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冒険の物語
第十六話
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グリュンフェルトへ到着して二日目。
今日からアレクたちは冒険者として活動を始める。
二人の目標は、冒険者ランクを上げて王都へと移動、最終的にはS級の地位を手に入れることだ。
随分と大きく出たものだとは思うが、二人のやる気に感化された俺は、応援することに決めた。昨晩、アレクも宣言していたことだしな。
アレクは俺と同じかそれよりも早くS級を目指すと息巻いていた。
俺は、分かりやすい実績よりも信頼を重視したほうが良いと説明した。俺は実績で無理矢理S級にならざるを得なかっただけで、必ずしもそれに見合った信用を得ていたのかは怪しかったからだ。俺自身の信用は、どちらかというと勇者だからでしかなかっただろう。
それを説明した上で、それでも早く目指すというのだ。それ以上は野暮というもの。俺のできることを二人にしてやることが肝要なのだろう。
その日は、朝食を『我が燈火』の拠点で取り――昨晩の礼に俺とアレクで作った――シュヴァルツの世話をした後、荷物の確認をおこなった。不足があればギルドの帰りに店を回るためだ。
基本的なものは揃っており、敢えて何かと言うなら消耗品の類だろう。携帯保存食、治療用ポーション、その辺りだな。
俺とアレクで算段を立てていると、自分の荷物を整理しながらエルが話しかけてくる。
「回復は僕がするよ?」
俺の提案に首を傾げそう言ったエルだが、エルだけに頼っていては魔力の管理が大変になるだろう。
生体魔力だって限界がある。休息を取れば回復するが、そのための時も場所も必要になる。場合によっては魔力ポーションを使うことだってあるだろう。
そう説明すると、そうだねと合点がいったようにうなずいた。
「インベントリに入れておけば嵩張らないし、品質も下がらない。ちゃんと魔力に関する訓練をしてきた結果だな」
エルの頭を撫でてやると、ニコニコと微笑んだ。
「アレクもだよ」
促されるものだから、アレクにも手を伸ばした。数回撫でるとさっと頭を躱されてしまう。
「子供扱いするな」
そう言って、ふいっと顔を背けた。
どうこう言いながら、うちの可愛らしい勇者様はまだまだ反抗期なのだと思いながら、俺は笑いながら肩をすくめた。何故かエルも同じ動きをする。
「他に二人が必要なものはあるか?」
俺の質問にアレクが答える。
「それは大丈夫だ。前もって準備しているし、今回は日帰りの依頼を受ける予定だからな」
たしかになとアレクの言葉に首肯する。
いきなり数日街を離れる、ダンジョンに潜るというような依頼内容は、背伸びが過ぎる。まずは一連の流れを理解できるよう、体験することが大事だろう。
「それじゃあギルドへ足を運んで、良さそうな依頼を受けようか。後は二人で進めていくんだぞ」
揃ってこくりとうなずく二人。
二人のキラキラした瞳がこれからの夢や期待を表していて、見ていて微笑ましい気持ちになる。俺もできる限り協力しよう。もちろん手を出しすぎない程度にだ。
荷物を片付けたアレクは、俺に尋ねる。
「ヴァルはどうするんだ」
「特に予定もないし、同行するつもりだ」
「分かった」
そうして、俺たちはシュヴァルツと共に連れ立って拠点を出発した。
今日からしばらくの間、『我が燈火』のメンバーとは別行動だ。今の依頼が落ち着いたら一度活動を見てもらい、問題がなければ共に数日ダンジョンに潜ってみようという予定になっている。
その時までに、二人には野営やダンジョン探索の経験を積んでもらう必要があった。
ランクの高い『我が燈火』と潜るのだ。少し深いところへと行くだろう。そう考えると、基本的な体験は済ましておく必要がある。
俺の推測と経験上だが、高ランクの連中のちょっと、軽く、気軽にの類は信用ならない。本当の初心者からすると、とんでもなく難易度が高かったりするのだ。
その可能性を考慮して、俺もできる限り先手を打つ。
二人を見守る俺は、そんな風に心の中で息巻いていた。
ギルドに到着すると、二人と別れて窓側の席へと腰を下ろした。
これだと完全に冷やかしだが、今日はただ見守り経過を知ることが俺の役目だ。
二人は依頼の書かれた紙が貼られた掲示板の前へ向かった。
エルがちらりとこちらを見て小さく手を振るので、俺も振り返す。ふにゃっと笑ってアレクの元へと駆けて行った。
二人で並んで紙を読む様を、遠くから見守る。
俺も最初の依頼選びはドキドキしたな。
楽しくてしようがなかった。
