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コナハト攻城戦
神2
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アース神族とヴァン神族……
アース神族は、金星から地球へ移住して来て宇宙人に薬を飲まされた人々である。
そして、その二世達がヴァン神族と呼ばれるようになり、ヴァナヘイムと呼ばれる地で神の国アースガルズへ続く橋であるビフレストを守っていた。
そんなヴァン神族の1人、フレイはヨトゥンであるロキの母親ラウフェイに恋をする。
巨人族ヨトゥン……巨人と呼ばれてはいるが、身体が巨大な訳ではない。
薬の影響で宇宙人に隷属する者は、神器の力をその身に宿して産まれて来た。
神と呼ばれる者が使う神器は、命を犠牲にすれば強化する事が可能であるが、ヨトゥンの力は固定されている。
9つの首と称されたスリヴァルディの再生能力や、バロールの魔眼の力がソレだ。
能力は強く出来るが、特殊能力に変化は無い。
例えば、オーディンのグングニールは、最初は投げれば使用者に戻って来るだけの物であったが、強化する事で……犠牲となった命の特性によって雷の力を宿した。
しかし、ヨトゥンの力は強化しても、再生能力は再生能力でしかない。
再生する力は早くなるかもしれないが、他の方向へは進化出来ないのだ。
だがヨトゥンの1番弱い能力であっても、人間の10倍のパワーを宿すというモノであり、故に巨人族と呼ばれるようになる。
当然それだけの違いがあれば、神とヨトゥンで交わっても子供は出来ない。
では、何故ロキは産まれたのか……
ロキの母親……ラウフェイは、身体の構造を神にする事が出来る能力を持っていた。
ただ、それだけの能力……
ヨトゥンは神器は生み出せないが、使う事は出来た。
人間が使う時と同じく神器に認められない限りは使えないが、それでも使える。
神と同じ身体……つまり、ラウフェイは神器なら何でも使う事が出来る……ただ、力は無い。
神は神器が奪われないように慎重に管理していた為、ヨトゥンが神器を持つという事は稀だ。
それだけ貴重な神器が弱いラウフェイに回って来る筈も無く、ヨトゥンの中でも迫害されて育った。
そのラウフェイに、一つの使命が下される。
史上最強の神器、ソード・オブ・ヴィクトリーの強奪計画が立案され、ラウフェイはフレイの心を魅了する役割が与えられた。
ソード・オブ・ヴィクトリーは、フレイの妹の双子の姉妹が犠牲となって生み出された美しい剣……美の女神と呼ばれるフレイヤと勝るとも劣らない程に美しかった双子の姉妹の命は、奇跡の力を持った剣をフレイに届ける。
風・火・土・雷の4属性の力を自由自在に使える、奇跡の剣となった。
神にとっては頼もしいが、ヨトゥンにとっては厄介極まりない剣を奪おうとするのは、当然の流れである。
そして、実行に移された。
ヨトゥンが宇宙人に隷属する使命を宿して産まれ、その記憶を強制的に消してはいるが、いつ宇宙と交信されるか分からない……宇宙と交信出来る手段であるユグドラシルと呼ばれる木はアースガルズで管理しているが、本能と呼ぶべきであろうか……ヨトゥンはアースガルズに向かって攻めて来る事もある。
その為アース神族はヨトゥンへの警戒を強めていったが、ヴァン神族は薬を実際に飲まされてる訳でも無く、宇宙人を見た事も無かった為にヨトゥンをそこまで敵対していなかった。
ラウフェイはそれ程警戒していないヴァナヘイムに入り込み、ヨトゥンに迫害されていた過去を話し、同情を誘いながらフレイ達の心に入り込んでいく。
だが逆に、ヴァン神族達の優しさに触れながらの生活は、ヨトゥンに迫害され続けたラウフェイにとって、心の安らぐ時間となっていき、掛け替えのない時間となった。
そんな時間を過ごす中で、ラウフェイはフレイを本気で愛してしまう。
自分を苦しめて来たヨトゥンの軍勢と戦っている時のフレイの姿は……その手に握られるソード・オブ・ヴィクトリーの力は、神々しさを感じた。
フレイはヴァン神族であったが、ソード・オブ・ヴィクトリーを従えたその力は、純粋な戦闘力ではアース神族を上回っている。
ヨトゥンの女を匿っていると感じていたアース神族の神々も、フレイの言う事を信じて捜索まではしてこなかった。
それ程の男が、自分を守る為に戦い守ってくれている事に……ソード・オブ・ヴィクトリーの強奪の使命を受けていた事を告げても、それを優しく受け入れてくれる程の男に、ラウフェイはいつしか身体を許していく。
そんな中で、産まれたのがロキである。
ロキは幼少の頃より頭が良く、文武両道の力を要していた。
そして、神とヨトゥンの両方の記憶……宇宙人に隷属する記憶と、それを押さえ付ける力……唯一、全てを知って産まれて来た者である。
ロキが成人した頃には、この世界に違和感を感じ始めるようになった。
何かがおかしい……宇宙を移動出来る程の生物が、実験のように薬を投与した者達を放置するのだろうか?
