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第零章 一節 学園編

第十話 雑談そしてバトル

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翌日 教室 ユートside

「……はぁ」
俺は今、教室のすみでうずくまっている。なぜかというと
「先輩、仕方ないですよ。あの島で遺跡・・なんて出てきたら国家建国計画も一時的に止まっちゃいますよ」
そう愛花が言ってきた。
そうなのだ。昨日までは見られなかった遺跡の扉が発見されたのだ、それによって一時的に国家建国も中止、再開が未定になったのだ。
「……まあ、大丈夫だよ」
里奈が苦笑いしながら言う。
「……まあ、それ以外にも心配事があるんだけど」
俺は里奈、愛花を見たあと、3人で話しているファタジア、エルメス、メリアを見た。
「……ハーレムだ。俺大丈夫かな……心が死ぬ、皇国日本の常識がなくなってしまう……日本人男性に見られたら殺される」
もし仮に他の人から、それも親しい人に好意を抱かれたら……
「日本を皇国と言う人あんまりいない気が……まあ、たしかに日本の常識からするとハーレムなんて夢のまた夢、空想上の産物ですもんね……ってどうしたんですか?そんな苦い顔をして」
里奈がそう言うと、俺はは苦い顔になる
「……いやぁ、そういえば1人おったわ」
「……ああ、人の心を弄んだ挙句、好意に気づかない、いや気づいても無視するし、先輩の活躍を全て横取り、他者からの負の感情を全て先輩に押し付けたあのゴミですか」
愛花がめちゃくちゃ怖い笑顔でそう言った。
「ひえ」
里奈が怖がって俺の背中に隠れてきた。
「ほらどおどお。確かにクズだけどよ?でもいいところが……あれ?どうフォローすればいいんだ?」
思い返してみるとなんもいい思い出がないような……
「ゴミはゴミ箱にポイです、先輩。これがフォローです!」
「いやフォローじゃないよ!?」
里奈がツッコむ
「……もうフォローいいや……そういえば凛や華、京たち大丈夫かな……」
凛、華、京は俺の幼馴染兼俺の親友だ。他にも幼馴染はいるんだけど……
「……他の先輩の幼馴染同様・・・・・・・・・・にクズに汚染されませんよ、あの人たちは先輩一筋です……京さんはおとこの娘ですけど」
なんか言葉に変な感じが……
「あっちでも女の子落としてるんですか!?しかもおとこの娘も!?」
「おちつけ!とにかく落ち着け!落としてなんか……」
…………あれ?
「……ごめんないさい!!!」
俺は日本の伝統文化『DOGEZA』をした。

数時間後 廊下

「疲れた」
「それは先輩が悪いです」
あのあとファタジア、メリア、エルメスが怖ーい顔でこちらに来て修羅場になりました。怖いです。反省しています、ですが制御できないんです。
「この天然タラシ」
里奈が黒い笑みでそう言う。
「まってその笑顔でそんな低音ボイス出さないで?」
普通に怖いんだけど。
そんな話をしていると、エルメスがこちらに歩いて
「……このあとなんの授業あるの?」
そうエルメスが聞きに来た
「確か訓練授業だったと思うよ」
「ありがとう」
「うい」
俺がそう返事するとエルメスは笑顔で戻っていった。可愛い
「……はっ」
俺は愛花たちの方を見ると
「「……」」
愛花たちは黒い笑顔で見ていた。
「……つ、次は訓練場で集合だったよね?い、行こっか!」
俺は軍刀を手に持ちながら向かった。下手すれば俺もクズの分類に入るかもしれないので気おつけよう、まる

訓練場 ユートside

訓練所は小さなグラウンド用な場所で、少し遠くに観客席のようなものがある。
「では、これから訓練を行う。今回は剣術訓練だ、まず男ペアと女ペアを2人もしくは3人での人数で作ってくれ」
そう先生が言った。……え?
「(ペアっすか……どうしましょ、男友達がいないからペアができない!)」
俺がそう考えてる間にもどんどんペアが作られていく。
「(……これ詰み?)」
俺が心の中で軽く絶望していると
「なあなあ、一緒のペアにならんか?」
そう俺に聞いてきたのは、金髪でいかにも陽の者としか思えない人だった。
「え?いいの?(うっわ、陽キャだ)」
陽キャ、嫌い
「おう!なんか面白そうだしな!」
そう金髪が言う。
「お、面白い?」
「ああ、なんか一緒にいると面白そうだなって」
「……なんか下心とかなく?」
「下心?そんなものねえよ、俺はそんなクズと違うし、なんなら俺は婚約者いるしな。それにあんたの女なんやろ?あの人たちは」
愛花たちを見るとこちらからでもわかるほどに顔を赤くしてる。そんで他の女子クラスメイトに囲まれている。
「だから、一緒にペアになろうぜ!」
「……ああ!」
ごめんないさい、嫌いなんか思って
「お前、名前は?」
「俺はユートだよ。お前は?」
「俺はメッカって言うんだ。よろしくな!」
俺らは握手を交わすと
「よし、これで全員だな。それじゃ、最初にそのペアで勝負をしてもらう。まず初めにファタジアとメリア、エルメスペアだ」
そう先生が言ったあと、数分後に3人で勝負が始まった。