懐かしさを二人に重ねて綻んでいると、然も当然そうに俺の向かいへサブギルドマスターのルサリオンが腰掛けた。洗練された所作は、彼の育ちの良さを感じさせる。
「お前、仕事は」
「ははは、いきなり不躾ではございませんか」
「お前がいると目立つだろう」
溜息を付きながらも、テーブル上の俺の手へと添えられる彼の手は払わなかった。
それで気を良くしたルサリオンは、さわさわとくすぐるように撫でる。ルサリオンは触り方が意味深なんだよな。
「昔のようなことはないぞ」
「そうなのです?」
「忙しくてその暇がない」
そう言うと、それは残念ですが良いことですねとルサリオンは笑った。
それで本題はと促すと、こちらへと顔を寄せる。暗い紫紺色の髪がさらりと揺れ落ちた。
「本来ならエドワルドさんをお呼びしなくてはならないのですが、ヴァル様のお耳にも入れておきたく。指名依頼があるのですが、如何でしょう」
「指名という時点で、決まっているんじゃないのか」
「『我が燈火』で受けられなければ、ヴァル様にお願いするつもりなのです」
「なるほどな」
それでと、続きを促す。
「シュルホトに魔力溜まりができ始めているのではと、新緑の森から連絡が入りまして」
「またか。あそこは溜まりやすくて困るな」
俺の言葉に、ルサリオンがうなずく。
シュルホトは若草の草原を抜け、新緑の森の近く、岩場が連なり丘へと変化する辺りにある洞窟型のダンジョンだ。
ただの洞窟よりも広く深く、そして魔物が生息している。生息できる環境、食物、気温、広さ、自然魔力と、色々な条件が整っており、奴らも活発なのだ。そのため、ダンジョンとして区分される。
これらの厄介なところは、魔物たちが生息することだけでなく、自然魔力の溜まり方にもある。魔力としての属性だけでなく、混沌や悪に寄った魔力に影響を受けると、場や魔物がそのような性質に変化することがあるのだ。こうなると影響を受けていない魔物よりも格が上がり、強大な力や性質を得ることがある。
またその魔力によって、高ランクの魔物が発生したり転移したりしてくる。場合によってはその様子を見に魔族が飛来したりもするのだ。
とかく厄介な魔力の溜まり場だが、俺たちは端的に魔力溜まりと呼んでいる。悪意のない魔力溜まりは、魔力が満ちているとして解釈するが所以だ。
そんな魔力溜まりは、国やギルドも注意しており、為政者やギルドから冒険者に依頼として解消や解決を任されることがあるのだ。今回はその一環の話と考えていいだろう。
「あそこは四年前にキマイラの発生を確認しています」
「それはまた面倒な」
キマイラは強大なモンスターの一種で、四足の大柄な体、獅子と山羊の頭に蛇の頭の尾を持つ魔物だ。
どのような魔力に影響を受けたかで姿形や能力が多少変わるものの、毒や炎を吹き出し、魔物としての格が高ければ魔法すら操る。大きな体から繰り出す技や膂力も相まって、結構面倒な相手なのだ。
「四年前は『我が燈火』が討伐してくださいましたが、今はラドウェル様が抜けられた後。同様なことになると近接戦闘が避けられぬ故に、ヴァル様が頼りなのですよ」
そういうことか。
エドワルドは斥候で、本職の前衛と比べて火力は低く防御も薄い。神官戦士のモニカは、防御は高いだろうが、役目はおそらく後衛を守るための防御役だ。ミリアは狩人で遠隔攻撃、メルフィナは魔法。近接戦闘では、全体的に脆さが見える。
それをすべて、力で補っていたのがラドウェルの存在なのだろう。立派な体躯から繰り出される荒々しい戦斧の攻撃。昔の勇ましい姿が思い出された。
「分かった。留意しておく」
「ありがとうございます」
そう言いながら、ルサリオンは俺の指と指の間に自身の指を差し込み、その長い指を更に絡めた。くすぐったいのだが。
まあ、俺がこれで邪険に扱わないのは、ルサリオンが本気ではないというか、俺がどういう人間なのかを理解しているというか、互いに入れ込みすぎない関係だったからなのだろう。
これくらいでは不快に思いはしないことを、理解しているということだ。
「ヴァルおじさん」
俺の耳がエルの小さな声を拾う。
そちらを振り返ると、依頼の受付を終えたらしいアレクが、荷物を肩にかけシュヴァルツと共にギルドの出入口へと向かっているところだった。その後ろには、俺を心配そうに見返りながらアレクについていくエルの姿。
「アレク」
小さく名を呼ぶが反応はない。
聞こえていない? いや聞こえないわけがない。
「ルサリオン、すまないがまた後でだ」
「かしこまりました、行ってらっしゃいませ、お父上どの」
揶揄うなと言い捨てて、荷物を手に席を立つ。
なんだ、二人だけで行くのか。いや大丈夫だとは思うが、最初くらい見届けたいんだよ。
