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コナハト攻城戦
凰翼5
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「ところでさ、何でガイエンとルナとカズちゃんって一緒にいたんだろうね?」
「そりゃあ……ルナが一真を追って行って、そこでガイエンと遭遇したんじゃねぇの?」
近寄るヨトゥン兵を斬り裂きながら、航太は絵美の質問に答えた。
「それで、カズちゃんにボコられたガイエンが屈服して仲間になったのか……ありえるかもー」
「ありえないでしょ! ガイエンの戦い方……従っている感じじゃなかった。本気でカズちゃんとルナちゃんを心配しているように見えたわ」
智美は、天沼矛を地面に突き刺し壁に寄り掛かって考え込んでる絵美を睨みながら、草薙の剣でヨトゥン兵を倒す。
「絵美さんさぁ……休み過ぎではないですか? まだ敵は仰山いるのですが……」
絵美を呆れながら見ながらも、航太の放った十字の鎌鼬がヨトゥン兵を吹き飛ばし、一時的に3人の周りに敵兵がいなくなった。
「えー……もー疲れたよー。てか航ちゃんさ、こんな可愛い女の子を守れるってテンション上がるでしょ? すごーい、英雄みたいー。助けてくれたら、後でハグしてあげちゃうよーって、わー!」
休んでいる絵美の頬のスレスレを天叢雲剣が通り過ぎ、壁に突き刺さる。
「絵美さん、私には可愛い女の子が見えないのだけど……それと、ハグされても嬉しくないから、休むなら別の報酬も考えてもらっていいかしら?」
「ひいぃぃぃ……ぎょめんなさーい! 頑張りまーす!」
ヨトゥン兵に飛び込んでいく絵美を見ながら大きな溜息をついた智美の肩を、航太は軽く叩いた。
「ふと思ったんだけどさ……オレ達、ヨトゥンと戦う事に慣れ過ぎて、大切な事を忘れてないか? 相手がヨトゥンとはいえ、命を奪ってんだよな……」
「そうね……不謹慎に戦って、いいはずない。絵美にも、後で伝えておくわ」
神剣を持ち、使い熟しはじめた航太達にとって、ヨトゥン兵は問題なく倒せる相手である。
今のように大軍のヨトゥン兵と戦っていると、無意識に相手を殺してしまっていた。
航太は、その感覚が恐ろしく感じる。
自分達の世界でも、戦争になったら無意識に人を殺してしまうのか?
「って、お二人さーん! 今度は自分達がサボタージュですかー?」
絵美の声に、航太と智美は反射的に動き出す。
「考えていても仕方ないね……今は、とにかくカズちゃんの援護をしないと……」
「だな! 考えるのは、この戦いが終わった後だっ!」
とにかく今は、一真が戦いに集中出来るように、扉の中にヨトゥン兵を入れない事……
航太達は、扉の前で再び剣を振るい始めた。
「そりゃあ……ルナが一真を追って行って、そこでガイエンと遭遇したんじゃねぇの?」
近寄るヨトゥン兵を斬り裂きながら、航太は絵美の質問に答えた。
「それで、カズちゃんにボコられたガイエンが屈服して仲間になったのか……ありえるかもー」
「ありえないでしょ! ガイエンの戦い方……従っている感じじゃなかった。本気でカズちゃんとルナちゃんを心配しているように見えたわ」
智美は、天沼矛を地面に突き刺し壁に寄り掛かって考え込んでる絵美を睨みながら、草薙の剣でヨトゥン兵を倒す。
「絵美さんさぁ……休み過ぎではないですか? まだ敵は仰山いるのですが……」
絵美を呆れながら見ながらも、航太の放った十字の鎌鼬がヨトゥン兵を吹き飛ばし、一時的に3人の周りに敵兵がいなくなった。
「えー……もー疲れたよー。てか航ちゃんさ、こんな可愛い女の子を守れるってテンション上がるでしょ? すごーい、英雄みたいー。助けてくれたら、後でハグしてあげちゃうよーって、わー!」
休んでいる絵美の頬のスレスレを天叢雲剣が通り過ぎ、壁に突き刺さる。
「絵美さん、私には可愛い女の子が見えないのだけど……それと、ハグされても嬉しくないから、休むなら別の報酬も考えてもらっていいかしら?」
「ひいぃぃぃ……ぎょめんなさーい! 頑張りまーす!」
ヨトゥン兵に飛び込んでいく絵美を見ながら大きな溜息をついた智美の肩を、航太は軽く叩いた。
「ふと思ったんだけどさ……オレ達、ヨトゥンと戦う事に慣れ過ぎて、大切な事を忘れてないか? 相手がヨトゥンとはいえ、命を奪ってんだよな……」
「そうね……不謹慎に戦って、いいはずない。絵美にも、後で伝えておくわ」
神剣を持ち、使い熟しはじめた航太達にとって、ヨトゥン兵は問題なく倒せる相手である。
今のように大軍のヨトゥン兵と戦っていると、無意識に相手を殺してしまっていた。
航太は、その感覚が恐ろしく感じる。
自分達の世界でも、戦争になったら無意識に人を殺してしまうのか?
「って、お二人さーん! 今度は自分達がサボタージュですかー?」
絵美の声に、航太と智美は反射的に動き出す。
「考えていても仕方ないね……今は、とにかくカズちゃんの援護をしないと……」
「だな! 考えるのは、この戦いが終わった後だっ!」
とにかく今は、一真が戦いに集中出来るように、扉の中にヨトゥン兵を入れない事……
航太達は、扉の前で再び剣を振るい始めた。
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