ロキは、世界の成り立ちを調べ驚愕する。
既に神器の力をその身に宿すヨトゥンを、神が神器を造り出す力で殺すとどうなるのか……
その力は暴走し、世界に膜を張る。
その膜は、新たなる大地を作り出した……既存の大地に干渉しない、新たなる大地……
その事実を知った神は、ヨトゥンの大量虐殺を決行した。
そして、地球全体に……元の大地の上に、自分達の今いる世界を重ねていく。
海と大地を逆にしたこの大地は、多くのヨトゥンの命を犠牲にして造られていた。
張られた膜は宇宙人の目を欺き、この世界は平和を手に入れた……いや、本当にそうだろうか?
それだけ文明が発達していれば、そのうち攻め込まれるだろう。
その時はどうする?
剣と魔法で戦って、勝てる筈もない。
相手は、空から攻撃出来るのだから。
その時、ロキは決意する。
このままでは、駄目だ。
宇宙人が、このカラクリを見つけ対処されたら……2つの世界が統合されたら、それだけで全てが滅ぶかもしれない……
それがイツ起きるか……それは分からないが、人類が神器を作れる身体にされたと言う事は理由がある筈なのだ。
放置する筈がない……いずれ、訪れる……
今から動いて間に合うか……それは解らないが、宇宙人が攻め込んで来る前に、対抗手段を整えながら世界を統合するしかない。
ロキは決意し、ヴァナヘイムを離れる。
その足は、アースガルズへと向けられていた……
アース神族は、金星から地球へ移住して来て宇宙人に薬を飲まされた人々である。
そして、その二世達がヴァン神族と呼ばれるようになり、ヴァナヘイムと呼ばれる地で神の国アースガルズへ続く橋であるビフレストを守っていた。
そんなヴァン神族の1人、フレイはヨトゥンであるロキの母親ラウフェイに恋をする。
巨人族ヨトゥン……巨人と呼ばれてはいるが、身体が巨大な訳ではない。
薬の影響で宇宙人に隷属する者は、神器の力をその身に宿して産まれて来た。
神と呼ばれる者が使う神器は、命を犠牲にすれば強化する事が可能であるが、ヨトゥンの力は固定されている。
9つの首と称されたスリヴァルディの再生能力や、バロールの魔眼の力がソレだ。
能力は強く出来るが、特殊能力に変化は無い。
例えば、オーディンのグングニールは、最初は投げれば使用者に戻って来るだけの物であったが、強化する事で……犠牲となった命の特性によって雷の力を宿した。
しかし、ヨトゥンの力は強化しても、再生能力は再生能力でしかない。
再生する力は早くなるかもしれないが、他の方向へは進化出来ないのだ。
だがヨトゥンの1番弱い能力であっても、人間の10倍のパワーを宿すというモノであり、故に巨人族と呼ばれるようになる。
当然それだけの違いがあれば、神とヨトゥンで交わっても子供は出来ない。
では、何故ロキは産まれたのか……
ロキの母親……ラウフェイは、身体の構造を神にする事が出来る能力を持っていた。
ただ、それだけの能力……
ヨトゥンは神器は生み出せないが、使う事は出来た。
人間が使う時と同じく神器に認められない限りは使えないが、それでも使える。
神と同じ身体……つまり、ラウフェイは神器なら何でも使う事が出来る……ただ、力は無い。
神は神器が奪われないように慎重に管理していた為、ヨトゥンが神器を持つという事は稀だ。
それだけ貴重な神器が弱いラウフェイに回って来る筈も無く、ヨトゥンの中でも迫害されて育った。
そのラウフェイに、一つの使命が下される。
史上最強の神器、ソード・オブ・ヴィクトリーの強奪計画が立案され、ラウフェイはフレイの心を魅了する役割が与えられた。
ソード・オブ・ヴィクトリーは、フレイの妹の双子の姉妹が犠牲となって生み出された美しい剣……美の女神と呼ばれるフレイヤと勝るとも劣らない程に美しかった双子の姉妹の命は、奇跡の力を持った剣をフレイに届ける。