心の中でつぶやきながら、俺は二人の後を追った。
今日からアレクたちは冒険者として活動を始める。
二人の目標は、冒険者ランクを上げて王都へと移動、最終的にはS級の地位を手に入れることだ。
随分と大きく出たものだとは思うが、二人のやる気に感化された俺は、応援することに決めた。昨晩、アレクも宣言していたことだしな。
アレクは俺と同じかそれよりも早くS級を目指すと息巻いていた。
俺は、分かりやすい実績よりも信頼を重視したほうが良いと説明した。俺は実績で無理矢理S級にならざるを得なかっただけで、必ずしもそれに見合った信用を得ていたのかは怪しかったからだ。俺自身の信用は、どちらかというと勇者だからでしかなかっただろう。
それを説明した上で、それでも早く目指すというのだ。それ以上は野暮というもの。俺のできることを二人にしてやることが肝要なのだろう。
その日は、朝食を『我が燈火』の拠点で取り――昨晩の礼に俺とアレクで作った――シュヴァルツの世話をした後、荷物の確認をおこなった。不足があればギルドの帰りに店を回るためだ。
基本的なものは揃っており、敢えて何かと言うなら消耗品の類だろう。携帯保存食、治療用ポーション、その辺りだな。
俺とアレクで算段を立てていると、自分の荷物を整理しながらエルが話しかけてくる。
「回復は僕がするよ?」
俺の提案に首を傾げそう言ったエルだが、エルだけに頼っていては魔力の管理が大変になるだろう。
生体魔力だって限界がある。休息を取れば回復するが、そのための時も場所も必要になる。場合によっては魔力ポーションを使うことだってあるだろう。
そう説明すると、そうだねと合点がいったようにうなずいた。
「インベントリに入れておけば嵩張らないし、品質も下がらない。ちゃんと魔力に関する訓練をしてきた結果だな」
エルの頭を撫でてやると、ニコニコと微笑んだ。
「アレクもだよ」
促されるものだから、アレクにも手を伸ばした。数回撫でるとさっと頭を躱されてしまう。
「子供扱いするな」
そう言って、ふいっと顔を背けた。
どうこう言いながら、うちの可愛らしい勇者様はまだまだ反抗期なのだと思いながら、俺は笑いながら肩をすくめた。何故かエルも同じ動きをする。
「他に二人が必要なものはあるか?」
俺の質問にアレクが答える。
「それは大丈夫だ。前もって準備しているし、今回は日帰りの依頼を受ける予定だからな」
たしかになとアレクの言葉に首肯する。
いきなり数日街を離れる、ダンジョンに潜るというような依頼内容は、背伸びが過ぎる。まずは一連の流れを理解できるよう、体験することが大事だろう。
「それじゃあギルドへ足を運んで、良さそうな依頼を受けようか。後は二人で進めていくんだぞ」
揃ってこくりとうなずく二人。
二人のキラキラした瞳がこれからの夢や期待を表していて、見ていて微笑ましい気持ちになる。俺もできる限り協力しよう。もちろん手を出しすぎない程度にだ。
荷物を片付けたアレクは、俺に尋ねる。
「ヴァルはどうするんだ」
「特に予定もないし、同行するつもりだ」
「分かった」
そうして、俺たちはシュヴァルツと共に連れ立って拠点を出発した。
今日からしばらくの間、『我が燈火』のメンバーとは別行動だ。今の依頼が落ち着いたら一度活動を見てもらい、問題がなければ共に数日ダンジョンに潜ってみようという予定になっている。
その時までに、二人には野営やダンジョン探索の経験を積んでもらう必要があった。
ランクの高い『我が燈火』と潜るのだ。少し深いところへと行くだろう。そう考えると、基本的な体験は済ましておく必要がある。
俺の推測と経験上だが、高ランクの連中のちょっと、軽く、気軽にの類は信用ならない。本当の初心者からすると、とんでもなく難易度が高かったりするのだ。
その可能性を考慮して、俺もできる限り先手を打つ。
二人を見守る俺は、そんな風に心の中で息巻いていた。
ギルドに到着すると、二人と別れて窓側の席へと腰を下ろした。
これだと完全に冷やかしだが、今日はただ見守り経過を知ることが俺の役目だ。
二人は依頼の書かれた紙が貼られた掲示板の前へ向かった。
エルがちらりとこちらを見て小さく手を振るので、俺も振り返す。ふにゃっと笑ってアレクの元へと駆けて行った。
二人で並んで紙を読む様を、遠くから見守る。
俺も最初の依頼選びはドキドキしたな。
楽しくてしようがなかった。
懐かしさを二人に重ねて綻んでいると、然も当然そうに俺の向かいへサブギルドマスターのルサリオンが腰掛けた。洗練された所作は、彼の育ちの良さを感じさせる。
「お前、仕事は」
