人質にして、無理矢理戦うように仕向けている……そんな風に見えるわ……」
一真は不死身の筈……不死身に勝つ為には、どうするか?
凰の目の使わせて、心を破壊する……それしかない。
自分の考えに少しゾッとしながら、ゼークは間違いであってほしいと願う。
だが、それしか考えられない。
「航太さん、お願い! 早く一真を助けてっ! このままじゃ、一真の心が持たない……」
ティアは瞳に涙を溜めて……胸の前で祈るように手を合わせ、一真の戦いを見ながら叫ぶ。
もう何分、鳳凰天身を使って戦っているのだろう……もはや、一刻の猶予もない。
「航太様……一真様をフォローするより、この場から全員避難させた方が早くないですか? あの戦いは、次元が……」
「テューネ……俺達の戦闘力が、一真やら神やらと同じだと思ってる訳ねーだろ! そして、一真が負けるとも思ってないんだよ! なんかさ……俺達の神剣の力は、一真を助ける為の能力なんじゃないかって、そう感じているんだ。風と水……浮力と回復……何となく、サポート出来る気がしないか?」
迷いのあったテューネの瞳が、迷いのない真っ直ぐなものに変わる。
「テューネ、それにティアさん。カズちゃんの事は任せて! 心を失う前に、必ず終わらせる!」
「カズちゃんは、幸せ者だねー。これだけの美人さん達に、心配して貰えるんだから。だからこそ、私達が必ずカズちゃんを守るよっ!」
全員の視線が、戦っている一真の大きな背中に注がれた。
「さっ、やるぞ! 一真、お前が逃げろと言っても、今回ばかりは聞かねーぞっ! 1人で戦ってるんじゃない……俺達にだって、何かは出来る筈なんだっ!」
航太はエアの剣を大地に突き刺し、そして力を込める。
航太の決意を纏った風が、一真の背中を押すように、その翼に流れていった……
地面に剣を突き刺した音が、フレイヤの視線の先から発せられた。
「そう……そうだ……何故こんな簡単な事を……」
「ゼーク様?」
剣を地面に突き立てた騎士……ゼークは、その柄を痛い程に握り締めている。
その姿に、テューネは首を傾げた。
「私は、なんて愚かな……一真が鳳凰天身までして戦う理由がどこにある? 私達の事を考えなければ、鳳凰覚醒で戦ってもいい……それこそ、逃げたっていいのに……」
ゼークは、7国の騎士の末裔である。
凰の目を使う事のリスク……そして、バルドルの不死身の身体の事は伝え聞いていた。
不死身……そう、どんなに重症を負っても死なないのだ。
ならば、何故に自身の心を失うリスクを背負って戦うのか……
フレイヤの言葉で、ゼークは気付いた。
一真は、一真自身の為に戦っている訳ではない……何かを守る為に戦っているのだと……
守る為に、自分の心を犠牲にしているのだと……
「航太、智美、絵美……ゴメン……こんな事に気付けないなんて……言われなきゃ、気付かないなんて……」
聖杯の伝説……生まれた子は、例外なく聖杯により清められるのだが、その効力の1つに神を慕い敬う心を持つというものがある。
普通に考えれば、特に不思議な事はない。
純粋な信仰心を持てると考えれば、良い事とも思える。
しかし、この世界における聖杯の効力は異常だった。
冷静な判断が出来なくなる……そんなレベルではない。
強制的に、神に逆らう者を排除するように動いてしまう……考えてしまう。
「1人は気付いたみたいね……そもそも、あれはオーディン様ではないというのに……神だろうがヨトゥンだろうが、その者の姿に身体の全てを作り替えられる能力……こんな使い方をしてくるなんてね!」
フレイヤは水の翼を広げると、一真とベルヘイム騎士団の間に割って入った。
「皆の者、聞けっ! お前達が弓を引いてる相手は、主神オーディンの息子、元光の神であるバルドル様だ! そのバルドル様が神の身体を捨て、人間の身体になって、ヨトゥンの力を得たその身で……そこまでして守ろうとしているのは、この世界の人々だぞっ! もしバルドル様をヨトゥンと言うのなら、同じ翼を持つ私もヨトゥンだ……まずは私を撃て!」
凛々しくも美しいフレイヤの姿に……そして、その言葉に……ベルヘイム騎士達の動きが止まる。
フレイヤは、自分がヴァナディース姫としてミッドガルドに来ていた事を忘れていた。