結果としては、ギリギリの差でファタジアが勝利した。
「なあユート。あいつはチートって聞いたけど、なんでギリギリなんだ?」
そうメッカが聞いてくる。
「まあ、いくら能力がチートでも、訓練しなければ宝の持ち腐れだし、まず今回の訓練は能力なしだろ?基礎体力などは他の人間に比べると強い方だけど所詮は人間、狼族に勝てないよ」
「ほぉ」
俺は3人仲良く話しながら観客席に座るファタジアたちを見ながら言う
「この次は……愛花達だな」
俺がそう言った数分後、愛花達が戦闘を開始した。

結果としては……まあ、剣など触ったことない生粋の日本人と元日本人で、転生してこの世界で訓練してきた人とは大きく経験の差があり
「圧勝だな」
愛花が圧勝した。
「(大丈夫かな……あ)」
俺が心配していると、愛花は里奈に近づいて手を差し出した。何か言っているがここからでは聞き取れない。そのあと里奈は笑顔で手を取り、こちらに戻ってきた。
里奈と愛花がこちらに来て
「ユート君、よければ後で私に銃の扱い方を教えてくれませんか?」
そう里奈が言ってきた。
「……え?なんで?」
俺が疑問を言うと
「先輩、里奈さん、的確にしかも正確に私の脛とか肘に剣を当ててくるんです。普通の人だったらすぐに少しズレるところも的確に当ててきます。だからこの技術を狙撃銃に使えないかと」
そう愛花が言う。
なるほど
「わかった、ただしそれは時間が空いた時に、女性狙撃隊員も一緒になるけどいい?」
「はい!」
俺は里奈にそう言うと、笑顔で答えた。
「次は俺たちだぞー!」
メッカが大声で言ってきたので
「わかった!というわけでもう行くね」
俺は愛花達にそう言って、自分の指定場所に向かった。

俺は自身の軍刀に似た模擬刀、メッカは自身の剣に似た模擬剣を持ち、構えた
「ん?なんだその持ち方」
メッカがそう言いながら俺を見る
「ん?これは剣道って言う武道の構え方だよ」
「へえ、面白そうだな……それじゃ」
「「いこうか」」
ガン!
「っつ」
俺の模擬刀はメッカの模擬剣に当て、ガンという鈍い音を出した。
俺はすかさず巻き技をしながら体制は崩させ、模擬刀をメッカに向かって振った。
だが
「な!っつ」
メッカは体制をすぐに変え、低い姿勢で自身の剣を盾にし、俺の刀を防いだ。
「短期戦に持ち込みたかったんだがな」
「へへ、俺はそう簡単に落ちないぞ」
自分でもわかるほど笑みになりながら、すぐさま後ろにバックした。
「ユート戦闘狂か?結構やばい笑み出してるぞ」
「お前こそやばい笑み出してるぞ」
俺らは少し笑い
「「再開だ」」
そうゴングを鳴らした

そのあと、模擬刀が壊れるまで戦い、先生に止められた。結構怪我してたこともありすぐに医務室に直行させられた。
んでメッカは婚約者に、俺は愛花達にど説教を食らわされている。
そして数時間後説教は終わり、俺や姉さんと里奈、メレゼは自分の部屋に戻り、レーナ、エルメス、愛花は俺の部屋に残り抱きついている。
「このバカ兄さん」
「……ユートの馬鹿」
「そうです先輩」
「ごめんなさい」
いやまじで
「……もしそれで大怪我でもしたら……私の体をもぎとって「ちょいお待ち、それ以上はあかんぜよ、てか君回復魔法持っとるやろがい」」
レーナがハイライトを消しながらやばいことを言いかけるので話に割り込んだ。
「……ぎゅ」
エルメスはもっと強く抱きしめてくる
「それほど心配してるってことですよ、里奈ちゃんやルカさん、メレゼたちも心配して今夜一緒にいるとか言いましたが、流石にまずいと言うことで部屋に戻ってもらいました。明日は里奈ちゃん達に渡すと言う条件付きで」
なんか物扱いされてません?
「わかりました?」
「はい」
うん、怖い
「……先生にも許可もらったから、今日は4人で一緒に寝る」
レーナがそう言う。
「え?待ってください流石に「ん?」ナンデモアリマセン」
うわこっわ、愛花が怖い笑みで見てきたんだけど!その『口答えするな』みたいな目で見ないで!怖いから!
「……すぅ」
あ、もうエルメス寝てる。
「……くす、もう寝よっか」
愛花がそう言って
「うん、兄さんは真ん中ね?」
レーナがそう言う。
「は、はい」
俺の理性まじで頑張れよ……

数時間前 島 調査隊長side

「隊長……これは」
「ああ、カプセルだな、しかも破れている」
「見た限り結構昔のものですが……あの……音声001・・・・・でしたっけ?あれの実験場ですかね」
「……さあな、だがここで何者かが実験していたのは事実だ。すぐに追加の調査隊を派遣するよう本部に伝えてくれ」
「了解!」
部下は通信するために一旦外に向かった。
「……この世界は色々謎が多すぎる……だがそれより早くここの調査を終わらせ、国家を建国しなければ。そうじゃないと本格的な調査ができなくなる……それに」
俺は右側を見ると
「この核爆弾どももなんとかしないとな」
俺はファットマン型の核爆弾を見ながらそう呟く。

続く
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