「ははは、いきなり不躾ではございませんか」
「お前がいると目立つだろう」
溜息を付きながらも、テーブル上の俺の手へと添えられる彼の手は払わなかった。
それで気を良くしたルサリオンは、さわさわとくすぐるように撫でる。ルサリオンは触り方が意味深なんだよな。
「昔のようなことはないぞ」
「そうなのです?」
「忙しくてその暇がない」
そう言うと、それは残念ですが良いことですねとルサリオンは笑った。
それで本題はと促すと、こちらへと顔を寄せる。暗い紫紺色の髪がさらりと揺れ落ちた。
「本来ならエドワルドさんをお呼びしなくてはならないのですが、ヴァル様のお耳にも入れておきたく。指名依頼があるのですが、如何でしょう」
「指名という時点で、決まっているんじゃないのか」
「『我が燈火』で受けられなければ、ヴァル様にお願いするつもりなのです」
「なるほどな」
それでと、続きを促す。
「シュルホトに魔力溜まりができ始めているのではと、新緑の森から連絡が入りまして」
「またか。あそこは溜まりやすくて困るな」
俺の言葉に、ルサリオンがうなずく。
シュルホトは若草の草原を抜け、新緑の森の近く、岩場が連なり丘へと変化する辺りにある洞窟型のダンジョンだ。
ただの洞窟よりも広く深く、そして魔物が生息している。生息できる環境、食物、気温、広さ、自然魔力と、色々な条件が整っており、奴らも活発なのだ。そのため、ダンジョンとして区分される。
これらの厄介なところは、魔物たちが生息することだけでなく、自然魔力の溜まり方にもある。魔力としての属性だけでなく、混沌や悪に寄った魔力に影響を受けると、場や魔物がそのような性質に変化することがあるのだ。こうなると影響を受けていない魔物よりも格が上がり、強大な力や性質を得ることがある。
またその魔力によって、高ランクの魔物が発生したり転移したりしてくる。場合によってはその様子を見に魔族が飛来したりもするのだ。
とかく厄介な魔力の溜まり場だが、俺たちは端的に魔力溜まりと呼んでいる。悪意のない魔力溜まりは、魔力が満ちているとして解釈するが所以だ。
そんな魔力溜まりは、国やギルドも注意しており、為政者やギルドから冒険者に依頼として解消や解決を任されることがあるのだ。今回はその一環の話と考えていいだろう。
「あそこは四年前にキマイラの発生を確認しています」
「それはまた面倒な」
キマイラは強大なモンスターの一種で、四足の大柄な体、獅子と山羊の頭に蛇の頭の尾を持つ魔物だ。
どのような魔力に影響を受けたかで姿形や能力が多少変わるものの、毒や炎を吹き出し、魔物としての格が高ければ魔法すら操る。大きな体から繰り出す技や膂力も相まって、結構面倒な相手なのだ。
「四年前は『我が燈火』が討伐してくださいましたが、今はラドウェル様が抜けられた後。同様なことになると近接戦闘が避けられぬ故に、ヴァル様が頼りなのですよ」
そういうことか。
エドワルドは斥候で、本職の前衛と比べて火力は低く防御も薄い。神官戦士のモニカは、防御は高いだろうが、役目はおそらく後衛を守るための防御役だ。ミリアは狩人で遠隔攻撃、メルフィナは魔法。近接戦闘では、全体的に脆さが見える。
それをすべて、力で補っていたのがラドウェルの存在なのだろう。立派な体躯から繰り出される荒々しい戦斧の攻撃。昔の勇ましい姿が思い出された。
「分かった。留意しておく」
「ありがとうございます」
そう言いながら、ルサリオンは俺の指と指の間に自身の指を差し込み、その長い指を更に絡めた。くすぐったいのだが。
まあ、俺がこれで邪険に扱わないのは、ルサリオンが本気ではないというか、俺がどういう人間なのかを理解しているというか、互いに入れ込みすぎない関係だったからなのだろう。
これくらいでは不快に思いはしないことを、理解しているということだ。
「ヴァルおじさん」
俺の耳がエルの小さな声を拾う。
そちらを振り返ると、依頼の受付を終えたらしいアレクが、荷物を肩にかけシュヴァルツと共にギルドの出入口へと向かっているところだった。その後ろには、俺を心配そうに見返りながらアレクについていくエルの姿。
「アレク」
小さく名を呼ぶが反応はない。
聞こえていない? いや聞こえないわけがない。
「ルサリオン、すまないがまた後でだ」
「かしこまりました、行ってらっしゃいませ、お父上どの」
揶揄うなと言い捨てて、荷物を手に席を立つ。
なんだ、二人だけで行くのか。いや大丈夫だとは思うが、最初くらい見届けたいんだよ。
心の中でつぶやきながら、俺は二人の後を追った。
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