その兄であるユンクヴィ王子……フレイは頭を抱えるが、正しいと思える事に迷わず進むフレイヤの姿は誇らしくも感じる。
その考えに同調する者が、もう1人……
ゼークの態度の変化と、青き瞳を携えていた姫……テューネは、無意識に皇の目でオーディンを見ていた。
真実を見通す瞳……皇の目は、オーディンの奥に隠れたロキの姿を映しだす。
「ロキ! どこまで、私達を弄べば気が済むんだっ! 私は……危うく智美様や絵美様を倒していたかもしれない……許せない……許さないっ!」
皇の目の力がデュランダルに流れ込もうとした瞬間、ゼークがテューネの肩を抱き抱える。
「テューネ……気持ちは分かるけど、デュランダルの力を解放してはダメ……それこそ、ロキの思う壷になってしまう……」
ゼークには、オーディンかロキかの判断はつかない。
しかし、一真が鳳凰天身で戦い続けている事……テューネの取り乱し方で、ロキがオーディンに化けていると確信した。
「ゼーク様……姫様がいなければ、私は取り返しのつかない事を……姫様がヒントをくれなければ、私は……」
ゼークと同じくデュランダルを大地に突き刺したテューネは、糸の切れた人形のように膝から崩れ落ちる。
「はぁ……2人とも、ようやく正気に戻ったみたいね。テューネ、私達も貴女を倒そうと思ったんだから、お互い様よ」
「そのとーりっ! そして、まだ休んでる暇はないよっ! ゼークとテューネは、お姫様と一緒にベルヘイム騎士達をどうにかして来て!」
その様子を見ていた航太は、頭を掻きながら女性陣の元へ歩み寄った。
「航太……ゴメン。私達は……」
「この世界の人達は、神ってヤツに逆らえないようになってるみたいだな……だから、謝るな! 仕方ねぇーって、済ましちゃいけねぇのかもしれねーけど……それでも、その力に抗ってくれた。それが、どんだけ大変な事かは何となく分かるからよ」
航太も詳しい訳ではないが、洗脳されたり思い込まされていた事に対して抗う事の大変さを、テレビで見た事がある。
そして仲間と戦わなくて済む安堵感が、航太の心に余裕を与えていた。
「絵美の言う通り、大円団はもう少し後だ! 俺達は一真をフォローする! ゼーク達は、ベルヘイム騎士達を引かせてくれ! あの神様もどきは、全員殺すつもりだ。でなきゃ、一真が戦う理由がねぇ!」
「そう……だね。でも、ロキの狙いは一真なんじゃないかな? ここにいる全ての人を人質にして、無理矢理戦うように仕向けている……そんな風に見えるわ……」
一真は不死身の筈……不死身に勝つ為には、どうするか?
凰の目の使わせて、心を破壊する……それしかない。
自分の考えに少しゾッとしながら、ゼークは間違いであってほしいと願う。
だが、それしか考えられない。
「航太さん、お願い! 早く一真を助けてっ! このままじゃ、一真の心が持たない……」
ティアは瞳に涙を溜めて……胸の前で祈るように手を合わせ、一真の戦いを見ながら叫ぶ。
もう何分、鳳凰天身を使って戦っているのだろう……もはや、一刻の猶予もない。
「航太様……一真様をフォローするより、この場から全員避難させた方が早くないですか? あの戦いは、次元が……」
「テューネ……俺達の戦闘力が、一真やら神やらと同じだと思ってる訳ねーだろ! そして、一真が負けるとも思ってないんだよ! なんかさ……俺達の神剣の力は、一真を助ける為の能力なんじゃないかって、そう感じているんだ。風と水……浮力と回復……何となく、サポート出来る気がしないか?」
迷いのあったテューネの瞳が、迷いのない真っ直ぐなものに変わる。
「テューネ、それにティアさん。カズちゃんの事は任せて! 心を失う前に、必ず終わらせる!」
「カズちゃんは、幸せ者だねー。これだけの美人さん達に、心配して貰えるんだから。だからこそ、私達が必ずカズちゃんを守るよっ!」
全員の視線が、戦っている一真の大きな背中に注がれた。
「さっ、やるぞ! 一真、お前が逃げろと言っても、今回ばかりは聞かねーぞっ! 1人で戦ってるんじゃない……俺達にだって、何かは出来る筈なんだっ!」
航太はエアの剣を大地に突き刺し、そして力を込める。
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