風・火・土・雷の4属性の力を自由自在に使える、奇跡の剣となった。
神にとっては頼もしいが、ヨトゥンにとっては厄介極まりない剣を奪おうとするのは、当然の流れである。
そして、実行に移された。
ヨトゥンが宇宙人に隷属する使命を宿して産まれ、その記憶を強制的に消してはいるが、いつ宇宙と交信されるか分からない……宇宙と交信出来る手段であるユグドラシルと呼ばれる木はアースガルズで管理しているが、本能と呼ぶべきであろうか……ヨトゥンはアースガルズに向かって攻めて来る事もある。
その為アース神族はヨトゥンへの警戒を強めていったが、ヴァン神族は薬を実際に飲まされてる訳でも無く、宇宙人を見た事も無かった為にヨトゥンをそこまで敵対していなかった。
ラウフェイはそれ程警戒していないヴァナヘイムに入り込み、ヨトゥンに迫害されていた過去を話し、同情を誘いながらフレイ達の心に入り込んでいく。
だが逆に、ヴァン神族達の優しさに触れながらの生活は、ヨトゥンに迫害され続けたラウフェイにとって、心の安らぐ時間となっていき、掛け替えのない時間となった。
そんな時間を過ごす中で、ラウフェイはフレイを本気で愛してしまう。
自分を苦しめて来たヨトゥンの軍勢と戦っている時のフレイの姿は……その手に握られるソード・オブ・ヴィクトリーの力は、神々しさを感じた。
フレイはヴァン神族であったが、ソード・オブ・ヴィクトリーを従えたその力は、純粋な戦闘力ではアース神族を上回っている。
ヨトゥンの女を匿っていると感じていたアース神族の神々も、フレイの言う事を信じて捜索まではしてこなかった。
それ程の男が、自分を守る為に戦い守ってくれている事に……ソード・オブ・ヴィクトリーの強奪の使命を受けていた事を告げても、それを優しく受け入れてくれる程の男に、ラウフェイはいつしか身体を許していく。
そんな中で、産まれたのがロキである。
ロキは幼少の頃より頭が良く、文武両道の力を要していた。
そして、神とヨトゥンの両方の記憶……宇宙人に隷属する記憶と、それを押さえ付ける力……唯一、全てを知って産まれて来た者である。
ロキが成人した頃には、この世界に違和感を感じ始めるようになった。
何かがおかしい……宇宙を移動出来る程の生物が、実験のように薬を投与した者達を放置するのだろうか?
ロキは、世界の成り立ちを調べ驚愕する。
既に神器の力をその身に宿すヨトゥンを、神が神器を造り出す力で殺すとどうなるのか……
その力は暴走し、世界に膜を張る。
その膜は、新たなる大地を作り出した……既存の大地に干渉しない、新たなる大地……
その事実を知った神は、ヨトゥンの大量虐殺を決行した。
そして、地球全体に……元の大地の上に、自分達の今いる世界を重ねていく。
海と大地を逆にしたこの大地は、多くのヨトゥンの命を犠牲にして造られていた。
張られた膜は宇宙人の目を欺き、この世界は平和を手に入れた……いや、本当にそうだろうか?
それだけ文明が発達していれば、そのうち攻め込まれるだろう。
その時はどうする?
剣と魔法で戦って、勝てる筈もない。
相手は、空から攻撃出来るのだから。
その時、ロキは決意する。
このままでは、駄目だ。
宇宙人が、このカラクリを見つけ対処されたら……2つの世界が統合されたら、それだけで全てが滅ぶかもしれない……
それがイツ起きるか……それは分からないが、人類が神器を作れる身体にされたと言う事は理由がある筈なのだ。
放置する筈がない……いずれ、訪れる……
今から動いて間に合うか……それは解らないが、宇宙人が攻め込んで来る前に、対抗手段を整えながら世界を統合するしかない。
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